子どものころは学校に、大人になると会社に行きたくなかったです。
仕事や学校に行きたくないと思うのは甘え、とずっと思っていました。
なぜ、自分は通学や通勤がしたくなかったのか。
それを心から理解できたのは、30歳を過ぎて在宅勤務するようになってからです。
遅すぎだったかもしれません。でも、理解したおかげで元気に暮らせるようになりました。
もしこの記事を読んでいるあなたが会社や学校に行きたくないなら、その気持ちを大事にしてください。
会社や学校に行きたくない気持ちを無視しない
中学生のころに一度、仮病で学校を休んだことがあります。
母親は私を病院に連れて行きました。もちろん病気の症状はなく、医者に「学校は楽しい?」と訊ねられたことを覚えています。
母は怒っていました。病気でもないのに学校へ行かないなんて!と。
学校は必ず行かなくてはいけない場所で、自分の意思で行く行かないは決められないんだ、と絶望しました。
翌日から結局、学校に通う日々が再開。高校も通学制のところに通いました。
学校へ行きたくなければ通信制を選んで家で勉強すればよかったのですが、知識がなかったです。残念なことをしました。
いま、高校や大学は通信制も一般的だし、中学でも通信制の学校はあるようです。
社会人も在宅ワークができる職場を選べば「行きたくない」から解放されます。
行きたくない気持ちが強くなれば、身体にも心にも影響します。早めに対策を考えましょう。
学校に無理して行った結果、身体に起こった変化
ひどい便秘になり倒れる
学校へ無理して通うことを続けた結果かどうかはわかりませんが、高校生のころから重度の便秘に悩まされるようになりました。
この頃は吹き出物もひどかったです。
便秘も吹き出物も、いま考えたら早々に医師の診察を受けるべき状態でした。
でも、当時は便秘や吹き出物は病気には入らないという認識。治療を受けようという意識もなく、時は過ぎていきました。
その後、大学を卒業して社会人になった2年めのこと。1か月間便秘が続いて、職場で倒れてしまいました。
這うようにして近所のクリニックへ行って診察を受けたところ、医者がレントゲンを見て「こんなに溜まってるの初めて見た」と驚いていました。
「顔の吹き出物も、もしかすると便秘と関係してるかも」とも。
1番強いという浣腸を処方してもらったものの、びくともしませんでした。
その後もずっと通院し、病院でもらう下剤を飲んで生活しました。停車駅の少ない、急行のような電車に乗るのが恐怖でした。
治療のため通院すること5年
通院をつづけて数年たったころ保険適用で漢方診療を受けるようにもなり、便秘と吹き出物は徐々に回復しました。
でも完璧には治らず、通院しなくなってもしばらくは市販の便秘薬が欠かせませんでした。
そうしているうちに、当時の勤務先から在宅勤務を命じられました。
勤務環境の変化に慣れるまでしばらくかかったものの1年くらいすると、高校時代から慢性化していた便秘が治ってしまいました。
家にいればいつでも、いくらでもトイレに入り放題という開放感を感じたからかな、と自分では思っています。
学校や職場ではリラックスするタイミングがなく、胃腸も緊張していたのかもしれません。
意識していないところでの緊張感が、学校や会社へ行きたくないという気持ちとして現れていたのでしょうか。
在宅勤務になってからはメンタルも落ち着いたのか仕事もそこそこ、はかどるように。自分にあう働き方がやっと見つかったという感じです。
とはいえ、今でも便秘体質ではあります。油断するとすぐ逆戻りしそうになるので気をつけています。
通学が辛いなら学校に行かない方法を考えよう
私は便秘や肌荒れという身体の病気に悩みましたが、学校にへ行きたくないのに無理に通学していると、心の病気にかかってしまうこともあるかもしれません。
心の病気は一度かかると、治りにくいと聞きます。
身体も心も元気で暮らせるのがいちばんです。どうしても学校へ行きたくなければ、身近な大人に相談してみませんか。
通勤が辛ければ、職場に在宅勤務の申請を。無理なら転職も検討を
ここのところテレワークをやめる動きも見えていますが、在宅勤務できる仕事や職場も探せる環境にはあるといえます。
もしも、現在お勤めの職場でテレワーク環境が整っているなら申請してみては。
難しいようなら、転職してしまうというのも選択肢のひとつです。
完全に在宅でOKという正社員求人も珍しくなくなりました。
自分も在宅勤務で働いた会社がコロナでつぶれてしまって、また別の在宅ワークを探しました。
ライフスタイルが変わったので正社員では勤めず、いまは在宅のパートをしています。基本的にテレワークで、働きやすいです。
在宅勤務希望で仕事探しをしたときのことを書いた記事があります。よかったらこちらで読んでみてください。
「なぜ家で働きたいのか」と聞かれて、うまく答えられなかった
2年前に転職活動をしたとき「在宅勤務希望」と応募先企業やあっせん会社に伝えていたのですが「それはなぜですか」と聞かれたとき、うまく答えられませんでした。
初めて会った人に「通勤がストレスで、無理に会社に行くと便秘になるからです」とは、なかなか言いにくいです。
なので「自分にあった働き方だから」とか「長年在宅だったから」とか、あいまいなことを言うにとどまっていました。
仕事を探し始めてみると、在宅勤務の案件をあまりもたない求人サイトやあっせん会社があることがだんだん分かってきて、そういうところにはエントリーしなくなりました。
求人サイトの多くは最近、在宅ワークに特化したページや在宅ワークの求人だけを探せるボタンなどを用意しています。
在宅ワークで募集をしている求人に限って探したら、少し時間がかかったものの無事に見つかりました。
ちなみにママワークスやしゅふJOBなど、主婦・主夫向けの求人サイトは比較的、在宅ワーク求人が多く掲載されている印象です。
仕事に行きたくないのはなぜ?
自分は当時の勤務先にテレワークを命じられて在宅で働いてみたら、長年患った便秘が治り「会社に行きたくないと思っていた理由」を自覚しました。
それまでは漠然と「会社行きたくない」「明日月曜日か逃げたい」とか思うばかりで、何で会社に行きたくないのかを考えませんでした。
あなたが会社に行きたくないのはなぜですか。具体的な理由を考えると、いまよりもいい働き方がみつかるかもしれません。
乗り気しない
日曜の夕方、テレビから笑点の音楽が流れてくると「ああ、明日は月曜か」と暗い気持ちになる人も少なくないでしょう。
仕事に不満があるわけでも、人間関係に悩んでいるわけでもないのになんとなく乗り気がしない、ということはあるかもしれませんね。
行くまでは乗り気しないものの普通に出社して楽しく働けているなら、問題ないかもしれません。
でも、乗り気しないまま次の休みまでズルズルと過ごしてしまうようなら、いまの働き方でいいのか具体的に考えてみる時期かも。
今している仕事を好きになれない
いいと思って入社したけど、仕事をはじめてみるとなんか違う・・・と感じてしまうこともあるでしょう。
期間が決まっている仕事なら、契約終了が見えているしそのまま働き続けてもいいかもしれません。
でもそうでないなら、その職場にとどまるより早々に違う職場を探したほうがいいのではと自分は思います。
希望が出せる会社なら社内での配置転換を、そうでなければ転職したほうがいいかもしれません。
収入面などでふみきれない場合は「生活費として今いくら必要なのか。将来は?」を具体的に考えると、次の行動に移りやすいでしょう。
ローンを完済したら、ある程度の貯金ができたら・・・といった具体的な目標が見えてきたら、その日をメドに準備を始められます。
好きになれない人、苦手な人がいる
人間関係の悩みをまわりに打ち明けると「どんな職場でも同じ」と言われること、多いかもしれません。
そうでもないのでは、と個人的には思います。
自分は学生時代からいじめの標的になりやすいほうで、職場によってはハラスメントに遭うこともありました。
でも、うまくいく職場もありました。
世の中はいい人もいれば悪い人もいるし、いい人でも自分とあわなかったりということは起こりがちです。
会社に行きたくなくなってしまうほど好きになれない人や苦手な人がいるなら、異動や転職など、いまの職場から離れることを考えてみてください。
無理をすると身体や心にガタがきます、いつか必ず。
プレッシャーを感じる
出社したくないほどの重いプレッシャーを感じてしまうなら、少し立ち止まって考えたほうがいいかも。
がんばっても現状の能力と釣り合わなかったり、周囲のペースについていけなかったり、自分ばかりに圧力がかかっているかもと思ったり。そういうこと、珍しくないと思います。
プレッシャーに押しつぶされる前に、違う仕事を考えるのも悪くありません。
自分がダメなんだ、と思う必要はありません。その仕事や職場が自分に合っていないだけ。
ときには「逃げる」ことも必要です。
ミスを指摘される
ミスの指摘はつらいですね。自分も以前の職場で立て続けにミスを指摘されて、本当につらかった時期があります。
会社に行きたくないほどのダメージなら、立ち止まって考えてもいいかもしれません。
余裕があるならいったん、ミスを起こさないように改善することも、できれば考えたいところです。
というのも改善したことが今後、職場全体で生かされるかどうかをしっかり見極める必要があるから。
自分の場合もミスを指摘されたとき、改善して周囲にノウハウを伝えましたが、同じようなミスを複数の担当者がまた起こすという場面に遭遇しました。
ミスをした担当者を責めるだけで、同様のミスが起こらないよう対策をしない企業に未来はありません。
やっぱりこの会社にいるべきではないか・・・と思った矢先、その勤務先はつぶれてしまいました。
通勤時間が長い
通勤時間の長さも、なかなか深刻な悩みです。
また明日から長時間、電車乗って・・・と考えてしまう休み明け前夜はつらい。
それでも、その仕事を続けようという意思があるなら新幹線通勤を申請したり、職場の近くに安い部屋を借りたりという選択をしてもいいかも。
都心でもシェアハウスなどなら、かなり安い値段で借りられます。検討の余地はじゅうぶんあります。
自分もいっとき、住んでいる家とは別にシェアハウスの一室を借りていました(その時の記事はこちら)。
会社の雰囲気などに不満がある
仕事そのものは悪くないけど職場の雰囲気が、ということもあるでしょう。
自分の職場は何の問題もないのに、隣のグループでいつも大声で怒っている人がいてかなりストレスがたまるとか。
仕事をしないで、サボってばかりいるベテラン社員が毎日のように視界に入る気苦労とか。
これは、自分ではどうにもならない問題です。それでもこの仕事続ける?と自分の心に聞いてみることで、解決しましょう。
体力的にしんどい
フルタイム、週5の勤務はしんどいですよね。そのうち慣れるだろうとがんばるほど、つらくなってしまうこと、あるかもしれません。
体力の問題で会社に行きたくないと思うなら、自分の体力でできる仕事にはどんなものがあるのかを調べてみてください。
自分も通勤から在宅に切り替わったら、見違えるように元気になった経験があります。そのことを別の記事にも書いています。
こちらも参考になればうれしいです→ フルタイムはきついという甘い考えを持ち続けて、逆に良かったかもしれない
行きたくなくても仕事に行かなくてはいけないなら
有給休暇が取れるようなら何日か休む
何日か、難しいようなら1日でも休んで、少しリセットしてみませんか。
数日間、何もしないでネットを見たり本を読んだり。食事も出前をとったりして、自分を労わる一日を作ってみては。
それでリセットされればよし、無理そうなら思い切って現状を変える方向で考え始めるのもひとつだと思います。
ご褒美的に少し高価なものを買ったり、食べたりする
毎日一生懸命働いている自分に、たまの贅沢をプレゼントするのも有効です。
高級レストランで食事をしたり、ほしかった高級品を買ったり。
たまにこういうことをすると、がんばるスイッチが入るかも。
ただ自分はこれを長年続けて「今の給料がもらえなくなったら、こういう贅沢ができなくなる」と、かえって縛りになり転職に踏み切れませんでした。
自分へのご褒美は、諸刃の刃的な性質もあるかもしれません。
親しい友人や家族など、聞いてくれる人に話す
仕事の悩みを聞いてくれる親しい人が近くにいると心強いですよね。
話して、ストレスが解消されることもあるかもしれません。
ただ、相手によっては「もっとがんばらないと」「それくらい甘いよ」などと言われたりして、ストレスがかえって増幅されるかも。
誰かに話すときは、相手を選ぶのが大事です。
住環境を変えてみる(引っ越す、インテリアを見直すなど)
住むところや家具が変わると、気分も上がりますよね。
自分も仕事などで気分が停滞してるな、と思ったときは引越しを考えます。生まれてからの引越し回数を数えたら、13回もあって笑えました。
ただ、引越しはあまり回数が多いとお金がかかって引越し貧乏になりがちです。
インテリアの見直しや家具の配置転換などはすぐにできて、あまりお金もかかりません。
少し前、家にたまっていた古い本を売って、本棚がすっきりして気持ちがリフレッシュしたことを記事にしました。こちらで読んでみてください。
転職もひとつの選択肢
仕事を探すときはハローワークやいろいろな転職サイトをみて、世の中には今どんな求人があるかという情報を得ることから始まると思います。
そのあとに転職サイトに登録したり、ハローワークで職業紹介を受けるという流れでしょう。
そうした王道の仕事探しに加えて「自分の年齢や立場にあった転職サイトに登録する」のもおすすめです。
年齢や状況にあった転職サイトを見てみるのも一つの方法かも
自分は主婦なので、ママワークスやしゅふJOBワークで探しました。ほか、特定の世代向けに就職あっせんをしてくれるところもあります。
20代
■マイナビジョブ20’sスカウト
就職活動サポートサービスの大手・マイナビの20代向けに特化した就転職サイトです。登録すると希望に合った求人を知らせてくれます。専門のキャリアアドバイザーがいて履歴書から面接ポイントまで相談に乗ってくれて安心です。くわしくは公式サイトで。
■安定のお仕事
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30代
■DODA(デューダ)
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40代
■DODA(デューダ)
30代・40代の転職希望者にひろく利用されているDODA。初めての転職も、2回目以降も選任のアドバイザーがつくから安心です。40代で果たして正社員での再就職はできるんだろうか・・・という不安なども、積極的に相談してみましょう(公式サイト)。
40代以降向けの求人サイトです。ミドルシニア世代の転職にくわしいアドバイザーがしっかりサポートしてくれるのはマイナビミドルシニアならでは。公式サイトを見るとこの歳でも転職できる人がたくさんいるんだ、という安心感がわくとともに「自分も」と前向きに考えられるでしょう。
50代以降
50代にもマイナビミドルシニアを利用しても就職活動がおすすめです。大手だけにさまざまな業界に精通しており、年齢がネックにならない、なおかつ希望に合った企業・仕事を斡旋してくれるでしょう。
シニア求人ナビは50代以降の転職に特化した求人サイトです。未経験OKの仕事もたくさん掲載されているので、異業種にトライしたいという方にもおすすめです。
会社や学校に行きたくないという気持ちが、新しい環境に身を置くきっかけに
会社や学校に行きたくないという気持ちを、マイナスの感情と捉える必要はありません。
そういう気持ちは「変わるチャンス」だと思います。
今までの生活をもっといいものに変えて、新しい一歩を踏み出すきっかけとして、前向きに考えてみませんか。