【在宅でできる】楽しくてためになる副業、この10年で2つ見つけました

会社員時代は、副業をたくさん試しました。

特に在宅勤務になってからの数年は昼間、ランチタイム返上で仕事をこなして時間を作って、仮眠して夜中〜早朝のあいだ副業に没頭していました。

本業と同じくらいの報酬を稼げるようになったものの体力・気力は限界で、体調を崩して一旦リセットしました。

その頃していた副業は主にwebライターです。webライターは資料をもらったり、自分で調査した情報から文章を書いて報酬を得る仕事。

基本、取材をしないで家の中だけで完結するのが特徴です。

業務量もさることながら、副業で発生した会社や人とのやりとりで神経をすり減らした感がありました。

楽しめてためになるし、時間もかからない副業「ポイ活」

副業のしすぎで体調を崩してからは自分なりに反省して「サラリーマンが楽しくできる副業って、どんなものがあるんだろう」と考えるようになりました。

当時、試したものの中で自分的にヒットだったのは「ポイ活」。その名の通り、ポイントをお得に貯める副業です。

スーパーやドラッグストアなどのリアルなお店やECサイト等でポイントを貯めるより、一度に多く貯まるポイ活サイトをネットで見つけて、しばらくハマっていました。

ネット上にあるポイ活サイトを片っぱしから試して「これが一番稼げるポイ活サイトかも」と分かるのには時間がかかりましたが、その後はかれこれ10年近く楽しく続けています。

今はたまに思い出してサイトを覗いて「これ、やってみたい」という案件があれば、トライする感じです。

最近、生協の資料請求をしました。その時の記事「在宅勤務に便利な宅配サービス。ポイ活サイトから資料請求してみると」も、よかったら参考にしてください。

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たくさんあったポイ活サイトの中で、10年以上使い続けているもの

検索しただけでもポイ活サイトは数がたくさんあって、どれを選んだらいいのかよく分かりません。

ポイ活を始めた当初はファンくるハピタスをヘビーユースしていましたが、飲食店などの覆面調査でポイントを稼ぐ案件が多いファンくるは、コロナショック以降あまり使わなくなりました。

ほか、ツイッター発信に力を入れている美容モニターサイトの美トリやSNSが充実しているmonoka(モノカ)ECナビなども使ったことがあります。

美トリに載っている美容モニター案件も近年リアル店舗に行きにくかったり、monokaやECナビなどはSNSをほとんど見なかったりで最近これらはあまり使いません。

なので、ハピタスがやっぱり定番という感じです。案件が多岐にわたるので、自分の好みやライフスタイルにあったものをお気に入り登録しています。今、お気に入りに入れているのは、

  • 不動産査定エージェントの無料査定申込:2,250pt
  • 買取専門店ジャンク品ジャパン 買取成約:500pt
  • リショップナビ (無料見積依頼):6,700pt
  • 高く売れるドットコム 新規web申込+買取成立:500pt
  • 4つの選べるミールキットお試し5days 新規ショップ利用:1000pt
  • Brandear(ブランディア)査定申込「宅配買取コース」宅配査定申込み:1700pt

など。ちなみに1pt=1円です。案件や付与ポイント数は変動します。

ほか、がっつり稼げる案件としては不動産や株などの投資モノです。例えば、

  • 不動産投資の新規面談
  • 資産形成のための個別面談
  • 証券口座開設+入金

など。こうした案件の中には、一度に数万円のポイントが稼げるものもあります。

ハピタスに載っている高額案件(一例です)

ただ、安定した収入がある会社員等でないとエントリーが難しいものも多いです。私もサラリーマン時代は、興味のある案件が出ていたら申し込んでいました。

こうした案件でポイントを稼ぐと不動産屋さんや証券会社などから、営業の電話が頻繁にかかってきます。そういうことに心が折れない人には、オススメといえるでしょう。

ポイ活サイトにはたくさんの案件が掲載されていて、ハピタスだと数千件の中からエントリーしたいものを選べます。

掲載案件をたくさん見ていくうち「こんなお店があるのか〜」とか「こんなサービス受けてみたい!」という新しい発見があります。

申し込みには至りませんでしたが以前、プログラミングスクールのウェブ体験授業を受講したこともあります。

家の中にいることが多い最近は特に、こうしたポイ活サイトから新しい情報を得ることも少なくないように思っています。

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数十年先まで見据えた「手堅く地道な株式投資」を副業にして、毎日を楽しく

ポイ活のほか「楽しくてためになる副業」と私が考えているのは、株式投資です。

最初はギャンブル性がかなりある買い方で、大きな損も出しました。買っては減らし、買っては減らしを続けて数年。

その間、資産を築いている投資家の本やメルマガなどで情報を集めていくうち、少しずつ「普通の人でも普通に買える」株の楽しみ方がわかってきました。

現状はNISA枠に収まる120万円を毎年、株式投資用に用意しています。その120万円を使って10〜30万円くらいで買える銘柄を8〜10くらい選ぶのが、近年の買い方です。

ちなみにNISA(ニーサ)とは、配当金や売買益などが非課税になる制度のことを言います。

以前は「成長するかもしれない」「株価が極端に安い」という視点でベンチャー企業の株ばかり買っていましたが、成長した銘柄は一つもなく、極端に安値で買ったものはもっと値を落としました。

当時買った銘柄は結局、全部売りました。損はしたけれど、保有している間に倒産する会社がなかったのが不幸中の幸いです。

こうした株の買い方は「成長しそうな企業に目をつけて株を買う」という意味で「グロース投資」と呼ばれているようです(グロース【growth】=成長)。

「創業して10年もつ会社は1割にも満たない」と言われている厳しい世の中で素人が、成長する会社の株を買い当てるのは、なかなか難しい話かもしれません。

そんなことに気づかず、損ばかりしていました。

グロース投資で失敗した経験から、最近ではバリュー投資に切り替えて買うようにしています(バリュー【value】=価値、値打ち)。

バリュー投資は、価格が下がっている割安の時期に購入する買い方です。業績がよく安定した企業の株でも、紛争や災害などの社会的な出来事を受けて株価を大きく下げることがあります。

最近では2020年初め、コロナショック時に多くの企業の株が大幅に値下がりました。まさに「買いのチャンス」だったわけです。

ただ、コロナで業績を落としたままずっと回復できなかったり、下手したら倒産したりする会社の株を買ったら、やはり失敗してしまいます。

そういうことに不安を抱きつつコロナショック以降、少しずつ買い増しました。成功したものもあれば失敗したものもあります。

コロナショックのような社会全体に影響が及ぶ大きな出来事のほかにも、不祥事や一時的な業績ダウンなどが影響して株価を下げた銘柄などが見つかったら買うこともあります。

できるだけ業種・業態が被らないように、そしてなるべく安く買える銘柄を多く買うようにした結果、現状は黒字7割、赤字3割という成績です。

コロナショック以降に購入してまあ良しとしているのはINPEX、ゲオ、ENEOS、丸紅、4℃HD、カナデン、KDDI、JT。

逆に失敗した感じなのは高松コンストラクショングループ、ツバキ・ナカシマ、JR九州、テレビ東京です。

ただ、いま現在失敗と思っていても今後株価を上げる銘柄もあるだろうし、逆にうまくいった感があってもその後、値を下げるものも出てくるでしょう。

買った銘柄は「大事に育てている」と考えて、行く末を長く見守るつもりです(大きく上げたら売るかも)。最近の銘柄選びでは、

「業績が良くて安定していて何十年か経った時もおそらく、その会社が作っている商品や提供しているサービスを世の中が好んで利用しているのではないか」

という視点を持つようにしています。ちなみに、取引には松井証券をメインに使っています。

松井証券のサイトは使い勝手がよく、入出金や一定額までの株取引が無料でお得+便利です。

比較的安定していて学びと楽しさがある株式運用は「配当」と「優待」を重視

売却益を重視して株取引をしていた頃は、小幅な値動きにも一喜一憂してストレスを感じていました。

おまけに買い方がよくなくて値下がりするばかりで、嬉しかったり楽しかったりすることはほとんどありませんでした。

ただ、その当時買っていた中で「株主優待制度」を設けている銘柄があり、たまに食べ物や金券が送られてきたときには少し得した気分を味わっていました(実際は損してるんですが笑)。

そんな状態で数年が過ぎたころ、この「優待」に加えて「配当」を重視した買い方にシフトすることにしました。

というのも「月曜から夜ふかし」というテレビ番組で、投資家・桐谷広人さんの優待生活を紹介する特集が面白くて「やってみたい!」と思ったから。

株主優待制度とは株主に対して年に1~2回、モノやサービスを贈呈する制度のことです。

保有株数が多くないと優待制度を利用できない銘柄もありますが自分は基本、保有株数に関わらず優待制度を設けているものを買います。

配当(はいとう)は、企業が株主に利益を分配することです。持っている株数に比例して分配されます。

ちなみに私が買うのは、ほとんどが最低取得単位の100株です。去年(2021年)に買った銘柄の優待と配当はこんな感じです。

●ゲオホールディングス
優待:リユース店で使える優待割引券500円相当を4枚(年2回)
配当:2400円(1株あたり24円)

●ヨンドシーホールディングス
優待:オリジナルクオカード1000円分、日本水フォーラムへの寄付、4℃のほかグループ店舗で使える優待買物割引券から一つ選択
配当:8300円(1株あたり83円)

●カナデン
優待:オリジナルクオカード1000円分(継続保有5年以上で1500円に)
配当:3200円(1株あたり32円)

●JR九州
優待:鉄道の優待割引券(1枚50%割引)1枚(継続保有3年以上で1枚を追加贈呈)、JR九州高速船「QUEEN BEETLE(クイーンビートル)スタンダードクラス」の優待割引券1枚、JR九州グループ施設で利用できる優待券2,500円相当
配当:9300円(1株あたり93円)

●テレビ東京ホールディングス
優待:オリジナルクオカード500円分、公開歌番組招待(抽選)※「年忘れにっぽんの歌」でした(ハズレ)
配当:6000円(1株あたり60円)

●高松コンストラクショングループ
優待:南魚沼産コシヒカリ(新米)5kg、またはおこめ券5kg相当
配当:6300円(1株あたり63円)

●INPEX
優待:なし(400株〜はクオカードがもらえるようです)
配当:5400円(1株あたり54円)

●丸紅
優待:なし
配当:3300円(1株あたり33円)

2021年は8銘柄を買っています。10万円〜30万円くらいで買える銘柄が主で、優待と配当の両方があると理想です。

丸紅とINPEXは「優待はないけど安いし、上がりそうだし買っとこう」と考えて買いました。実際、今のところは買った時より上がってくれています。

買った株を「売る」判断の目安

基本、買った株はずっと保有する考えでいますが、買った時よりも大きく上がれば売ることも検討します。

目安としては「今後40年保有して得られる配当金の予想額よりも、売却益が上回ってきそうな場合」。40年は、自分が寿命を迎えるくらいを考えた年数です。

配当金は年によって変わるのであくまで予想ですが、数年前に買ったもので最近「これは、売る?」と真剣に考えた銘柄があります。

ヤフーなどを運営するZHDホールディングスという企業の株です。

2021年の年間配当は1株あたり5.6円(100株で560円)で、この銘柄を40年間保有した場合、合計22400円を受け取る計算になります。

1株あたり400円で100株買ったものが800円に届く機会があったのに、ぐずぐずしているうちに株価が下がり、今も持ち続けたままです。

このときに売れば、40年間持ち続けて合計22400円の配当(予想)を上回るであろう、40000円の売却益を得られたかもしれません。

売り時は大事です。

株式投資は元本割れのリスクがあるし、地味な買い方だと報酬が少ない

株取引も投資なので買い方によっては資産が、かけた金額を下回る可能性もあります。

配当や優待を目当てに地道に買い増していった場合、まとまった収入が得られるのはかなり先の話です。

それでも私が株式投資をするのは「将来の楽しみと収入源」のため。実際、昨年NISA枠で購入した銘柄の配当額は合計44200円です。

これを副業と捉えられるかどうかは、考え方によるかもしれません。

ただ、たとえ1銘柄でも毎年買い増していけば、(一つも売らなければ)40年後には40銘柄を保有していることになります。

そう考えて少しずつ配当をもらいながら、優待を楽しみつつ保有銘柄を増やす方向で考えて最近では取り組んでいます。

同じ動きで10年買い増して、昨年の配当額の合計44200円が10倍になれば、老後の収入源のひとつとして悪くないように思います。

それと、いろいろな企業から株主優待をもらう老後を楽しみにしているところです。

株式投資をするようになってから、経済に関連した情報をテレビやラジオ、ネットなどで集めるようになって、今まで知らなかった世界を少し覗いているような気持ちになります。

株の値動きや企業の決算などを通して、広く物事を考える視点を持てた感もあるかもしれません。

「隙間時間にできる副業」に注意

会社員が取り組める副業って本当に増えました。SNSなどに加えて、ウーバーイーツなどの宅配バイトをしている人も見かけます。

これらは「隙間時間にできる」とよく紹介されていて実際、会社員でもできるといえばできる副業でしょう。

SNSを使った副業はスマホがあればできそうな印象ですが、映像編集技術や見てくれる人がいそうな「ネタ」が必要です。

閲覧数を稼がないと報酬は得られませんが、最近はトライする人が増えて競合の多い副業といえそうです。

一方、ウーバーイーツのような宅配バイトは体力があれば、かなりいい副業かもしれません。

でも、配達時にクレームを言われたりすることが続くと気持ちが病んでしまいそうです。配達先は選べませんから。

ほか、転売やネットショップ経営、個人輸入ビジネス、アフィリエイトなどは在宅の副業として始めやすいように見えます。

ただこれらは「始めやすい」けれど、根気よく継続しないとまとまった報酬にはなりにくいでしょう。

「雇われない・請け負わない」をポイントに、楽しい・ためになる副業を

もし、あなたが「月にいくらほしいから副業に取り組む」と、必要な金額が決まっているなら、ここで紹介したポイ活や株式投資は不向きかもしれません。

「副業してみたい、できれば楽しくてためになる仕事がいい」と考えている場合、ポイ活・株式投資はおすすめです。

たくさんの副業を試してみて感じていることは、企業などから雇われたり、業務委託で仕事を請け負ったりすると「やらないといけない感」の方が大きくてあまり楽しめないのでは、ということです。

業務をこなすばかりで消耗して、得るのは少しの報酬だけということになってしまうと続けるモチベーションも保ちにくいでしょう。

ただ、雇われたり請け負ったりする場合は確実に報酬が支払われるので、試してみたい仕事があればやってみてもいいかもしれません。

たくさんやればその分稼げるので「本業以外の仕事で稼いだ」という自信になるし、やりたかった仕事の第一歩にもなります。

そこから経験を積んで本業を転職、ということも現実的になるでしょう。

「雇われる」「請け負う」形の副業はそうしたことを踏まえて、覚悟した上で取り組む必要があると思います。

そんな副業に疲れてしまったとき、ここで紹介した「雇われない・請け負わない・楽しめる」副業を思い出してくれたら、とても嬉しいです。