
定年まで安心とは思ってなかったし、機会をみつけて辞めようという考えもあった。
でも、現実を突きつけられると焦ります。
ある日突然、勤務先がなくなり我がセミリタイアは、思わぬ形で始まりました。
勤務先がなくなり学んだ「備え」の大切さ
会社員をいつか辞めたいと思いながら、20年。勤務先がつぶれて無職になりました。
零細企業のサテライトスタッフとして、在宅で働いていた当時。
上司の電話と経営者からの手紙がほぼ同時に届く形で、勤務先が終業することを知りました。
驚きと、ついに来たか!という気持ちが入り混じった、複雑な思いでしばらく過ごしました。
定年がだいぶ早まった。その後の収入源は
失業時に得る手当などで、定職につかずに1年過ごしました。
その間、会社員時代のツテで仕事をもらったりして「頼まれる仕事をこなして、細々と暮らそうかな」という気持ちになりつつありました。
ギリ暮らせるくらいの収入を得て、のんびり生きようと。
サラリーマンだったころから、本腰とまではいかないものの会社員を辞める心づもりをしていて、株や不動産などの金融資産を作っていたのも安心材料でした。
「働かなくてもいいわけではないけど、フルタイムはもういいか」と、名ばかりの個人事業主に。
定年が20年ほど早まった気でいました、そのときは。
“かつてのつながり”に頼る危険
会社員辞めても仕事の依頼がコンスタントにくる、とタカをくくれていたのは、少しの間でした。
経営難や担当者の定年など、さまざまな理由で得意先はひとつ、またひとつと減っていきました。
会社員時代の人脈や経験は、必ずしも定年後の安定収入につながらないようです。
「サラリーマンのときのコネだけに頼るわけにはいかない」と新たに請けた仕事も、時を同じくして契約終了に。
毎月、決まった金額が振り込まれないことは、頭では分かっていました。
でも実際に体験してみると、こんなにも不安が大きいのかと感じ入りました。
正社員でなくなると「仕事は失いやすいけど、手放しやすい」
かつてのつながりだけで稼ぐことは難しいし、新たな仕事が見つかっても、ずっとそれが続くわけではない。
正社員でなくなると、それが身に沁みます。
ただ、そういう経験を何度かすると「会社員のときみたいに辞める、辞めないで悩み抜く必要がない」ことも学びました。
簡単に打ち切られるなら、こちらもその気でいよう!と。
定年後のセミリタイアをシミュレーションしてみる
「定年後はセミリタイアして、バイト感覚で働きながら悠々自適に。
できれば定年を待たずにハーフリタイアライフを楽しみたい」と、漠然と考えていました。
でも実際そうした状況に身を置くと、なかなかストレスフルです。
できるだけ早いうちから、定年後の半リタイア生活をシミュレーションできると安心かも。
定年後に想定している仕事を定年前から副業として始めると、いいかもしれません。早めにスタートすることで経験上、
- 収入源の多様化
- 自分の強みが具体的に
- 早めのスキルアップ
- やりがいの発見
といった可能性が得られたように思います。
手際もあると思いますが、筆者はこれらが揃うのに年単位の時間がかかりました。
まずはスキルを棚卸しして「自分の強み」を探すことから
正社員やパートタイム、あるいは主婦。いろいろな生き方があります。
営業やマネジメント、事務、家事・育児スキルなど、現役時代の経験で報酬を得るには、どんな仕事を探したらいいか考えてみましょう。例えば、
- ライティング業(ブログ記事、商品レビューなど)
- オンラインコーチング(業務経験を活かした指導)
- ビジネスのサポート(事務代行など)
- 趣味を活かした作業(ハンドメイド作品作りや写真撮影)
- 家事・育児代行
- 接客
といった仕事がスタンダードでしょうか。ライティング業やオンラインコーチングを始めるなら、最初は低報酬案件で経験を積み、ポートフォリオなどで実績を示して徐々に信頼性を上げていくと、時間はかかりますが仕事が見つかりやすくなるでしょう。
早めの取り組みでリタイア時に、想定した収入が得られる可能性も高まります。
求人情報サイトやクラウドソーシングサイトなどでエリア・条件などをしぼって探すと、どういう仕事の募集があるのかを知ることもできます。
幅広く仕事が探せるクラウドソーシングサイトとして、クラウドワークスなどは便利です。
ほか、在宅の仕事が探しやすいママワークス
という求人サイトも使いやすいです。
ママ向けをうたっていますが、年齢・性別問わず利用できます。
クラウドワークスは株式会社クラウドワークス、ママワークスは株式会社アイドマ・ホールディングスという上場企業が運営する求人サイトです。
どちらも、安心して利用できると思います。
さらに、契約条件や報酬を事前にしっかり確認することで「こんなはずではなかった」が防げます。
「自分の強み」をリタイア後の仕事として継続・発展させるには
可能なら副業として、リタイア後に想定している仕事に早めにトライしてみると、いいと思います。
筆者も会社員として働きながら、30代後半から副業でライター業を請け負っていました。
仕事の探し方や作業の段取りなどを学べたし、経験した仕事はポートフォリオにまとめて次の仕事のとき「今までの経験」として提示することも覚えました。
小さい取り組みでも継続してスキルを磨いておくと、あとあと役に立ちます。
早めに取り組んでおいてよかったと、今も思っています。
副業として新たな仕事を始めるときは
副業を始めるとき、正社員の方は特に「会社のルール」に気を付けてください。
副業が禁止されていたり、制限されていたりしないかどうかしっかり確認して取り組みましょう。
また、最近はネット副業をうたう詐欺なども横行しています。
違法な仕事に関わってしまったら一巻の終わり。その点は、慎重すぎるくらいが妥当です。
老後を過度に心配する必要はありませんが、早めの準備で、将来は大きく変わってきます。
今日からでも、小さな一歩を踏み出してみませんか。