在宅でできる副業を始めよう!と思った10数年前。
何となく応募して、トライした仕事で「なんか大丈夫そう」な感じがあり、同じような仕事を目いっぱい請けてかなりオーバーワークになったことがあります。
寝る時間がほとんどないほど受注したおかげで肌はカサカサ、髪は抜けて体重は5kg落ちました。
こういうやり方は、挫折の可能性も大きいでしょう。在宅で副業を始めるなら、できるだけ小さな仕事から、短い時間で始めるのがいいと思います。
すぐに始められる小さな仕事を探せるサイトで、筆者が使ったことのあるものをいくつか、ご紹介します。
在宅の副業なら「まずは1万円」稼ぐことから
在宅で副業を始めるとき、まず目指したいのは1万円程度の収益。
1万円を稼ぐことは、その副業が自分に合っているかどうかを判断するためのいい基準になります。ここでは、初心者でも取り組みやすい副業をいくつか紹介します。
仕事を受注する時は普通に求人サイトを利用してもいいし、CrowdWorks(クラウドワークス)などの仕事マッチングサイトを利用するのも良いと思います。
在宅の副業で1万円稼ぐには、どういう仕事を探したらいいのでしょうか。自分の経験を踏まえて説明します。
webライター
ネット環境があれば、在宅でも取り組めるwebライターは人気の職種。
クラウドソーシングサイトに登録し、初心者向けの案件から始めるのがおすすめです。例えば、CrowdWorks(クラウドワークス)などのプラットフォームを利用するとよいでしょう。
未経験の場合、仕事が見つかるまで時間はかかるかもしれませんが、取り組む価値は十分にあるでしょう。
ただ、仕事が見つかったとしても経験がなければおそらく、報酬は高くないと思います。
例えばCrowdWorksで、未経験OKのwebライター求人を探してみると。
文字単価0.1円〜0.5円程度の案件が主流ながら、中には1円以上のものもあります。
文字単価0.1円なら10万文字の記事を書けば1万円の、文字単価1円なら1万字で1万円の報酬が支払われます。
最初はコツコツと単価の低い案件からトライして、腰をすえてゆっくり実績を積めば報酬が上がる可能性は大きい仕事といえます。
データ入力
データ入力も在宅でできて、報酬を得やすい仕事のひとつです。
通販サイトに出品する商品やサービス等の情報を、指定フォーマットに入力する仕事などが一般的。
入力の速さに自信がある人は、始めやすいかもしれませんね。タイピングスキルがあれば誰でも始められます。
企業から提供されるデータを正確に入力する作業が中心。事務職の経験がある人にとっては特に適した副業です。
まず10000円くらいの案件を1つ受注してみて、自分に合っているかどうか、続けることができるかどうかを確かめてみるといいのではないでしょうか。
アンケートモニター
アンケートモニターは在宅で、すぐに始められて副業としてはかなりお手軽な部類に入るのでは。
アンケートモニターサイトに登録をすれば、その日から稼働できます。
ただ定額のモニター案件ならたくさんあるものの、高額のものは抽選になっていたりして10000円稼ごうとするとなかなか大変かもしれません。
アンケートモニター大手が運営するマクロミルというサイトを使っていました。
ほか、主なアンケートサイトには総合インターネット大手・GMOのグループ会社が運営するアンケートモニターサイトinfoQなどがあります。
電車の中などでちょこちょこ取り組める点でも、人気がある仕事といえるでしょう。
不用品販売
不用品販売も、自宅などにいながら気軽にできる副業のひとつ。
着なくなった服や読み終わった本は、お金に換わります。
とはいえ十分な収入になるほどの不用品を一般家庭からコンスタントに出してくるのは、なかなか難しいもの。
家に要らないものが増えてきたら、ちょっとしたお小遣い稼ぎ的に取り組むのが妥当でしょう。
フリマアプリでも不用品は売れる
不用品販売というとフリマアプリでの出品を思い浮かべる方もいるかもしれません。フリマアプリは購入者を細かく選べないので、困った購入者にあたると少し大変かも。
古物を取り扱うお店などに依頼すればストレスもなく、スムーズに引き取ってもらえます。ただ、メルカリやヤフオクなどのフリマアプリの方が高額取引ができる可能性はあります。
どちらを選ぶかは、人それぞれでしょう。
不用品の買取についてまとめた記事があります。読んでいただけるとうれしいです。
→ 着ない服どうする?テレワークスペースを広くできそうな7つの処分方法
→ 古本を一括査定で売ってみました!買取サービスを使って得するコツ
ポイ活
ポイ活は楽しみながら、それなりにまとまった実益が見込める副業のひとつ。ポイントサイトを利用してポイントを貯める活動です。
ポイントサイトで広告をクリックしたり買い物をしたりすることでポイントが貯まり、それを現金やギフト券に交換できます。在宅向きの案件も多くあります。
商品購入でポイントを貯める形のものから、ポイントサイトに出ている案件をモニターしてポイントを稼ぐタイプのものまでいろいろあります。
自分も一時期、ポイ活にはかなり熱心に取り組んでいました。
不動産の査定やマネーセミナーの聴講などは数千円〜数万円と特に高額で、興味のあるものはいろいろ試していました。
いまも気になる案件が出たら、応募することがあります。いくつかのポイ活サイトに登録していますが筆者の場合、主に使うのは案件が多く載っているハピタスです。
ほか主なポイントサイトとして、げん玉やi2iポイントなどがあります。
ポイ活について、くわしく書いた記事もあります。よかったらこちらも読んでみてください
→ 無職の時こそ家でポイ活。楽しく稼げるポイントサイト6つ
いつかは取り組みたい、魅力的な副業
副業というと動画配信や投資なども魅力がありそうです。でも、こうした仕事はまず1万円稼ごう!というはじめの一歩的なときには、あまりふさわしくないのではと個人的には考えています。
自分もやってみましたが、1万円稼ぐには長い年月がかかりました(すぐ稼げる人もいるのかもしれません)。
SNS配信
SNS配信は、YouTubeやInstagramなどのプラットフォームを利用して、自分のコンテンツを発信する副業です。
作成した動画やページで特定の商品を紹介して広告報酬につなげたり、アクセスを稼ぐことで報酬を得る方法が一般的。
人気が出れば広告収入や、企業とのタイアップで収益を得ることができます。自分の趣味や特技を活かして、コンスタントにコンテンツを発信することがポイントです。
報酬が安定しないうえ競合してしまうことも多く、稼ぐまでの道のりが長めですが、コツを掴めば報酬につなげることが可能です。
このブログも、わずかながらですが広告報酬があります。報酬を初めて受け取ったのは、開設から1年半後です。
誰にも何も言われず、自分で好きなように運営できるから報酬の大小を気にせず、気楽に取り組んでいます。
株式や不動産、FX、暗号資産などへの投資
投資はリスクが伴いますが、成功すれば大きなリターンが得られます。株式投資や不動産投資など、興味のある分野から始めてみるといいでしょう。
筆者はFXや暗号資産なども試しましたが、収入につなげることができたのは不動産投資と株式投資の2つ。
不動産投資については買った家に住めなくなり貸すしかなかった、というのがきっかけです。
株式投資は親の介護で自宅にいることが多かったとき、スキマ時間にお試し的に始めて今に至ります。
不動産投資はローンを15年払い続ける必要があったし、株式投資はスタートから10年くらいはまともな取引ができず損ばかりしていました。
1万円でも「稼げた!」と実感できるまでには長い道のりがありましたが、どちらも現状は楽しく取り組めています。
投資は年齢を重ねてもできるし、最初の数年、損をしても続けてよかったと思っています。
株式投資は少額から始められるのが魅力。まずは堅実な運用から始めたい
証券会社のウェブサイトに口座を開いて、銘柄を買うだけだから株式投資を始めるのはとても簡単です。
現在、購入できる銘柄は日本株だけでも約4000あり株価もピンキリ。自分は低価格のものを中心に買い集めています。
例えば、アプリポイントがもらえるコメダや、ラーメンのタダ券がもらえる力の源(一風堂)、博物館の年パスがもらえるコアなどは特に気に入っている優待。
銘柄を地道に増やしていくことで、配当や優待が地味に増えていくのが楽しいです。
ただ株を「楽しい」と思えるまでには10年くらいかかりました。筆者の場合、一定の値段までは取引手数料が無料の松井証券をメイン口座にしています。
株を始めて10年が経とうとしている今。ネットだけでなくテレビやラジオ、本などからマーケット情報を得ようという気持ちになり、視野が広がったように思います。
副業のはじめの一歩は労働を。慣れたら投資にトライしてもいいのでは
在宅でできる副業にもさまざまなものがありますが、まずは手堅く稼げる労働系の仕事を探すと続けやすいのではないかと個人的には思います。
労働型の副業はリスクが少なく、収益も比較的安定しています。この記事でも紹介したwebライターやデータ入力の仕事などは、未経験者に広く門戸を解放しています。
副業といえば、ほかにもSNSを利用した広告業や株、不動産、FXなどの投資も人気です。
こうした成果報酬型の仕事や投資で、大金を稼ぐ人も少なくないですが「1万円を即稼いで、それを持続化する」には向いていません。
労働系の副業が軌道に乗ってから、リスクを取って投資に挑戦するのも良いでしょう。
これらは大きく稼げる人が少数いる反面、失敗して稼げずに撤退する人がほとんどという現実もあります。
在宅の副業といっても、いろんな仕事があります。1万円を稼ぐのは、そんなにハードルの高いことではないでしょう。
本業の仕事に余裕があるときや、少しまとまって休みが取れたときなど、気軽に試してみるといいのでは。
「在宅の副業で1万円稼ぐのには、これくらいの時間と労力が必要なのか」という実感を得ることができたら、2万円、3万円とどうやって増やしていくか考えながら進めましょう。
その副業がうまくいかなかったときのことをあらかじめ考えておく
ただ、副業を始める場合は、辞める時のことをシミュレーションしておくことも大事です。
どんな副業にもリスクが伴います。うまくいかなかった場合に備えて収入が減った時の対策や、次に挑戦する副業の候補をあらかじめ考えておくなど、リスク管理を意識することもキモでしょう。
たとえば間違えてブラック企業などから仕事を請けてしまうと、こちらの希望と違う質・量の仕事を無理やり押し付けられたりしがち。そうした時のことをあらかじめ想定しておくと安心です。
少しでも不安がある場合は、指示された業務が終了したらすぐに打ち切りましょう。筆者もそうしてきました。
無理は禁物です(^-^) 。気楽にいきましょう。
1万円稼げたら、その仕事が自分に合っているかどうか見極める
自分で仕事を探して1万円を稼ぎ出すことができれば「副業ってこんな感じなのか」という感覚がつかめると思います。その副業が自分に合っているかどうかを見極めるチャンスでもあります。
楽しく続けられるか、収益が見込めるか。
そして「この副業自分に合ってる?」ということを考えて、それを続けるかどうか、続けるとしたらこの類の仕事でいいのか、あるいは少し幅を持たせるか、他の副業を試すか、ということが具体的にイメージできるでしょう。
ここまでくれば、副業で収入を増やすことが現実味を帯びてきます。試行錯誤しつつ副業収入を少しずつ増やしていきましょう。
その時考えたいのは2万円、3万円と収入が増えたとき「自分の身体や心に無理がないか」です。
副業のしすぎで身体を壊したら笑うに笑えませんからねヽ(´ー`)ノ
いくつか副業を持つようになったら「リスク分散」を意識
個人的な体験談ですが、副業が軌道に乗ってきてコンスタントに収入を得ることができるようになったころ、最初にやっていた労働系の副業(webライター)を一旦、休むことにしました。
そのころには副業の収入として手取り月10〜15万円を得ていたのですが、収入増で住民税が値上がりしたのと、副業にかかる時間がかなり多くなっていたので、少しリセットしたいと思ったからです。
当時、webライターの仕事をする一方で不動産経営と株式投資、自作ウェブサイトの収益化にも取り組んでいました。
不動産や株、ウェブサイト収益化は思い立ってすぐ始めた副業ですが、不動産と株は金銭的な投資が、そして自作ウェブサイト収益化は時間的な投資が必要でした。
自分は相当に要領がよくないのか、こうした投資や成果型の仕事で収入を得るまでに数年〜10年近くかかりました。
副業で継続的な収入を少しでも得るようになったとき「二番目の副業」として不動産や株、SNSなどはおすすめだと思います。
副業をできる環境にあるなら、とりあえずは行動を
副業をしたい、と思いながら実際にまだ取り組めていないという人も多いと思います。
副業を始めるためには、まずは行動が大切です。リサーチをして、自分に合った副業を見つけ、まずは一歩踏み出してみましょう。行動することで、次のステップに進むための道が開けてきます。
副業に資格・技術はマストではない
真面目な人は副業をするとき「もっと社会経験を積んでから」とか「資格を取ってから」などと考えがちです。
実際に筆者も、副業をしたいとずっと思いながら「何か資格や技術がないと副業はできないよね」という先入観があり、お金を払って5年ほど通訳学校に通いました。
でも、実際に仕事をしてみて「自分には向いてない」とわかって、語学の仕事はすぐに諦めました。
通訳・翻訳は高い授業料を払ってもほとんど稼げなかったけど、なんとなく思い立って試したwebライターの仕事はすぐに稼げました。
副業をしていい環境にあるなら、まずは「やってみる」ことから。いくつか仕事を試しながら、自分に合った、納得のいく仕事を探しましょう。
ダメだったらまた別の仕事を試せばOKです。
【追記】絶対ダメ「楽して稼げる」「すぐに●万円が振り込まれる」
ここのところ連日のように意図せず犯罪に加担して逮捕されてしまう「闇バイト」の報道を目にします。
すぐにお金が稼げる、楽、カンタンといった謳い文句の求人には絶対に手を出さないでください。
こうした求人は、その気はないのに罪を犯したり、人を傷つけたりすることになる可能性が非常に大きいです。
もはや仕事ではありません。詐欺です。
楽してお金が稼げる方法なんてありません。自分にあった、カンタンではないけれど楽しい仕事を探しましょう。