株式投資は本当に、楽しいですよね。割安株を見つけて株主優待や高配当を手に入れると、その楽しさが倍増するように思います。
この記事では割安株の魅力と、筆者が実際に購入した銘柄について詳しく紹介します。
買おうと思っても希望の株価にならない!
買いたいと思う銘柄が全然、希望の値段にならずにモヤモヤしていました。
自分の買い方は単純で、比較的割安で、なおかつ下がらなそうなものに買い注文をするのが基本。
今年に入って4ヶ月が経とうとしているのに何も買えてないのはつまんないぞと思い、もっと安い株について調べてみることに。
安くても優待と配当がつく銘柄は、ごくまれにはあることがわかりました。
1000近くの銘柄をチェックして今回、7銘柄に買い注文を出しました。
ちなみに買い注文とは現在の株価では買わずに「この値段になったら買います」と、値段を決めて注文をする方法。
希望の値段で買えるかどうか、楽しみにしているところです。
個人投資家の筆者が、コスパ最高の銘柄を探して今回選んだのは
そんなにコストがかからず買えそうな銘柄も、調べてみるとけっこうありました。
その中で、買いたいと思った銘柄がいくつか。
東海運(あずまかいうん)
東海運は物流会社として長い歴史があり、業績も安定しているようだったので選びました。295円で100株を注文。
この会社の株主優待は500円相当のクオカード。注文時、配当は一株あたり6円だったから100株買ったら、600円もらえる計算になります。
優待も配当も今後ずっと同じというわけではないかもしれませんが、もし500円のクオカードと600円の配当を毎年もらうと仮定したら、30年で
- クオカードは500円×30年=1万5千円
- 配当金600円×30年=1万8千円
になります。29500円の投資で、それ以上の優待と配当が得られると考えたら夢がある気がしませんか。
ビーアールホールディングス
ビーアールホールディングスは橋を作ったり、直したりする企業です。高速道路や新幹線の建設など、大規模な仕事に関わっていることに安心感を感じて選びました。
株価は292円(注文時)。優待は500円のクオカードが年2回。注文時の配当金は一株あたり12円です。こちらも配当・優待が30年変わらないと仮定して保有し続けた場合、
- クオカードは1000円(500円が年2回)×30年=3万円
- 配当金1200円×30年=3万6千円
という計算になります。
【2024.10追記】2023年9月権利分で、ビーアールホールディングスの優待制度は廃止になりました。
ヤマダホールディングス
ヤマダホールディングスは全国展開の家電量販店を運営する会社。「♪やま〜だでんき」のCMでおなじみですね。
注文時の株価は1株あたり380円。100株買いました。
株主優待で1500円分の優待買物割引券がもらえます。ちなみに持ち株が500株、1000株になると割引券の額面が上がります。
配当金もあり、保有し続けると15年くらいで元が取れるかも?と期待してしまいます。
三谷産業
三谷産業は国内と東南アジアをマーケットにしている総合商社。歴史があるうえ、グローバル展開していることに魅力を感じています。
購入時の株価は310円(1株あたり)。100株購入しました。株主優待は、自社の取り扱う商品が毎年届くというもの。
保有株数によって、選べる品に違いがあるそうです。
【2024.10追記】株主優待がもらえるのは、300株以上保有の株主限定に変更されました。
アステナ
アステナは医薬系の会社で「ファインケミカル事業」「ヘルス・ビューティーケア・食品事業」「医薬事業」「化学品事業」を柱に、国内外で展開しています。
創業は大正時代と古いですが、手がけている事業はどれも最先端で「この銘柄は買いたい!」と思いました。
優待は3000円相当の自社商品か1000円相当の地方名産品、あるいは寄付の中から選ぶスタイルです。
丸三証券
丸三証券は、明治末期から続く証券会社。保有している間に爆発的に値上がりすることはなさそうですが、安心して持ち続けられる銘柄だと考えています。
購入時の株価は491円。老舗の会社らしく株主優待は渋めで「海苔の詰め合わせセット」。海苔はいくらあっても助かりますね。
ナカバヤシ
ナカバヤシはシュレッダーやノートなどでおなじみですが、近年は電子アルバムを開発したり、ニンニクの栽培を行ったりと活躍の場を増やしています。
優待は100株で300円相当の自社製品が届きます。1500株以上になると保有株数によってより良い自社製品がもらえるとのこと。
長期保有で見えてくる優待の魅力。割安株は魅力的な優待が限られるけど
この記事で紹介している株主優待は割安株の中でもかなりいい方で、優待目当ての株主さんも多くいるでしょう。
でも、比較的安く買える銘柄の株主優待は「これを優待と呼ぶのか?」と思うようなものもよくあります。
例えば自社商品にしか使えない10%割引券とか、限定されたエリアにしかないグループ店舗の5%引きチケットとか。「株主優待」とは名ばかりのものの方が圧倒的。
そんななか、良心的な優待に加えて配当まで出す企業は、本当にありがたい。
現状の株価が1円から500円の銘柄を調べたら900件以上が検索されてきました。そのなかでも買いたいと本気で思ったのは、わずか数銘柄しかありませんでした。
安い銘柄でも買うとき「安定してる」あるいは「これから上がる」を予想
安く買える株は気軽に買いがちかもしれません。でも、安いのにはやっぱり理由があります。
安くてもずっと安定していたり、伸びしろがあれば買う価値はあるでしょう。
でも、かつて高値をつけたあと下げたままだったり、上場はしたけれど長年低迷しているという銘柄には気をつけたいところ。
株価の高低に関係なく、買いたい銘柄が出てきたらその企業についてある程度調べたほうがいいでしょう。
私も初めて買ったとき株価だけを見て「この会社知ってるから」と、業績を見ることも時期を待つこともなく40万円分購入し、資産は半分以下になりました。
調べ方・買い方は人それぞれで「これさえ見とけば絶対損しない」というものは存在しません。
自分の場合は業績や配当金の推移などを見ながら、借金が少なくて事業が継続発展しそうな銘柄を選ぶようにしています。
それでも下がるときは下がるんですよね、やっぱり。
まずは安く買える銘柄で、株って楽しい!と実感するといいかも
最初、株を買ったとき大損したのでその後しばらく買えず、やっとまた買っても損続きで「もう株やめようかな」と数年、株式投資を楽しめずに過ごしました。
いま考えると経験にそぐわない株価の銘柄に、やみくもに手を出していたからだと後悔しています。
初めての株取引では最安値に近くて安定している、あるいは今後上がる可能性のある銘柄を少しずつ買えば、株の楽しさを実感できるのではと思います。
上手に買えるようになったらいろんな株価の銘柄にトライすると、筆者みたいに大損しないで楽しめるかも(笑)。
2024年10月追記。2年半前に買って継続保有している銘柄はない
2年半ほど前に書いた記事をそろそろリライトしよう、と久々に見直したところ「当時はこんな銘柄を買っていたのか!」と感慨に浸りました。
銘柄のチョイスがなかなか堅実だと思う気持ちが半分、ほとんど儲からなかったよなと苦笑する気持ちが半分といったところです。
このころの経験を基礎に、今も株式投資は続けています。
優待・配当をメインの目的にしつつ、値上がりした銘柄を少しずつ売ることも、するようになりました。
とはいえ、そんなに多くの資金はありません。細々とした取引は変化なしです。
1日の取引金額が50万円までなら手数料無料の松井証券が、今もメインの証券口座です。
それでも日々の取引は本当に楽しくて、多分この先もずっと、株式投資は続けると思います。
注)この記事で紹介した銘柄は、どれも推奨ではありません。購入時にはご自身での判断をお願いいたします。