テレワークを始めたばかりで、ストレスに悩んでいませんか?
私もかつて、同じ悩みを抱えた一人です。10年以上にわたる在宅勤務の経験から、ストレス解消法をシェアします。
10年以上のテレワークで感じた、在宅勤務でストレスがたまる原因
テレワークでストレスがたまる原因を考えてみると自分の周辺では、大きく分けると6つあるようです。
在宅勤務のどんな場面で、人はストレスを抱えるのでしょうか。以下のような原因が考えられるのでは。
- オン・オフの気持ちの切り替えができにくい
- 慢性的な運動不足
- 近くにいる人がストレスになる
- 度重なる電話やチャットに翻弄される
- リフレッシュのチャンスが少ない
- ランチタイムがマンネリ化している
自分で実感するほどのストレスをためてしまったとき、どうしたらいいのでしょうか。
いま抱えているストレスはどれくらいなのかを知る
全くストレスのない人はいないかもしれませんが、ストレスの多い・少ないは割と人によるかなと思います。自分は現状、ストレスは少ない方だと感じています。
ストレスの大小は人によって違うし、同じような負荷がかかっても大丈夫な人とそうでない人がいます。
果たしていま、在宅勤務をしているあなたが抱えているストレスはどれくらいなのか。そしてそのストレスはあなたの心や身体にどんな影響を与えているのでしょうか。
5分でできる職場のストレスチェック
厚生労働省のサイトに「5分でできる職場のストレスチェック」という簡単なチェックテストがあります。
どれくらいの正確さがあるのかはよくわかりませんが、専門機関が作っているテストだし参考にはなるのではないかと思います。
今、自分が抱えているストレスはどんな、どれくらいのものなのかをざっくり把握するのに役立ちそうです。
自分もさっそく、やってみました。5分もかかりません、3分くらいで終わります。結果はこんな感じです。
あなたはストレスをあまりかかえておらず、
またストレスの原因となる要素もあまりないようです。あなたの現在のストレス反応
活気、イライラ感、疲労感、不安感、抑うつ感、身体愁訴、全てに問題はみられませんでした。ストレスの原因となりうる因子
仕事の量的負担、質的負担、対人関係上のストレス、仕事のコントロール度、全てに問題はありませんでした。コメント
今回の調査時点では、問題はありませんでしたが、普段からストレスをためこまず、気分転換をはかるようにこころがけることをお勧めいたします。
今はいいけど、油断は禁物ってことですね。
診断結果と一緒に「ストレスケアのアドバイス」も記載されていました。ストレスに関する情報や、解消法などが提案されています。
テレワークの現場で簡単にできるストレス対策
在宅勤務なら、オフィスで仕事をするよりもストレス解消のチャンスは多いでしょう。
ちょっとした工夫や自分へのねぎらいが、ストレスを大きく減らすこともあります。
自分を大いに甘やかして、楽しく気楽にテレワークしましょう。
ポモドーロ・テクニックで単調な作業にメリハリを
コロナショック以降、テレワークが普及し出してからポモドーロ・テクニックのことをよく聞くようになりました。
自分も長年テレワーカーをしていますが、ポモドーロのことはそれまで知らなかったんですよね。
25分間仕事に没頭し、5分間の休憩で集中力を高めることで、タスクを継続し、より高い生産性を実現できます。
集中力が続かないとお悩みの人には、タイムマネジメントツールとして有効な手法です。
25分のタイマーをセットすることで、簡単なタスクであれば少ない労力で効率的に完了させることができてストレス予防・解消に役立つでしょう。
【参考】 仕事や勉強に集中できないとき試したい、世界的に親しまれている時間管理法
可能ならラジオや音楽などを
作業中の音はあまり好きではなかったのですが最近になって、バックグラウンドで音楽が流れていると、とても心地よいことに気づきました。
うるさいな〜と思って、消したりもするんですけどね。
つけたり消したりが簡単なのはラジコでしょうか。
各種ラジオ番組のほか、平日の昼間に終日ほぼ音楽だけを流しているラジオNIKKEI第2なども便利に聞いています。ちなみにラジオNIKKEIは第1、2ともに全国放送です。
音声ツールはいろいろあるし、自分の使いやすいものを選ぶといいでしょう。
おしゃべりをする
自分はコミュニケーションを密に取りたいほうではないので自発的にはしませんが、対面や電話、チャットなどでのおしゃべりは割とストレス解消になるという人は多いかもしれません。
たしかに、会うと怒涛のように近況報告をしてくる人いますね。ストレス解消になっているのかな。
自分的にはおしゃべりがストレス解消にはならないように思うのですが、わーっと夢中で話をしてくる人の表情に癒されることはあります。
好きなもの、おいしいものを用意する
これは大事なことです。たとえ安物でも、仕事着を新調しただけでなんだか気分が上がること、ありませんか。
お昼ご飯にいつもよりいい目のおかずを調達したり、コーヒータイムにいいスイーツやお気に入りのお菓子を買ってみたり。
最近ちょっとストレスフルかも?と思ったらぜひ、好きなものを用意してみてください。
生活のリズムを乱さないようにする
テレワークで生活のリズムを乱してしまう人、割と多いと聞きます。
夜遅くまで起きていて朝、仕事が始まるギリギリまで寝ることは在宅勤務ならでは。
自分は生活のリズムが乱れると、まず胃腸にきて肌にも影響するので気をつけています。
若いころ、ひどい便秘で数年間通院したことがあって用心するようになりました。
長年の習慣は年齢を重ねると、じょじょに身体に影響するようです。できる範囲で気をつけたいものですね。
苦手なひと、ものをできる限り排除する
苦手な人を避けて仕事をするのは、なかなか難しいことかもしれません。
テレワークなら基本、苦手な人の顔を見なくて済む場面も多そうですが、何らかのやり取りが必要な時はあるでしょう。
それでもできる限り関わらない、接しない方向を目指すのがおすすめです。
自分もフルタイムで働かなくなって、最近は苦手な人やものが遠ざかってくれてよく眠れるようになりました。
こうでなければいけない、という気持ちのしばりを解放する
仕事していても日常生活でも「この作業、やらなくてよくない?」という作業は意外と多いもの。
それらを排除していくと、気持ちが楽になります。
これをしないと、あれも、これもと忙しさを感じたとき「本当にいるか、いらないか」を考えてみるといいかも。
自分は近年フルタイム勤務をやめて、かなり気持ちが楽になりました。フルタイムいらなかったです、個人的には。
使っていないものを捨てる・売る
テレワークも年数を経てくると、仕事に使う道具がだんだん増えてきます。でも、必須なものって意外に少ないんですよね。
テレワークを始めた当初は複合機やデスクトップパソコンなどいろいろ揃えていましたが、いまは小さなノートパソコンとスマホで事足ります。
捨てると、家も広く感じられていいようです。
在宅勤務のストレスを日常生活で解消する
仕事に対してストレスを感じたら、自分が喜ぶことを何かしてあげられるといいように思います。
私がしているものはほとんどお金がかからないか、かかっても小銭程度でできるものばかりです。
最近は家でできることも、割とバリエーションが増えたように思います。
筋トレやヨガをする
筋トレもヨガも、少し前まではスタジオに通っていました。今はオンラインです。
オンラインフィットネスに注目していたこともあるんですが、最近はyoutube動画で検索するのでお金もかかりません。
ただ、筋トレやヨガの場合オンラインだとフォームが正しいかどうか分かりにくいのがネックです。
動画と同じフォームや動きができているかどうかを気にしながら、やるといいみたいです。
仕事のあとに好きなことをする時間を用意
通勤でもテレワークでも、仕事終わりに楽しみがあるとうれしいですよね。
近年はこちら、仕事後の楽しみはもっぱら晩酌です。
夕方くらいになるとワクワクしてきて、ご飯を作ってさあ乾杯!のひとときは至福。この瞬間のために働いてるよね〜、みたいな。
食べ物やお酒などの飲み物で好きなものを準備しておくと、テンションも違うように思います。
高価なものでなくても、好きなものはなるべく切らさないように常備しておくといいのではないでしょうか。
ただ、テレワークだと比較的買いに出にくいという問題も。
我が家はお酒は基本的に、生協で持ってきてもらっています。利用しているのは生協の宅配パルシステムです。
パルシステムで毎週、買ったものを記事にまとめています。よかったらこちらから、読んでみてください。
できるだけ引きこもらないように、可能な範囲で出かける
テレワークだとつい引きこもりがちになりますが、ちょっとでも出かける機会を作るとなかなかのストレス解消になります。
2〜3日こもりきりになる日が続くと、運動不足からか気持ちもモヤっとしてくる気が。
遠出せずとも少し歩くと気分転換になるし、新しいアイデアも湧いてくるように思います。
緑を見る
ちょっと疲れたな、ストレス溜まったかなというときは仕事の手をとめて、ベランダの植物を見ています。
緑色には心身のバランスを整えたり、緊張を緩和したりといった心理的な効果があると聞いたことがあります。
実際のところ、割とそんな気がしています。
それでもストレスが解消されないテレワーカーは
ここまで紹介した、仕事中や日常生活では容易に解消されないような大きなストレスを抱えている場合は、生活そのものを見直す必要があるかもしれません。
自分もフルタイムのテレワーカーのころは割とストレスを抱えがちでしたが、パートの時短、週3勤務に変えたらわりと楽になりました。
仕事を変える
今している仕事を変える、というのはなかなか勇気のいることかもしれません。
自分も会社が潰れるまで、フルタイムの仕事を手放すことができずストレスをためがちでした。好きでしていた仕事ではなかったということも原因だと思います。
別の仕事をして、違った環境に身を置いてみると「これが私の本来の姿だったんだ」と思えて、毎日を本当に楽しく過ごしています。
あまりにも辛い場合は専門家に相談を
テレワークの毎日が辛くて辛くて仕方がない、という場合は速やかに、専門家に相談しましょう。
朝起きて辛い気持ちになったり、起きるのが本当にしんどいとなったら仕事をいったん中断して、身体と心を守る対策を取ってください。
まずは厚生労働省制作の「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳」などで、情報収拾や自身のストレスチェックなどをしてみましょう。
【体験談】テレワーカーになって以降の、ストレスとの向き合い方
10年以上、テレワーカーをしています。その間、それなりにいろいろなことがありました。
気持ちのバランスを崩しそうになったり、病気になったり。世の中の環境の変化についていきにくくなったり。
最初は一人でどうしたらいいかわかりませんでしたが、だんだん「この働き方でいいか」ということを考えて、自分のできる範囲でマイナーチェンジするようになりました。
あなたにとってベストな働き方は、もしかすると世の中の標準とは違うかもしれません。
自分もフルタイムは、しんどい感じがあるんですよね。とりあえずは普段使う分だけ稼げればいいかなと考えて、今はテレワークをメインに、半日程度でできる仕事をしています。
好きな本を読んだり、のんびりと料理をしたりする時間が増えて、ここのところ、ストレスとはだいぶ遠ざかりました。