中小企業でコロナ解雇・訴訟まで経験した人間が語る「在宅勤務」のリアルとリスク回避

在宅勤務の正社員

※本ページはプロモーションを含みます

家で仕事をするようになって10年以上が経ちます。

大部分は中小企業に所属してのテレワークでしたが少しの間、在宅で大企業に勤めたこともあります。

経験上の話になりますが、両者のテレワークについて比較して、ここではお話しします。

テレワークで働くために、大企業から中小企業への転職を考えている方などのヒントになれば幸いです。

【実録】中小企業で在宅勤務をする2大リスク「倒産」と「リストラ」

中小企業へ転職する時、考えられる代表的なリスクに「倒産」があります。

自分も中小企業に勤めていて会社がつぶれるという経験をしました。俗にいうコロナ解雇です。

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突然のコロナ解雇と「解雇通知予告書」1枚の現実

当時、勤めていたのは社員が10人もいない零細企業でした。

内定が出た中から「そこそこ自由な感じで、家から近い」という理由で選んだ会社でした。

テレワークしたいと何度か申し出て、試験的に導入され数年、在宅ワーカーとして働きました。働く条件として、

  • 安定
  • 長期雇用
  • 業務内容

などを気にしていなかったこともあり、コロナ解雇時もあまり驚きませんでした。

急にクビを言い渡される

「カネは払う。一ヶ月後に解散!」と突然言われて、社員みな揃ってクビになりました。

この企業は、オーナーと社員に信頼関係がありませんでした

経営も現場も人任せで、普段職場に現れないオーナーがふらっとやって来て、用意した「廃業宣言」の原稿を大声で読んで去っていったそうです。

筆者はテレワークだったので、廃業宣言の現場には遭遇していません。こちらへは廃業宣言から一週間後「解雇通知予告書」と書かれた紙が一枚、郵送されてきました

「退職金は払われるのか?」という不安と不信感

「まじめに働いてきた人たちを、こんな横暴な形で解雇するなんて」と、怒りを覚えました。

カネは払うからと言うだけマシな気もしますが、クビを言い渡された当初は「退職金は本当に支払われるのか?」と疑心暗鬼でした。

うまく廃業してお金を払わず逃げる手口は、少し調べるだけでもたくさん検索されてきますしね。

泣き寝入りせず訴訟へ。慰謝料込みで回収したリアルな顛末

なのでスタッフは一丸となって訴訟に踏み切り、結果、慰謝料がプラスされた退職金が振り込まれた時は嬉しかったです。

オーナーが不誠実だったその中小企業は、勤めていた社員はほとんど皆まじめで良く働いて、チームワークもなかなかのものでした。

そろそろ辞めてもいいかな、というタイミングでの廃業で、自分個人としては特に困ることはなかったんですが、会社がなくなることには一抹の寂しさを感じました。

こうした経験は、中小企業勤務ならではのものと言えるかもしれません。

10年の中小企業勤務で見えてきたリストラの現場

私が中小企業に勤めた10年と少しの間に、リストラされてやめていく人を何人か見ました。

業績を上げられない雇われ役員が辞めさせられたり、経営が傾いて平社員が肩を叩かれたり。中小企業のリアルな面を見た気がしました。

この中小企業では就職時は通勤でしたが数年後、テレワークになって以降「次(クビになるの)は在宅勤務してる自分か?」と考えながら働いていました。

業績悪化による肩たたきと、印象的だった社員の去り際

この会社が潰れる数年前には、サイコパス的な社員がリストラされる場面も目の当たりにしました。

会議でわめき散らしたり、立場の弱い人を執拗にいじめたりする困った人でした。私もまあまあ嫌われて、ミーティングの時に「お前の出してきた資料は嘘だ!」と絡まれたりしました。

サイコパスぶりは年々エスカレートして皆、途方に暮れていました。会社全体の業務にも支障をきたし始め、弁護士が間に入って穏便に退職へ導かれて、その人は去って行きました。

しばらくして、亡くなったと風のたよりに聞きました。まだ40代だったと思います。

私たちにはサイコパスに見えていた人だったけれど、何かメンタルに問題を抱えていたのかな、と思わずにはいられなかったです。なぜ亡くなったのかは分かりません。

つぶれやすくても「中小企業で働く」のは悪いことばかりではない

筆者の少ない経験からの結論ですが、中小企業は倒産や廃業、リストラが日常的に起こるかもしれません。

経営者が変わったり、コロナのような予想しないことが起こったりすると、さらに危うい面があるでしょう。他にも大企業に比べて

  • 福利厚生が充実していない
  • ワンマン経営
  • 作業環境が粗末
  • 昇給しにくい
  • クレームや事故があると個人に責任を押し付けやすい
  • 社員教育が行き届かない

といった傾向は、中小企業によくありそうです。もちろんそうでない、いい中小も世の中にはたくさん存在すると思いますが。

ただ大企業と比べて、縛りが緩い面はあるようです。

厳しい規則のない働き方で報酬を得ながら、その片手間に勉強したりして「この会社に勤めなくても稼げる」と実感できる状況を作る心意気があれば、中小企業で働くのもアリだと思います。

経営が傾いたら独立するか、潰れる前にまた別の企業に移れるように資格を取ったり、技術を磨いておけば安心です。

中小企業では勤め先の経営が傾いたとき、真面目な人は特に「頑張って立て直そう」と考えがちですが、そうしない方がいいと個人的には思います。

会社を生かすも殺すも、経営者の都合だからです。たとえ経営に関わっていても他と意見が分かれたりすれば、オーナーでない限り追放されます。

それと中小企業で勤めるならリストラへの備えとして、入社時に退職金規定に注意しておきましょう。

「やめるとき(やめさせられたとき)、いくらもらえるの?」これ大事です。

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大企業で半年働いて分かった「圧倒的安定感」と「縛り」のギャップ

大企業に勤めながら、中小企業に転職しようかと考えている人もいるかもしれません。

倒産やリストラのリスクが大きい反面、比較的自由な働き方が期待できる点は中小企業の魅力でしょう。

対して、大企業の魅力は安定感とスケールの大きさでしょうか。

大きなプロジェクトに関わって、社会貢献を実感しながら自分を成長させている大企業勤めの人に話を聞いて、まぶしく思うことがあります。

誇らしい仕事に関われなかったとしても雇用はほぼ守られるようで、とてもうらやましいです。

残業代1分単位・徹底された管理体制

コロナ解雇後しばらくして、在宅・通勤併用の派遣社員としてパートタイムで大企業に派遣されました。

派遣元も派遣先も大手で、テレワークでも残業代は1分単位で出るし、貸し出されるパソコンも常に管理が行き届いていました。

中小企業に長く勤めたあと移ったからか「大企業ってすごい!」と、しみじみ感心しました。

ただ、たくさんの細かいルールがありちょっと引きました笑。個人情報の取り扱いや、各種ハラスメントとかについても、定期的なオンライン講習が行われていました。

印象的だったのは同じ仕事をしていても社員同士、お互いの家族構成や住んでいるところなど、パーソナルデータをほとんど知らないことでした。

「どこに住んでるの?」とかは個人情報扱いで、みだりに聞くのはタブーのようでした

この大企業での派遣契約を終えて、在宅のアルバイトや業務請負を経て、ここ数年は個人事業主です。

いろんな形でテレワークしてきた経緯については、派遣、バイトを経て自宅で働く個人事業主にグラデーションシフトした話にまとめています。

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大手と中小の「一長一短」をどう捉えるか

大企業も中小企業も「どちらがいいか」は、人それぞれという感じです。

ただやっぱり、昇進するしないに関わらず大企業で安定した収入を得続けて、定年を迎えて企業年金ももらって、お金に余裕のある老後を過ごす人生の先輩方は立派だなと思います。

使い過ぎなければ晩年、自力で老人ホームに入る費用まで用意できるでしょう。

人生の優先順位が「安定」なら、大企業や公務員がいいかと思います。

筆者は安定の優先順位は4位とか5位とかかなという感じです。波乱万丈の人生を送りたいわけではないのですが、興味本位で職場や仕事を選んでみると、不思議と大企業には行き当たりませんでした。

おそらく雇われないと思いますが、こちらがその気でも(笑)。

リスクを想定して安全に働く!在宅勤務会社員の「リスク回避術」

テレワーク勤務できる会社はそう数が多くないようですが、中小企業も視野に入れると、希望の仕事場が見つかるかもしれません。

筆者の場合はサラリーマン時代、入社から数年後に在宅勤務を打診されました。

「固定給も出るし、テレワークなら通勤より楽だろう」と考えて、テレワーク会社員に。

気持ち的には会社をやめて独立したかったのですが家族の病気があり、会社員継続を選びました

辞めたくなっても「自分から辞めない」選択肢(会社都合解雇のリアル)

会社やめたい気持ちを常に持っている、と友人に話すと。

無理に自分から辞めると退職金損するよ。会社都合の退職なら割り増しになるだろうし、失業手当も長く出るしクビになるの待ったら。経営状態よくない会社なら希望退職募集とかあるかも」と言われました。

やめようか、いや、やっぱりもうちょっと先?とか考えてたら、本当に解雇されました。

在宅勤務中にこっそり進める「クビになった時のシミュレーション」

在宅の正社員になってから会社が潰れるまで10年の間、副業でいろんな仕事を試して「クビになったらどう働く」かをシミュレーションし続けました

本業以外の仕事をあれこれと試す中で「世の中にはこんな仕事があるのか」とか「こういう雇用形態もあるのか」とか、いろんな発見がありました。

副業NGではない会社だったので経験できたことではありますが、やっぱりやってよかったと今でも思います。

「本業×副業」で会社依存を脱却するバランス感覚

ただ、副業をうまく生活の中に取り込むまで時間がかかりました。仕事をたくさん取りすぎて徹夜が続いたこともあり「本業と副業のバランス」についても考えさせられました

私が在宅勤務の正社員になった当時は、テレワークを推進している企業はまだ少なかったこともあり「このポジションは希少かも。テレワークになって、通勤の時よりだいぶ余裕できたし」とも考えていました。

在宅ワークというポジションを最大限に活用する割り切り方

ただ、業務内容に納得してないのに「在宅勤務だから」ってだけで勤め続けて、何となく定年を迎えたりするのは残念です。

筆者も、正社員のまま45歳まで踏みとどまりましたが、それが正しい選択だったかどうかは今でもよく分かりません。

辞める理由が明確にあったり、あるいは仕事や人間関係のせいで心身に不調をきたしていたりするなら、自己都合でも思い切って辞めた方が、その後の人生は明るい可能性が高そうです。

少し前、会社をやめたい40代の女性向けに記事を書きました。こちらも参考になれば幸いです。
【会社を辞めたい40代女性へ】45歳で解雇に遭った私の後悔と次への一歩

規模の大小に関係なく、自分にあった職場を選ぼう

日本人の多くは学校や家庭などで「勉強していい学校を卒業して、いい会社に入ろう」と刷り込まれて生きているように見えます。

でも実際に社会へ出てみると、商売上手でたくさん稼いでいる人が実は中卒だったり、Fラン大卒の営業マンが成績トップだったりするのも珍しくありません

一方で勉強していい大学を出たのに、会社に馴染めず転職を繰り返して働かなくなる人もいたり。

筆者も何となく「みんなそうしてるから」って理由で大学を出ました。

大人になってからでも生き方は変えられるけど、もっと若い時から自分で道を作っていれば、と思うこともあります。

中小企業への転職を迷うとき「自分が1番納得できる働き方、生き方」がポイントになると思います。

その視点で考えてみると「リスクを取らない」ことを優先して、いま勤めている大企業を辞めないという選択肢もあるかもしれません。

あの時、ああすれば良かったと思わない選択で、死ぬまで楽しく毎日を過ごせるといいですね。

「みんなそうしてるから」ではなく「自分はこうしたいから」で決めると、後悔も少ないでしょう。

※この記事は筆者の体験をもとに構成したもので、大企業と中小企業の在宅勤務について正確な、タイムリーな情報を得ようとする場合はハローワークや転職・就職エージェントなどの専門機関にお尋ねください。

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