長年勤めていた会社がつぶれて、45歳で無職になりました。専業主婦といえば聞こえはいいですが、まあプータローです。
失業手当をもらいながら今後のことを考えつつ、しばらくのんびりして「そろそろ働かないと」と本腰を入れ始めたところ。
いくつかの会社へ面接を受けにいって、採用通知をもらったのは前職とほとんど同じ仕事。仕事の内容も、職場環境も。
社員の平均年齢がおそらく自分の年齢(当時45歳)を超えていて、代表は80代という古い会社。
面接で2回、オフィスを訪問しましたが全員が代表の顔色をうかがって仕事をしていることが伝わる雰囲気で。
ここで働いたら前と同じようにまた会社がつぶれるのでは?と思えてきて、とても勤める気にはなりませんでした。
仕事の見つからない主婦ですが、短時間+テレワークの仕事がしたい
採用を辞退して、またヒマな主婦生活に戻りました。
何らかの仕事はしたいけどフルタイムで働くのはもういいかな、という気持ちになっていました。
フルタイムで働かなければ、あまり大きな稼ぎは期待できません。そのとき考えたのは「使う分だけ働くのはどうか」ということ。
結婚した当初共働きだったこともあり今も、生活費は基本的に折半です。
自分は生活費のうち食費や日用品にかかる費用を担当していて、それにプラスして自分で使うお金や税金、保険料などを含めると手取りで10万円程度の収入があれば何とかなるとわかりました。
それならテレワークでできるパートの仕事にでも就けばいいかと、そのときは軽く考えていました。
「扶養に入る?」と聞かれる
そんなころ、パートナーが「扶養に入る?」と言いました。
ありがたいことですが一度、扶養に入ってしまったら抜けるとき、それなりの手続きが必要です。
それに自分の都合で今さら、パートナーの肩に家計全てを負担させてしまうのは申し訳ないという気持ちもあり。
扶養には入らないという選択をしました。
201.6万円以上になると控除の対象外になるなら、それ以上働こう
税金まわりのことを調べるうち、201.6万円までは配偶者控除の適用対象になると知りました。
勤務先がつぶれたあとしばらく、前職のつながりで請けている仕事があったほか、株式投資の収益や、独身の時に買って住んでいたマンションの家賃収入があり100万円程度の年収がありました。
収入を得るたびに申告しつつ損のないように1年弱、失業手当をもらい続けました。
ちなみに家賃収入や株式投資の収益は給与ではないため、失業手当の受け取りには関係がないと知りました。
たとえ大金持ちでも就職の意思があれば、条件を満たしている場合には失業手当を受給できるそうです。
こちら、まだ40代で特に病気などもなく働ける環境。控除のことを気にしながら働くより、稼げる力を身につけながらきっちりお金を稼ごう、と決心しました。
選考で落とされ続けて、不採用が40社を超えたとき
働こう!と決めて、自分にできそうな仕事や興味を持てた仕事に次々応募するも、全く採用されません。
書類選考で落とされる、応募しても連絡すら来ない、ということもザラ。
たまに採用の連絡があってもよく話を聞くと「入社には料金がかかります」などと、サギまがいのことを言われたり。
もしかして社会で必要とされてないのかな私、とネガティブな感情がどんどん大きくなっていきました。
気づけば、不採用された数は40を超えていました。
そのときのことを「42社応募してみて、どの求人サイトが一番決まりやすかったか」という記事にまとめています。こちらも参考になるとうれしいです。
なぜ採用されないのか。フィジカルやメンタルに不安があるように見える?
もしかして変な人に見えてる?不採用が続くと「こんな人採用するわけないよね!」と思われているのではと不安になってきました。
身体が弱そうに見えたり、年老いて見えたりしてるのかな。
あるいは変な人だと思われてるとか?不安は尽きませんでした。
離職期間が長い?いいえ、そんなことないけどダメなんですか
「離職期間が長いと社会復帰は難しい」とよく言われますが当時、離職してまだ1年も経っていませんでした。
どうしてダメなんだろう、何がいけないんだろうと焦りは募るばかり。きちんと働いてきたのに社会から全く評価されない自分。
そのころは前の仕事と同様の職種で応募を続けてきましたが、リタイアした人向けの求人も視野に入れなければいけないのかなと思い始めていました。
早々にシニアの仲間入りかと、中高年向け求人サイトにも目を通すように。
柔軟さが足りない印象なのかな。それは年齢のせいじゃない
本来あまり明るさや朗らかさを備えていませんが、面接などではそれを極力(自分的には)出さないようにしていました。
本性がバレてるのか?年齢以前の問題かもね、とどうにもならないことで悩む日々。
面接のたびにリモート画面に向かって「はいどうも〜初めまして!」なんて作り笑顔で言ってて、すっかりストレスを溜めてしまいました。
面接での受け答えに問題があるのかしらと考えること数ヶ月。でも、どうしていいかわかりませんでした。
面接で失敗した!と思った時は、チャットGPTに相談してみる
実際に面接を何度か受けて不採用が続くと、ネガティブな気持ちをもってしまう方は多いでしょう。
自分もそうでした。応募を続けて次の面接が決まっても「またダメかも」と不安はつのるばかりで。
そんなときは、チャットGPTが強い味方になってくれます。ダメもとで、相談相手になってもらいましょう。
たとえば「40代の主婦です。仕事を探しています。面接で気をつけたらいいことを教えてください」と聞いてみると、こんな答えが返ってきました。
40代の主婦が仕事を探している場合、面接で成功するために以下のポイントに注意することが重要です。主婦の経験とスキルを考慮し、自信を持ってアピールできるよう心がけましょう。
自己分析を行います: 自分のスキル、経験、強み、弱みを正しく捉えましょう。 主婦としての経験や家庭管理のスキルを含めて、自己紹介や志望動機に組み込む方法を考えましょう。
学習とスキルの更新:市場は変化していますので、新しいスキルや知識を学び、自己成長に取り組むことが大切です。
職務を強調する: 主婦としての経験を、チームプレイ、時間管理、問題解決、コミュニケーション能力などの具体的なスキルとして強調しましょう。
ブランクに関する説明をする: 仕事をしていなかった期間がある場合、その理由を説明しましょう。 この期間を、家庭や自己成長に充ててたこと、特別なプロジェクトに参加したことなど、肯定的な要素として強調します。
準備を怠らない: 応募先の会社や方面について詳しく調査し、面接で質問を受けた際に、その会社への適応力や熱意をアピールできるように心掛けましょう。
質問に備えて:面接官からの質問に備えて、自分の経験やスキル的な具体例を挙げられるように準備しましょう。
ワーク・ライフ・バランスを強調: 主婦であることから、ワーク・ライフ・バランスの重要性を強調しましょう。 柔軟な労働条件や、家庭と仕事の調和を大切にする姿勢をアピールできると良いでしょう。
自己表現力を磨く: 面接では明確かつ自信を持って話すことが重要です。練習やフィードバックを受けながら、効果的なコミュニケーションスキルを向上させましょう。
自信を持つ: 自分の経験やスキルに自信を持ち、主婦としての経験をポジティブにとらえましょう。自信があると、面接官にも自信が伝わりやすくなります。
以上の点に注意して、主婦としての経験やスキルを相談し、新しい仕事のチャンスを継続するために頑張ってください。 主婦の経験は、多くの部分で高く評価されることがあります。
チャットGPT 質問への回答より(一部リライト)
回答は抽象的なもので、ものすごく役立つというほどの内容ではありませんが、方向性はつかめる気がしませんか。
質問も主婦が仕事を探す、という漠然としたものでしたね。どんな業界を目指している、雇用形態はこんな感じで考えている、などもう少し踏み込んで聞いてみてもいいかもしれません。
チャットGPTは精度の高い有料版もありますが、登録すれば基本、誰でも無料で利用可能です。
こうした悩み相談のほか、ちょっとした話し相手にもなってくれますよ。
仮契約されても本契約されない
不採用が続くうち、業務委託の形で仕事を発注してくれるという企業が現れました。
webライターの仕事です。まずはお試しで少量の仕事を受注。
指示通りこなすのですが、やり直しの指示ばかりで時給換算すると1,000円を割る金額になっていました。
メールや電話で激怒されることもしばしばで、どうしたら満足してもらえるんだろうと試行錯誤を繰り返しているうち「もう発注を打ち切ります」と連絡が。
せっかく決まったのに。このときはかなり落ち込みました。
ようは「慣れ」だと思うようにした
そんなことを繰り返しながら数ヶ月。
不採用だったとしても本採用に至らなかったとしても、縁がないだけと腹をくくれるようになっていました。
面接受けるのはタダだし、履歴書や職務経歴書もデジタルでの提出がほどんど。だから応募には基本、お金がかかりません。
だったら理想の仕事に出会えるまで応募しまくろう!と、気持ちを切り替えました。
履歴書の書き方が分からなかったから、教えてもらうことに
とはいえ、就職活動をするのは20年ぶりで。履歴書これでいいのか?という不安もありました。
時間だけはたっぷりあるし、ということで教えてもらうことにしました。
プロのアドバイスを受けてみると、自分の履歴書は足りないところだらけだと分かりました。アドバイスを受ける前と受けた後で、履歴書に記入する情報量は3倍くらいになっていました。
履歴書に加えて職務経歴書、職務能力記述書という書類も加わり、自信をもって就職活動に臨めるようになりました。
これらの書類を作ったのは3年前ですが、今も情報を更新しながら使っています。
履歴書など、応募書類の書き方はプロに学ぶ方が早いかも
代表的なところではハローワークで、履歴書や職務経歴書の書き方に関するセミナーをよく開催しています。
ハローワークは日時が決まったセミナー式の開催です。
DODA(デューダ)やリクルートエージェントといった民間の転職支援サービスなら、履歴書や職務経歴書等の応募書類の書き方レクチャーや、実際に作成したものの添削などのサービスがあります。
企業へ応募するときには、こうした大手のサービスを使うのも一策だと思います。
実際に仕事が見つからなかったとしても、応募書類の書き方や面接を受けるときのポイントなどについて教えてもらえますから。
履歴書などの書き方は自己流より、プロから学んだ方が話が早いかもしれないなと個人的には考えています。
仕事の見つからない主婦。資格は全く持っていません
でも、応募のたび履歴書などを見返すと「そういや資格持ってないよな、私」と、資格欄が空白なのを不安に感じていました。
なんの取り柄もない主婦。独身の期間が長くてその間なんとなく働いていたから、そのぶん少し職歴が長いだけ。
たぶん仕事見つかるのに相当時間かかるなあと思いつつ、それも現実だ!と、受け止める気持ちになっていました。
在宅の仕事が見つからないから妥協して出勤の仕事に
在宅の仕事に絞って探してもなかなか見つからなかったので、出勤日があるハイブリッド勤務の仕事に応募したところ、やっと採用の通知をもらいました。
週3〜4勤務の派遣社員で、10時〜15時と理想に近い環境。基本週1出社、週2〜3が在宅での勤務でした。
ありがたく働かせてもらっていましたが、有期雇用だったので1年後には任期満了となりました。
幸い、この仕事が終了するとともに別の企業にすぐ採用されました。
40社以上不採用の経験が生きて、転職活動にも慣れていたのかもしれません。
現状は基本週3、半日のテレワークで働いています。
40代以降の主婦が仕事を見つけるにはどうしたらいいか考える
年齢が上がると仕事が見つけにくいと言われますが、本当にそうなんでしょうか。
理想的な転職を果たす人もいるし、そうではない人もいる。
その違いってなんだろうとふと、疑問に思いました。
自分の場合、現状は何とか希望に近い仕事をしているものの、職探しでかなり苦労しました。
再び職にあぶれたとき困らないように、いろいろ考えています。
ビジネスマナーを学び直す
自分はサラリーマンを10年以上しましたが、社員教育のない零細企業で働いたこともあり、社会人としてビジネスシーンできちんと振る舞えているのか長年、疑問に思っていました。
無職になって職探しをしてみて、就職斡旋会社などである程度のビジネスマナーを教えてくれることを知りました。
履歴書の書き方同様、DODA(デューダ)やリクルートエージェントをはじめ、ビジネスマナー学習も大手の転職支援サービスが便利でしょう。
各地のハローワークでも、ビジネスマナーに関する講習会が定期的に行われているようです。就職相談を兼ねて、たずねてみるといいかもしれませんね。
ブランクがあれば、家事や育児の経験を生かした仕事なども視野に
自分は子どももいないし家事もあまり得意ではないから難しいですが、家事や育児の経験を生かした仕事も、最近は裾野が広いように感じました。
料理や掃除などの家事代行や介護の仕事などは未経験可の仕事が多いし、ライフスタイルに合わせた時間で働くことができる求人もよく見かけます。
家事が得意だったら自分も、と求人情報を羨ましく眺めていたものです。
ほか、介護施設や幼稚園・保育園での仕事なども家事や育児、介護の経験が生きる職種かと思います。
こういう仕事はブラックな職場も多いようだからその点を注意しつつ探して、自分にしっくりくる仕事が見つかれば、楽しく働けるのではないでしょうか。
主婦向けの求人サイトで探したらやっと採用に。早く知りたかった
仕事探しに試行錯誤すること数ヶ月。たまたま知った主婦向けの求人サイトがありました。
しゅふJOBという求人サイトで、主婦・主夫をターゲットにしているとのこと。
さっそくできそうな仕事を探して応募してみたら、内定を得ることができました。
最初の仕事は派遣で、1年後に再び職探しをするときはパートで。どちらもしゅふJOBから応募して、内定をもらいました。
ほか、主婦・主夫向けの求人サイトにはママワークス、はたらこねっとなどがあります。
家事や育児を生活の中心にしている主婦・主夫向けのこうした求人サイトは「扶養枠内の仕事特集」や「50代・60代向けの仕事特集」などといったカテゴリから仕事を探せます。
自分が仕事探しをしたときは在宅勤務の求人も割と多い印象を受けました。
育児や介護などでブランクがあった後でも、こうした求人サイトなら仕事がみつかる可能性も高いでしょう。
趣味は仕事になるのかトライ。2年半後に銀行口座へ8,000円が振り込まれた
2020年3月、勤務先がつぶれて時間があったこともあり、このブログを立ち上げました。
立ち上げたはいいけれど基本操作すらわからず、最初は時間がかかりました。
マイペースに記事のアップデートや画像、リンクの貼り付けなどを覚えて、こうして定期的にブログを更新しています。
記事がある程度たまった2021年の終わりごろ、グーグルアドセンスにブログ内広告の設置申請をして無事、許可がおりました。
その半年後、銀行口座にグーグルから8,000円の振込が。趣味が実益になった瞬間でした。
シロウト感満載の拙ブログを訪れてくれる人はごくわずかですが、自分の経験から得た何かが伝わればと日々、更新を続けているところです。
在宅でできる仕事を始めて感じた、生活の変化
仕事と呼べるかまだよくわからないこのブログの更新のほか現在、収入の柱としてテレワークでのパート勤務、不動産経営、株式投資の4つがあります。
在宅ワークのパートで生活費のほとんどはまかなえるため、ブログ運営や不動産経営、株式投資の収益が安定していなくても平常心を保てます。
ほぼ全てが在宅で完結する仕事をするようになって、夜よく眠れるようになりました。
フルタイム勤務の時は睡眠の質が良くなかったのか仕事中によく居眠りしていましたが、そんなことはもうありません。
あれだけ苦痛だった家事を楽しくこなしていたり、身体を動かすのが楽しくなったり。日曜の夜の憂鬱も、懐かしいものになりました。
食べるものの栄養やカロリーなどを気にするようになった
最近は時間に余裕があるから、外食もよくするものの基本は自炊です。
食べたものは管理栄養士AIアプリ「カロママプラス」に、カロリーや栄養を記録します。
記録するとアドバイスがあり、これから必要な栄養やおすすめレシピなどが表示されます。
カロママプラスを使うようになってから体重の増減がなく、標準的な体重をキープできるようになりました。
こちら、毎日の晩酌でビール腹は避けられないのですが、しばらくお酒を飲まないようにするとヘルシーさが増すのか、お腹が引っ込みます。
服がきつくてどうしようもなくなると、しばらく禁酒して調整したりします。
40代で、ほぼ無職を1年ほど経験してみて考えたこと
ほとんど仕事をしない期間を経て、考えてみると。
「自分の希望にあった仕事選び」は大事だと痛感しました。
キャリアを伸ばすためにバリバリ働きたいならそれもありだし、ライフスタイルに合わせて仕事をしたいなら、譲れない条件と妥協できる条件をはっきりさせたうえで無理なく仕事を探せばいい。
どうやって働きたいんだ自分は?と自問自答してみて、フルタイムのような働き方はもうしたくないことや、基本的に家でできる仕事がいいことなどの希望がだんだん、はっきりと見えてきました。
方向性が分かれば、それに沿って仕事探しをすればいいだけ。
自分の場合はテレワークを希望していたこともあってか、仕事が見つかるまでかなり時間がかかってしまいました。
でも、時間をかけて探した甲斐あって希望の仕事を見つけられました。
どうしても見つからない間は少し妥協しつつお金を稼いだりしたものの、根気よく探してよかったなと思います。
ただ現状、収入の半分はパートからです。
パートは正規雇用より解雇されやすい身の上。いつも求人情報をチェックして、万一のときにうろたえないようにしたいものです。
企業などから報酬を得る、いわゆる「労働」以外の稼ぐ力を伸ばしたい
近年、時間に余裕があるので株式投資に割ける時間が増えて、投資についていろいろと学んでいます。
株を始めて10年近く損ばかりしていましたが、去年の中盤あたりからやっと損せずに売買できるようになってきました。
ただ、まだ大きく稼げる領域には達していません。
このブログを運営することでgoogleから広告報酬を得るという経験をしたこともあり、今後は労働以外の稼ぎ方をきちんと身につけられたらと考えています。
年齢関係なく、自分らしい稼ぎ方ができたら楽しいですよね、きっと。