仕事のつながりで、会食の誘いを受けることがあります。
普段、テレワークの自分にとって会食は少し非日常的なイベントで、声をかけられるとわりと喜んでOKの返事をします。
先日も、仕事を請けている企業のスタッフから誘いがあり、楽しみに行ったところ。
現地には予定人数の半分も集まっておらず、女子大生のバイトさんと中年男性役員、そして筆者の3人で静かなランチタイムを過ごしました。
あなたは職場での会食、楽しめていますか?もしもストレスを感じているなら、会食に少し自由度を加えるといいかも。
職場の会食はストレス。上司や外注の人との食事、しんどいです
会食欠席の理由は仕事が忙しかったり、体調がすぐれなかったりとさまざまですが「行きたくないから」というストレートな回答はあまり聞きませんね。
自分が社員の立場だったらと考えると、行きたくない気持ちも分からないではありません。
朝から晩まで仕事してるんだから、ランチぐらい自由にさせろ!的な。
どんな豪華な食事を振る舞われるより、一人でお弁当を食べる方がよほどリラックスになるとき、ありますよね。
職場の人間関係と距離を置く時間をもつために「どういう状況であれ、ランチは一人で食べたい」という人も、少なくないでしょう。
職場の会食を断る権利は、法律で守られています
その時々の仕事や人間関係、職場での立場、あるいは体調などによって「会食ムリ!」ということはあると思います。
労働基準法を見ると第三十四条に、こんな記載があります。
第三十四条 使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
(中略)使用者は、第一項の休憩時間を自由に利用させなければならない。
職場でランチタイムなどに会食を企画したりする場合、その食事にかかる時間とは別に、休憩時間を設ける必要があるんですね。
また、ランチではなく業務終了後の飲み会などは、参加を強制するとパワハラに該当するリスクも。自由な参加が理想的です。
法律では断れるとしても、言いづらい
とはいえ、他の人が参加しているのに自分だけ「参加しません」と明言するのは、なかなか勇気がいるもの。
体調不良や用事などを理由に、やんわりと断り続けて「あいつはいつも来ない」と言われたりする不安もあるでしょう。
そんなときは、同じように思っていそうな人を探してみては。まずそこで話し合って、上司に相談してみると意外に、風向きが変わるかもしれません。
相談は話を聞いてくれる相手に「自由参加だとうれしい」などと、さりげなく
「法律が」「決まりで」などと、かしこまって言うのではなく「自由参加になれば助かる」的に、相手にストレスを与えない形で伝えられると、角が立たなくていいと思います。
ただ、こういうことは理解のある相手に話すといいようです。
話が通じない人に言うのは意味がないだけでなく、状況を悪化させるリスクも想像できます。
「用事ができたから、会食のリスケを」というコミュニケーションも
仕事関連の会食をいろいろ経験すると、欠席を名乗り出る場合、
- (用事ができたから、体調が悪いからなどの理由で)会食を欠席します
- その日、都合がつかなくなったから日程変更お願いします!
という2パターンに分かれるようだということが、なんとなく分かってきました。
どうしても行きたくない場合はさておき、そうでなければ会食のリスケ提案をしてみてもいいでしょう。
チャットなどで「いつにしますか」「体調大丈夫?」「お大事に」といったコミュニケーションがあると何となく、連帯感が生まれる気もします。
部下や後輩が、会食を嫌がっている?と感じたら
上司や先輩の立場からみて部下や後輩たちが会食を楽しんでいなかったり、嫌がっていたりする傾向がみられたら、改善の余地があるでしょう。
ストレートに「みんなでご飯食べるの嫌?」と聞いても「嫌です」と言える人は、そう多くないと思います。例えば、
- 会食についてどう思ってるか
- パートさんや外注さんとの会話で気を遣う部分はあるか
- 皆での外食に消極的な人はいるか
などを折にふれて、さりげなく聞きながら改善策を探る必要があるでしょう。
職場の人間関係にしばられすぎないように、会食も自由がいい
筆者は毎日、職場に通って朝から夜まで仕事をする生活をやめてしばらく経っています。
当事者でなくなってみて、オフィスで毎日働いていた時のことを振り返って「あのときは、ああすればよかったのかな」と今さらにして思えてきます。
仕事終わりの飲み会はもちろんのこと、ランチタイムも会食の参加は自由であってほしいと、切に願います。
そうした行事への自由度も、職場の人たちに気を遣わせない環境づくりの一環でしょう。
今、オフィスで働いている人がこの記事を読んでいたら。職場の会食自由度アップからの人間関係改善に、この記事が少しでも役に立てば、とてもうれしいです。