自分の初めての一人暮らしは、実家から500km離れた場所でした。
とにかく解放されたかった、それと地元ではないところに住んだらどんなことが起きるのか知りたかったというのが主な理由です。
自分とは違うイントネーションで話す人たちと一緒に仕事をして、地元では売ってない野菜をスーパーで買って。
それはそれは新鮮な日々でした。でも、実家に帰るのにお金がかかるし、親が歳を重ねるととても心配になります。
「一人暮らしは実家の近くですればよかった」ということに気付くのに、少し時間がかかってしまいました。
実家の近くで一人暮らしするなんて意味がない?
一人暮らしするなら実家から遠く離れた場所がいい、と切に思っていた20代のころ。
そのためにお金を貯めて、23歳のとき晴れて一人暮らしをスタートしました。
どうして実家からそんな遠いところに住むの?と不思議がられましたが「実家の近くで一人暮らしするなんて意味ない」と思っていたんですよね。
今は、そうは思いません。実家から近かろうが遠かろうが、別の家に住んでいれば立派な一人暮らしです。
そもそも、どうして一人暮らしをしたいんだろう
一人暮らしをしたい理由は人それぞれ。
必要にかられて一人暮らしを始める人も、一人で暮らしたいからという理由の人もいるでしょう。
自分だけで生活をしたい理由の主なものはいくつかあります。ここで紹介するパターンに、あなたの一人暮らしをしたい理由に近いもの、ありますか。
就職や進学をして、実家からだと不便だから
「通えなくはないけど、会社や学校の近くだと便利だよね」という理由で一人暮らしをする人は、多いと思います。
とくに就職では、仕事が忙しいときなど会社と住まいが近い方が、メンタル・フィジカル両面で楽なことも多いでしょう。
実家から通えなくもない距離での一人暮らしなら平日は一人暮らしの家で、土日は実家という選択もできそうです。
勤務先や学校が遠く離れているから
会社や学校が遠方にあり、実家からの通勤・通学が現実的でない場合は、一人暮らしをするしかありません。
勤務先によっては新幹線通勤に交通費を出してくれるところもあるかもしれませんが、それを選んで一人暮らしをする人はどちらかというと珍しいでしょう。
それに無理をして遠距離通学や通勤をすると、災害時などの不安もありますね。
一人でいる時間が必要だから
一人の時間は何をしてもいいから楽です。
自らテレビやラジオをつけたり、動画をみたりしなければ静かだから、じっくり物事を考える時間ももてるでしょう。
一人暮らしをしてみたいから
家族と一緒の暮らしをずっとしていると、一人暮らしをしてみたいという気持ちになることもあるかもしれません。
一人で暮らしたら、どんな生活になるんだろうという興味から、始めてみるのも楽しいかも。
家族とは離れて暮らしたいから
家が狭すぎて家族にいつも干渉されている感じがしたり、家のルールが厳しかったりすると家族とはある程度の距離を置きたいと思うでしょう。
離れて暮らしてみると「家族ってやっぱりいいな」と感じられて、少し優しくなれる気もしますね。
実家で在宅勤務をしていて、ニートと間違われるから
これもよくあるケースです。
一日中、家にいるとご近所や宅配の人に「あれ?この人、働いてないのかな」という目で見られることはテレワークあるあるかも。
そんなこと気にしてもしょうがない!というメンタルを持っていれば、実家を離れる必要はありませんね(*゚▽゚)ノ
実家の近くで一人暮らしをする6つの利点
実家の近くで暮らした場合、いろいろといいことがあります。
あまり実家から離れずに一人暮らしができるなら、そうした方がいいかもと個人的には思います。
友人知人のネットワークが遠くならない
地元に住む友人や知人といつでも会えることは、実家の近所で一人暮らしとしたときの大きな利点でしょう。
友人や知人たちの多くは引っ越しを手伝ってくれるかもしれません。実家の近くなら頼む方も気が楽ですね。
引っ越しが比較的簡単・リーズナブルに済む
引っ越し代があまりかからないのも、実家の近くで一人暮らしをするときのポイントでしょう。
実家が近いなら、多くを最初から揃える必要もないでしょう。
必要なものだけスーツケースで持参して、生活を始めてもいいくらいです。
寂しくない
これも、実家の近くで一人暮らしをするときの大きなメリットだと思います。
寂しさを感じたらすぐ帰ればいいし、逆に一人になりたければ一人暮らしの家に戻ればいいだけです。
ただ、寂しさのあまり実家に入り浸ってしまうと家賃がもったいないような気もします(笑)。
家事や物資の援助が期待できる
実家が近ければ忙しいときに食事を作ってくれたり、家事を手伝ってくれる可能性が高いでしょう。
いただきものがあればシェアできるし、家庭によっては援助も期待できるかもしれませんね。
いつでも帰れる
当たり前のことかもしれませんが、実家が遠いと帰りたい時に帰れなくて切ない気持ちになることは多々あります。
ちょっと寂しい、家族の顔が見たいということならともかく、万一のことがあったときに遠方だと駆けつけることが難しいんですよね。
いつでも帰れる、最強です。
病気になっても安心感がある
知らない土地で病気になるのはとても不安ですね。言葉が通じなかったりすると、恐怖すら覚えます。
その点、実家の近くに住んでいれば安心。
実際、病気になったとき家族に知らせなかったとしても、いつでも来てくれるという気持ちでいられるのは大きいでしょう。
実家の近くで一人暮らしをすると困りそうなこと
実家から近い場所で一人暮らしをするのはいいことがたくさんある一方で、困るかな?ということもいくつかあります。
ただ、こうした困りごとは実家が近いという恩恵に比べたら、小さいものかもしれません。
家族がちょくちょく見に来そう
実家の近くだと、家族がちょくちょく家にやってくることにもなりそうです。
仲のいい親きょうだいでも、自分のテリトリーに踏み込まれがちになるのは悩ましいところ。
「来る時は言ってね」とお願いして、自分も実家に帰るときは連絡してから行くといい関係が築けるでしょう。
恋人ができたてのとき、一人暮らしの家付近で家族や知人と鉢合わせたら気まずい
彼氏や彼女ができて親しくなってきたら、家でのんびりデートするのも楽しいですよね。
実家が近いと、まだ紹介していない段階でばったり!という可能性が高そうです。
実家の近くで一人暮らしをするときは彼氏や彼女ができたら即、家族に紹介しておくと安心かも。
新鮮味が薄い
憧れの街で一人暮らしするのと違って、地元での一人暮らしは「自分一人で暮らす」ということ以外はあまり変わりばえがしないでしょう。
地元での一人暮らしを楽しめないな、と分かったら、少し遠くに引っ越すなどしてもいいかもしれませんね。
自立したか、してないか分からない
一人暮らしに自立のイメージを感じている場合、地元にいると家族があまりに身近すぎて、一緒に暮らしてる時と変わらないように思えてきてしまうかもしれませんね。
でも、自分で部屋を借りて自力で暮らしているのですから立派な自立です。何が確実な自立かなんて、誰にも分からないような気もします。
実家住まいと一人暮らしと、どっちが貯金しやすいか
実家に住んでいる方が貯金はしやすいイメージ、ありませんか。
状況としては、実家住まいの方が貯金はしやすいかもしれません。
ただ、どんな仕事をしていてどれくらい稼いでいるのか、それと散財しない力がどれくらいあるのかなどにもよりけりでしょう。
実家に住んでいて、ある程度の規模の組織で正規で働いていて、無駄遣いをしない性格の人がいちばん貯まりそうですが、そんな人ってすごく少ないと思います(笑)。
実家から通える職場に勤めている場合、ほとんどが実家住まい
東京に住んでいて感じることですが、首都圏に実家がある場合、一人暮らしをする人はあまり多くないように思います。
就職や通学で引っ越しをするケースが少ないからですね。一人暮らしがしたいという希望がなければ、ずっと実家にいても特に問題なさそうです。
実家に住んでいれば生活費がある程度浮くことや、仕事を変えたくなったときのリスクなどを考えると分かる気はします。
一人暮らしの家と実家は、どれくらい離れていればいいのか
実家が近いときの一人暮らしは何かと利点が多いですが、住んだことのない土地で生活するのもいろんな魅力があります。
一人暮らしをする場所が選べる場合、実家からどれくらいの距離感で家を探せばいいのでしょうか。
【体験談】実家から500km離れた場所で一人暮らしをしたときのこと
自分が初めて一人暮らしをした場所は、実家から新幹線移動が必要な距離がありました。
帰ろう!とある程度決心しないと帰りにくいので、あまり好んで住んでいなかった実家が年を経るにつれて好きになっていきました。
生活に余裕が出てくると、月イチ以上で帰ることもあり、少しギクシャク気味だった家族との関係も良好になった記憶があります。
最初に一人暮らしをした地域には15年暮らしましたが、親に介護が必要になり実家へ戻りました。
【体験談】実家から3km圏内で一人暮らしをしたときのこと
親に介護が必要になった当初、一人暮らしが長かったからか「親とはいえ誰かと一緒に住むことなんてできるんだろうか」と感じていました。
できるだけ実家から近い場所で部屋を借りて、実家とは別の「自分だけの拠点」を持ちたいと手ごろな部屋を探しました。
家からすぐの場所では物件が見つからず、そのとき借りたのは実家から3km離れた小さな部屋。歩いたり、バスに乗ったりして行き来していました。
親の介護度が上がり、この部屋へ通うことも難しくなった3年後に解約しました。
近かったこともあり、住民票を実家に
この時は距離が近いことと生活の拠点を実家に置いていたことから、住民票を実家に戻していました。
部屋探しをしたとき、不動産屋さんのアドバイスがあったからです。
近場での一人暮らしを考えているなら、場合によっては住民票を移す必要がないかもしれません。
- 生活拠点が実家
- 長く住むつもりがない
といった事情なら、住民票の移動は役所に聞いてからでもいいと思います。
初めての一人暮らしは、どんな部屋を選べばいいのか
自分は初めて一人暮らしをしたとき、不動産屋さんに行って交渉をするということを知らなかったために言いなりになってしまいました。
借りた部屋は築浅・駅近で便利だったしキレイだったけど、相場よりだいぶ高いことが後になって分かりました。
初めて一人暮らしをする時には、どんな部屋を選べばいいのでしょうか。
初期費用とあわせて、家賃などのランニングコストの検討はしっかりと
初めて一人暮らしするときは、不動産屋さんと自ら交渉するのも初めてという人が大半でしょう。
実際に接してみるといろいろなアドバイスをしてくれますが、話を丸呑みしてしまうと、想定よりコストが高くなる可能性もあります。
想定より高い家賃の部屋でも満足できるなら、いいかもしれません。
でも一旦借りてしまって不満に思っても、初期費用をたくさん支払った場合は、次の引っ越しが難しくなります。
借りたい家が見つかったら、コスト含め条件面で納得がいくかどうかをじっくり考えましょう。
賃貸物件検索サイトでよく調べてから、不動産屋さんと連絡を取り、現地を見にいくといいでしょう。
初めて一人暮らしするなら、こんな部屋がいいのでは
一人暮らしをする場合、苦手意識がなければシェアハウスを選ぶと、初期費用とランニングコストを比較的抑えられます。
シェアハウスでなくてもしっかり探せば、手頃な物件は見つかりますよ。
一人暮らしの部屋を実際に探してみよう
賃貸物件検索サイトは数が多いですよね。
初めての一人暮らしで費用を抑えて探すなら、そうした物件に強いサイトと大手サイトを見比べてみると違いがわかっていいかもしれません。
一人暮らしを始めるまでに余裕があるなら時間をかけて、理想の部屋を探し当てましょう。
費用を抑えた一人暮らし物件を多く取り扱っている物件検索サイト
低コストで借りられる部屋の情報ばかりを集めたサイトをいくつか、まずは見てみましょう。
通常の賃貸物件検索サイトでは、なかなか出てこない物件もあります。
サイトによって持っている情報は少し違うので、いくつかをみて比較してみるといいでしょう。
都内で3.8万円から物件が探せるクロスハウス
クロスハウスで取り扱っている物件は敷金・礼金が不要で、保証人を立てる必要もありません。
最初に住んだところに納得がいかなければ、すぐ移動できますね。
シェアハウスから家具・家電付きのワンルームまでいろいろなタイプの部屋が探せますよ。
家賃20,000円台、敷金・礼金・手数料・更新料が全て無料のビレッジハウス
家賃20,000円台から探せるビレッジハウス。低家賃の物件をたくさん集めています。
ワンルームから2人以上で住める部屋まで、さまざまなタイプの物件が検索できますよ。
敷金や礼金、手数料だけでなく更新料まで無料。気に入ったらずっと住み続けられるでしょう。
深夜0時まで営業、チャットでも相談が可能なイエプラ
イエプラは希望条件を入力すると、ふさわしい物件がチャットで送られてくる便利なサービス。
不動産屋さんに出向く必要がありません。深夜0時までサービスを提供しているのもうれしいところ。
対応エリアが東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、岐阜、大阪、京都、兵庫と幅広いのも魅力です。
大手の賃貸物件検索サイト
リーズナブルな物件を中心に扱っているサイトと並行して、大手サイトを当たっておくと安心です。
大手はたくさんのネットワークから物件を探せるうえに提案力もあるという点で、希望の物件が見つかる可能性が高いといえます。
全国の賃貸物件が探せるアパマンショップ
テレビCMでもおなじみのアパマンショップ。
全国の賃貸物件が探せます。シーズンによっては、家電プレゼントなどのキャンペーンが実施されていることも。
物件数が多いからペット可や楽器可物件など、特定の条件で探すこともできますよ。
仲介手数料が無料のレオパレス21
レオパレス21も、メディアなどでコマーシャルをよく見かける不動産屋さんですね。
家具家電付きの単身者向け賃貸物件を中心に、全国約57万戸から探せます。
レオパレス21の物件は、入居当日から利用可能なWi-Fi環境が整っています。
仲介手数料が無料なほか家具家電付き、礼金が要らない物件なども多く取り扱っており、初期費用を抑えた部屋選びができそうです。
未公開物件を紹介してくれるのがうれしいietty(イエッティ)
ネット上にまだ出ていない物件も紹介してくれるほか、仲介手数料が最大50%OFFになることもあるイエッティは、オンライン提案型の部屋探しサービスです。
どんな部屋に住みたいかという希望をあらかじめ提出しておけば、ふさわしい部屋が出てきたときにチャットで連絡してくれます。
不動産屋さんから電話がかかってくることはないから、ストレスフリーといえるかも。
希望の物件が見つかったら不動産屋さんとビデオ通話でやりとりができ、物件の見学や契約もオンライン上で可能。もちろん現地見学にも対応してくれます。
スマホひとつで完結してしまう、次世代型のお部屋探しサイトといえそうです。
この記事で紹介した、一人暮らしの部屋を探すとき思い出したいサイト
自分の一人暮らしについて振り返るとともに、この記事では一人暮らしをするとき、チェックしたい賃貸物件検索サイトをいくつか紹介しました。
もう一度、それらを振り返ってみましょう。
費用を抑えて探せるタイプの物件検索サイト
初めての一人暮らしは、無理のない範囲で費用を抑えたいところ。
一人暮らしの部屋を探すのも借りるのも、住むのも初めてのときは、満足のいく物件が探せずリミットが迫って、妥協をしてしまうこともあるかもしれません。
ひとりでの生活に慣れてきたら、年単位の長いスパンで考えて「もう一度、今度はもっといい部屋に引っ越そう!」という前向きな気持ちをもてるように、最初の一人暮らしは貯金を使い果たさない範囲で引っ越せるといいのではと思います。
- クロスハウス:シェアハウスなら都内でも3万円から探せる
- ビレッジハウス:家賃20,000円台から。低価格賃貸マンションに特化
- イエプラ:希望の条件を入力することで、チャットでふさわしい物件の情報が得られる
無理をして安い物件を探してあとで後悔しないように、安い部屋でも妥協できない条件はあらかじめ、リストアップしておきましょう。
たくさんの物件のなかから探せる大手サイト
格安物件を探すとき、そうした部屋を専門に扱うサイトを中心に、大手サイトにも目を通しておくときめ細かく探せると思います。たとえば、
アパマンショップ:物件数の多さに定評。楽器やペットなどの条件がある場合も探しやすい
レオパレス21:単身者向け物件を中心に探せる。入居当日から使えるWi-Fiなども好評
イエッティ:オンライン提案型。チャットでのやり取り
などが探しやすいでしょう。オンライン型ではないサイトから問い合わせや申し込みをすると通常、担当者から電話がかかってきます。
たくさん電話がかかってくると仕事や勉強に支障が出ることもあるかもしれません。あらかじめ備考欄などに「連絡はメールやチャットで」と伝えておくといいと思います。
いい部屋を見つけて、新たな一歩を楽しい気持ちで踏み出してくださいね。