在宅勤務を辛いと感じてしまう原因は、片手で数えるくらいしかないかも

こちら、テレワークをするようになって10年以上が経ちました。

こうして在宅勤務まわりのことを伝えるためのブログも作るようになった今。

在宅勤務ではあれをしたらいいとか、これが便利だったとかいろんなことを書いてきました。

ここのところ「テレワークに本当に必要なことって何だろう」とか「在宅勤務が辛いと思えてくるのってどんなときだろう」と考えたりしています。

便利なツールや快適なグッズも、もちろん嬉しいけど。

毎日楽しく在宅勤務するのに必要なことって、意外と少ないかもしれません。

でもそれらは、ひとつでも足りないとテレワークが辛いものになるでしょう。

10年以上に及ぶテレワークを振り返って考えた「本当に必要なこと」

通勤からテレワークに移行したのは13年前です。会社員テレワーカーでした。

そしてその10年後に会社が潰れて、無職を経て今はパートの在宅ワーカーをしています。

会社員時代は、満足とは真逆の気持ちでした。もうクビにしてほしい、と日々思っていたくらいで。

仕事に納得がいっていなかったんですね。

ただ、通勤は無理と思っていたこともあり、テレワークでの転職が可能かどうか不安で。

ずっとテレワーカー会社員のまま居座っていたら、勤務先が潰れてしまいました。

会社が潰れたときは正直「やっと終わった」という思いがありました。

そうした会社員時代を振り返りつつ、今は自分の働きやすさを追求するように。

結果、これ以上ないのでは?と思うくらいの環境で日々、楽しくテレワークしています。

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テレワーク辛い・・・しんどいのは在宅勤務か、仕事そのものか

テレワークを辛いと感じてしまうとき。自分も会社員のころ、在宅で働きながら「仕事辞めたいよ〜」と思わない日はありませんでした。

出社しなくていいというだけの理由で会社に居座っていて、仕事の内容にはあまり満足していなかったからです。

でもいざ、辞めたところで自分にできる仕事でテレワークOKなものが見つかるか。

それを考え出すと不安で、退職できませんでした。

テレワークに辛さを感じるとき。働き方が辛いのか仕事が辛いのか、あるいは・・・。

そのへんをはっきりさせると次どうしたらいいかが見えてくるのではないでしょうか。

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勤務時間は無理のない、妥当な範囲か

社会人になってからほぼずっと、当たり前のようにフルタイムで働いていました。

大病はしなかったものの就職してからは小さな不調ばかりで、定時で帰っても強烈に疲れ果てていました。

社会人なんだからしっかりしないと!と無理をして、また不調が増えるという悪循環。

テレワークに移行して少しマシになった気はしていましたが、本質は変わりませんでした。

いま考えると自分の場合、フルタイムで働くほど心身のキャパがなかったんですね。

現状は半日週3、在宅のパート勤務です。

身体がとても楽になり気持ちも穏やかですが、できれば1日減らして週2半日勤務に切り替えたいと思っているところ。

どれくらい働けるかは、人によってバラつきがあるようです。

報酬とやりがいのバランスは取れているか

会社員テレワーカー時代、勤務先からもらう給料は年間500万円ほどでした。

あまりお金を使わないので、もらった給料の半分以上が余っていました。

サラリーマン時代の後半になると買って住まなくなっていた家のローンが終わり、賃貸運用して利益が出ていたほか、副業もしたりして毎月トータル20万円ほどが貯金に。

年に2回、勤務先から支給されるボーナスは旅行や大きな買い物に充てる感じで。

そのころは口座にお金が貯まっても、全くうれしい気はありませんでした。お金より時間がほしいと思っていたからです。

でも収入が減ることにはぼんやりとした不安があり、自分の意思で退職するには至りませんでした。

現在は会社員時代の半分しか収入がありません。でも本当に、毎日が充実しています。

もともと使わないから金欠感は全くないし、稼いだ分も余るくらい。

どうしてもっと早く、この生き方を選ばなかったのかと思うと悔しい気がします

テレワークで運動不足になる

テレワークが辛いと思ってしまう原因として、運動不足も大きいのではないかと思います。

身体を動かすことが少なくなると、気持ちも塞ぎますよね。

会社員で在宅勤務といった環境だと家と職場が同じだから、運動不足にもなりやすいでしょう。

自分も会社員テレワーカー時代の鬱々とした気持ちは、運動不足が原因のひとつだったかなと今にして思います。

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辛さを感じなくなった在宅勤務とは。テレワーク13年目にして思うこと

現状は週に3回、それぞれ半日ほどテレワークでパート勤務をしています。辛さは全くありません。

このパート勤務で得る報酬は生活費です。

余った時間でこうしてブログを書いたり、株式投資や不動産投資をささやかに楽しんでいます。

ブログや投資で得る収入はお小遣い的に使ったり、再投資に回したり。生活費が足りないときは補填したりもします。

勤務時間と働き方、仕事が自分に合っているのか、会社員時代に感じていたようなストレスから解放されました。

マイベストな働き方を見つけられれば在宅勤務、ひいては仕事の辛さから解放されるのではないかと思います。

無理のない範囲でテレワークをするようになって、自分が感じている具体的なことはいくつかあります。

朝起きて「今日何しよう」と楽しくなる

会社が潰れて、サラリーマン在宅ワーカーを強制終了したあと。しばらく無職になり、パートタイムで働きはじめました。

会社員だったころと比較したときとの一番大きな変化は「毎朝、起きるのが楽しい」ということです。

パート勤務のある日でも在宅で、しかも半日で終わってしまうから自由な時間がたくさんあります。

その時間で何をしようかと考えると目が覚めたとき、楽しくてワクワクします。

サラリーマンだったときには、全くなかった感覚です。

ごはんをおいしく食べられる

在宅勤務を含めて生活全般を楽しんでいるからか、ごはんがおいしいです。

会社員だったころは在宅勤務だったにも関わらず、忙しくないときでもごはんがそんなにおいしくありませんでした。

晩酌だけが楽しみで。明日が来てほしくないから「明日も仕事かよ!」とか思いながらダラダラと飲んでしまい悪循環でした。

ごはんがおいしいかどうか。辛みのバロメーターのひとつになるかもしれません。

仕事以外のことも楽しい

仕事の質・量が自分の能力やキャパシティと合っていると、仕事以外のことを楽しくこなす余裕が出てくるように思います。例えば、

家事

会社員だったころはテレワークで、定時で終わることも多かったのに家事に前向きではありませんでした。

たまってきた家事を仕方なくこなすという感じで。

いまはほとんどの家事を楽しいと思いながらやっているように思います。

もちろん排水溝をきれいにしたり、トイレの掃除をしたりとか苦手なこともありますが。

野菜切るの楽しいとか、掃除して家のなかが片付くとうれしいとか、あまり味わったことのない感覚を最近は味わえるようになった気がします。

本やマンガ

フルタイムで働いていたころは本やマンガを買ったり、図書館で借りたりしても読まずに置きっぱなしで。

図書館から「早く返してください」と督促の連絡がくるのが常でした。

いまは読みたい本やマンガは全て読んでいます。読書のための時間が一日1〜2時間は確保できて読書量も格段に増えました。

テレビやラジオ

サラリーマン時代はテレビを観るのは晩酌時だけで、とりあえずつけてるという感じで内容が入ってこないことも多かったです。

ラジオを聴く余裕はありませんでした。

いまは観たい・聞きたい番組がいくつか決まっていて、楽しみにしています。

リアルタイムに観れなかったり、聴けなかったりしたらTVer(ティーバー)radiko(ラジコ)を使います。

時間がたっぷりあるから見逃し、聴き逃しはほとんどありません。

在宅勤務と出社は大きく分けると3つの違いがある

在宅勤務でも出社でも仕事内容が同じならすることは変わりませんが、やはり働き方にも大きな違いがあります。

通勤時間がいらない

電車に乗るなどして何年も通勤を続けていた場合などはとくに、テレワークになって通勤時間がいらなくなるとライフスタイルにかなり違いが生じてくるのではないでしょうか。

通勤時間がいらなくなることを便利に思うか、オンオフの切り替えスイッチをどこで入れていいか迷ってしまうか。

どちらにせよ、通勤時間のある・なしは働くうえでかなり大きなことなのではないでしょうか。

連絡は基本、オンライン

通勤していると多くの場合、目の前にいる人とリアルにコミュニケーションを取るのが大半でしょう。

電話やメール、チャットなどをする機会はどちらかというと少なめなのではないでしょうか。

テレワークになると連絡は基本、オンラインです。時差があるクライアントや仕事仲間がいる場合は電話をすることもあまりなくなるでしょう。

オンラインでのやり取りにハードルを感じてしまうなら、テレワークは少し辛いものになってしまうかもしれません。

生活スペースとワークスペースが同じになる

多くのテレワーカーは生活スペースとワークスペースが同じところ、あるいは近場にあることが多いのではないでしょうか。

資金などに余裕があれば仕事用の拠点をレンタルしたり、購入したりすることもできますが、仕事と生活の拠点を分けているテレワーカーは少数派といえそうです。

ただ、家でのテレワークが辛いという場合は拠点を分けることも視野に入れてみるといいかと思います。

コワーキングスペースや、安いシェアルームをなら月数万円の出費でレンタルが可能です。

自分もいっとき、小さなシェアハウスを仕事の拠点にしていたことがあります。

その時のことを別記事「シェアハウスでの在宅勤務がなかなか面白かった」にまとめています。よかったら読んでみてください。

テレワークにも利点と欠点が

当然のことながらテレワークにも利点と欠点があります。

利点ばかりを感じられれば在宅での仕事も捗るかもしれません。

逆に欠点ばかりを感じるようになるとテレワークをストレスに感じてしまうことも。

在宅勤務のいいところ

在宅勤務の最大の利点は、人の目を気にしなくていいことでしょう。

ビデオ通話などの予定があれば映るところだけ備える必要はありそうですが、基本的に服装は自由ですし、メイクも必須ではありません。

好みのBGMはもちろん、テレビを観ながらの作業も環境によってはOKです。

監視が厳しくなければ立ったまま仕事をしても、ベッドにパソコンを持ち込んでも大丈夫でしょう。

作業に飽きたら料理をしたり、筋トレをしたりと気分転換の幅も広め

仕事のやり方に比較的マイペースが通るのも、在宅勤務の利点といえるのではないでしょうか。

在宅勤務の残念なところ

在宅勤務の残念なところを挙げるとすれば、組織で仕事をしている場合は他のスタッフたちがどんな風に働いているのか気になってしまうかもしれないということでしょうか。

組織に所属していても他の人のことなどは全く気にならない、という人はおそらく在宅勤務向きです。

逆に、他のスタッフのことがあまり見えないなかで、

  • 自分は忘れられてるのではないか
  • 上司は正しく評価してくれているか
  • 部下はきちんと働いてるか

といったことが気になりだすと、テレワークも辛いものになりがちかもしれません。

テレワーク時に便利なツールを数えてみたら50近くあったけど

在宅勤務がちょっと辛くなってきたから、便利なツールを揃えてみようかと思うことは自分も過去、よくありました。

テレワーク用の部屋を借りるという大きな決断から、100均で買えるような手軽なツールの導入などいろいろです。

いいテレワーク環境を整えるのは大事ですが、それをしたからといって必ず改善されるとは限りません。

ただ、テレワークが辛いと思ってしまうときはまず作業環境や生活サイクルを見直すなど、できることをいろいろと試してみるといいでしょう。

例えば朝、仕事の前にコーヒーやお茶で一服するとか好きな音楽をかけてみるとか。

そうした小さなことで気持ちが前向きになれば、たまに環境を見直すなどすると快適な在宅勤務を目指せるのではないでしょうか。

自分も行き詰まったとき、新しいツールの導入はよくします。

「テレワーク時に便利なツール47点」という記事にまとめたので、ぜひ読んでみてください。

テレワークが辛いと感じたときまず、しておけばよかったと思っていること

自分自身、現状のテレワークに全く不満はありませんが、前職では満足感があまりないのに退職に踏み切れず長い間モヤモヤとしてしまいました。

いま考えると、そのモヤモヤともっと早く、しっかり向き合っておけばよかったと思います。

実際のところ、会社員時代は副業などをして「多分、会社辞めても大丈夫」という実感はあったのですが、辞めて予想と違ったらどうしようという気持ちがあり踏みとどまっていました。

転職活動など具体的な行動をせずにただ、何年もモヤモヤするばかりで残念なことをしました。

テレワークなら転職活動を活発にしたとしてもあまり目立たないし、昨今はオンラインで面接してくれる会社も多いから、家のなかで活動できる環境でもあります。

在宅勤務が辛い、と感じているなら具体的に動いてみましょう。

ある程度の時間をかけて転職活動などをしてみたとき「もしかすると今の環境は悪くないかも」と気づくのも、ある意味前進だと思います。