
KDDの株主優待が、我が家にも届きました。
従来のカタログギフトからPontaポイントなどに変更され、KDDIの株主優待は「改悪?」と話題になっていました。
変更後の優待を実際に受け取って使ってみたので、その感想をまとめます。
KDDIの株主優待、2025年分から何が変わった?
筆者も小口ながら、KDDIの株主です。100株保有でしたが1株につき2株割合での株式分割があり、2025年度からは200株ホルダーになっています。

株主優待に対して「2024年までとは違う優待が届く」という漠然としたイメージだけで、あまり多くを把握していませんでした。
変更前と変更後の株主優待は、以下の違いがあります。
- 変更前:カタログギフト(ご当地グルメなど/額面 3,000円相当〜)
- 変更後:Pontaポイント、商品詰め合わせセット(ローソンor成城石井)、寄付から選択
変更前後とも、5年以上の継続保有でランクアップする特典があります。
優待を受けられるのは、200株以上保有の株主限定です。
変更前のKDDIの優待は具体的に、どんなものだったか
このブログでKDDIの優待変更について、過去にこんな記載をしていました。
2025年度の優待より、カタログギフトからポイント等の贈呈に変更になったそうです。
公式サイトによると「保有期間に応じて、2,000円相当(1年以上5年未満保有)または3,000円相当(5年以上保有)の優待(当社関連サービスの特典)を贈呈」とのこと(「2025年度からの株主優待制度変更に関するお知らせ」より)。
24年度までは5年未満保有で3,000円、5年以上で5,000円のカタログギフトだったから、額面だけみると減っています。
25年度の優待を一度受け取ってみて今後、保有し続けるかどうか考えたいところです。
実際、変更された株主優待を受け取ってみると「株主限定でPontaポイント1.5倍」というサービスがありました。
額面が減ったことの埋め合わせにはなっていますが、株主優待のPontaポイントはau PAY マーケットのみで使えるポイントです。
ハガキで申し込める優待も
郵送されてきた優待案内(↓)には、ハガキで申し込める優待も用意されているとの記載が。
ただ、選択の幅は広いとはいえない感じで、ハガキで申し込める優待は、
- 商品詰め合わせセット(ローソンor成城石井)
- 寄付
の2種類のみとのこと。2024年までは紙の冊子が届いて、ページをめくりつつ家族で優待を選ぶ楽しみもありました。
下の写真は2024年の、3000円分のカタログギフト。自前では買わない高級路線のお肉やお菓子などを選んで、おいしく食べた思い出があります。
ひと昔前まではよく見かけた紙製カタログギフトの株主優待は、KDDIを含め、だんだん少なくなっている印象です。
KDDIの優待変更は「改悪」の声もあったし、そう思ってた
SNSなどには改悪の声も目立っていたし、筆者も少なからず、そう思っていました。
実際は受け取ってみないと分からないし、と淡い期待も抱いていたけれど笑。
2025年6月に書面で届いた「株主優待のご案内」
変更の知らせを受けていたこともあり、ワクワクと不安とで、KDDIから届いた書面を開封しました。
開封してみると、申し込み期限が3ヶ月強とのこと。「すぐに使わないと!」という焦りも感じました。
届いた案内に記載されている優待の詳細
ハガキで申し込める商品詰め合わせセットと寄付のほか、オンラインポイントを利用して買い物をすれば、かなり多くの商品が選べます。
au PAYマーケットにあるたくさんの商品から選べる。選択肢はかなり豊富
今回、オンラインで使えるKDDIの株主優待はau PAYマーケットで使えるポイントです。保有期間によって、付与されるポイントには差があります。
商品ジャンルもラインナップも、2024年までの優待と比べれば格段に多いです。
普通に、ECサイトで買い物をする感覚かな。amazonギフト券をもらったような感じですかね。
「改悪」と言われた理由と、それでも意外と満足できたポイント
SNSなどで「改悪」との声も多く、自分もそう感じていたKDDIの新しい優待。
しかし実際に受け取ってみると想像以上に使い勝手がよく、ポイント増量の仕組みもあり、不満はほとんどありませんでした。

ただ、au PAYマーケットを利用したことがなければアプリのダウンロードから利用設定まで、一連の流れをふむ必要があります。
筆者も利用が初めてで、やや難儀しました。1年後、同じ優待をもらうころには使い方を忘れていそうです。
au経済圏民ならKDDIの新しい株主優待は使いやすいかも
スマホキャリアがauで普段からサービスを使い慣れていれば、KDDIの新しい株主優待はとても使いやすいと思います。
au PAYマーケットで使える優待ポイントは、もともと持っているポイントにプラスして使ったり、何回かに分けて使ったりするのもありですし。
2024年までの紙の株主優待より、使いやすくなったと感じる人も多いのではないでしょうか。
KDDIの株主優待、こんな人には「アリ」だと思う
ネットでの買い物に慣れている人や、au PAYマーケットを日頃から利用している人にとって、2025年の株主優待刷新は歓迎できるものだと思います。
au PAYマーケットには膨大な商品があるから、選ぶ楽しみを重視する人にも、うれしい優待なのでは。
2024年までは限られた選択肢のなかから、用意された優待品を選ぶ形式でした。
2025年に届いた新しい優待は、筆者は日用品とお菓子とに分けて、別の店で買いました。
たくさんの品のなかから「何にしようか」と、選ぶ時間がとても楽しかったです。
【結論】KDDIの新たな優待は万人向けではなさそうだけど、改悪とは思わないかな
2024年まで、KDDIのカタログギフトは人気の株主優待で、優待界隈では名物ともいえる存在だったと思います。
今回、新たな優待としてオンラインで使えるポイントを受け取ってみて「実質的な価値」や「選択の幅」があって、改悪みは全く感じませんでした。
ただし、スマホでの買い物に不慣れな方や、オンラインでポイントを使うのが面倒に感じる方にとっては、以前のカタログギフトのほうが親しみやすかったかもしれません。
それと、優待の“名物っぽさ”も薄れた感があります。「優待あるしホールドし続けたい」という思いは、なくなったかなという印象です、個人的には。
それにしても、わずか数千円のことなのに株主優待というと妙な憧れというか、期待のようなものがありませんか。
ただ値動きをみるだけでなく企業のサービスを楽しめたり、珍しい優待品・サービスを体験できる醍醐味は、他の投資では得られないものですね、きっと。