楽天の株主優待が、楽天キャッシュからeSIMに変わると知ったのは2023年12月のことです。
優待で提供されるeSIMは、データ通信を30GB/月も利用できる大容量プラン。
最低取得単位の100株のみ保有の株主も優待を受けられるとのことで、楽しみに待っていました。
楽天の株主優待になっている「eSIM」って何?
ところでeSIMってなんだろう?と、調べてみると。
楽天モバイルの公式サイトに、こう記載されていました。
eSIM(イーシム)は、スマートフォンに内蔵された本体一体型のSIMです。eSIMなら、SIMカードが届くのを待ったり、紛失や破損の心配もありません。
楽天モバイル「eSIMだから実現する簡単・手軽な申し込みスタイル」ページより
eSIMは、我がスマホには使えない様子。
2024年現在、販売されているスマホではたいがい使えるようですが、終売した古い機種には、eSIMが使えないものも多いようです。
楽天株主優待のeSIMはSIMカードに交換可能。eSIM非対応のスマホユーザーも安心
優待の恩恵を受けられないなら株を売ってしまおうかと思いましたが、その前に楽天へ問い合わせたところ。
曰く、株主優待のeSIMは普通のSIMカード(pSIM、物理SIMともいうそう)に交換できるとのこと。
当初は、その優待SIMカードを現在使用中の古いスマホに取り付けることを考えていました。
SIMカードならスマホだけでなく、PoketWifiでも楽天の株主優待を活用できる
でも、この株主優待は30GB/月と大容量。スマホをテザリングしてパソコンを使うのに難儀したことがあったのと、月に30GBもあれば家族で使えるかもということで、回線をもうひとつ増やす方向で検討することに。
株主優待のSIMカードをポケットWiFiに内蔵することで、家のなかでのネット接続にかかっているコストが下げられるのではと目論みました。
我が家のネット環境は楽天ひかり。工事なしで使えるrakuten turboに乗り換えも検討
現状、我が家のネット環境は楽天ひかり。ルーターを設置して使うスタイルのものです。
最近、工事なしで使えるrakuten turboというサービスも始まっているようで、こちらに乗り換えると最初の半年は基本料がかからないとのこと、こっちでもいいかなと一瞬思いました。
ただ、rakuten turboを使おうとすると製品代金が4万円ほど必要なうえ、半年を過ぎると月々5,000円近い利用料もかかってきます。
ならば、ポケットWiFiを新たに我が家のネット環境にして、株主優待のギガを最大限活用しようかと。
ひかり回線をポケットWiFiに変更して楽天の株主優待特典を利用すると、どれくらいお得?
まだ実際に利用していないので確実なことは分かりませんが、ざっと計算すると。
まず、我が家で使用中のネットサービスは、月額4,180円(マンションプラン・税込)の楽天ひかり。これをポケットWiFiに変えるなら、ポケットWiFiの現物を調達する必要があります。
そのうえで、楽天モバイルの回線を1回線契約します。楽天モバイル1回線の価格は月3GBまでの利用で通常、税込1,078円です。
20GBまで使えば2,178円、30GBを超えると3,278円(2024年10月現在)。家族割引を利用すると、もう少し安くなりますね。
楽天の株主優待特典(データ通信30GB/月)を超えた場合は、最大3,278円かかると想定できます。
優待特典を超えてギガを最大限使ったとしても、楽天ひかりを使うよりお得みがあるようです。
楽天の株主優待が終了したとしても、家の中でのインターネットにかかるコストはリーズナブルにおさえられそうです。
株主優待のSIMカードは、楽天モバイルのポケットWiFiにも使える
届いたSIMカードは、楽天モバイル製のRakuten WiFi Pocket Platinumに使おうと思っています。
楽天回線を増やしての購入なら、本体価格1円とのことだったので(2024年8月現在)。
念のため調べたところ、優待のSIMカード(pSIM)はポケットWiFiにも使えるようで、ひと安心。
eSIMをSIMカードに交換してもらうよう申し込みをして、待つこと3ヶ月。やっと送られてきました。
SIMカードと一緒に、優待事務局による案内レターが同封されていました。案内レターには、こう書かれています。
株主各位
楽天グループ株主様向け「楽天モバイル」特別ご優待SIM再発行のご案内
(「音声+データ30GB」プランを1年間無料にてご提供平素より、楽天グループ株式会社をご支援いただきありがとうございます。この度、再発行のご依頼をいただきましたpSIMをお送りします。
同封されたご優待プラン専用pSIMをお手元にご用意のうえ、以下に記載しておりますスタートガイドのQRを読み取り、楽天回線の開通やRakuten Link Officeアプリの設定を進めてください。
株主の皆様には、再発行のSIMの到着にお時間を頂戴し、多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。先行申し込みの株主様のご利用期間終了日を2025年4月30日としておりましたが、本発送遅延の影響を考慮し、本紙を受け取られた株主様のご利用期間終了日を2025年8月31日まで延長いたします。
楽天グループ株式会社株主優待事務局
どんな銘柄の株主優待もよく変更されるし、少しの間お得に使えればいいよねくらいに考えていましたが、2025年8月末まで使えるとは。
しばらくは、楽天の株主優待の恩恵にあずかれそうです。
楽天の株主優待SIMカードが本当にポケットWiFiに使えるかどうか、事務局に確認
当初eSIMで配布された優待を交換したSIMカード(pSIM)が、ポケットWiFiに使えるというのは本当かということを念のため、優待事務局に電話で確認しました。
曰くRakuten WiFi Pocket Platinumなら、使用が可能とのこと。
ただ「今回、優待はスマートフォンでの利用を前提としており回線の保証ができない」と言われました。
回線の保証ができない?
「回線の保証ってなんですか」と電話口で質問をすると。
「株主様ご自身の判断でお使いいただくことになります。使用は可能ですが、何か不具合が起きたりとか、繋がりにくいといったことがあったときの保証などはしていないので」と。
ご自身のご判断でご利用いただくことになります!と念押しされました。
楽天の株主特典で提供されるeSIMを利用するには
楽天の株主優待特典を受けるには、証券会社に口座を開いて、楽天の株を買う必要があります。
2024年8月28日現在、楽天の株価は1002.5円。優待は最低取得単位の100株から受けられるので、100,250円以上の出費が必要になります。
楽天モバイルのeSIMが株主特典になったのは第27期の株主優待。保有株数に関わらず、株主1名につき1回線が優待として提供されました。
楽天の場合、12月末日の株主名簿に記載された100株(1単元)以上を保有する株主が、優待をもらう権利を得られます。
優待を受けようとするなら、買った株を年末まで保有し続ける必要があります。
さらに、株主特典を受けるために利用申請と本人確認手続きを行って優待の到着を待ち、eSIMからSIMカードへの変更申請をしました。
ちなみにeSIMが届いたのは5月、SIMカードが到着したのは8月です。
株主優待は変更、あるいは廃止になることもしばしば。優待目的で株を買うときは、権利が得られるかどうかを確認のうえ購入しましょう。
楽天の株を最低取得単位の100株のみ買うなら、手数料がかからない取引を
楽天のようなあまり大きくない額の株取引なら、新NISA口座での取引とあわせて、取引手数料がかからない証券会社で株を購入するのが安心かと思います。
筆者は、1日の約定金額(=取引成立金額)が50万円までなら手数料0円の松井証券を利用しています。
ほか、楽天証券(細則あり)やSBI証券なども2024年8月現在、少額取引での手数料がかからないようです。
魅力的な優待が得られることも、株取引の楽しみのひとつ
日常的に株取引をして、いろいろな銘柄を保有しているとたまに楽しい、お得な株主優待にあたることがあり投資とは違った面白さを感じます。
楽天の株主優待で提供される楽天モバイルeSIMは、株主にとって魅力的な特典だと思います。
筆者のようにeSIMが使えない株主にも、SIMカード支給という救済措置があり助かりました。3ヶ月も待ったけどね笑。
データ通信30GB/月という楽天の株主優待は、あらゆるネットユーザーに、よりスマートな通信環境を提供してくれるうれしい優待なのではと思いました。
優待が変更にならないことを祈るばかりです。
後日、楽天モバイルの店舗へ出向いて、ポケットWiFiの導入をしました。その模様は楽天の株主優待でネット代を節約。30GBをポケットWiFiで使うとという記事にまとめています。こちらもぜひ!