在宅で働くようになって10年以上経ち、その間いろいろな仕事を経験しました。
家で働けたらいいのに・・・と漠然と考えてはいたものの自ら行動に移せず、最初の在宅ワークは勤務先からの指示でした。
何度か職場は変わりましたが、いまも在宅で仕事をしています。
在宅ワーク市場は広がりつつあるものの、通勤の仕事に比べればやはり限られますよね。
これから在宅ワークを探そう!という人が後悔しないように、自ら体験してわかった仕事の探し方や働き方、やめておいた方がいい在宅ワークの例などについて紹介します。
今までしてきた在宅ワークで、いちばん後悔していること
いろいろな在宅ワークを経験したなかで、いちばん後悔していること。
それは、在宅勤務の正社員だからという理由だけで、やりがいのあまりない仕事をし続けてしまったことです。
この仕事を手放したら、もう在宅の仕事は見つからないかも?という気持ちで勤続10年。
そうするうちコロナショックが起こり、この勤務先はつぶれてしまいました。
同時に、世の中では在宅勤務が推奨されるようになり、在宅の仕事は以前よりもずっと探しやすくなりました。
希望条件を厳しくしなければ、就職もそう難しくないでしょう。
在宅ワークで、なおかつやりがいのある仕事。両方がかなう職場はきっとあります。
これから仕事を探そうという方は、後悔のないようにじっくり探してください。
正社員の在宅ワークは会社の規模などによって働き方に幅が
自分が正社員の在宅ワーカーとして働いたのは10年ほどです。
当初通勤だったのを在宅で、と勤務先から指示があり、わが在宅勤務は始まりました。
その勤務先ではスタッフを在宅で働かせるのは初めてで、双方ともよくわからないなかでのスタートでした。
明確な指示はなく、何をするにもほとんどが自分の裁量。上司などが連絡をしてくるのは週1程度、用のあるときだけでした。
この勤務先はコロナショックでつぶれてしまい、正社員在宅ワーカー生活は10年で終了しました。
勤務先の規模によって、正社員のテレワークでも差がありそう
自分が勤めていたのは零細企業だったからか、在宅ワーカー向けの決まりごとなどは特にありませんでした。
規模の大きな会社になれば、在宅勤務時の規則もきちんと決まっているでしょう。
正社員の在宅ワーカーを目指すなら勤務先のルールや、その会社の在宅ワーカーの働き方などをある程度把握したうえで決めるのが安心です。
逆に、あまりルールには縛られたくないけど正社員がいいという人は、零細企業での在宅勤務は意外な穴場かもしれませんね。
正社員のテレワーク求人情報はどこで探せばいいのか
正社員のテレワーク求人に応募したことがないので経験をお話しすることはできませんが、最近はハローワークでもテレワークに限って求人情報を探せます。
ほか、大手の求人サイトなどでもテレワークのみに絞って求人情報が探せるところは少なくないようです。
派遣社員は、いつ切られるか分からないけど在宅でも時給は高め
派遣社員の在宅ワーカーとして働いたのは1年ほど。正社員のときと違って大企業でした。
このときは在宅の日と出社の日があるハイブリッド勤務でした。
2ヶ月ほど通勤した後、週4勤務のうち1日を出社、3日が在宅に。さらに半年経つと月1の出社になりました。
派遣社員で業務範囲が狭く、与えられた作業を黙々とこなす日々。
特に不満はありませんでしたが、周囲とのコミュニケーションがあまりうまく取れなかった記憶があります。
更新の意思を示さなかったときは引き留めを、更新を希望したら打ち切りを
自分が派遣でテレワークをしていたときは有期雇用で、3ヶ月ごとに派遣元から継続の意思確認がありました。
単調な仕事に飽きてきたので、入社から半年と少し経ったとき「次の契約更新はしない」と伝えました。
派遣先に「どうしても継続してほしい」と言われて在宅の日を増やすなどの条件を提示され、継続することに。
そんなに必要としてくれるなら、という気持ちがありこのときはうれしく継続したのですが、次の契約更新では満了(打ち切り)の連絡がありました。
前の更新のとき、あんなに引き止めてきたのになんでだろう・・・と少しモヤモヤしました。
ほとんど在宅で、普段から派遣先とコミュニケーションをあまり取っていなかったこともあり理由を聞くには至りませんでした。
もしも出勤で毎日顔を合わせていたら、契約打ち切りの理由を尋ねたかも。
在宅でも出社でも多くの場合、いつ契約を切られるか分からない派遣社員。
ただ時給が比較的高いので、短期間だけ働きたい場合などにはいい働き方かもしれません。
派遣のテレワーク求人はどこで探せばいいのか
自分が派遣のテレワーク求人を探して、採用されたのはビースタイルスマートキャリアという派遣会社のサイトでした。
テレワーク求人にも強いようで、働いていたところが打ち切りになったあと何度か仕事紹介の連絡をもらいました。
ほか、マイナビスタッフやジョブリンクなどの派遣大手にもあたってみると、情報を得やすいと思います。
無期雇用なら比較的安定していて報酬も得やすい、パート・アルバイトの在宅ワーク
継続して雇われルことを希望するなら、パート・アルバイトの在宅ワークは働きやすいでしょう。
決まった時給がもらえるのは安心だし出勤がない分、時間的な余裕も生まれます。
いま、アルバイトの在宅ワークをひとつしています。週2、半日の勤務で時間的にかなり余裕があります。
もうひとつ何か仕事を増やそうかなと考えていたところ、このバイト先から週3勤務できる?と打診があり引き受けることにしました。
バイトはクビになりやすいから、可能なら仕事はかけ持ちを
勤務先は親切で、無期雇用で雇ってくれていて満足しています。
でも、バイトはクビになりやすいという危機感はやっぱりあります。
在宅のパート・バイトは、他の仕事と掛け持ちしやすいのが魅力でしょう。
私も勤務時間以外は覆面調査員のアルバイトなどを単発で請けたり、株式投資をしたりしています。
時給制の仕事を2つ、3つと掛け持ちするより、ほかの働き方と兼ね合わせると時間的拘束も少なく、ワークライフバランスも取れやすいように思います。
収入の柱がいくつかあれば、倒産や解雇に遭っても収入がゼロにならないので気分的・金銭的に楽です。
在宅勤務のパート・アルバイトはどこで探せばいいのか
在宅でできるパート・アルバイトを探す場合は、パート・アルバイトのテレワーク求人を多く取り扱っている求人サイトで探してみると、見つかりやすいと思います。
例えば、しゅふJOBやママの求人、ママワークスなどがあります。どの求人サイトも、性別や子どもの有無などは問われません。
最近ではハローワークでも、在宅勤務が可能な求人を積極的に取り扱っています。
最寄りのハローワークに出向いたり電話をしたりして、相談してみてもいいかもしれませんね。
業務委託の在宅ワークは好条件で自分に合っていれば、いい働き方
業務委託の在宅ワークは、正社員のころから副業としてよく請けていました。
与えられた仕事を納期まで仕上げれば作業時間は自由だから、慣れると楽しく働けるように思います。
ただ経験上、募集要項に書いてあった金額が支払われなかったり、報酬はそのままで仕事を増やされたりということはわりとよくありました。
きちんと発注してくれて支払いもちゃんとしているところが大半ですが、業務委託の在宅ワークをするときは発注のされかたや仕事の進め方、報酬の支払われ方に少し注意したほうがいいでしょう。
【騙されるな!】業務委託の在宅ワークによくある「書いてあるのと違う」
たとえば自分の場合は、こんな企業・仕事に当たってしまったことがあります。
・募集職種に在宅マーケティング業務と書かれていたけど、実際は電話営業
・報告もなく、報酬が半分になって振り込まれる
・月額報酬が書かれていたが歩合制(運が良ければそれくらい稼げるかも、という金額だった)
・採用の連絡をもらった直後に倒産
・採用には少し能力が足りないので、有料の事前授業を受けよと言われる
業務委託の仕事を請けたばかりのころは当惑することもありましたが、最近では面接時にしっかり確認することで、こうした企業や仕事を選んでしまうことはなくなりました。
業務委託に限った話ではないですが、面接を受けてみて募集要項と違っていたら「書いてある条件と違うので辞退します」と言って、なるべく早くお断りしましょう。
実際に仕事を始めてしまってから気づいたとしても、はっきり断って別の仕事を探しましょう。
在宅ワークでも特に業務委託は、怪しい求人が多い実感があります。
業務委託の仕事を請ける場合は、少し慎重に選んだ方がいいかもしれません。
あまりに悪質な場合は、労働基準監督署などに通報することをおすすめします。
業務委託の在宅ワークは、どこで探せばいいのか
業務委託の在宅ワークを探すときも、いくつかの求人サイトを横断してみましょう。
いまや、あらゆる求人サイトで在宅ワークの仕事を探せる時代。
業務委託の在宅ワークを多く取り扱っている専門的サイトと、大手求人サイト両方で探すのがコツかなと個人的には思います。業務委託のテレワーク求人が多いサイトには、
初心者にも門戸を開放しているクラウドワークス、ややハードルが高いけれど報酬も高めなクラウドテック、子育て中や介護中でも探しやすいママワークスなどがあります。
大手ではエンゲージやDODAなどが比較的、業務委託の在宅ワークを多く取り扱っている印象です。
在宅ワークだからこそ、意見があれば積極的に伝えてみる
在宅ワークは、相手側とのコミュニケーションが少なくなりがちな面があります。
だからこそ、意見があれば積極的に言ってみるといいのではないでしょうか。
相手と常に顔を合わせているわけではないので、言おうとするときに熟慮できるのはいいところ。
少し考えてみて「これはぜひ提案しよう!」と思うことがあれば、遠慮せずに言ってみましょう。
思ったことを提案してみることで働きやすくなったり、仕事の幅が広くなったりすることはよくあります。
相手にも自分にもうれしいこと、プラスになりそうなことを提案するのがキモ。
ネガティブなことを伝えるときは直接会ったり、電話したりするといいようです。
後悔することもあったけど、やっぱり在宅で仕事をできるのはありがたい
正社員で働いていた勤務先がつぶれたあと、失業手当をもらいながら1年近くのんびりしました。
その間、求人サイトなどで興味を持てそうな仕事が出てくると履歴書を送ったり、面接を受けたり。
正社員の間に副業をいろいろ試したりしたことがきっかけでフルタイムで働くのではなく、パートで余裕をもって働ければと考えていました。
「今度こそ、後悔のないように」という気持ちで条件を厳しめにしていて、見つかるのに少し時間がかかりましたが、失業手当の受給終了とほぼ同時に、希望どおりの仕事が見つかりました。
その後、一度職場を変わりましたが現在も、在宅勤務のパートタイムでありがたく働かせてもらっています。