小規模ベンチャー企業の在宅パートスタッフとして数年、働いていました。
自分の他にも在宅スタッフは何人かいて、親切な会社で皆、気持ちよくテレワークしていた印象があります。
ある日、代表の人から連絡があり「業績不振で、パートの皆さんの雇用を継続できなくなりました」とのこと。
「世知辛いなあ」と思いつつ、翌日に新たな仕事の面接を申し込みました。パートだし、そういうこともあるよね的に考えながら。
パートはクビになりやすいという意識で、いつも求人情報に目を通すように
パートで働き始めてからというもの、常日ごろから求人情報サイトに目を通すようにしており、雇い止め通告後すぐ、次の仕事に移る準備をしました。
筆者が常に目配りをしている求人サイトはママワークス、しゅふJOBワーク、Bizseek、クラウドワークスの4つです。
ママワークス、しゅふJOBワークは年齢的にマッチングしやすい求人が多いこと、Bizseekとクラウドワークスはとにかく案件が多いことから、よく見るようになりました。
契約終了の2ヶ月近く前に知らせてもらえたこともあり、無職期間なく次の仕事もテレワークで見つかってホッとしていたところ。
残務整理があり、事務所を訪れてみると
そろそろ最終勤務日も見えてきたある日。残務整理で、事務所へ行く機会がありました。
仕事をしている社員さんが数名。お世話になりました的なあいさつを交わして、なんとなく世間話に。
筆者はテレワークで、勤務先のスタッフの事情をあまり知る機会がなくて。
自分と同時に雇い止めになった人たちとも、関わりがありませんでした。
雇い止めに抗議した人の話
社員さんに話を聞くところによると。契約終了を宣告されたスタッフのなかに「雇い止め反対!」と粘った人がいたそうです。
あまりの粘り強さに代表以下、経営陣は驚いたのだとか。
抗議した人はその後、代表のつてで別の会社へ異動して働くことになったそう。粘り勝ちというところでしょうか。
非正規雇用だと解雇されやすく、今回のようなことは世の中では、よくあることかもしれません。
解雇されたくない気持ちがあるならそれを表明してみるのも、ひとつの手段なのだなと学びました。
「雇い止め反対」って言える?
そんな話をしながら、残務整理すること数時間。
雇い止めを言い渡されたとき「そうですか、分かりました」とあっさり、承諾した日のことを思い出していました。
そのときは抗議めいた意識はなく、早く新しい仕事を探さないと!という気持ちが大きかったです。
雇い止め反対!と声を上げようとは、思いもしませんでした。
自分の仕事に自信がないと、雇い止めに抗議できないかも
もしも、雇い止めに抗議したとして。
「実は業績不振ではなくあなたの実力不足」とか「使えないあなたを雇い続けるほど余裕がない」とか言われたら立ち直るの難しそうと思ったり。
多少、業績に難があっても、換えがきかない人は手放されないでしょう。
手放されるということは、その程度という意味だなと。
抗議して、雇用が継続したとしても毎日「自分はお荷物?」という疑念を抱きながら仕事をすることになるような気もします。
よほど、自分の仕事に自信がない限り、雇い止めに抗議することは難しいのではと個人的には考えます。
離れていきそうな仕事にしがみつくより
契約終了や解雇を言い渡されたとき。仕事を継続する意思を示して、それが叶った場合。
雇う側が負担に思うか「そんなに、仕事に対する情熱があったのか」と感じるかは、五分五分でしょう。
そういう状況なら、新たな仕事を探すほうが気楽なのではと思ってしまいませんか。
雇い止め通告を受けてすぐ、新たな仕事を探した
筆者はこれまでパートの仕事をあまりしたことがなく、今回がほぼ初めてでした。
在宅であれ出勤であれ、パートの仕事は時間給で、明朗会計だなと感じていました。
1時間働けばきちんと、決まった報酬が支払われるのはうれしいことです。
派遣のように仲介役が入ることもなく、直接雇用なのもシンプルでいいなと。
といった事情もあり、次の仕事も在宅パートで探すことに。
雇い止め通告の翌日。自分の経験にマッチングしそうな仕事の求人が
40代の自分が、年齢の壁を感じずに仕事を探すには。
そうした年齢層を歓迎するような求人情報サイトを見るのが早いかな、という実感を持っています。
筆者は、これといった資格や技術をもっているわけではありません。
ただ、正社員として20年ほど勤めた経験があり、経験者を探しているような求人サイトだとレスポンスがいいように感じています。
まずは主夫・主婦向けのママワークスとしゅふJOBワークを中心に、ざっと求人情報を眺めました。
とりあえず2社、応募してみた
自分が無理なくできそうな業務内容の求人を、2つ発見。
履歴書と職務経歴書、ポートフォリオを添えて応募したところ、そのうち一社から返信があり「面接に来てください」とのこと。
数日後に面接に行き、翌々日に採用の連絡をもらいました。
予想より早く決まってしまい、古いほうの仕事と新しいほうの仕事を掛け持ちする期間がありました。
こんなに早く決まるなら、焦って探すこともなかったか?とも思いましたが、運が良かったと感謝することに。
ダラダラとして、資産を切り崩しながら暮らすはめになるよりはまあ、マシです。
雇い止め通告を受けた仕事が終了
雇い止め通告を受けてから2ヶ月弱。仕事は最終日を迎えました。
「お話があります」と連絡があり、話を聞いてみると。不定期・業務委託の形で仕事をお願いできないかという内容でした。
業績が回復したわけではなく、どれくらいの量の仕事を、いつまで頼めるか全く不透明なままのお願いだから無理強いはできないが、という前置きがありました。
筆者は、忙しく働くことを望んでいません。新しい仕事も週3・半日と可能な限り、余裕を持たせたスケジュールを組んでいます。
古いほうの仕事は「できるときは手伝う」と回答して、ラストデーを終了。
雇い止めにあってからこちら、気持ちの面で少しストレスを感じていました。
でも結局、もともとしていたこの仕事は、形を変えて継続することになりました。
新しい仕事と並行することでリスク分散になるし、結果オーライかなと思っています。
どんな形の仕事も、どんな金額の収入も永遠に続くわけではありません。いつか、必ず終わりがくる。
その終わりがいつ来てもいいように、収入の柱はいくつかもっておくとやっぱり、安心かな。
収入減のリスクを回避しようという視点で3年前、40代後半に始まった第二の人生は「リスク分散」をベースにという記事を書きました。
こちらも読んでもらえるとうれしいです。