こちら、20年近くフルタイム勤務を経験しました。うち15年くらいは正社員で、ボーナスも出て安定した収入がありました。
その間にマンションの一室を買い、前倒しでローンを払い終えてそこを貸すことで副収入も得ようとしていました。
週末になれば高いジムへ行き、連休や長いお休みは大抵、旅行へ出かける日々。
その生活が終わったのは2020年の春。コロナで勤務先がつぶれたときです。
会社がつぶれて、お金を使わない生活をスタート
サラリーマンとして長く勤めたからか幸い、失業手当が出ました。
長い休みがもらえた気がしました。サラリーマンを終了できて、肩の荷が下りたような心持ちになったことを覚えています。
失業手当は毎月、20万円弱振り込まれました。いわゆる「ぜいたくはできないけど暮らしには困らない額」だなと思っていました。
同時にコロナで、通っていたジムは閉鎖。ステイホームを推奨されて家で本を読んだり、ネットをする毎日が始まりました。
仕事をせずに家にいて、好きなことをして過ごす。フルタイムで働きながら安定した収入を得るより、こっちの方がずっといいと心から思いました。
どうして、この生活にもっと早くシフトしなかったんだろうと後悔したくらいです。
どうする?失業手当が終わったあと
そのころは無職生活を満喫する一方で「この暮らしには終わりがある」と焦る気持ちもありました。
失業手当が終わったらどうするか。当初は、再就職も視野に入れていましたが早々に自分の本心に気づきました。
また同じようなサラリーマン生活に戻ることはもう、したくありませんでした。
ならばどうする?
失業手当をもらいながら試行錯誤を繰り返し「使う分だけ働こう」という考えにたどり着きました。
使う分だけっていくらだろう?と考えて、ひと月ほど無駄な買い物を一切せず過ごしてみたところ。
10万円分くらい働けばいいかな、という結論に至りました。現状は週3回、在宅で半日ほどパートの仕事をしています。
週3・半日の在宅パート勤務でも、働きすぎに感じる今日このごろ。週2に減らせないか生活費を見直しているところです。
お金をかけずに生きていくには
あまりお金をかけずに楽しく生きるにはどうしたらいいか、とじっくり考えたとき。
収入>支出をできるだけ守りつつ、使うお金を最大限減らしていく。これが一番シンプルなやり方なのではと考えるようになりました。
同時に、無理な節約は続かないことも分かってきました。では、普通に生活しながら最大限に支出を減らすにはどうしたらいいか。
そのために自分が現状、実践していることは13あります。
支出が収入を上回らないようにして、毎月少しずつ残るようにする(家計簿をつけるのもアリ)
これは、なるべく働かないで生きるための基礎的なポイントだと思っています。
収入>支出で毎月ほんの少し、残高を残せる範囲で生活する。
残高をとっておけば、ほしいものがあるときや旅行したいときなど我慢しなくて済むから気持ちの余裕がもてます。
毎月どれくらい使うかを明確に知るために、家計簿をつけてもいいかもしれませんね。
自分の場合はズボラで、なかなかそこまで細やかにはできていません(´ー`A;)
お金を使わない日を作る
意識して始めたわけではないんです、これ。
在宅パートの仕事がある日はなんとなく買い物に出なくなり、前日にまとめ買いした方が使いすぎないことが分かってきたんですよね。
最近は、意識的に買い物しない日を作るようになりました。
とはいえ買い忘れすることもあります。そういう時はポイントを使って、家まで配達してもらうことも。
外へ買い物へ出ない日はネットでポイントを使って極力、出費を抑えるという気持ちでいます。
コンビニへなるべく行かない
1年近く無職生活でありあまる時間を得てみて、コンビニで売っているものがスーパーや量販店と比べていかに高いかを実感。
サラリーマンを辞めてからは、コンビニへはあまり行きません。
出費が抑えられるうえ、ごくたまに行くとコンビニがいろんな新商品が売ってる面白い店のように思えて、新鮮な気持ちになれて楽しいです。
株式投資をするので、優待でもらうクオカードをためてコンビニへ行って、お菓子やパンを買うのがとても楽しみです。
基本、自分でご飯を作る
外食が好きです。特に居酒屋のハシゴは大好きです。
でもフルタイムで働かなくなって、おうちご飯も割と好きになりました。
高い肉を少しだけ買って安い肉を大量買いして楽しむ焼肉とか、安いキムチとシーフードミックスを大量投入する韓国鍋やチヂミとかはテンション上がります。
外食をまったくしないわけではありません。収入の範囲で、安い店を飲み歩くことはよくあります。
今のところ、外食は週1か多くて2くらい。サラリーマンのころは1日おきくらいに行って、ハシゴもよくしていたからずいぶん減ったかな、自分的には。
毎月一定額を残して口座に置く。まとまれば投資へ
自分の毎月の労働報酬は10万円ほどですが、不動産や株を運用することで得られる不労所得が月換算で5万円ほどあります。
毎月10万円でなるべく生活し、5万円が口座に残るように努めています。
10万円では足りないこともあります。そういうときは不労所得から使う形です。
そうすると自然に、少しずつお金が貯まっていきます。
貯まった分は基本、投資に回します。旅行をしたり、ほしいものを買ったりすることもあります。
固定費を見直す
固定費の見直しは大事ですね。まず取り組んだのはスマホの利用料です。
会社員時代はソフトバンクに加入していて1万円近くスマホに使っていましたが、今は楽天モバイルで、スマホ代は毎月1000円ほど。
ジムやフィットネスなどへは行かず、youtube動画などを見ながら家でヨガやストレッチをしたり、たまに長距離の散歩に出たりして運動不足を解消しています。
ほか、固定費の見直しとしては生命保険を民間系から共済系にする、wifiの料金を見直す、サブスク費を最小限に抑えるなどを検討中です。
図書館を利用する
図書館はサラリーマンのころから利用していましたが、無職になって以降はヘビーユースするようになりました。
もう、自分の書斎のような気がしています。
読みたい本は予約すれば取り置きしてもらえるし、新しい本も日々たくさん入荷します。
節約に図書館利用は必須です、自分の場合は。
とはいえたまに、図書館に置いていない本もあります。リクエストすると運が良ければ図書館が買って貸してくれますが、そうでないことも。
そんなときはポイントか、クオカードで買ったりもします。読みたい本を我慢するのはもったいないですからね。
楽しめる範囲でポイ活をする
ポイ活が大好きです。
決まった日にドラッグストアとかを買い回ったりするプロのポイ活ラーの方々を尊敬していますが、なかなかその域には達しません。
自分の場合はポイ活サイト経由で買い物をしたり、サービスを受けたりしてポイントを稼ぐことをよくしています。
楽天ユーザーだからネットショッピングは楽天系になるべく統一するほか、ヨドバシカメラでポイントを得つつ買い物をしたり。
あと、いくつかのポイ活サイトに登録して好みのサービスが出た時に利用することも多いです。
利用しているポイ活サイトについては別の記事のまとめています。こちらも読んでみてください。
→ 無職の時こそ家でポイ活。楽しく稼げるポイントサイト6つ
いらないものを売る、捨てる
いらないものを極力持たず狭い家に住むことで、住居にあまりお金がかからないようにしています。
不用品の中には売れるものがたくさんあります。売れそうなら査定をしてもらってお金に換えることも。
ただ我が家は相当にケチなのか、売れてもほんのわずかなお金にしかなりません(笑)。
いらなくなった服や本の査定について、まとめた記事もあります。よかったら読んでみてください。
→ 着ない服どうする?テレワークスペースを広くできそうな7つの処分方法
→ 読み終わった古本を写真に撮って、web上で買取査定してもらうと
服や日用品はなるべく安く買う
身につけるものも凝りだすといくらお金があっても足りないですが、逆に相当安い金額でも買えてしまいます。
ほしいものはフリマアプリで手に入るので、服などの日用品は古くなったらネットで探して買い換えます。
普段着ているものは大体、フリマアプリで数百円から1000円くらいで買ったもの。
ただ、仕事で外出するときなどはそういう値段の服だとちょっと難しい気も。
数年に一度、ジャケットやボトムスを定価か、定価に近い値段で買い足すことはあります。
車、電車に乗らなくていい距離なら徒歩か自転車で
フルタイムで働かないので、通勤定期券を持っていません。電車やバスに乗ろうとするとお金がかかるので、極力歩くようにしています。
ただ、10km以上歩くと疲れてしまうので、やりすぎは良くないなあと反省することも。
極端に寒い時期や暑い時期も、無理に歩くと体調を崩すことが分かり加減しながら歩いています。
家庭菜園をする
家庭菜園も、節約にはとても有効な方法だと思っています。
ただ、植えて肥料や水をやって育てるのはなかなか面倒な作業。好きな人でないとできないかもしれません。
我が家はパートナーが主に世話をしています。自分はパートナー不在時に水やりをしたり、使いたい時に収穫をしたりする程度です。
この夏の収穫に向けて、シシトウやオクラ、大葉、ピーマンなどの苗をベランダに植えたところです。
献血に行く
献血は節約といえるかどうか分かりませんが、健康管理と気分転換、それにお菓子や飲み物を楽しむのにいいかなと思っています。
写真は押上の献血ルーム feelでの、献血後のサービスです。午後イチの予約で、お昼ご飯がまだと伝えたら少しお菓子を追加してくれました。
飲み物をカフェオレにしたから、軽い食事のような腹もちで得した気が(笑)。
献血は血液検査のように、採血して血液の血中コレステロールや肝臓関連の数値を知らせてくれます。自治体で無料でしてくれる健康診断とあわせて、健康のバロメーターにしています。
無料だし、飲み物やお菓子がついてくるからお得感も。タダでできる遊びのような感覚です。
お金がかかってしまう5つの生活習慣
無職になって以降あまり働かない、お金を使わない生活を選んだことで、お金がかかってしまう5つの生活習慣に気づきました。
もしかするとまだ、気づいていない浪費があるかもしれませんが。
見栄を張りたがる
いいものを持ったり、身につけたりするのは気持ちがいいですよね。
思い出すと自分も都会の一等地とまではいかないけれど、駅近で繁華街も近くて、飲みに行っても歩いて帰れるようなところにマンションを買って一人で住んでいました。
今思うと頑張って働いている自分を何か、形で示したかったのかなと。
いい服や靴を身につけるのも、同じような気分かもしれません。
ほしいものをいっさい買わないとか、そういう気はないけど、何か高価なものがほしいと思ったとき「なぜこれがほしいのか」を24時間考えると、本当に必要かどうかが見えてくるような気がしています。
趣味代や遊興費がかかりすぎる
趣味に時間やお金を使うのは悪いことではありませんが、金額的な負担が大きくなると心配です。
とくに、ギャンブル性の高い趣味や収集癖などはお金を使いこみがちです。
家でネットを見て遊んでいるだけでも、漫画やゲームに課金しようとしてしまうこともよくありますよね。
あまり沼にハマりすぎないように、ほどほどに遊びたいものです。
安物の大量買い
百均などでカゴに大量のものを入れている人を見るたび「全部使うのかな」と思ってしまいます。
必要だから買っているのか、ストレス発散のためにたくさん買っているのか。
百均のような激安店でも、たくさん買えばまとまった出費になりますしね。
安いからいっぱい買っておいても全部使いきれないんですよね、なかなか。なんでこれこんなに買ったんだろう?と後から思いがちです。
朝、起きるのが遅い
朝、スーパーの開店時間に間に合うように早起きすると前の日の残りが割引になっていてかなりお得感があります。
中には半額で買えるものもあって感動。早起きしてよかった〜とありがたく買います。
ただ、スーパーの割引は閉店前にやるときもありますね。現代では「早起きは三文の徳」とは言い切れないところもありそうです。
食べないものを買ってしまう
フードロス問題は根強いようで、メディアなどでもよく取り上げられていますね。
家庭から出るものよりお店などから出るものの方が多いようですが、やはり家庭でもロスをゼロにするのは難しいのかなというのが実感です。
なるべく食べないものは買わない。食べる分だけ買うという気持ちも、節約につながるように考えています。
お金を使わない+働きすぎない生活で得られた財産
フルタイムで働くことをやめて、時間の自由を得られたのは最大の財産です。
急ぐ、焦るということがなくなり気持ちに余裕ができました。イライラしたり、眠れなかったりということがありません。
気持ちがマイナスに傾く時間がないので、とても元気です。
使わないお金を投資へ
投資はサラリーマン時代からあれこれ試していましたが、あまりうまくいくものがありませんでした。
今は時間的な余裕があるから、取り組もうとする投資について勉強する余裕があります。
現状している投資は株式と不動産だけですが、それぞれ市況を研究してわずかながら、コンスタントな利益を出せるようになりました。
投資は年齢を重ねてもできるので、老後の楽しみでもあります。
とくに、株式投資は配当や売却益で利益が得られるほか優待が出る銘柄も多いから面白く取り組めているように思います。
時間の余裕ができたことで持てた新たな趣味
時間に余裕があるから読まなかった本を読んだりして、知ることのなかった情報にふれられるようになったのは大きな財産だと思います。
SNSとかで外国語の映像や文字を見ていて理解したい気持ちになり、最近は英語と中国語の勉強を始めました。
語学学習はもともと、試験を受けたり仕事に使ったりという目的のためにしていました。あまり楽しんで取り組めてはいなかった思い出があります。
ただ、割と本気で勉強したから年数を経た今、学び直してみると意外と覚えていて楽しいんですよね。
外国語の音声や映像を完璧に理解できるようになるには年数がかかるかもしれませんが、新たな趣味が増えた気がしています。
ちなみに、日々の学習には無料の語学アプリを使います。
使っている語学アプリについて
いま、自分が使っている無料の語学アプリは2つ。Duolingo(デュオリンゴ)と英語物語です。
デュオリンゴで中国語を、英語物語で英語を勉強するのですが、どちらもまだ語学力がついた感はありません。
両方とも、このアプリがベストなのかどうかもよく分からない感じ。もしももっといいものが見つかったら、乗り換えるかも。
ちなみに、デュオリンゴはパソコンで使うと広告が少ないので使いやすいです。デュオリンゴでは、1ヶ月ほど学習を進めたところで課金しないと進めなくなりこのまま継続するかどうか検討中。
晴れれば散歩を、雨が降れば本を
在宅で、無理のない範囲で仕事をするようになって数年。
基本的に、仕事での外出があまりないから雨が降った時は外に出なくて済みます。
雨の日は、本をゆっくり読む時間にあてています。
逆に用がなくても、陽気が良ければあてもなく出かけることもしばしば。
使う分だけ働く生活で気持ちの余裕ができて、1分1秒を大事に、楽しく過ごそうという意識でいます。