フルタイムで働いて家事もして、という話をきくと本当に頭が下がります。
こちら、週5フルタイム勤務だったころは家事をほとんどしていなかったし、そのうえ週末になると旅行やら外食やらでストレス発散ばかり。
働くだけでいっぱいいっぱいでした。
パートナーから「今日雨降るかな」などと聞かれても「そんなの自分で調べれば!」と強く言っていました。
気持ちに余裕がなかったのかもしれません。
フルタイム勤務をやめた今。同じことを聞かれたとき「テレビの天気予報で、にわか雨降るかもって言ってたよ。傘持っていってね」と言っている自分に少し驚きました。
家事とフルタイム勤務の両立は、おそらく自分のキャパを超えていたんだと思います。
どうして家事と仕事を両立できないんだろう
家事と仕事の両立ができない自分を責めてしまう人、多いと思います。
自分もその一人でした。フルタイム勤務だったころは仕事と家事、どちらも苦痛で楽しめていなかった記憶があります。
今は、生活全体がとても楽しいです。
仕事と家事が両立できない!と思うのは、完璧を目指しすぎるからかも
毎日、朝から晩まで働いたうえで家事も、という生活はとても大変だと思います。
でも、できてしまう人もいるんですよね。
一方で「どうして自分は」と悩んでしまう人もいるでしょう。
思い描いている理想があって、そこに到達できずに自己嫌悪に陥ってしまうんですよね。
フルタイムで働いて家事や育児もパーフェクト、というのは無理な話
振り返って考えてみると、個人的にはフルタイムで働いて家事・育児も完璧にこなすのはなかなか難しいことだったと思います。
ただ、工夫次第ではできないこともないのかもしれません。
自分はもう今、週3日・半日しか働いていません。フルタイム勤務もできる環境ではありますが、あまり働きたくないから、この程度にとどめています。
さらに家事も、サボれるところは最大限サボっています。
やらなくても済んでしまう家事は積極的に手放す
フルタイムで働かなくなったのは3年前です。
勤務先がつぶれた時「もうこんなに働くのやめよう」と思って、この生活になりました。
では、家事にもっと時間をかけるようになったかというと、そうでもありません。
- 家のなかで目についた汚れがあれば取り除く
- 洗濯物はとりあえず洗って干して取り込む
- お腹が空いたら何か食べる
という感じで、基本的なことしかしません。
料理に至っては、朝食はフルーツや野菜、チーズなどを立ち食い、昼はレンチンご飯かワンパン料理、夕食もカセットコンロの上にフライパンを置いて食材を焼きながら食べることがほとんどです。
仕事も家事も、自分で納得できてパートナーが安心して過ごせるギリギリのところでとどめています。
パートナーをうまく使う
我が家には、家事の分担という考え方がありません。できるほうがするというスタンスです。
仕事がテレワークで24時間ほぼほぼ家にいる自分が主に、家のことをしています。
でも、家事は手を抜こうと思えばいくらでもできてしまうから、ズボラのし放題といったところです。
家事の分担って、意外と難しいのではと思う
パートナーと半分ずつ家事の分担を、と世間ではよく言われると思います。
でも実際、一緒に暮らしてみると。そんなのは理想というか、幻想ということがだんだん理解できてくるのではないでしょうか。
例えばやる気がハンパないとか、どちらかが家事関連の仕事をしているとか、親が完璧に家事の分担をしているといった特別な環境でない限りは、家事の分担はできないのでは?と個人的には考えています。
パートナーと自分ができること・できないことを把握
では、どうすればいいか。
まずは相手と自分のできることとできないこと、あるいは得意なこと、苦手なことをはっきりさせておくといいのでは。
話し合えるなら意見交換するのがベストですし、難しそうなら自分のなかで線引きをしてもいいかもしれません。
そうすることで「どうしてやってくれないの」というモヤモヤから解放されて「これはできないよね、この人」という理解に変わるのではないでしょうか。
家事を分担するのではなく「相手をうまく使う」
家事の分担をやめて、相手をうまく使うことができればだいぶ楽です。
例えば、家の中のごみをまとめるところまで自分でして、収集所まで持っていってもらうことを頼むとか、テレビの前に座っていたら大根を切って皮を剥いたうえで「すりおろして」と頼むとか。
風呂やトイレの掃除も、少しだけ済ませたあと「ここは高くて、自分では届かないからやってほしい」と頼むとか。
座ったままできることや、あと少しで完結することなどは頼みやすいように思います。
褒める
そして、パートナーが家事を終えたら。
あなたがやってくれたから助かった!とか、すごい上手!!みたいなことを言い添えると、次へのモチベーションにつながります。
少々、大げさに言うといいようです。
子どもいながら家事を両立していて、おまけに仕事もできる人をみると
周囲を見回すとたまに、家事・育児を完璧にこなして、おまけに仕事もしっかりしている人がいたりします。
その人は大変な努力をしているのでしょうが、そこで「自分はなぜ同じことができないのか」と嘆くのはやめましょう。
人と自分を比べることほど不毛なことはない
その人にはその人のキャパ、自分には自分のキャパがあります。
その差を嘆いたところで、埋まるものではありません。
どんなに他人を羨んでも、自分は自分なんです。だったら、その個性を活かしていくしかない。
『徹子さんの美(み)になる言葉』より
自分には自分の個性があると、あの黒柳徹子さんも言っています。他人を羨ましがるより、自分を大事にする方が前向きです。
家事と仕事を両立させる5つのポイント
家事と仕事をできるだけ楽に両立するためには、5つのポイントがあると思っています。
コストや家族みんなが気持ち的に納得する範囲内で、できるところから実践してみるといいのではないでしょうか。
時短家電の導入
家電量販店を覗くと本当にたくさんあります、時短家電。
洗濯や料理、掃除など全部揃えたら楽だろうなと思います。
とはいえ揃えすぎるとメンテナンスに時間を取られて、かえって手間かもしれませんね。
「これは、絶対あると助かる!」という家電があれば、購入を検討してみるといいでしょう。
完璧を目指さない
完璧を目指さないこと、とても大事です。
お弁当をキャラ弁にしたり、平日の夕飯をまじめに作ったりするのは、料理好きな人でない限りはおそらくストレスでしょう。
可愛らしい器やバッグにパンやチーズ、フルーツを詰めたランチや、夕方、スーパーなどでセールになったピザやサラダなどは家計にも優しいし、気分的にもちょっとアガるかもしれません。
手を抜けるところは積極的に、手抜きしましょう。
最低限こなす家事を決めて、それ以上はやらない
最低限ここまでやれば、とりあえずは大丈夫というラインを決めておくのも一つの方法です。
とにかくハードルは低く、低く。
家族や自分がストレスを感じない、スレスレのラインはどこなのか?といったスタンスで考えてみると、すごく気が楽ですよ。
可能な範囲で便利なサービスを利用する
多少のコストをかけられる環境なら、家事を外注したり、宅配などの便利なサービスを使うのも手です。
我が家でも、宅配やネットスーパーなどは積極的に利用しています。
家事代行
家事代行はコンスタントに利用しようとするとコスパ的に厳しい面がありますが「これだけ頼みたい」というときに頼むのなら、アリだと思います。
例えばエアコンや換気扇、排水溝の掃除、家具の移動など。
単発で頼めるサービスもいろいろと選べます。いくつか比較して、希望にあったものを見つけるといいですよ。
家事代行について調査して1〜2時間の家事代行でできること。11のサービスを比較してみるとという記事を書きました。
よかったらこちらも、読んでみてください。
食料品・日用品のネット通販
生協系からハイグレードなものまで、食料品や日用品のネット通販にはさまざまなものがあります。
会員制でコンスタントに配達してくれるものも、単発で利用できるものも本当に種類が多いですよね。
自分はパルシステムという生協に加入して、毎週食料品と日用品を届けてもらっています。
最近は届けてもらったものを紹介する記事を書いています(くわしくはこちらのカテゴリで)。
少し前に、このブログでもネット通販についてどんなサービスがあるかということを調査した記事を作りました。
よかったらこちらも、読んでみてもらえるとうれしいです→ テレワークに宅配の食材を。お試しや特典が楽しい宅配サービス16選
ネットスーパー
ネットスーパーは近所に実店舗があることやカードを持っていることなどから、楽天マートをたまに使っています。
ライフやイオン、オーケー、イトーヨーカードーなど大手スーパーはネットスーパーがあるところも少なくないようです。
ネットスーパーは利用したいときにパソコンやスマホから、商品を選んでオーダーするだけで本当に便利。
空きがあれば当日配達もしてくれるネットスーパーがほとんど。
いつも使っているお店にネットスーパーがあったら、利用するとポイントも貯まりやすかったりして、お得感を感じられるのでは。
積極的に自分の時間を作る
家事や育児、仕事に加えて自分の時間なんて無理!という方もいらっしゃるかもしれませんね。
可能なら1時間早く寝て、1時間早く起きて家族が寝ている間に読書や勉強、ゲームなどの時間に充てると、ストレス解消になります。
自分も普段は夜10時に寝て、5時に起きて朝は自由な時間です。なんとなく家事をやりながらスマホを見たり、本を読んだりするのが朝のルーティンです。
仕事と家事を両立できないという悩みについて考えてみる
仕事と家事をどうして、両立できないんだろうというお悩みの前に。
そもそも両立する必要あるのか?というところから考えてみても、いいかと思います。
仕事と家事をまじめにやる必要があるかどうか
そんなに働く必要があるか、あるいはそんなに細かく家事をする必要があるのかということを考えてみると。
仕事減らそうかな、家事こんなに細かくしなくていいかなというところで着地できる可能性もあります。
例えば仕事はフルタイムで働いていたのをパートにするとか、家事は洗濯物を取り込んだあと畳むのをやめるとか、掃除はある程度テキトーにするとか。
家事にしても仕事にしても、手放せることは積極的にやめて、のんびり過ごしましょう。
キャリアのために働くなら、家事は徹底的に省略を
キャリアを伸ばしたいとか、何か目指すところがあって仕事をがんばっている、という人もいるかもしれません。
その場合、家事はなるべく、やらなくていいことをやらずに仕事に専念できる環境を整えましょう。
家事代行を利用したり、可能なら実家や義実家に家事応援を頼んでも、いいかもしれませんね。
生活のために働くなら、いくら必要なのかを明確に把握しよう
自分の体験談になりますが、会社がつぶれて無職になったときのこと。
「フルタイム勤務でなく働く場合、どれくらいの時間仕事をしたら生活が成り立つか」について、かなり細かく考えました。
失業手当をもらいながら暮らしてみて「ストレスなく暮らすために必要な金額」を割り出し、今はその分を稼げるように働いています。
ちなみに自分の場合は週3回・半日働くことで、金銭面とメンタルのストレスを感じることなく生活できることがわかりました。
現状の働き方については「40代でフルタイムはきついから。働く時間と年収を1/3にして分かった大事なこと」という記事にまとめています。
家事と仕事の両立はテレワークができるとかなり楽
こちら現状は週3回・半日の仕事しかしておらず、そのほとんどはテレワークです。
仕事での外出は、たまに呼び出されて打ち合わせなどに参加するくらいで。
この働き方は、家事との両立という面から考えても本当にありがたいです。
コロナショック以降、在宅勤務という働き方はかなり一般的になったと思います。
家事・育児で出社が難しい子育て世代の主婦層をターゲットにした求人サイトも、いくつかあります。
どれも、子どもの有無や性別、年齢などを問わずエントリーできます。新たな仕事を探すときはサイトを見てみるといいかも。
テレワークでは、仕事の合間の家事が息抜きになることも
自宅で仕事をするようになって感じていることですが、仕事の合間合間に小さな家事を入れると気分がリフレッシュするような気がします。
数分で終わるものがいいようです。例えばコーヒー豆を挽いて粉にする、昆布をハサミで小さく切る、きのこをほぐしてすぐ料理に使えるようにする、といった感じ。
どれもすぐに終わって、達成感を味わえるのでは。
コーヒーを挽いたり昆布を切ったりするといい香りがして、ヒーリング効果もあるかもしれません。
仕事と家事の両立に疲れたら
仕事と家事を両立するのは大変なことです。疲れてしまうこともあるでしょう。
そんなときは自分を責めずに、むしろいたわってください。
好きなものを食べる、飲む
いちばん簡単にできる自分いたわり方法はやっぱり、好きなものを食べたり、飲んだりすることではないでしょうか。
食べてみたい、飲んでみたいと思っていたものを買って一人でゆっくり楽しむ。
これだけでストレスはだいぶ、減るのではないでしょうか。
カフェやラウンジでゆっくりする
どこかへ行く時間的な余裕があれば、カフェやラウンジで好きな飲み物や食べ物をオーダーして、ゆっくり過ごすのもいいかもしれませんね。
少し豪華な過ごし方をすると、ストレスもだいぶ緩和されそう。
親しい友だちなどと一緒に行って、おしゃべりをしてもよさそうですね。
家事と仕事が両立できない自分は最低!と思ったら危険信号。すぐ休んで
家事と仕事が両立できなくて悲しくなったり、自分を責めたりするようになったときは危険信号です。
それ以上がんばろうとするのは危険。有給を取るなどして、すぐにお休みしてください。
パートナーにその傾向がないかどうかも、注意をはらいたいところ。毎日お互いにいたわりあって、暮らしていきましょう。