会社員を途中終了したあと組織へ属さずに、働くようになりました。
どんな働き方でも、職場や人の数だけ「言い方」はあるもので。
同じことを伝えるときも、言い方ひとつで受ける印象はガラリと変わります。
職場によくいる「言い方がきつい人」
在宅でも出社でも、どんな職場にもいる「言い方がきつい人」。
そんな言い方しなくても!と思ってしまうようなきつい人、周りにいませんか。
ここでは、筆者が実際に経験した「言い方の違い」をもとに、きつい言い方・普通の言い方・優しい言い方の例を紹介しながら、仕事のやりとりを心地よくするヒントを考えてみます。
「多少、業務量が多くても大丈夫ですよ」と言ったときのこと
他の仕事が比較的落ち着いていて「今後しばらく、いつもよりたくさん仕事ができそうです」的なことを、複数の担当者に伝えたとき。
三者三様の答えが返ってきて「人柄でるわ〜」と思ったことがありました。
「業務量を気にせず、ご依頼くださいね」と言った場面での、それぞれの反応をシェアします。
【実例】言い方がきつい人
割と多めの仕事を頼まれたときのことです。
時間がかかってしまうから、できれば日をまたいで作業したいと伝えると「時間おありなんですよね」という回答が返ってきました。
そう返されたとき、(たとえ深い意図がなかったとしても)「夜遅くまでかかっても今日じゅうにやってほしい」と受け取れてしまい、少し背中が寒くなりました。
がんばればできる作業ではあったものの、そう言われるとモチベーションが保ちにくいなあと思いました。
【実例】普通の言い方の人
子どものお迎えがあり、少し早めに職場を出なければいけないという時短勤務の担当者から仕事を請けたとき。
こちらが「では、今日中に作業をして翌日、見ていただけるようにデータお送りしておきますね」と言った後、想定より時間がかかっての提出になりました。
翌日「お願いする作業量の配分がうまくできていなくて失礼しました。遅くまで作業していただいてしまって、本当に申し訳ないです。今後気をつけます」と。
きつい言い方をされた直後だったこともあり、ホッとしました。
【実例】優しい言い方の人
「してもらいたい作業があるんですけど、忙しいですか」と声をかけられたので、できそうな時間帯を伝えて「よければ、お手伝いしますよ」と言うと。
「ほんとに?やってくれるんですか?うれしい、愛してます!でも無理そうなら、遠慮なく言ってくださいね」と。作業を仕上げてデータを送ったときも「助かりました、まじで。大好きです!!」と。
この担当者はこちらに対して、特別な感情を持っているというわけではありません。
大げさな気もしますが、嫌な気はしませんでした。こういう言い方ができる人ってあまりいませんよね、憧れます。
言い方が「きつい」「普通」「優しい」の違いはどこにある?
同じようなシチュエーションでも、「きついー!」と感じる言い方もあれば、特に何も感じないことも、あるいは優しさを感じることもありますね。
この違いって、いったい何なんでしょうか。
「言い方がきつい人」の特徴
言い方のキツさを感じる人には、
- 語気が強い
- 断定口調
- 相手の事情をくまない
的な特徴があるのではないでしょうか。例えば、
- 普通はできますよね
- 一般的にはこうですよね
といった感じで、仕事の遅さや常識のなさを暗に示されて「あなたに非がある」アピールをされたり。
こういう圧を感じたときは、コミュニケーションにストレスがかかる気がします。
「言い方が普通の人」の特徴
感情的でなく、しっかり受け答えしてくれる人とのやりとりは安心です。
- 「これをこのように直してください」
- 「こうではなくて、こうです」
などと具体的にはっきり伝えてもらえると、仕事がスムーズに進むように思います。
「優しい人」は、どう伝えている?
たまに「この人やさしいな」と思う担当者に出会うと、しばらくいい気分で過ごせること、ありませんか。
相手への配慮があったり、クッション言葉を上手に使っていたりする人、尊敬します。
- 「お忙しいところすみませんが、こちらご確認いただけますか?」
- 「この部分、もう少しこうするともっと良くなりそうです」
と、いった具合です。注意や指摘をしないといけないときも、受け手の気持ちを汲んで言い換える工夫があると、気持ちがいいですよね。
「言い方キツいです!」と正面から指摘するのは難しいけど
職場に言い方がきつい人がいると、ストレスを感じやすくなります。
そういう人に正面から指摘するのは難しいですが、例えば、
- チャットやメールで記録を残す
- できるだけ事務的なやりとりにする
- 同僚や上司にやんわり相談する
- 「あの人はそういう人」と割り切って、真に受けないよう心がける
と、いった方法で少しずつ距離を取ったり、影響を減らしたりすることはできるかと思います。
優しい言い方で仕事したい
どんな職場にも、言い方がきつい人もいれば優しい人もいます。
優しい言い方の人ばかりという職場は理想郷かもですが、きつい人ばかりの職場は現実に、あるような気も笑。
落ち込ませるより前向きにさせた方が生産性も上がるし、言い方次第で「言われたくないこと」もすんなり受け取れることを考えると、優しい言い方のほうが仕事はよく進むのでは、と個人的には思います。
ギスギスしない雰囲気はチームの空気を良くするし。感情のトゲが少ない職場の方が、長く働きやすいのではないでしょうか。
職場で「言い方キツい」と言われてしまう
逆に「キツい言い方!」言われてしまう悩みも、ときにはあると思います。そんなときは、
- 恐れ入ります
- お手数おかけします
といったクッション言葉や、「だめ」「no」というところを「ここはこうしていただきたいです」などと言い換えるようにすると、風向きが変わるのでは。
言い方ひとつで、職場の雰囲気は変わる
誰かの優しい言い方に救われた経験、ありませんか?
特に、オンラインでのやりとりが中心になると声色や表情が伝わらないぶん、文字の「言い方」ひとつで相手との関係性が変わってくるでしょう。
筆者は話しことばの専門家ではありませんが、日々の仕事を通じて「言い方」がやりとりのスムーズさや、お互いの気持ちに影響するのでは?と感じることがよくあります。
言葉は心の潤滑油になることもあれば、刃物になることもあります。自分が発する言葉から、少しずつでも空気を変えていけたらいいですね。
このブログではテレワークを中心に、仕事でのコミュニケーションについて、いくつか記事を書いてます。こちらのカテゴリからお楽しみいただけます。
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