心の底から通勤がつらかった。家で働き始めてみて分かったこと

「毎朝の満員電車が本当にしんどい」「家に帰っても疲れて寝るだけ」筆者もかつて、そんな毎日を送っていた一人です。

今は在宅で働いていますが、当時の通勤の日々を思い出すと、あの働き方にはもう戻れないと感じます。

世の中、在宅でできる仕事はそう多くないかもしれないけど、今後もテレワークで働き続けたいです。

「通勤が辛い」と思いながら生きていたころのこと

朝、満員電車に揺られて会社に着いて、制服に着替えてラジオ体操をしていた時期があります。

この一連のモーニングルーティンをこなすともう、帰りたくなるんですよね。まだ8時間以上働く必要があるのに。

家へ帰るとヘトヘトで、何もできませんでした。

自宅から近い場所にある会社に転職したりして、やり過ごしてはいたものの「通勤が辛い」という気持ちは変わりませんでした。

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通勤に加えて、会社勤めには「ストレスフルな人間関係」も

通勤のほか、会社勤めにはストレスフルな人間関係もついて回ります。

こちら、そう多くの企業に勤めたわけではありませんが、どの会社にも人間関係のストレスはもれなくありました。

周囲でも「職場の人間関係最高!」という人は皆無に等しいです。

お金稼ぐのってしんどいよな、とつくづく思っていました。

ただ考えてみると、学校に通っているころも電車通学はしていたし、子どもには子どもなりの人間関係がありましたよね。

「学校行きたくない」が大人になって「会社行きたくない」に変わっただけかも。

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在宅勤務になって、通勤が辛いと感じるのは「甘え」や「弱さ」ではないと気付いた

会社員だったころ「通勤が辛い」「仕事がきつい」と口に出すことは、あまりありませんでした。

そういうふうに思うのは、甘えだと考えていたから。

「通勤が辛い」という自分の正直な気持ちに向き合わなかった

通勤は確かに辛かったし、いつも仕事は辞めたかったです。でも筆者は、その気持ちに向き合うことなく働き続けました。

体調を崩して通院しても、まだ通勤していました。「この仕事を手放したら、もう次は見つからないのでは」という不安からです。

振り返ると、仕事を辞めても次の仕事が全く見つからないということはありませんでした。

ただ、生活に支障が出るほどではなかったものの、収入を下げる選択をすることはありました。

今、当時の正直な気持ちに向き合わなかったことを後悔しています

自分に適した、いいパフォーマンスができる仕事探しをもっと、早くから積極的にすればよかったです。

世の中の人は、毎日1時間以上かけて通勤しているらしい

総務省の「令和3年社会生活基本調査」によると、20〜50代の通勤時間はどの年代も平均「1時間以上」とのこと。

一方、在宅勤務者の平均通勤時間はわずか「3〜4分」と、圧倒的な差があります。

満員電車・長時間移動は身体にも心にもよくない?

国交省の研究機関・国土交通政策研究所の交通の健康学的影響に関する研究Ⅰでは、満員電車での通勤によって「慢性疲労」や「ストレス耐性の低下」など心身への悪影響も指摘されています。

これらのデータからも、通勤が辛いのは決して甘えではないことがわかります。

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通勤に辛さを感じてから数年後、家で働くことに

筆者が初めてテレワークをすることになった理由は当時の勤務先からの指示で、自ら選択したわけではありませんでした。

会社から命令されたとはいえ、テレワークを続けるうちに「通勤よりずっといい」という実感が大きくなりました。

テレワークを経験してから、仕事探しは「家でできること」が優先に

筆者がテレワークになって数年後にこの勤務先はつぶれてしまうのですが、それからも筆者は仕事を探すとき、業務内容に加えて「在宅でできること」を優先して選んでいます。

在宅勤務のいいところと気になるところを比較すると、自分にとっていいと感じることのほうが圧倒的に多いからです。

通勤との違いを実感。在宅勤務にして良かったこと5選

テレワークになって良かった部分はたくさんあります。

特に実感のあったことは5つです。

朝のストレスがかなり減った

出社前の慌ただしさや電車に乗るストレスから解放されて、その日の仕事に朝から集中できるようになったと思います。

イライラとか、焦燥感のようなものもなくなりました。

家を出て電車に乗るという行動がないだけで、これだけ違ってくるのかという嬉しい驚きがありました。

時間の余裕が生まれた

通勤にかかる時間と、通勤するための身支度にかかる時間が大幅に減って、時間に余裕ができたのもいいことのひとつでした。

朝だけでなく定時以降は、その日の仕事が終われば解放されます。冷蔵庫に直行して、冷えたビールの缶を開けるのは至福です笑。

時間的な余裕ができたことで、副業を始めたことも大きな転機でした

収入が増えただけでなく経験値も上がって、その後の仕事選びに幅ができました。

体力・メンタルの消耗が減った

在宅勤務で通勤とオフィスワークがなくなり、心身がすり減らなくなりました。

会社員のころはテレワークでも、客先に出向いたりしてストレスを感じることがあったものの、通勤とは比べものにならない程度でした。

家だと仕事の合間の数分でストレッチや筋トレ、ヨガが自由にできたりして、かえって体力がついた感もあります。

食事の質が向上

テレワークではよほど忙しいとき以外、時間的な余裕があるから「今日は何を食べようか」とゆっくり考えられます

生協や宅配などを使って冷蔵庫に、仕事中でも食べやすいものを完備しています。

カニカマやチーズ、魚肉ソーセージ、冷凍したカット野菜などを揃えてあり、テレワーク時のランチは数分あればできあがります。

通勤していたときのように「買いに行くの面倒だから」と、カップ麺やインスタント食品ばかりに偏ることもなくなりました。

仕事との向き合い方が変わった

通勤のころは家と会社の往復で1日が基本、終わる生活でした。

テレワークになると時間やメンタルに余裕が出てきて、世の中のことに目がいきやすくなります。

副業をする時間もできて「会社勤めをしなくても生活できるかも」と、仕事に対する意識も変わりました。

勤務先がつぶれたときも焦りはなく「次はどう生きようか」と、失業を前向きにとらえられた感があります。

在宅勤務の注意点。快適に働くためには

よほど監視の目が厳しくない限り、在宅勤務は通勤よりも自由な働き方です。

働き方のコツがつかめるまで、筆者は少し戸惑ったこともあります。

最初は孤独感があった

テレワークは孤独です。慣れないころは仕事でマイナスのことが起こったとき、フォローしてくれる人が誰もいないような感覚がありました。

例えば客先からクレームがあったり、ミスをしたときなどは焦りを感じていたかも。

性格によるところもあるかもしれませんが、こうしたことは慣れると平気になります

自己管理の工夫がいる

テレワークを始めた当初は、食後に昼寝をしていたら夕方になっていたり、忙しくて時計を見たら次の日だったりということもありました。

メリハリをもって仕事ができるように、タイムスケジュールやルーティン作りをしていましたが、時間が経つと「テレワークに適した身体」になります笑。

自分に合ったツール・環境づくりが必要

机や椅子、パソコンなどの基本的なツールに加えて、在宅勤務には自分にあったモノ・環境を揃える必要があるでしょう。

耳栓や空気清浄機、エアコンなど、いいコンディションで仕事をするために新たに揃えたいものが人それぞれあるのではと思います。

「通勤が辛い」と感じている人に伝えたい

この記事を読んでくれている皆さんはおそらく、通勤に辛さを感じているのではないでしょうか。

在宅勤務は工夫や慣れも必要ですが、筆者は通勤していた頃よりも心身ともに楽になり、前向きな気持ちで働けるようになりました。

もし今「通勤がつらい」と感じているなら、それは甘えではなく自然な反応です。

在宅勤務も選択肢のひとつとして、この記事が今後の働き方を考えるきっかけになれば嬉しいです。

通勤しなくなったことで、筆者の人生は確かに変わりました。あなたの毎日にも、どうか「通勤のない日常」が訪れますように。

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