フルタイムはきついという甘い考えを持ち続けて、逆に良かったかもしれない

朝から晩まで週5も働くのって大変!フルタイムのフリーターをしながら、そう考えていました。

正社員になったらもっと大変なんだろうなと思いつつ数年後、うっかり正社員になってしまいました。

予想通り、正社員はキツいことこの上ありませんでした。でも毎月支払われる定額の給料と年2回のボーナスに慣れて、数年後にはやめるのを躊躇するように。

9時5時でもきついと思っていた

最初に勤めた会社はなかなかのホワイト企業で、残業などは滅多にありませんでした。

それでもランチ後の14時ごろは強烈な睡魔との戦いで、仕事どころではありません。トイレやロッカーでこっそり寝ていたの、バレていたかも。

派遣で働いたこの企業をやめたのは、勤め始めてから2年後のこと。その間に貯めたお金で海外を放浪して半年。お金がなくなったので帰国しました。

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終電で帰っていたのは幻だったのか

とにかくお金がないからどこかで働こう!と、当時住んでいた家の近くの会社へ応募したら採用されました。

地方都市の零細企業で正社員として働くことに。一生にいちどくらい正社員を経験してみようかな、という軽い気持ちで。

派遣をやめたときのように「また小金が貯まったら、やめて何か楽しいことしよう」くらいの考えでした。

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酒を飲んでもウサは晴れず、身体へのダメージが残るという悪循環

正社員として勤め始めてすぐ、辞めたい!フルタイムキツい!!と甘々な自分が、心のなかで主張を始めました。

でも多くの正社員には、ボーナスという素晴らしい制度があります。初めてボーナスをもらったとき、銀行のATMの前で喜びに酔いしれたことは今もはっきり覚えています。

そんなこんなで数年。フルタイムどころか、終電まで働くサラリーマンになっていました。

終電で帰ってお酒飲んで朝また出勤。身体も心も疲弊したころ、実家の父親が倒れたという知らせを受け地元へ戻ることに。

ここで終電ライフからは解放されましたが、このあともしばらくフルタイム生活は続きました。

勤めていた会社に、地元へ戻ってからも在宅勤務で働き続けないかと言われてテレワークで引き続きサラリーマンをすることになったからです。

フルタイムをなぜ、きついと思ってしまうのか分からなかった

周囲はみんな普通にきちんと働いている(ように見える)のに、自分はフルタイムをきついと思ってしまうのはなぜだろうといつもモヤモヤしていました。

仕事中すぐに棚の間やトイレで寝てしまう己に嫌気がさすばかりで、どうしたらいいのか分かりませんでした。

リモートワークでキツさはマシになったけど

正社員をしていたころ、介護を理由に退職を申し出たところ在宅勤務を打診されました。

本当はもう辞めたいと思っていたものの、収入減が不安で打診を受けテレワークをスタート。

相変わらず勤務中は居眠りしていたし、サボりも通勤時よりひどかったかもしれません。

ただリモートワークへの切り替えで少しだけ、仕事に前向きになっているようにも思えていました。

テレワークを始めて「働くことがきついのではなく、拘束が苦手」と分かった

在宅勤務になってみると、オフィス勤務時よりもかなり開放感を感じるようになっていました。

ストレスがやや減っているようにも思えて「オフィスに通勤するのが苦手だったのかも私」と実感するように。

通勤時より少し集中力がアップして、仕事の処理能力も小マシになっていました。

本質はそんなに変わっていなかったかもしれませんが。

働くことは嫌いじゃない。拘束されずにお金を稼ぐにはどうしたらいいか

「フルタイムきつい」と、漠然と思いながら10年ほど。

働くのが嫌なのではなくなくて、拘束されるのが苦手なんだとわかるのにかなり時間がかかりました。

では、拘束されずにお金を稼ぐにはどうしたらいいんだろう、と思うようになりました。

フルタイム勤務しながら別の働き方を模索

会社員になって数年後、テレワーカーとして働くようになりました。

オフィス勤務から解放されて、会社勤めをしながら別の働き方について考えるように。

在宅勤務になってもサラリーマンとして働くことへの苦手意識を拭えなかったことともうひとつ、このころは上司からのパワハラに遭っていて「早く逃げないと」という気持ちがありました。

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ライター業の請負で労働報酬を得る

サラリーマンをしながら副業としてまず、ライター業を請け負いました。

時間的な拘束はあまりなかったものの締め切りは決まっているし、ときには担当者と反りが合わず疲弊しました。

ただ、請け負いの仕事は「選べる」のが魅力です。嫌なら次から請けなければいい。

いくつかの仕事を請け負って自分が納得のいくものを続け、コンスタントに月15万円ほどを稼げるように。

正社員として勤務している会社で受けていたパワハラに、正面から対抗できるようになったのはこのころです。

クビにするぞと言われて「いつでもどうぞ。待ってます!」と返せたときは、本当に気持ちが良かった。

ただ、請負の仕事と正社員を並行するのは体力的に少し厳しかったです。

ちなみに、クビにするぞと言ってきた上司はしばらくして、社内に居場所をなくして退職に追い込まれていました。パワハラはいけませんね、本当に。

不労所得を模索

このころ、買ったはいいけど住めなくなっていたワンルームマンションを友人が借りてくれていて、わずかながら不労所得がありました。

当時、友人が支払ってくれていた家賃はローンの補填分になりとても助かりました。

この経験から「不労所得という稼ぎ方もあるよね」と思いたち、不動産の買い増しを考えるように。

しばらくして金銭面で現実的でないことが分かると同時に、株取引に興味を持ち始めました。

自分なりに情報収集をして、実際に株式投資を始めるも惨敗。元手が半分になり途方に暮れました。

往生際の悪さからその後も細々と取引を続け、現在に至ります。

大きく稼げてはいませんが少額取引で売却益や配当金を得るほか、株主優待を楽しみに運用中です。

賃貸経営と株式投資を合わせると現在、毎月5〜10万円ほどの収入になっています。

こうした不労所得は歳を取っても報酬を得られる可能性が高いので、学びながら少しずつ収益を増やせればうれしいところです。

会社員時代に、不労所得についてあれこれ模索していたことを書いた記事があります。こちらも読んでもらえたらうれしいです。

【在宅勤務で不労所得】会社員時代に始めて、収益化に成功した2つの投資

勤務先がつぶれてサラリーマンを強制終了。労働を最小限にした働き方にシフト

通勤・テレワーク両方の働き方を経験することになったサラリーマンライフは、コロナショックで会社がつぶれて強制的に終了しました。

長年一緒に仕事をした仲間たちがバラバラになるのは辛かったですが、自己都合でない退職のため失業手当が1年ほど出ることに希望をもちました。

このとき、就職活動も一応したのですが「またサラリーマンやんのか?自分」という思いがあり、失業手当をもらいながら次の身の振り方について考えました。

あれこれ迷って「使う分だけ労働する」という働き方を選ぶことに。まずは時短の派遣スタッフをしました。現在は在宅で週3回、半日ほどパートで働いています。

このパートで得る労働報酬は生活費です。ほか、収入として株式投資と不動産投資で得る不労所得、このサイトから発生する広告収入があります。

不労所得は増やす方向で再投資しているほか、労働報酬で生活費が足りないとき補填したり、臨時の出費があるときにここから使ったりしています。

このサイトから発生する広告費は微々たるものですが、自分が自らの考えで作ったものが報酬を生んでいるのは大きな喜びです。

週2のパート勤務で生活費を稼ぎ、木の実や野草を採って東京で暮らす人

自分のようなお金の稼ぎ方をしている人は珍しくないと思いますが、似たようなやり方でかなりエッジの効いた人がいることを知りました。

30代ながら自分のことを「隠居」と言っている人の本を、図書館で見かけたんです。

週2回のパート勤務で稼ぎすぎに注意しながら生活費を稼ぎ、勤務時間以外は自分の好きなように過ごす。こういう生き方に、20代のときに行き着いたというからすごい人です。

読んだのは『思い立ったら隠居 週休5日の快適生活』(大原扁理 著・ちくま文庫 刊)という文庫本。

自分は図書館で借りましたが、アマゾン楽天ブックスなどでも手に入ります。

野草や木の実を採ってきて食事に使ったり、東京でも家賃が安いけど都心へ出やすい場所を探して住んだりといった、あまりお金を使わない生き方がのびのびと書かれていて面白い本でした。

現在はこの著者の方、海外で隠居ライフを楽しんでいるようです。

フルタイムから週3半日勤務になったいま

フルタイム勤務から解放されてはや、2年半が経ちました。

よく眠れるようになり、手の甲にあったガングリオンという大きなデキモノが消え、長年の小康状態にあった便秘も完治かと思うほど。

あれだけ苦痛だった家事をするとき、鼻歌を歌っている自分がいます。家事が上手になったわけではありませんが。

朝、何するか楽しみな気持ちで起きる

夜は9時か10時には寝てしまうからか、朝4時〜5時の間くらいに目が覚めます。

しばらく布団の中でその日何をしようか考えるのですが、ほとんどが自分の自由時間だから毎朝ワクワクします。

ワクワクしながら二度寝してるときもあるものの、在宅パートの日も10時スタートだから寝坊することはありません。

好きなときに寝て好きなときに起きています、毎日。

平日の昼間は美術館へ行ったり、お得なランチを食べたり

都合や天気にもよりますが、在宅パートもなく1日フリーの平日には美術館へ行ってキレイなものを観たり、レストランでおいしいランチを食べるのが楽しみです。

美術館のチケットやレストランの割引券はほぼ、株主優待でまかないます。電車賃がもったいないので、歩いて行ける範囲が基本です。

週末は家でのんびり。人混みに行かなくて良くなった

会社員だったころは土日にフィットネスや外食、小旅行など予定をパンパンに入れていました。

現状、出かけるのは平日。土日は図書館で借りた本を読む日に充てています。

最近面白かったのは『インベスターZ』ですかね。何日か前に『ちはやふる』の1巻を借りて、ハマりそうな予感がしています。

週末の外出といえば土曜日に近場へ飲みに行くことがあるかな、というくらい。混雑する場所とは無縁になりました。

朝の早い時間にスーパーへ。売り切れる前に人気商品を入手

ヤクルト1000という飲み物がいいらしいと聞いて、一度飲んでみたいと思っていました。

ヤクルト公式ページより

近所のスーパーでは商品スペースがあるものの毎度売り切れで、いつ買える日が来るのかしらと楽しみにしていました。

たまたま朝の早い時間に買い物をする機会があり、やっと入手。最近は割と手に入りやすくなっているようですね。

こうした人気商品を含め生鮮食料品などはオープンと同時に行くと、特売品が確実に手に入ります。閉店間際でも残っていることがあるけど、いじり倒されてクシャクシャになってたりして買いにくい印象があります。

オープン時間に合わせてスーパーへ行く、というのはフルタイム勤務だと難しいことかもしれません、週末以外は。

きついフルタイム勤務をもっと早くやめれば良かった

フルタイムをきついと思うかどうかは人によると思いますが、自分の場合はかなりきつかったです。

とくに夏場、スーツ着用で客先訪問などというときは、特別な訓練のようにも思えました。

毎日、混んだ電車に乗り遅刻することなく通い、決められた時間まで働くということをしなくても、老後の不安なく生活の糧を安定して得られることに気づくのに少し、時間がかかってしまいました。

使う分だけ労働する。自分の最適解は、それだけのことでした。

フルタイムが幸せでパートやアルバイト、派遣はかわいそうというわけではない

メディアでの取り上げられ方などを見ていると、フルタイム以外の働き方は不幸せという印象を受けることがあります。

自分の経験上は逆で、生活に必要な報酬を得る範囲で雇われる暮らしに幸せを感じます。

どう働きたいかは、性格や考え方によるところなのかもしれませんね。必要な労働や報酬は人それぞれ。いろんな働き方、稼ぎ方があっていいのではと思います。

なまけもの上等。今日も張り切って、ダラダラしよう。

フルタイムで働くのがつらい、と思ったときに考えたいこと

この記事を読んでくれているあなたは今、フルタイムで働くことをつらいと感じているのかもしれません。

家事と育児の両立や通勤時間の長さ、あるいは仕事との向き合い方。フルタイムで働くのって本当に大変ですよね。

そんなときは少し、お休みしましょう。身体を休めている間に、フルタイム勤務を続けたいかどうかを自問自答してみてください

フルタイムで働く必要がなければ、その仕事を手放すこともひとつの方法です。

仕事をしてお金を稼がなければいけない状況なら、いくらいるのかを具体的にさせるといいかと思います。

フルタイム勤務でなくなると、心も身体も本当に楽です。体力的、気持ち的にフルタイムは向き不向きがあります。

自分の場合、ベストな生き方はフルタイムでは得られませんでした。

いま、フルタイム時代と比べると収入は1/3ほどしかありません。でも、そのころとは比べものにならないくらい幸せを謳歌しています。

フルタイムをやめたあとの働き方について、40代でフルタイムはきついから。働く時間と年収を1/3にして分かった大事なことという記事にまとめています。

働き方について悩んでいる皆さんの参考になれば、とてもうれしいです。