都心に出やすい場所で部屋を借りて、そこに住みながらテレワークをしています。
以前は都心のシェアハウスの一室や、郊外の実家でも在宅勤務していました。
現状、1DK34平米の賃貸物件に二人暮らしで、やや狭いように感じています。
同じくらいの家賃で、少し広い部屋となるとどういう物件があるんだろうと調べたり、住みながら働く場所としてどんな環境がいいんだろうと考えてみたり。
老後は、本当に気に入った場所に住めばいいのかもしれませんが、仕事をしようとするとそれなりに必要な条件があるかなと思っています。
失敗しないテレワーク移住にいちばん大切な条件は駅近。徒歩3分くらいが理想
ここのところの猛暑で「やっぱり駅近はマストかも」と痛感しています。
基本、在宅で仕事をしていますが、たまに電車に乗る機会もあります。
実家でテレワークをしていたときは猛暑時、最寄り駅まで20分歩くと着ているものは汗だく、メイクもドロドロで困っていました。
途中、豪雨に襲われると足元もずぶ濡れになります。
だもんで、テレワークでも駅近大事だな、といつも思っていました。なので現在の住まいは最寄り駅まで徒歩5分で、猛暑の日中でもギリ歩ける範囲。
ネッククーラーや保冷剤があれば、汗だくになる前になんとか駅までたどり着けます。
ただ、これは歩いて駅へ行く場合の話です。家から駅まで車で送ってもらえる環境だったり、最寄り駅の近くに無料か、安く利用できる駐車スペースなどがあれば駅が遠くても特に問題はないかもしれませんね。
失敗しないテレワーク移住のために、病院が近くにあるかもチェック
徒歩圏内に、この先なくなったりしないであろう病院のあるなしもチェックしておきたいところ。
できれば夜間救急外来があるともっと安心ですが、持病がなければ夜間救急外来はタクシーでいける程度のところにあるかどうか調べておけばいいかと思います。
我が家も数年前にインフルで熱を出したとき、救急外来がどこにあるかわからず焦りました。
週末の出張帰り、だるいと熱を測ったら38度ほどあり空いている病院を探しました。
ようやく隣町に救急外来のあることがわかり、タクシーで急行。病院で熱を測ったときには42度になっていました。
先に来ていた患者さんより優先して診察されていたので、もう少し遅かったらヤバかったのかな・・・と肝を冷やしたことがあります。
テレワークをするための部屋、あるいはスペースを確保
これは我が家がいま、まさに直面している問題です。
一方はテレビを観たいけど一方は仕事中、というときなどは気になります。
イヤホンをすればどうということもないのですが、なんとなく遠慮してしまって。
仕事する部屋、休憩・食事する部屋、寝室の3スペースがあると在宅ワークもしやすいのではないかなと考えています。
現状、1DK34平米の賃貸で暮らしていますが、2DKくらいのところに引っ越すことを計画中です。
でも、そう簡単に予算内で理想の物件は見つからないでしょう。長期的なスパンで探す必要がありそうです。
失敗しないテレワーク移住地として、駅近でも周辺に人が少ない場所は避けたい
駅から近くても、民家のあまりないところは避けたほうがいいのかなと思います。
こういう場所でテレワークをしたことがないので、実感としてはよくわかりませんが。
民家があっても隣の家まで数百メートルとか離れていたりすると防犯上心配だし、電車の駅はあっても人里から離れていれば獣害などにも対策しなければいけないかも。
買い物できるお店が遠かったり、宅配便の配達エリアから除外されていたりしても大変です。
在宅勤務なら生協やネットスーパー、大手出前サービスの配達エリアを
仕事にもよりますが、在宅勤務でもおそらく忙しいときがあると思います。
「家に何も食べるものがない!」ってときは、ウーバーイーツなどの大手出前サービスが利用できる場所だと助かります。
料理はもちろん、生活用品や薬なども届けてくれるので安心です。
生協やネットスーパーも、買い物に出られない日が続きそうなときは多めに注文して、家まで届けてもらえば食べるものや日用品の心配をしなくて済みます。
我が家はウーバーイーツなどの出前サービスは数ヶ月に一度しか使いませんが、生協には毎週きてもらっています。
ネットスーパーもお酒が安かったりするとまとめて注文したりして利用することが多いです。
配達系のサービスは、在宅ワークにはやっぱり不可欠というのが実感です。
利用している生協、ネットスーパーについて以前、記事を書きました→ 在宅勤務で家にいるから、生協とネットスーパーを使い分けて無理なく節約を
テレワーク移住は狭くても庭やベランダがあると失敗感が少ない
可能なら、一人暮らしのワンルームでも小さなベランダなどがあるといいと思います。
在宅ワークは一人の時間が多いです。仕事の合間、目に入るところに植物があるのは大きな癒し。
室内に観葉植物を置いたり、花を飾ったりもいいですよね。
ただ、マンションなど密閉性の高い住宅だと夏場、長時間留守にしたとき植物が痛む不安があります。
我が家ではベランダに野菜を植えて、日々収穫して食べています。
観て癒されるし家計も助かるし、一石二鳥です。
失敗しないテレワーク移住のために。家を購入するなら売れる、貸せる物件を選ぶ
テレワーク移住先を借りて住むなら特に気にする必要はありませんが、買う選択をすることもあるかもしれません。
個人的には賃貸のほうが楽かな、と思わなくもないですが、買ったほうがお得な場所もあるでしょう。
ただその場合、将来テレワーク移住をやめて実家などに帰ろうとするとき、その家は売れるかどうかということは考えておいたほうがいいと思います。
バブル期に、当時流行ったスキー場の近くとかに建てたマンションなどはいくら値段を下げてもなかなか売れないようです。
そうなると持ち続ける間、税金や共益費などのランニングコストに悩まされることになるし、売れても不動産屋さんに払う手数料などがかかりマイナスになる可能性もあります。
買うなら「その家は将来売れるか」を考えて購入するのが肝心かもしれませんね。
テレワーク移住先が地方なら、治安をよく調べる【失敗しないように】
夜、暴走族が元気すぎて眠れないとか、界隈の住民が自分以外全員70歳以上とかは「都心から地方に移り住むテレワーカーあるある」でしょう。
都会暮らしが長いと、地方の人間関係に苦労することもあるようです。おすそわけをもらいすぎてしまったり、大雪の翌日に雪かきに駆り出されたり。
こうした事情を理解して、それを楽しめるくらいの心の余裕をもてれば問題ないですが、ストレスになるとメンタルや生活、仕事の質にも影響しそうです。
その土地がもつ特徴などはあらかじめ、ある程度理解して移り住むと後悔がないでしょう。
移住後にテレワークが縮小、廃止になったときをシミュレーションして失敗回避を
仕事を変えずに、同じ勤務先で働きながらテレワーク移住をする場合、勤続している間にテレワークが週5から週1になったり、そのものが廃止されたりする可能性もあるでしょう。
そのとき、元の生活に戻るのか。あるいは仕事を変えて移住先に住み続けるのかはシミュレーションしておくといいかもしれません。
自分も、親が倒れて介護が必要になったとき仕事を続けるか、地元に帰って別の仕事をするかはかなり悩みました。
事情が変わったときにどうするか。前もって考えておくだけでも、急に何かあったときに最善の選択ができると思います。
テレワーク移住の候補地で、家を決める前に1週間程度暮らしてみると失敗が少ない
自治体によっては無料、あるいは安価にお試し移住ができる制度を用意しているところがあるようです。
移住を後押し 自治体支援制度検索ページなどは役に立つでしょう。
条件にあったエリアが出てきたら、一週間程度住んでみると周辺環境がリアルに実感できると思います。
自分も地方移住するときは一年くらいかけてちょくちょく通って、どの辺に住むのがいいかを考えました。
ただそのときは、住居費が安くても食費が比較的割高だったり、粗大ゴミ収集費が高かったりすることまでは考えが及びませんでした。
場所によっては下水道費が割高、ガスもプロパンで高くつく、などとということもあるかもしれませんね。
近所づきあいが必要なエリアかどうかの把握も、失敗しないテレワーク移住のカギ
これは地方出身の友人に聞いた話ですが、彼女の実家がある集落は数十人しか住民がおらず、宅配で届け物があっただけでも大きな話題になると言っていました。
どんなものが届いたのか?おすそ分けはあるのか?と。
だから彼女のお母さんが野菜などを送ってくれるときは大量に届きます。おすそ分けができるように。私もよくいただいてました。
近所づきあいが必要なエリアでは、街なかに住んでいたときとは違った気遣いが必要になりそうです。
テレワーク移住先がある程度絞られたら、税負担などについても調査を
税負担についてはどこに住んでも大きく違ってくるわけではないので、気にする順番としては後回しでいいかもしれません。
自分の場合は移住先から地元に戻ったとき、収入は同じなのに住民税の支払い額が高くなっていて「自治体によって税金って違うんだ!」と実感しました。
いま住んでいるところより高いのか安いのかだけでも把握しておくと、高くても損した気持ちにならないかも。
家族がいるならファミリーエリア、独身なら単身者が多いエリアなら失敗が少ない
郊外や地方への移住を考えている場合、引っ越してみたらファミリー層ばかりだったり、お年寄りが多かったりというのはありがちかもしれません。
もしも独身なら、ファミリーばかりの土地では少し肩身がせまい思いをすることもあるでしょう。
現地に何度か足を運んで、どういう層の人たちが多く暮らしているのか把握しておくと安心です。
お子さんがいる場合は自治体の制度や学習環境を調べて、現在と同水準かそれ以上の環境を用意できるといいですね。
テレワーク移住に失敗したら「戻る」という選択をできるようにしておく
移住してみて「引っ越してよかった」と思えればいいですが、よく準備しても土地や環境に残念ながら馴染めないことはよくあります。
可能なら、戻るという選択ができるようにしておくと安心かなと思います。
持ち家があれば売らないで、貸しておくと戻る場所には困りません。
持ち家を友人に貸したときのこと
自分は移住した10年後に親が倒れて地元へ帰ることになり、持ち家を友人に貸しました。
しかしその後、借りてくれた友人は結婚。空き家は賃貸物件として、不動産管理会社に住む人を探してもらうことになりました。
このとき貸し方に種類があることをよく知らずに、普通借家契約という一般的な賃貸契約で貸しました。
この契約だと「住んでいる人が自ら出る意思を示さない限り貸し続けなければならない」と知ったのは、ずっと後のことです。
移住先に戻ることはなかったので問題はありませんでしたが、戻ろうとしてもこの家には住めませんでした。
契約時に賃貸期間を決めるなど、戻れる貸し方で貸せば家賃収入も得られるし、戻る家もあるので安心です。
テレワーク移住先の徒歩圏内に、リラックスできる場所があるとうれしい
これは必須ではありませんが、気軽に利用できるリラクゼーション施設があるとうれしいです。
現在の住まいの近くの銭湯が、自分にとってリラックスできる場所です。サービスも良く親切で申し分ないのですが朝営業してくれれば、水風呂があれば・・・と思わなくもありません。
在宅ワークは家にこもりがちになることが多いので、リフレッシュできる場所があるかどうかも割と大事です。
自分の場合はリラックス場所が銭湯ですが、公園だったり、あるいはフィットネスジムだったり人それぞれに必要な場所は違ってくるかもしれませんね。
その移住先は気に入って住める場所かどうかも、失敗しないテレワーク移住のキモ
テレワーク移住は都内のせまいエリアでの経験しかなく、地方へテレワーク移住した経験はありません。
ただ、地方移住は一度したことがあります。旅行で行ったときにかなり愛着をもち、何度も通っているうちに住んでしまいました。
毎週末、一人でいろいろなところへ行き、いろいろなものを食べたり飲んだりして楽しく暮らしていました。
でも数年経つと「なんか飽きてきた」という感情をもつように。移住先で就職していたので、地元へ戻るという選択もしにくく、親が要介護になるまでなんとなく居続けました。
よほど気に入って住んでも飽きるのでは、というのが移住の個人的な感想です。
テレワーク移住で仕事も変えるなら、先に仕事を見つけるのがベター
地方移住したときは2年ほど派遣・アルバイトをしながら過ごし、その後に就職しました。
フリーター時代は生活が安定せず、いつも貧乏感を抱えて生活していたことを覚えています。
フリーター生活も自由で悪くはありませんでしたが、仕事を見つけてから移住するほうが安心ではあると思います。
ふるさと回帰支援センターなどのサービスを利用
いいかも地方暮らしやふるさと回帰支援センターなど全国的を網羅している移住サービスのほか、長野や静岡、岡山、富山、福岡、高知など、独自のバックアップ体制を用意している自治体も少なくないようです。
移住婚というものまであると知ったときは驚きました。移住の事情もいろいろですね。
東京23区から東京圏外への移住であれば最大100万円が出る「移住支援金」
都会から地方への移住をフォローする取り組みとして、国は移住支援金制度を用意しています。
都道府県が設定する額の支援が受けられます。
東京23区内に10年住んでいるか、通勤していた人で、これから地方へ移住しようとする人が対象になります。
支援が受けられる条件は、内閣の地方創生サイトにくわしく書かれています。
失敗しないテレワークのために、予算が許せば2拠点生活も視野に
予算が許すなら、2拠点生活で地方移住するのもアリかもしれません。
いつ帰っても問題ない実家があったり、親族が空き家を所有していたりすると2拠点生活も始めやすいでしょう。
移住なら実家に戻って仕事する、という選択もしやすいかも。ご飯を作ってもらえたり、たまには愚痴を聞いてもらえたりという特典もありそうです。
普段は実家でテレワーク、仕事で必要があるときは自分の家でテレワーク、という2拠点生活なら予算的、物理的に可能な人も多いかもしれませんね。
住宅サブスクで各地を転々とするのもあり?
近年「月額●●円で好きな場所に住み放題」などとうたった住宅サブスクリプションサービスがいくつか見られるようになりました。
代表的なところではHafH(ハフ)やADDress(アドレス)、Hostel Life(ホステルライフ)などがあります。
これらの住宅サブスクサービスで提供されている家は単身者用が多い傾向にあります。人気のある物件はなかなか空かず、あまり条件のよくない物件しか借りられないという悩みもあるようです。
数年前に利用しようと調べたことがあるのですが、辺鄙すぎる場所の物件しか入居可になっていなくて、車を持たない自分にはまだ現実的ではないかな、と断念しました。
まずは短期のテレワーク移住で、失敗しない引越しを
「ここ!」というエリアがある程度決まったら、実際に短期間そこでテレワークをしてみるといいでしょう。
生活や交通の便利度や物価の高い・安いなどを実感できると思います。テレワーク移住で、仕事も生活も一層、充実させたいものですね。
テレワークの暮らし方については【テレワークで実家に帰ったときの体験談】家での仕事に必要なものなどや、シェアハウスでの在宅勤務がなかなか面白かったといった過去記事にも、くわしく書いています。
良かったら読んでみてください。