通勤時間がないことや、自宅の働きやすい環境で仕事ができることなど、在宅勤務にはたくさんのプラス要素があります。
「自由で快適」というイメージがある一方で、実際には孤独感や運動不足などを感じがちです。
筆者は10年以上、在宅で働いてきました。その経験から、テレワークの「実際のところ」をお伝えします。
なぜ在宅勤務を希望するのか。就活や、通勤からの移行希望で伝える理由の整理
会社員だったころ、勤務先からの指示でテレワークを始めました。意外と自分にあった働き方で、通勤していたときよりだいぶ快適に働けるようになりました。
会社員でなくなった現在も基本、在宅でできる仕事が中心です。
テレワークは個人的には、いい部分のほうが多いように感じています。
面接等のオフィシャルな場で、テレワークの魅力を伝えるには働く側・雇う側それぞれの利点を分かりやすく伝えるといいようです。
具体的な「テレワーク希望の理由」って、どんなものがあるのでしょうか。たとえば、
通勤時間を減らし生産性を高めたい
通勤にかかる時間がない分、時間の融通がききやすいのも在宅勤務のいいところです。
本音としては、仕事を始める寸前まで洗濯物を干したり、野菜を切ったりしているとテレワークの醍醐味を感じます。
仕事が終わればすぐまた、プライベートです。テレビをつけたり、冷蔵庫からビールを出して冷え冷えを飲んだりするのは至福の時間です。
こうした点は面接などの場で「通勤時間がない(少ない)分、仕事に集中できて生産性が高まる」と言い換えることができそうです。
介護・育児・介護と両立したい
どこに住んでいても基本的には仕事ができるのも、在宅勤務のいいところだと思います。
田舎暮らしを満喫するなどといった本音も「家事・育児・介護との両立をはかりたい」といった言い換えができると思います。
そうすることで、ワークライフバランスの充実という「素晴らしい企業の姿勢」を演出でき、雇う側にもメリットとして受け止められるのではないでしょうか。
集中できる環境で成果を出したい
周囲に合わせて昼休みに一緒に食事をしたり、世間話や会社内のうわさ話につきあわされることがないのも、在宅勤務のすごくいいところだとしみじみ思います。
目の前の仕事に集中しやすい働き方といえるでしょう。面接などでは「成果を出しやすい環境で、仕事に専念したい」といった言い方ができると思います。
テレワークのいい面と課題の両方をイメージ
実際に在宅で仕事を始めてから「こんなはずではなかった」と思うのは残念です。
いい点と問題点をある程度、想定しておくといいかと思います。
筆者が実際、テレワークに感じた働きやすさ(いい点)
テレワークの醍醐味のひとつに、休憩時間にいろいろできるということがあります。
仕事の合間に家事ができる
仕事に飽きたら家事をして気分転換をする、というのは在宅勤務でしかできないことでしょう。
夕飯の一品を先に作っておくとか、乾いている洗濯物を畳むとか、花に水をやるとか。
仕事とは別の作業を数分でもすると、また新たな気持ちで仕事に戻れます。
筋トレやストレッチでリフレッシュ
思い立ったらすぐ運動ができてしまうのも、テレワークの醍醐味のひとつです。
立ったついでのストレッチとか座ったままできる足上げとか、ちょくちょくやります。
ハマらない程度に動画鑑賞も
動画鑑賞はなかなか楽しい、テレワークの合間の息抜きだと思っています。
短い時間の動画をサクッと見るのが理想ですが、たまにハマって抜け出せなくなることもあるので注意が必要です。
好きなラジオや音楽を聴きながら仕事ができる
ラジオや音楽をかけている職場も多いかもしれませんが、必ずしも自分の好きなサウンドとは限りません。
自分の好きな音と一緒に仕事ができるのも、テレワークのありがたいところだと思っています。
副業がしやすい
会社員時代、テレワーク勤務になって2年くらい経ったころ、家でできる副業をかなり試しました。
サラリーマンでなくなった今、そのころのいろいろな経験が役に立っている気がしています。
【こちらもどうぞ】隙間時間で稼ぐために考えた27の副業のうち、収益を出し続けている4つの仕事
直面した課題(問題点)とその解決法
経験上、在宅勤務ならではの課題もいくつかあります。
筆者なりの解決法についてもここでは、合わせてお伝えしたいと思います。
実家と自宅など、テレワーク拠点を2つ以上もつときは
自宅やオフィス以外でも、パソコンとスマホがあれば仕事ができてしまう仕事もたくさん、あると思います。
筆者は実家を作業拠点にして自宅から通う形で仕事をしたり、仕事場を借りて自宅から通ったりする形でテレワークをしていたことがあります。
テレワーク拠点を2つ以上持つときは、
- 不在時にパソコン等の大事なものを盗まれる
- 火事などで作業場所が使えなくなる
といった緊急時をシミュレーションしておくと安心です。
忘れ物をしたり、急に呼び出されて遠回りになったりと、日常で不便を感じる場面も想定しておくとなお、いいと思います。
ほか、カフェやホテルなどといったプライベート空間でないところでのテレワークでは
- データの取り扱い
- 機器の持ち運び
- 離席時の機器ロック
- 紙メモなどを置き忘れたりしない
などの注意も、必要になるでしょう。
オンラインコミュニケーションならではの気配りが必要
自宅など、オフィスではない場所で仕事をしていると、仕事仲間やクライアントと、何らかのデジタルツールを使ってコミュニケーションを取ることになります。
直接会って会話をしない状況だと、何か質問したい時「これ、聞くほどのことか?」と躊躇するようになったりするんですよね。
そうなってくると、周囲とのコミュニケーションが鈍くなるなどの影響が出ます。
チャットやメールにポジティブな言葉を入れるようにすると、コミュニケーションが活性化しやすいでしょう。
お礼とか、ほめ言葉とかは積極的に使いたいです(お世辞はNG)。
2025年の在宅勤務求人事情
2025年現在、在宅勤務求人は多いとはいえない状況です。
国は推進を進めていますが、企業の考え方とはまだ、かけ離れた部分があります。
就職や転職など、一から探そうとする場合はある程度、根気が必要かもしれません。
とはいえコロナ禍を経て、テレワークに現実みを感じた企業もまた、少なくないでしょう。
ニーズのある業種・業界・企業では、テレワークを認める動きが確実にあるといっていいと思います。
転職サイトで、在宅勤務の仕事を探してみると
民間の転職サイトはもちろん、コロナ禍以降はハローワークでも在宅勤務の仕事が探せます。
実際に探してみると、1670件の求人が検索されてきました(25.8.27現在)。
募集エリアや職種、働き方などで絞り込むと、希望の求人が見つかる可能性は高いと思います。
テレワーク求人を探す時のポイント
テレワーク求人を探すときは、いくつか気にしておくといいポイントがあります。
ハローワークでは幅広く探せますが、民間の就転職サイトはテレワーク求人を多く持っているかどうかの見極めが必要です。例えば、
などは、テレワーク求人を多く取り扱っています。
幅広く探したい場合はこうした特化系に加えて、大手の就職あっせんサービスにも「テレワーク希望で探している」として相談をしてみると、幅広く探せると思います。
テレワーク求人を検索するときの注意点
こうしたサイトで仕事を探す場合はフルリモートのほか、出社と組み合わせたハイブリット勤務で探すと、件数が増えます。
ただ、募集要項に「在宅勤務あり」と書かれていても、実際はオフィス出社メインという求人もあるので要注意です。
「在宅勤務可」だけでなく、勤務スタイルの細かい条件の確認もお忘れなく。
テレワーク希望をどう伝える?面接対策のヒント
筆者も、自在宅勤務にこだわって仕事を探した経験があります。
面接では「なんで在宅勤務なの?」と聞かれる場面もあり、答え方で印象が変わると実感しました。
「希望する気持ち+会社にとってのメリット」を両立して話すのがコツです。
前向きな理由に言い換えるコツ
とはいえ、テレワークを目指す内実はネガティブだったり、個人的な事情だったりというのは仕方のないことです。
ポジティブに変換する表現としては、筆者は例えば、
- 通勤がしんどい → 移動時間を減らして業務に集中したい
- 人間関係のストレスがつらい → 集中できる環境でパフォーマンスを上げたい
といった感じで伝えていました。参考までに。
ちなみに失敗例としては「満員電車が嫌だから」「人と関わりたくないから」などでしょうか。
つい本音をそのまま言いそうになるけど、前向きに直して伝えたら面接官の反応が変わった気がしました。
【体験談】テレワークを希望した理由と実際の働き方
筆者がテレワークを希望した理由は「家で働きたいから」です。
企業に勤めながら在宅勤務を希望し続けて、実現には数年かかりましたが、通勤から解放された喜びは何より大きかったです。
体調も良くなり、元気になった感がありました。
でも、実際に始めてみると、いろんな問題が出てくるわけで。
テレワークで気をつけたいこと
テレワークは作業環境づくりの自由度が高いから、仕事の進捗に影響することもあります。
自宅だと誘惑も多いですよね。
集中力を削がれる
集中力を保ちづらいのは、テレワークの大きなリスクのひとつです。
動画やフリマサイトを見出すとすぐ、数時間過ぎてしまうこともザラで。
その誘惑に打ち勝てれば立派ですが、正直なところこちら、ドツボにハマることはよくあります。
まじめに仕事をしていても電話がかかってきたり、家族から声をかけられたりすると仕事に集中しづらいこともありますね。
コミュニケーションが難しい場面もあるけど
顔を合わせて話せたら、と思う場面も在宅勤務ではよくあります。
リモートでも、顔を合わせてミーティングなどをして「会って話せてよかったな」と思うこともあります。
必要を感じたら、オンラインで良いので顔を合わせて話をするのも、悪くないと思います。
運動不足になる、太る
テレワークのような環境で仕事をしていると、鍛えたり運動したりする習慣がない場合はすぐに太ってしまうでしょう。
運動習慣がない人がテレワークになったら、1日のうちに身体を動かすチャンスを何度か、意図的に作るといいかもしれませんね。
在宅ワークの苦い経験
一人の空間で長時間、仕事をすることが基本の在宅ワークは、仕事や人間関係などで追い詰められるととても厳しいものがあります。
もしもこの記事を読んでくれているあなたが今、そういう気持ちになっているとしたら少しお休みしてください。
仕事のせいで、心や身体を病んでしまうのは本当に残念。あなたの心や身体の大事さを考えたら、優先すべき仕事などありません。
メンタルにかなりダメージを受けたパワハラ
在宅勤務になって数年は、パワハラに遭うことがよくあったように思います。
自分以外の周囲の状況がわからなかったために長い間、辛い思いをしました。
仕事が変わり、今は恵まれた環境で働いています。パワハラでお悩みのテレワーカーさんは一度、転職などを視野に入れてみてもいいかもしれません。
ただ、テレワーク限定で仕事を探すと少し決まりにくいかもしれません。自分も在宅勤務の仕事探しに難儀したことがあります(そのときの記事)。
でも、探し続けて自分に合う仕事を見つけました。あなたが心穏やかに働ける職場は、きっとあります。
テレワークでのメンタルヘルスについては、厚生労働省「テレワークにおけるメンタルヘルス対策のための手引き」なども参考にしてください。
請負の仕事では、よくだまされた
筆者は在宅ワークで、業務請負の形で仕事をすることもよくあります。
請負は完成した仕事に対して報酬が支払われるものが大半です。
固定給ではないので、急に報酬を減らされたり度重なる修正指示があったりすることは日常で。
ときには請負が決まってすぐ、その会社がつぶれてしまうこともありました。
不払いの経験がないだけ、自分の場合はまだマシかもしれません。
よくある質問(FAQ)
この記事を受けて、ユーザーの皆さんが疑問をもつのではと思った項目をFAQでまとめます。
Q1. 在宅勤務を希望すると不利になりますか?
A. 企業や業種によって異なりますが、一部の会社ではまだ在宅勤務に慎重なところもあります。希望を伝えるときは、
- 効率的に働ける
- 柔軟に対応できる
など前向きな理由と結びつけると、不利に働きにくくなります。
Q2. 面接で在宅勤務を希望する理由を聞かれたときの答え方は?
A. 「通勤時間を減らして生産性を上げたい」「家事や育児と両立しながら集中して働きたい」など、前向きで業務にプラスになる理由を伝えるといいでしょう。ネガティブに聞こえる表現は避けましょう。
Q3. 完全リモートの求人はどこで探せますか?
A. ハローワークや大手転職サイトにも「在宅勤務」「リモートワーク」専用カテゴリが設けられています。
また、リモートワーク専門の求人サイトもあるので、複数の媒体を組み合わせて探すといいでしょう。
在宅勤務は自由度の高い働き方ではあるけれど
長い間、自宅を拠点に仕事をしてみると。
デスク周りや服装、ランチタイム、それと時間の使い方にはかなりの自由があり、個人的にはとても気に入った働き方ではあります。
ただ、人によっては孤立・孤独を感じたり、リモートならではのやりとりのしづらさを負担に思う傾向はあるかもしれません。
テレワークは通勤より自由度の高い働き方です。ただ、長年、在宅で働いているといろんな問題点も見えてきます。
実際に体験して自分に合うかどうか判断すると、いいのではないでしょうか。
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