学生時代の友人3人と久々に集まる機会がありました。
体調不良などで、予定がたびたび変更に。最終的には集まれたものの、その間ずっと元気だったのは筆者ひとりでした。
聞けば皆、それぞれに責任ある仕事を抱えていたり、子育てと仕事をしっかり両立させていたりと忙しそう。
自分が元気なのは暇だからか?と思いながら、帰路につきました。
どんな働き方・労働時間がベストかは人それぞれ
筆者は現状、フルタイムで働いていないうえ、稼働しているのも週3日程度です。
正社員のころは体調不良によく悩まされていましたが、今はこれといった不調はありません。太ってるくらいです。
いずれはパートやアルバイト、フリーランスのような働き方を選びたいと思っていたものの、20年近く正社員として勤続しました。
週5フルタイムという働き方は自分に合っていなかったうえ、選んだ仕事も本当にやりたいこととは違うものでした。
でも、勤務先がつぶれるまで「辞めたい」という気持ちを抱えつつ、ダラダラ働き続けてしまいました。
いまの生活になってからは「どうしてもっと早く辞めなかったんだろう」と、決断できなかったことを後悔しています。
働き方や労働時間は人それぞれ、最適なものがあると強く感じます。
どんなふうに生活したいか。その生活をするにはいくらお金がかかるのか
仕事を探そうというとき。どんなふうに生活したいかを想像すると、選べそうな仕事のイメージが湧いてくると思います。
いくらくらいお金があれば理想の生活ができるかを、具体的にシミュレーションしてみるのもいいかも。
筆者の場合は、毎月の生活に必要な金額は10万円ほどです。多少の増減があるものの、月15万円程度の収入を得ています。
毎月5万円くらい余る分はプールして、臨時で必要になったとき使ったり、投資に回したりしています。
これくらいの金額が稼げると不安なく生活できるので、それ以上は働く必要がないと判断しています。
将来どうなっていたいか
定年するまでずっと安定した収入を確保して、年金もしっかりもらおうということなら大企業に就職したり、公務員になったりという選択ができるでしょう。
仕事以外に長く続けたいことがあって、そのために働くなら派遣やパート、アルバイトという選択肢もありますね。
収入が不安定な働き方を選ぶ場合、マネープランをしっかり立てると安心です。
お金のことはあまりよく分からない、という場合はファイナンシャル・プランナーの窓口などを利用して、プロに聞いてみるのもいいかも。
オンラインの無料相談などは利用しやすいですね。
一日どれくらいの時間を仕事に充てるのが、自分的にベストか
学校を卒業して就職活動をするとき、多くの人は正社員を目指すと思います。
そうした事情もあり、私たちはどうしても「週5フルタイムで働くことが基本」という考え方になりがちなのでは。
その考え方を一旦リセットして、自分自身がどれくらい働きたい(働ける)のかも、よく考えておきたいところです。
休みは週1で10時間働ければたくさんの報酬が得られるだろうし、1日4〜5時間で週3くらいがベストならミニマムな暮らしで毎日を充実させるという選択ができるでしょう。
どれくらいの時間、働くのがいちばん自分に合っているのか。仕事を選ぶうえでは、とても大事なことだと思います。
正社員がいいか、派遣か、アルバイトか、あるいはフリーランスか
自分に合った働き方を考えるにあたって、正社員や派遣、パートといった雇用のスタイルで選ぶのも、アリかもしれません。
長いこと社会人をしていて正社員、派遣、パート・アルバイト、フリーランス全て経験した立場から、それぞれのいいところや難点などを挙げてみたいと思います。
それぞれのいいところや悩ましいところを理解することで、より自分に合った働き方を選べます。
長期的に安定した収入があることが望ましいなら正社員
辞めたいと思いながらこちら長年、正社員として働きました。
毎月同じ金額が口座に振り込まれるうえ、年2回のボーナスがあるのは、やはり正社員の醍醐味でした。
ただ、自分がしていたのはあまり面白みを感じられる仕事ではなく「この仕事いつまでやるんだ?」みたいな考え方がずっとありました。
仕事によって多少の差はあるものの、正社員はなかなかの重労働
正社員として働き始めてから数年の間は、家から会社まで数十分かけて電車で通勤していました。
定時で終わるような日でも会社から帰るとヘトヘトで、週の半ばを迎えるころにはぐったり。
残業があれば輪をかけて疲れて、の繰り返し。途中から在宅勤務に切り替わってややマシになったものの、週5フルタイムは基本、自分としてはとてもきつかったです。
そのころと現状の働き方を比較して「40代でフルタイムはきついから。働く時間と年収を1/3にして分かった大事なこと」という記事を書きました。こちらも参考になれば、とてもうれしいです。
転勤がある仕事、職場も
自分も正社員時代に1度、転勤を経験しました。
企業や職場によって転勤がないところもたくさんあるし、就職するときに転勤の有無を選べることもあるでしょう。
ただ基本的には、正社員で働くとなれば転勤を視野に入れておく必要がありそうです。
正社員なら基本、1日8時間程度・週5日は働く必要があるけれど
時短正社員やフレックスタイム制などを選べる企業は増えてきていますが、やはり現状は、正社員なら週5フルタイムが基本でしょう。
ただ、将来は見直される可能性もあります。
正社員でも柔軟な働き方がしたい、という場合は、そうした条件で仕事探しをしてみてもいいかもしれませんね。
体力的に不安があるけど正社員希望なら、テレワークという選択肢も
正社員で働きたいというとき、体力的な不安を感じる方も多いと思います。
毎日、長い時間をかけて会社と家を往復するのはなかなか大変です。
持病があったり、体力が追いつかないかもという場合は、テレワークも視野に入れて探すといいでしょう。
ただ、テレワークでも残業多めだったりすると大変。その点は注意が必要かも。
テレワークOKでも、職場からの指示で出社に切り替わるリスクをあらかじめ考慮
テレワークを条件に探して、無事に仕事が見つかったとしても将来、会社都合でテレワークから出社に切り替わってしまうかもしれません。
就職する時点ではテレワークOKでも、会社からの出社切り替えの指示があれば、おそらく断りにくいでしょう。
そうなったとき、テレワークできる新しい仕事を探すか、ずっと勤め続けるかについて自分自身のなかである程度、入社時に心づもりしておく必要があると思います。
気持ちよく働けるかどうかは勤務先による部分も
自分が正社員で働いていたころのことを思い返すと、20代のころ一瞬、気持ちよく働けて「仕事楽しい」と思っていた時期がありました。
勤務先の経営がまだ順調で、新しい企画にトライしようという風潮もあり、いろいろなアイデアを練ってはチャレンジしていたんですよね。
そうした雰囲気のある職場なら、条件が揃えば正社員として忙しい毎日でも、気持ちよく働けるかもしれません。
正社員として就職しようというときには、その会社の経営状況などを把握できる範囲で最大限、知っておくとある程度、働きやすい会社かどうかが見えてくるでしょう。
ただ人間関係など、実際に入社してみないとわからないことも多々あります。
少し働いてみて、自分に合わないと思ったら早めに転職を
正社員として就職するとき、3ヶ月程度の試用期間を設けている企業は多いですよね。
3ヶ月働いてみると仕事内容や人間関係、企業側がどれくらい従業員を大事にしているかなどが見えてくるでしょう。
3ヶ月経ったとき、この先ずっと勤め続けるに値する職場かどうかを見極めてください。
「せっかく正社員として採用されたんだし」という気持ちで、勤め続けてしまうのは残念。仕事や環境に満足できないなら、別の職場を探した方がいいと思います。
ある程度の収入と、プライベートの充実を両立させたいなら派遣
派遣社員も条件が揃えば、仕事がしやすい働き方だと思います。
派遣会社を通して、企業や団体で働く場合は高待遇のことが多いし、残業しないという条件で職場を探すこともできます。
一定期間を過ぎれば、有給も取れるでしょう。プライベートとの充実を考えたら、派遣も選択肢としては十分ありです。
よくある「派遣切り」
条件にもよりますが、派遣では雇用期間があらかじめ決まった「有期雇用」での採用が多いかと思います。
有期雇用だと一定期間が過ぎたら契約終了になり、次の仕事が見つかるまで無職になることも珍しくありません。
コンスタントに、ある程度の収入を確保することが必要なら、派遣で働くときは収入の不安定さをある程度緩やかにするアイデアを考えておく必要があるでしょう。
仕事を掛け持ちしたりすれば、いきなり無収入になることは避けられます。
【体験談】辞めないで!と懇願された次の更新時のこと
数年前に一年ほど、派遣社員として働きました。
業務がかなり単調で、半年くらい経ったころには飽きてしまって、3ヶ月に一度の更新時に「次回の更新はしない」と派遣元の担当者に伝えました。
すると、派遣先の担当者(課長)から別室に呼び出され、どうして辞めるのかと理由を聞かれました。
飽きたからとはさすがに言いにくく、家事都合などとお茶を濁すと、ハイブリッド勤務をテレワークにしてあげるから辞めないでほしいと言われました。
そこまで言うならと更新したものの、3ヶ月後にはあっさり契約終了に。
こちらから辞めると申し出るのと、派遣先からの契約終了とでは課長の立場も違ってくるよね、とそのとき気づきました。
「正社員になる」とか「学校に通う」とか、担当者のマイナス評価につながらない前向きな理由をはっきり伝えれば、やめたい時にやめられたかも、と今にして思います。
派遣切りを恐れず、むしろ楽しめるメンタルなら派遣向きかも
派遣切り、というとなんだか厳しい響きですが、契約終了を「おつかれさまでした」的に捉えられると前向きかもと思います。
派遣の多くは有期雇用だから、いつ契約が終了してもいいよねというメンタルでいるには何か、仕事を掛け持ちするなどの工夫が必要かもしれません。
経済的に余裕があれば、契約終了を伝えられた時も心機一転、何か楽しい仕事を探そう!というポジティブな気持ちでいられそうですね。
ボーナスや社会保険加入の有無は労働条件によりけり
派遣社員も、勤務条件によっては社会保険に加入できます。日本年金機構によれば、
1週30時間以上および1月の所定労働日数が15日以上業務に従事する従業員は、パートタイマー、アルバイトなどの名称を問わず、被保険者となります。
とのこと。週30時間以上働くとすると仕事を掛け持ちするのは難しそうですね。
ボーナスが出る派遣も求人広告などでは目にすることがありますが、やはり少ないようです。
私生活優先だけど、ある程度の収入も得たいならアルバイトを
現状こちら週3回・半日のテレワーク業務を、収入のひとつの柱にしています。
家でパソコンひとつでできてしまう、本当にのんびりした働き方です。とても気に入っています。
ただ正社員よりは解雇されやすいかも、という意味での緊張感はあり、求人情報を日々チェックしています。
パート・アルバイトは職場を選べば長く働き続けられる
パートやアルバイトは正社員、派遣などに比べて仕事が比較的見つかりやすいし老後、働き続けられる職場も少なくありませんね。
現状、自分は在宅パートと、自宅でできる自営業の組み合わせで報酬を得ています。
この稼ぎ方なら、年金をもらうころになってもできるかな?という目論みがあります。
現状はたまたまパートを選んでいますが、働き方にこだわらず、新しい仕事やワークスタイルを模索できればと思います。
パート・アルバイトでも条件によっては、交通費が支給されたり社会保険への加入も可能だったりします。
希望の条件で、長く働き続けられたらいいですね。
自分の裁量で働きたいなら業務請負などでフリーランスに
こちら現状、フリーランスで仕事を請け負っている仕事もあります。
業務請負をしようとしたとき、いくつかの仕事を請け負ってリスク分散を、と考えていました。
そのつもりで3つの仕事を掛け持ちしていましたが、3つほぼ同時期に打ち切りになったことも。請負だけでは苦しいものがあるなと実感。
フリーランスは収入が安定しづらいし、仕事と私生活の線引きがしにくいという難点があるようです。
働く場所、時間を選ばない仕事も多くある
ただ、フリーランスは仕事を選べることや、自分の裁量で働ける自由さがあるのは魅力。
現状は時給で支払われるタイプと、単価で支払われるタイプの仕事を業務請負しています。
単価支払いのほうは業績が芳しくないようで、たまにしか声がかかりませんがまあ、よしとしています。
どんな働き方でも、楽しいと思ってできる仕事を選びたい
いろいろな働き方や仕事を経験してみて、長く続く仕事ってきちんと稼げることに加えて、何かしらの面白さや興味を感じられることなのではと考えるようになりました。
安定しているとか、この仕事を辞めたら同じ待遇の仕事は見つからないかも、などという理由だけで働き続けていた時を思い出すと、辛かった記憶のほうが圧倒的に多いです。
いまは生活に不足がない程度にしか働いていませんが、尊敬できる人たちや興味を持てる仕事、それと学びを得ようという気持ちのもとに、全ての仕事を選べているように思います。
自分でこうした考え方を持てるまでに、かなり回り道をした感があります。
でもようやく、前向きに取り組める仕事だけをできるようになった気持ちです。
選んだ職場・仕事をあまり楽しめない場合は転職も視野に
この記事をここまで読んでくれたあなたは、今の職場・仕事をあまり好きではないかもしれませんね。
自分もずっと、仕事を好きになれませんでした。
いやならやめればいい、というのは乱暴かもしれませんが「やめるための準備や心づもり」から始めてみると、いいのでは。
今の仕事でなくても、あなたができる仕事はきっとあります。
日々取り組む仕事がつまらなかったり、辛かったりするのは苦痛ですよね。
明るい気持ちで向き合える新しい仕事について、考えてみませんか。
すぐに辞められなければ副業などで、自分にあう仕事を模索
とはいえ「ならば今日で仕事をやめよう!」と、すぐ実行に移せる人は少ないでしょう。
できる範囲で、今の仕事とは別の仕事を副業として試してみるのも、大きな一歩になると思います。
ただ自分の経験では、副業を探したときは詐欺まがいの会社なども割とあり、きちんとした仕事に当たらないことも何度かありました。
自分の場合は求人サイトから探すときは、運営元がはっきりしているものを選ぶことが多いです。
例えば東証グロース上場の株式会社クラウドワークスが運営するクラウドワークスやクラウドテック、
同じく東証グロース上場の株式会社アイドマ・ホールディングスが運営するママワークスなどで、求人情報をよくチェックしています。
それでも、面接を受けてみて怪しい?と思う求人は多々あります。少しでも疑問を感じたら、辞退して別の仕事を探しましょう。
フルタイムがきついと思うのは、甘えではないと思う
フルタイムがきついなんて甘えているかな?と会社員の時はずっと思っていたし、みんな働けているのにどうして自分は、という劣等感も半端なかったです。
でも今は「そもそも8時間でなくてもいいよね」という気持ちです。
自分がいちばん納得できる仕事を、納得できる分だけする方が幸せなのではないかと。
フルタイムがきついと思うのは甘えではありません。
その悩みは、仕事の仕方だけでなく生き方を変えるきっかけになると思います。
いますぐ行動しなくても、考えてみることからはじめましょう。