40代でセミリタイアして在宅バイト生活。半日勤務・週休4日の暮らしについて

在宅で週3回、パートタイムで働いているというと「セミリタイアいいね」と言われることがあります。

たしかに、会社員のころから比べると半分も働いていない状況は、セミリタイアともいえるかもしれません。

リタイアしたつもりはあまりないものの、のんびり働けて自分としてはわりと気に入った生き方だと思っています。

【体験談】40代から始めたセミリタイア+バイト生活

自分がフルタイムの会社員でなくなったのは45歳のときです。そろそろ会社員やめたいと思っていたときに勤務先がつぶれて、自動的に無職になりました。

自己都合ではない退職で長らく失業手当が出ている間、これからどうしていくかをいろいろ考えました。

1年くらいゆっくり、あれこれ迷った結果。フルタイムで働かずに、使う分だけ働いてゆっくり生きるのもいいかと思い至りました。

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毎月使うのは10〜15万円程度

失業手当は、サラリーマン時代の月収より少ない金額だったものの1年ほど、毎月振り込まれました。自分の場合は離職前給与の約7割でした。

フルで受給しました。1年間働く必要がない状況で、ゆっくり骨休めした記憶があります。

月末に振り込まれる失業手当は使い切ることなく、毎月2〜3万ほどが余りました。

その間は前職のつながりで頼まれる仕事があれば、たまに請けていました。

ほか、会社員時代に買って住んでいたマンションを貸したり、保有していた株の配当を得たりして、わずかながら不労所得もありました。

失業手当程度の月収があれば、そうした報酬も手付かずになることが分かり「もう、フルタイムで働いて消耗しなくてもいいかも」と考えるように。

失業した当初、視野に入れていた再就職という選択はしませんでした

在宅バイトで月10万、不労所得で月5万の収入

失業手当が切れる数ヶ月前から「月10万くらい稼げる仕事を」と思い、職探しを始めました

要領を得ず40社以上不採用になり不安でしたが、失業手当が切れるギリギリのところでやっと、週3・半日の派遣労働の仕事が決まりました。

在宅勤務を希望していたもののこの仕事は在宅・出勤を織り交ぜたハイブリッド勤務で、週3〜4回の契約でした。

1年ほど勤めて契約満了となりましたが次の仕事はすぐに決まり、いまは週3・半日のほぼ完全テレワークで働いています。

月に数回、打ち合わせなどで呼ばれたら出社する形です。

現状はこの仕事で毎月10万円ほどの収入を得ているほか、不動産所得と株の配当があり、月換算すると5万円ほどの不労所得があります。

対して支出は、月によって差があるものの毎月10〜15万円。想定外の出費がなければ、支出が収入を上回ることはありません

この程度の働きでも、月に1〜2万円ほど余ります。

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40代でのセミリタイアはバイトを見つけやすい。未経験OKアルバイト16選

他の年代でセミリタイアした経験がなく確実には言えませんが、40代でセミリタイアした場合、アルバイト探しはわりとしやすいのではという印象を受けました。

アルバイト・パート探しは40代の場合、しゅふJOBワークママワークス“"などが企業側・求人との相性がいいようです。

女性向けのような名前の求人サイトですが、男女問いません。ママや主婦である必要もありません。


その他、クラウドワークスBizseekなどのクラウドソーシング(お仕事マッチング)系サイトも求人数が多いから、見るだけでも参考になりますよ。

ただ、最初はなかなか決まらず焦ることもあるかもしれません。自分も不採用が続いて不安でした。

失業手当を受給できる状況ならなるべくマックスまで受給して、その間に仕事探しをすることで「どういう仕事なら決まりやすいか」というイメージを得られると後がなように思います。

失業時代、今後やるならこういうバイトがいいかなと考えたものを思い出したら16ありました。

いろいろな仕事を調べたり実際に面接を受けたりしたものの、現状の仕事はwebライターに落ち着いています。

それぞれの仕事について、個人的な所感などをまとめました。仕事探しの参考になればうれしいです。

在宅バイト

在宅バイトはなんといっても、通勤に時間を割かなくていいことと自宅でできることが魅力

コロナショック以降、在宅バイトは増えている印象ですが人気も高いようです。

webライター

在宅バイトの代名詞ともいえそうなwebライター。求人情報サイトなどで探すとたくさん、求人広告が出てきます。

自分はいま週3回半日ほど、webライターの仕事をすることで毎月約10万円の報酬を得ています。

これはサラリーマン時代に副業で、いろいろとwebライターの仕事に取り組んでいた成果もあるかなと考えています。

webライターは経験を問わない募集も多くある職種ですが、未経験だと報酬が少なめに設定されている案件も多いです。

手堅く稼げるようになるまでには少し時間がかかるかもしれません。でもいくつかの仕事を経験して実績を作ることで、だんだんと報酬が上がる可能性が高いでしょう。

webデザイナー

webデザイナーもwebライター同様、在宅でできる仕事のひとつです。

パソコンが使えればOKという求人もたまに見かけました。

仕事としての経験はなくてもデザインやアートなどに造詣が深かったり、趣味でイラストを書いていたりすると有望と言えるかもしれません。

こちらも未経験での採用では報酬が低めの可能性が高いでしょう。

今後webデザイナーとして仕事をしていきたいという意欲があれば、取り組む価値は十分にあると思います。

データ入力等の在宅型事務

資料の作成やチェック、検索した情報を入力する仕事など、データ入力をはじめとした事務系のテレワーク求人も多くあります。

ただ、事務系の仕事は経験者が多いこともあり、未経験OKをうたっている求人でも結局、経験者が採用されてしまうようです。

自分も職探しをしているとき何度か、在宅でできるデータ入力の仕事にエントリーしたけれど、面接までこぎつけた募集は一件もありませんでした。

こちら、事務の経験はあるけど20年前。募集する側からするとあまり魅力的な応募者にはみえなかったのかも。

ものづくり

趣味で裁縫やジュエリー作り、DIYなどをするなら、ものづくり系の求人にトライしてみるのもおすすめです。

自分は器用ではないので応募には至りませんでしたが「趣味でやってても仕事にできると思う人って案外少なかもな」と、何度かものづくり系の求人を見て思ったりしていました。

在宅型コールセンター・お問い合わせセンター

在宅で勤務が可能なコールセンター・お問い合わせセンターは安定した人気があるようです。

海外からでも勤務可能なことや、通勤ができない状況にある場合でもエントリーしやすいからでしょう。

アマゾンなどの大手外資企業の日本法人でも、コンスタントな募集がされています。

人と接することに苦手意識がなければ、自分もトライするのにと思う職種です。

内職

組み立てや封入などの内職は、自宅でできる仕事としては伝統的なもののひとつでしょう。

未経験でも、勤務先や保管場所まで車で内容物を取りに行けるなら検討の余地があります。

通勤バイト

通勤なら在宅よりもやや、仕事の裾野は広い印象です。

日々通うなら、未経験でも仕事が早く覚えられてキャリアを伸ばせそうですね。

オフィスワーク

通勤型のオフィスワークは未経験でも、求人の数が多いから採用される可能性も高いでしょう。

フルタイムでなく、パート勤務のアルバイトでも幅広く探せます。

飲食店などでのアルバイト

飲食店はあまり地域を選ばず、幅広く求人があり未経験でも応募しやすい職種のひとつといえるでしょう。

朝の早い時間などだと時給が割り増しされることも多いようです。掛け持ちできれば稼ぎやすい仕事です。

通勤型コールセンター・問い合わせセンター

コールセンター・問い合わせセンターも数が多いので、苦手意識がなければおすすめと言えます。

通勤型なら在宅型よりさらに探しやすいでしょう。企業によっては託児所完備のところもあるようです。子育て中の方も目指しやすい仕事かも。

ビル清掃など肉体労働系

朝の早い時間に始まって、早く終わる仕事が多い印象のビル清掃。

日中に別の仕事をもっていたり、時間が必要な場合は取り組みやすい仕事といえるのではないでしょうか。

工場勤務など単純労働系

工場勤務は検品や梱包、仕分けなどの単純労働が募集の中心だと思います。

未経験者にも門戸を開いている職場は多いうえ、短期・単発での仕事も探せるのが魅力。

今月ちょっと足りない、というときに気軽にエントリーしてみてもいいかもしれませんね。

家事代行

家事が得意だったり経験が長かったりという方には、家事代行は楽しめる仕事でしょう。

家事代行は依頼する側も最近、敷居が下がっているという事情もあり求人は多いようです。

もう少し家事が得意だったら応募したのに!と、募集要項を見て悔しい思いをしたことが何度かあります。

ベビーシッター

子供が好きな人なら、ベビーシッターは前向きに取り組める仕事なのではないでしょうか。

個人宅へ行く型と、保育所などへ通勤する型の二つに大きく分かれています。資格があればベストですが、人手が足りない業界だから資格なしでも十分、可能性はあります。

ペットシッター

ペットシッターは最近需要が増えているようで、パートナーも副業に検討したいと話しています。

現状は未経験でも仕事を得やすいようです。動物が好きならまずは短めの時間からトライして、経験を積むといいかもしれませんね。

自由度の高いバイト

時間のしばりがなかったり、一人で取り組んだりする環境の方がいい!という人は多いかもしれません。私もです。

求職しているころ、特に魅力を感じた自由度の高いバイトは二つありました。

お墓の掃除

コミュニケーションが苦手な自分のような人間に、墓清掃のバイトは魅力的です。

決められた場所へ行って黙々と掃除をして、出たゴミを捨ててお線香を供えて帰るというシンプルさに惹かれます。

求人はあることはある、という感じで少ない印象を受けました。運良くみつかったら、トライしてみたい仕事のひとつです。

各種配達系

ウーバーイーツの影響で、配達系のバイトは人気なうえ数も多いですね。

ただ、ウーバーイーツなどはオファーがないと仕事にならないので収入が安定しないのが気になります。

その点、ヤクルトレディなどは時給で支払われるから安定重視の方はおすすめです。

ヤクルトなら託児所を利用できるところが多いですよね。子育て中も取り組める、ありがたいアルバイトと言えそうです。

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パートナーがいる場合の40代セミリタイア、バイト生活

現状、自分はパートナーと二人暮らしです。セミリタイア+バイト生活がしやすい環境にあったといえるかもしれません。

パートナーがあなたに対して「フルタイムできちんと働いてほしい」という希望がある場合を除けば、セミリタイア+バイト生活は実現しやすいはず。

その環境をありがたく利用してしまいましょう。

パートナーがいる場合の40代セミリタイア、バイト生活シミュレーションは難しくありません。

生活に必要な分プラス自分で使う金額を稼げるバイトを探して働けばOKでしょう。

扶養に入るかどうかは悩みどころですが自分の場合は現状、入っていません。

今しているバイトと並行できる、面白い仕事が見つかったとき扶養に入っていたら躊躇してしまうかな、という考えからです。

独身の場合の40代セミリタイア、バイト生活

独身の場合は扶養に入るという選択肢がないこともあり、40代でのセミリタイア+バイト生活は若干のシビアさが必要かもしれません。

かつて独身でフリーターをしていたころの一時期、一人暮らしをしながらやりくりをした経験があります。

家賃4万のアパートに住みながら、フリーターをして月13万円前後を稼いでいました。各種固定費などを含めて生活費は10万円。

月3万円を3年かけて貯めて、留学資金にしましたがけっこうキツかったです。

ただ思い返すと、この時のキツさは懐かしく思い出します。会社員のときのジワジワとしたストレスよりはずっと、心地いい思い出です。

貯金のあるなし関わらず、セミリタイアは生活する分プラスアルファの月収が理想

40代でセミリタイアをして、アルバイト生活をしていますが貯金を切り崩すことはありません。

使う分を想定して、そのギリギリのところで労働報酬を得るからです。使うときも「これ以上使ったら赤字」という意識のもとに使うので使いすぎません。

少し余るくらい働いて、資産がごくわずかでも少しずつ増える形を意識しています。

増えた分は投資信託や株式投資で運用しています。

セミリタイアは、毎月1万円程度は余るくらいの仕事量を目安に

こちらはフルリタイアやFIREのように、今後一生お金の心配をしなくていい状況が作れているわけではなく、現状はセミリタイアのような形です。

この記事を読んでくれている皆さんも、同様の方が多いのではないでしょうか。

とはいえもうフルタイム勤務はちょっと・・・と考えているなら、目安としては生活費+1万円くらいの月収で考えてみるといいのでは。

毎月1万円が余るなら年間12万円の貯金になります。仮に、40歳から65歳まで貯金を続ければ、300万円溜まっている計算になりますね。

働きすぎて結局、セミリタイアにならないのは残念

セミリタイアしてみてまず思うのは、働きすぎて結局前と同じになるのは残念、ということです。

現状、自分は週3回・6時間のパート勤務ですが週3は多いと感じています。これを週2にするにはどうしたらいいかが目下の課題です。

固定費を見直したりして、近いうちに週2回・6時間勤務を実現したいものです。

40代でセミリタイアしてみての実感

会社員でなくなり、事実上のセミリタイアとなった今。サラリーマンのころとは生活がガラリと変わりました。

自分としてよかったと思っていますが、想定外だったこともあります。

セミリタイアして良かったこと

セミリタイアしてよかったことは数えたら、キリがないほどあります。

ネットをしたり本を読んだり、こうして自ら発信したりということにたくさんの時間を割けるのがいちばんうれしいです。

これらはあまりお金がかからないうえ家でできてしまうので、心ゆくまで楽しめます。

時間があるから家事をそれなりに、満足のいく形でできるのも気に入っています。サラリーマンのころは「週末になったらやろう」と思いながら全て忘れてしまうというのが常で。

そんなふうに、自分の思い通りに時間を使って過ごせることもあってか体調もすごくいいです。

自分の思い通りに暮らせば、身体も答えてくれるのかもしれません。

セミリタイアで予想外だったこと

40代でセミリタイアしてみて、ひとつ思い知ったことがあります。

アルバイトをしている勤務先の人(正社員の人たち)が純粋に、力を合わせて仕事に取り組んでいるのを羨ましいと思う自分がいることです。

だからって彼らと同じようにフルタイムで働いたり、正社員になったりしたいかといったらそうではないのですが。

今の自由な生活を得るために置いてきたものはこれだな、と妙に納得した記憶があります。

40代でのセミリタイアなら、またやり直すこともできる

40代はまだ、やり直しがきく年齢と聞いたことがあります。

コロナで会社が潰れたころ、仕事を斡旋してくれる会社や団体に相談をよくしていました。

そこでは、多くの相談員が「50代の後半からはさすがに正社員はハードルが高いですが、40代なら全然大丈夫」と言っていました。

ためしに正社員の募集に応募したら採用の通知をもらい、その意見は本当だったんだと理解しました(その時の記事)

40代ならまだ、引き返せます。セミリタイアを体験するには、いい年代かもしれません。

この記事で紹介した、40代向け仕事探しサイトまとめ

今回、記事中で40代でも年齢がネックになりにくい求人サイトをいくつか紹介しました。

こちらにまとめてもう一度、記載しておきます。お役立てください。

アルバイト・パート

ブランクがあって、という40代には主婦・主夫向けの求人サイトがいいかと思います。

年齢によるハードルを感じにくい求人が多く掲載されています。

  • しゅふJOBワーク:主婦・主夫向けの求人を多く掲載しているサイト。筆者はここで2回、仕事を見つけました。
  • ママワークス“"こちらも主婦・主夫向け。案件数が多くあり、在宅の仕事も多めに載っています。

クラウドソーシング

企業や個人がweb上でひろく業務を依頼するクラウドソーシング。

案件が本当に豊富で「こんなこと仕事になるの?」的な仕事もよく見かけます。

  • クラウドワークス:クラウドソーシング系求人サイトの老舗。まずはここからチェックを。
  • Bizseek:初心者OK案件も多く、始めやすい仕事が多いです。

まずは求人を見てみることから。

少量の仕事から始めて、だんだん増やすと無理がないと思います。