在宅勤務になったらどこに住むのがいいのか。東京か、それとも地方か

長年アメリカで暮らしている叔父夫婦が、2年ぶりに来日しました。

70代を迎えて、日本に生活の拠点を戻したいとのこと。アメリカは医療費が高額だから、日本の方が安心かもと言っていました。

日本に住むとなれば東京は家賃が高いし、都心へ来るのに便利な安い物件を借りようかな、とも。

自分も出勤などがなく、基本的に在宅ワーカーの身の上。地方の安い物件を買ったり、借りたりして住むのもありだよな、と思わなくもありません

どう考えても高すぎる都心の家。でも便利さには代えられない

便利さを優先して現在は都心へすぐ出られる場所に、小さなアパートを借りて住んでいます

地方に住んでいたとき買って、今は賃貸運営している物件と同じような平米数ですが、家賃は倍以上。

東京の都心に家を借りようとするとどうしても、高額の出費が必要です。

購入しても同じことで、普通に働いていたら30年くらいのローンを組んで購入しないといけないでしょう。

そもそも、ローン審査に通るかどうか。

キャッシュで買ってしまえれば楽ですが、まとまった現金を用意できなければ不便な場所や築年数のかなり古い物件などに限られるようです。

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都心に住む最大のメリットは医療

東京の病院で診てもらったからといって必ずいい結果になるとも限りませんが、やはりいろいろな病気の専門家が集まっているということは想像できます。

地方住まいでも、都心の病院で診てもらうことは可能です。ただ、通うとなれば時間的・経済的な負担は大きくなるでしょう。

都心住まいなら、近隣のクリニックを受診して問題があれば大きな病院を紹介してもらえます

普段飲みすぎる私も、風邪をひいたときに受診した近所のクリニックで「あなたは風邪の症状より、肝臓に問題があるかも」と言われて、順天堂大学病院に紹介状を書いてもらったことがあります。

順天堂の肝臓専門医に診てもらった結果、問題ないことが分かりました。今もたまに飲みすぎることがあるものの、毎年の検診結果によっては休酒・節酒することも。

地方の病院の診察結果に納得がいかず、東大病院で診てもらって治療の選択肢が広がったという話をしていた知人もいました

都心に住むいちばん大きなメリットは、医療かもしれないなと考えています。

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【理想】なるべく費用をかけずに東京に拠点を残して、生活の基盤を地方に

都心に小さな拠点をもって、普段は地方で暮らす。理想です。

庭付きの戸建てを借りて、野菜や果物を育てながら在宅ワーク。憧れます。たまに東京で仕事したり遊んだりして。

家賃だけを考えれば可能な気もします。ただ、電気ガス水道などのランコストや東京と行き来するときの交通費などを考えると、自分の場合はまだあまり現実的とはいえないかもしれません。

どこが住みやすいかは、住んでみないと分からないから

20代のなかばに、地方で就職して10年ほど東京を離れたことがあります。

最低限の都市機能がありながら田舎感もある場所で、気持ちよく住んでいました。

駅前に無人の野菜販売とかがあって、食費もだいぶ助かりました。

ただ東京を離れてみると、それなりに東京の良さも実感することができてけっきょく戻ってきています。

離れてみて初めてわかる地元の良さというのも、あるかもしれませんね。

ネット上には「在宅ワークで地方住まいすれば充実する」とか「お試し移住で田舎暮らしを楽しんでみよう」などという情報があふれています。

地方に住むのがいいか都心のほうがいいかは住んでみないと分からないし、感じ方は人それぞれでしょう。

どこに暮らすのもまずは実際に住んでみることから、かもしれませんね。

元気なうちは、どこに住んでもいいかも

地方移住に魅力を感じる人は多いかと思います。私もです。

メディアでもよく取り上げられていて、ネットやテレビでそういう情報があると見ています。

そういう情報のなかで「東京の拠点を片付けて地方の物件を購入」などという話は特に、前のめりになります。

そこに永住するとなると、高齢になったときどうだろうと。

介護制度などは充実しているのかとか、急病のとき救急車が到着するのにどれくらい時間がかかるのかとか。

そんなことを考え出したらきりがありません。確かに自分も、20代で地方移住するときは老後のことなんて考えてもなかった。

元気なうちは、どこに住んでもいいかもしれません。いろいろなところに住めば地元の良さなどもわかるし、いろんな意味で視野も広がりそうです

【首都圏】ちょい郊外で、東京の地下鉄に乗り入れている駅などは狙い目?(特に始発駅)

地方移住しようとしたとき、限界集落のようなところにいきなり引っ越してしまうのはなかなかハードルが高そうです。

少し郊外で都心にアクセスの良い場所なら、現実問題としてありかもしれないと考えています。

東京の地下鉄に乗り入れている路線の始発駅などなら、都心へ行くのも少し気が楽かもしれません。

調べてみると、いろいろな駅が検索されてきました。

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新幹線が止まるし在来線も充実の新横浜

新幹線で、東京まですぐ出られるのがうれしい新横浜。

JRの在来線や市営地下鉄などもあって交通環境は良好だし、買い物なども困ることはなさそう。

家賃は周辺地域と比べるとやや割高ですが、都内よりはかなり安いようです

渋谷へ直通40分がうれしい中央林間

東急田園都市線で渋谷まで、直通40分程度という便利さの中央林間。

渋谷から、電車によっては東京メトロ半蔵門線に乗り入れています。表参道や永田町、大手町なども乗り換えなしです。

中央林間は東急田園都市線のほか、小田急線の駅も使えますね。

家賃相場が安め。東武動物公園駅周辺

東武動物公園は、東武スカイツリーラインの始発駅です。

東武スカイツリーラインは東京メトロ日比谷線への乗り入れ車両もあり、都心部へのアクセスも良好

伊勢崎発の車両もあり、確実に始発に乗ろうとすると時刻表で確認する必要があります。

東武スカイツリーラインのほか、東武日光線、伊勢崎線も使えます。

新宿へ直通の本厚木。千代田線への乗り入れもうれしい

本厚木は小田急小田原線の駅です。本厚木が始発の電車も複数あり、新宿へ直通で到着します

本数は多くないけれど、東京メトロ千代田線への乗り入れ車両も。

千代田線乗り入れなら国会議事堂や大手町、北千住などへも乗り換えなしで行けます。

お城が美しく、新幹線も泊まる小田原に住んでみたい

東海道新幹線が停車する小田原。

東京へのアクセスがよく街並みも美しくて、郊外住まい希望者の憧れともいえるかもしれません。

小田原・東京間は新幹線に乗ると所要30分ほど小田急小田原線では、新宿などへ直通する車両も。

ほか、JR東海道線や伊豆箱根鉄道大雄山線も利用できます。

都内のわりに比較的安めな家賃がうれしい唐木田

唐木田は小田急多摩線の始発駅です。

新宿行きの車両もあります。所要時間は50分ほどです

仕事まえにサーフィンもできる?片瀬江ノ島

新宿への直通電車もあるものの本数が少なく都心に出る場合は基本、藤沢乗り換えです。

所要時間は1時間前後です。憧れますね、海が見える生活。

総武線快速で東京まで約40分の千葉

東京方面へのアクセスが便利な千葉。

駅周辺は商業施設なども揃って暮らしやすそうです。東京へは総武線快速で約40分

中央・総武線各駅停車なら御茶ノ水、水道橋などへも1時間程度でアクセスできます

住みやすさ良好。東葉勝田台

東葉高速鉄道の始発駅・東葉勝田台。

東京メトロ東西線に乗り入れており、大手町や日本橋、中野などに直通でアクセスが可能です。大手町へは約50分

別構内に京成電鉄の勝田台駅もあります

秋葉原まで最短45分の学園都市つくば

近年、ファミリー層に人気が高まっているつくばエクスプレス沿線。

始発のつくばは、秋葉原まで最短45分

ゆったりとした雰囲気で学生街という感じです。

新幹線利用が視野に入ればありかも、宇都宮

宇都宮は都心までの直通電車がありますが、東京からは少し遠い印象です。

在来線で2時間弱、新幹線に乗っても50分ほどかかります。

東京へ来る機会が頻繁でない場合は新幹線利用も考えれば、視野に入ってくるかもしれませんね。

都心に出る日が連続しても安心な橋本

橋本は京王相模原線の始発駅。

新宿まで4〜50分ほどで到着します。

毎日のように都心に行く用事ができても、この所要時間なら安心かも。

自然とふれあえる東京。高尾山口

高尾山口は京王高尾線の始発駅です。

新宿まで1時間ほどで到着します

アウトドア派にはうれしい環境。都心までのアクセスの良さもありがたいところですね。

緑あふれる閑静な住宅街・ちはら台

ちはら台は京成千原線の始発駅です。

上野行きの直通もありますが基本、津田沼で乗り換えて東京方面へ向かいます。

上野へは1時間半ほどでアクセスできます。

駅前のモールが大充実でうらやましい浦和美園駅

浦和美園は、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線の始発駅です。

東京メトロ南北線、東急目黒線に乗り入れており麻布十番や市ヶ谷、駒込、目黒などに直通でアクセスできます。ちなみに目黒まで1時間程度です。

駅前のショッピングモールを中心に商業施設や飲食店が充実していて、住みやすいと思います。

遠く地方に移住するのは難しくても、都心に出られる程度の郊外なら現実的

家畜を飼って、野菜や果物を育てられるような田舎に住むのは考えにくくても、都心にすぐ出られる場所に住むのなら現実としてありかなという方も多いのではないでしょうか。

今回調査して、都心まで1時間程度の場所でもだいぶ、家にかかるコストを下げられるところはたくさんあるなという印象を受けました

お休みの日に山や海で遊んだりする日常、憧れますね。

ここで紹介した情報は2023年7月現在のものです。状況によって変化があるかもしれません。

実際に現地を訪ねる場合などは、事前のご確認をお願いします(* ᴗ ᴗ)⁾⁾

地方移住については「在宅勤務地を3回変えたテレワーカーが4回目に選びたい家の条件」という記事でも書いています。こちらも参考になればうれしいです。