こちら、在宅で仕事をするようになって10年以上が経ちます。
始めた当初は周囲にテレワークをしている人はおらず、どんなふうに仕事を進めていいかよくわかりませんでした。
当時の勤務先からの指示でテレワークを始めたはいいものの、社内に前例もなくて。
モヤモヤしながら、ただ忙しく残業や休日出勤ばかりの日々。
今思うと仕事がたくさんあって忙しかったのではなくて、メリハリや段取りがうまくいってないことが原因です。
自分のペースでテレワークできるようになるまで、1〜2年はかかったと思います。
テレワークはメリハリをつけにくい働き方なのか
テレワークは、オンとオフの境目があいまいな部分がありませんか。
通勤のために準備して電車移動したり、仕事帰りに買い物をしたり飲みに行ったりという機会も少ないかもしれません。
在宅でずっと仕事をしていて気持ちの切り替えがうまくいかないときは意識的に、切り替えるためのスイッチ的行動をするといいようです。
例えばトップスだけでも仕事着っぽい服に着替えるとか、始業時に好きなお茶やコーヒーを淹れるとか。晴れていれば、陽の光を浴びるのもいいかもしれませんね。
優先順位と仕事量を決めて、その日やる分の仕事を明確にしてから取り組むのも有効です。
それと、在宅では室内の温度や湿度の管理を忘れがちになります。極端な暑さ・寒さのなかでの仕事はメリハリだけでなく心身に影響するおそれがあるので気をつけましょう。
テレビやラジオ、音楽がメリハリになることも
普段ずっとテレビをつけている、という場合は仕事のときラジオをつけたり、BGMになる音楽をかけたりすると仕事モードになりやすかったりします。
youtubeなどで検索すると、仕事の集中力を上げるBGMがたくさん見つかります。
普段テレビを観ないなら、テレビをつけることがメリハリになることも。見入ってしまう映像を選ばないようにするといいようです。
逆に周囲の音が気になるようなら、耳栓などが役に立つこともあるでしょう。
環境が整わないようならワークツールの追加を
すでに家のなかにあるもので工夫してもメリハリがつきにくいときは、ワークツールを追加するといいでしょう。
例えばちゃぶ台やローテーブルで作業をするならノート用PCスタンドで仕事時の姿勢を整えてもいいし、卓上空気清浄機で周辺の空気をきれいにしてもいいかもしれませんね。
ただこうしたツールは、導入前によく検討してください。買ったはいいけど結局使わないとなると残念です。
少し前、リーズナブルに揃うワークツールについてまとめた記事を書きました。→ テレワーク時に便利なツール47点
ここまでやったらコーヒー飲もうか、的なプチ目標があるとメリハリがつきやすい
オフィスでの勤務時同様、自分で小さな区切りを設定するのも効果的です。
ここまで作業したらコーヒー飲もうかな、資料を半分までまとめたらスクワットしようかな、といった具合です。
それと、ランチタイムを楽しくすることも有効です。できる範囲でなるべく、好きなものを選びましょう。
お昼ご飯のバリエーションは、オフィス勤務よりも在宅の方が広げやすいと思います。凝ったものでなくても好みの、おいしいものを食べてくださいね。
こちらの記事も参考に→ 【在宅勤務のごはん】常備できてすぐ食べれる美味しいもの
オフィスのような職場環境は難しいけど、動くものが視界に入らない場所を仕事場として確保
自宅のリビングなどを仕事場にしていると、家族が行き来している姿などが目について集中できないことがあります。
ときには話しかけられたりして、集中力がとぎれることも。
そんなお悩みがあれば、家の中の隙間を探してみてください。我が家では半畳のクローゼット前がちょうどいいくぼみになっていて、現状そこをワークスペースにしています。
1m未満の小さなくぼみ的スペースが適度な、ふさわしい狭さのように思います。家族には背を向けた状態になり、自分の場合「声かけないでオーラ」が自然に出ているようです。
25分の作業と5分の休憩を繰り返す時間管理術「ポモドーロ・テクニック」
テレワークが普及し始めたころ話題になったポモドーロ・テクニック。25分の作業後に5分の休憩を入れ、また25分作業して5分休憩を繰り返すという時間管理術です。
一見単純なように見えますが、どうしてもテレワークでメリハリがつけられないとお悩みの方はぜひお試しを。
私も長時間のルーチンワークなど、ポモドーロ・テクニックで作業することがあります。
5分休憩では、トイレへ行ったり水を飲んだりスクワットをしたりすると気持ちが切り替わるようです。
ポモドーロテクニックに便利な25分タイマー→ Pomodoro Tracker(ポモドーロ トラッカー)
気分転換や集中力アップのために家事や軽い運動も
テレワーク時は家事や軽い運動を取り入れるのもおすすめです。
メリハリをつけたりモチベーションや集中力を上げたりすることに加えて、運動不足の解消にもなります。
自分は仕事に飽きたとき、野菜を切ると気分転換になります。切って冷蔵庫に置いとくと後が楽ということもあって、よく切っています。
運動もたまに、思い出したようにしますが長続きしなくて。
座らずに立って仕事をすることを最近、始めました→ 座りすぎ?座り仕事の半分を「スタンディングワーク」にして得た3つのいいこと
家族と同居でテレワークをする場合
数年前まで実家でテレワークをしていました。ある日、電話でクライアントと話していると居間から「ごはんよ〜」と母親の大声が。
電話先の人はすぐ「では、あとはメールで」と電話を切りました。絶対聞こえてたよ!と、恥ずかしい思いをした記憶があります。
母に言うと「あらごめんね。次から大きい声で呼ばないようにする」と気をつけてくれるように。
そういうハプニングが起こらないよう、仕事中は話しかけないでねと家族に念押ししましょう。
とくに、やり終わっていない家事があると「ゴミ捨ててきて!」などと話しかけられるリスクがあります。家事は、仕事の前に極力片付けておいてください。
小さい子がいれば、決まった時間に目一杯遊んだうえで「何時から何時まではお仕事だから、静かにしていてね」とお願いしては。
本当に静かにしてくれるかは未知数ですが(笑)。
オンラインでのコミュニケーションでは、ストレスをためない工夫を
オンライン会議が白熱しすぎてどっと疲れて、そのあと仕事にならなかったことありませんか。
静かな環境に慣れきった心と身体でテレビ会議などに臨むと、コミュニケーション能力下がってる?などと感じたりもします。
必要なことを議論して「はい解散!」ならまだいいのですが、雑談のような時間がダラダラ続くと体力気力を持っていかれます。
できれば、オンラインでのコミュニケーションは必要最低限で切り上げたいところ。
難しいときは、終了後のストレス解消アイテムを用意しておくといいかもしれません。
ストレス解消アイテムとしては甘いものや自分の好きな食べ物などだと、食べた後に仕事に戻りやすいのでおすすめです。
終了後に何も予定がなければ、アルコールで楽しく過ごすのもいいかも。自分はもっぱらこちら派です。
メリハリあるテレワークのために、休みは積極的にとろう
テレワークに慣れていないころはメリハリがうまくつけられず、通勤のときより働きすぎていた記憶があります。
慣れればマイペースでこなせるから何の問題もないのですが、始めたばかりだといろいろタイムロスなどもあるかもしれませんね。
でも、休めるときにはしっかり休みましょう。とくに一人暮らしの場合は、テレワークでこもりきりになるとメンタルに影響するリスクも大きいと思います。
忙しいときこそ積極的な休暇を。忙しくないときは好きなだけ、ダラダラしましょう。
午前中休めるとき
明日は午前休!って日は嬉しいですよね。用事のための休暇でも、少しだけ気持ちに余裕ができませんか。
お昼は外でおいしいもの食べようかな、という小さな楽しみに前日からワクワクしたりして。
用事もなくて午前の間ずっとゆっくりできるなら、美容院に行ったり少し豪華めなモーニングを食べに行ったりすると気分がかなり上がるように思います。
モーニングならランチより、リーズナブルなお店が多いから少し贅沢してもお財布に優しいし。
平日なら映画や美術館などへ行くのも、いい時間の使い方だと思います。こういう施設って比較的空いてますよね、平日の午前中は。
午後から休めるとき
午後から休めるときは午前休のときより、さらにウキウキしませんか。
自分も会社員のころは半休の申請ができたので、都合のいいときに午後休を取ってはさっさと飲みに行ったり、銭湯へ行ったりしていました。
会社員時代は月〜金フルタイムの勤務形態だったので、金曜や祝日の前日とかに午後休を取るのが大きな楽しみでした。
1日休むのは難しくても少し仕事に余裕があれば積極的に半休、できれば午後休を取りたいところですね。
まるっと1日休むとき
用事があるときはもちろんのこと、これといった用事がなくても休めるときは休みたいです。
会社員などで年に何日か有給休暇を取れる場合はなおさら。全力で、全ての有給を使いきって1年を終えられたら達成感があります。
自分も会社員のころはそんな気でいたのですが、有給を全て消化できた年は数えるほどしかありませんでした。
1日休めるときは休みの前の日にホテルを予約して、泊まりに行くのが楽しみで。ラグジュアリーなホテルや大浴場付きの旅館などだと休暇っぽくて嬉しいんですよね。
翌日はチェックアウトまでホテルの部屋だらだらして、昼ごろからランチを兼ねて一杯。早めに切り上げると、翌日にも響かず心にも身体にもやさしい休暇になります。
週の半ばならリーズナブルに泊まれることも多くて、お得感も感じられます。
たまには長期休暇も取りたい
タイミングを見計らって年に何度か長期休暇を取るのも、心と身体のリフレッシュになります。
本当は1ヶ月くらい休みたいところだけど日本ではまだあまりスタンダードではない様子。1週間くらいがマックスの長期休暇でしょうか。
海外をいろいろ巡ったり、湯治っぽく温泉に長期滞在したり。青春18きっぷで国内をあちこち回っても楽しいですね。
もちろん家でダラダラするのも、すてきな長期休暇だと思います。
ここのところ長期で休んで旅行はしていませんが、数年前に全国の行ってみたかった温泉銭湯をめぐる旅をしたのが楽しかったです。
四国や九州を巡ったあと関西で遊んで1週間、北海道まで行って東北や北関東を1週間という感じで、青春18切符使いました。
思えば安い旅行です(笑)。
メリハリのある生活を得るまでには、時間がかかるかもしれないけど
こちらテレワークを始めてから数年の間、あたふたと仕事に追われるばかりで、先のことを考える余裕はありませんでした。
2年くらい経って、やっと自分のペースで仕事ができるようになったころ、副業を始めました。
最初はネットでかんたんに探せるアルバイト的な仕事で、本業しながらできるものを試しました。
本業がもしダメでもまあアルバイトでなんとか生活はできるかな、という実感をえたところで株式投資やネット広告にもトライするように。
そのころ、独身時代の住まいだったワンルームマンションのローンを払い終えて、そこを貸すことで家賃収入も得られるようになりました。
その後、勤務先がつぶれて本業がリアルにダメになりました。副業をいろいろ試した経験が生きて、今は自分の好きなように仕事をしています。
テレワークにメリハリを感じられるようになったら、その後の生き方や仕事について考えてみたり、実践したりしても視野が広がるかと思います。
そうなると勤務先がつぶれたり、会社をクビになっても慌てません。楽しく生きられる可能性が高まるでしょう。
メリハリのあるテレワークが実現したら、考えてみたいこと
自分は在宅勤務になってからしばらく落ち着かなくて、メリハリを感じるのに数年かかりました。
でも数年後、通勤や身支度にかかる時間ってそういえば自分の時間になってる!とようやく感じられるように。
自分の場合は、そうした時間を副業に使いました。
何か、今までしたことのなかった新しいことにトライしてみるのも、在宅ワーカーの特権なのでは。
自分が好ましく思えることをいろいろ、試してみるとメリハリを感じやすいと思います。
在宅歴3年目ですが、まさに同様の働き方です。
職場にいる際のトイレなどは移動時間も考えると在宅ではちょっとした家事もできるリフレッシュ時間になりますよね。もちろん机に張り付くような業務をされている方もいるので全般の方に当てはまるものではないのですが、足を使ったり体を動かしたほうが脳が活性化するので在宅で職場と同じ様な働き方は能率面から考えても悪くなりがちなので工夫が大事だと思います。
ミナさん、コメントありがとうございます。共感してくださってとても嬉しいです。
そうですね、こちらもいろいろ試行錯誤の日々です。
これから気温も下がりますし寒さ対策も万全にして、元気に過ごしましょう。