虫が苦手です。でも、いま住んでいるマンションのベランダで家庭菜園をしています。
5年くらい前に夏場、初めてししとうやしそ、ハーブなどを植えました。
夏だけだった家庭菜園はコロナショック以降、旅行などをあまりしなくなったので冬野菜にも挑戦。
冬野菜はまだあまりうまくいきませんが、夏野菜は毎日食べられる程度の収穫ができるようになりました。
ここ数年は虫がつきにくい野菜、虫に強い野菜を選んで植えるように。それでも、彼らを全く見ないわけではありません。
すくすくと育つ野菜たちを在宅勤務の合間、ぼーっと眺めるのはかなり癒しになっています。
部屋の中から窓越しに野菜を見るだけなら、たいていの虫は見えないので助かります。
虫に強い?ように見えるオクラやピーマン、甘とうがらし
夏野菜で比較的うまくいくのは毎年、オクラやピーマン、甘とうがらしです。
甘とうがらしは万願寺とうがらしや甘長とうがらし、伏見とうがらし、ししとうなどがよく知られているでしょうか。
苗を買って来て、植えて2ヶ月くらいすると毎日獲ってもじゃんじゃん実がつく感じに。
特に実がたくさんつくオクラかピーマン、甘とうがらしのうち2種類は必ずといっていいほど日々、夏場の食卓に並びます。
成長が早いので、早く取らないと大きくなりすぎておいしくなくなってしまいます。
「昨日とればよかった・・・」と朝起きて後悔することも。
専門家の皆さんのウェブサイト・書籍などの情報によれば、オクラは比較的虫に強い野菜のようです。
ピーマンと甘とうがらしはそうでもないんだとか。ただ、素人でも育てやすい野菜ではあるみたいです。
虫が寄って来にくいという大葉とか
大葉とハーブは、家庭菜園1年目に植えた思い出深い野菜です。
大葉はすぐにたくさん葉をつけてくれて、一番初めに食卓に並べた手作り野菜でした。
でも、この年の大葉は「ただの草」という感じで、あまりおいしくありませんでした。
肥料のやり方がよくなかったのか、もともと苗に問題があったのか、よく分かりません。
ハーブは問題なく葉をつけてくれてありがたかったのですが、我が家にあまり馴染まない野菜だったので登場の機会が少なく、翌年からは育てなくなりました。
育った野菜を自分を含めて家族が食べるか、食べないか、ということをよく考えてタネや苗を買う必要があるんだな、とこのとき学びました。
ちなみに大葉やハーブは匂いがあるからか、あまり虫がつきません。
失敗続きで今年、やっとうまくいったきゅうり。剪定がうまくできず途中脱落
きゅうりは家庭菜園の代表選手的なイメージがあって、初年度からいつも苗を植えています。
最初の年は失敗してしまい、収穫に至りませんでした。次の年も収穫できたものの2〜3個。
そんな感じでうまくいかずに数年。今年はきゅうりがかなりよく育ってくれて、毎日収穫できるほどになりました。
でも、ツルが伸びて狭いベランダをかなり占領するように。根元を残して切ったら、すぐに枯れてしまいました。
剪定にはやり方があると、後になって知りました。正しい剪定のやり方をマスターして、来年こそはうまく育てたいです。
きゅうりは油断すると、虫がついて病気になってしまうことも多いそうです。
オーガニックの虫除けスプレーをこまめに振りかけたりして元気な間、見張りを欠かしませんでした。
虫なのか病気なのか・・・失敗が多いなす
なすも毎年苗を購入しますが、なかなかうまくいかない野菜です。
茎にアブラムシのようなものが這っていることも多く、虫除けスプレーをちょくちょく使っていました。
実がなるもののえぐみがあったり皮が硬かったりして、なかなか満足のいく結果になりません。
収穫したあとの実を洗おうとすると、ヘタのところから小さな虫がワラワラと出てくることもあり恐怖を感じてもいました。
実を水につけてしばらくして、虫が浮いたのを確認してから洗って調理してました。
飛び回ったりはしない虫だったから、なんとか耐えられた感じです(いい気はしませんが)。
なすについては「食べられないこともないけれど、もう少しおいしかったらな〜」というのが正直なところです。
今まで育てた野菜のなかでは、なすは虫のリスクが比較的大きいように思っています。
虫スプレーと肥料、そして土を用意。まず育てたい3つの野菜
我が家でいま使っているのはこの、天然成分で作られたベニカマイルドスプレーです。
我が家は楽天で買いましたが、アマゾンでも買えるようです(22.07現在)。
それにオーガニック肥料と無農薬の土。肥料と土は近所の園芸店で買いました。
これらを揃えても収穫ができたら、スーパーで野菜を買うよりコストが少なくてすむと思います。
毎日の水やりや無駄な葉・茎の剪定、虫の対処などが苦にならない範囲で作業すると、ストレスもたまりにくいでしょうか。
虫に強いオクラと実をつけてくれやすいピーマン、甘とうがらし(甘長とうがらし、ししとうなど)の3つを、初めの年はトライするといいかも。
3つあれば、うまくいかなくても1つくらいは収穫にいたる確率が高いのではないかと思います。
我が家ではオクラやピーマン、ししとうを含めた野菜たちを20cm間隔くらいで植えて育てています。
やや手狭な感じもしますが、水やりや収穫には影響しません。
マンションのベランダでは難しいけど、防虫ネットなどを使えば本格的
100円ショップなどでも、家庭菜園用の防虫ネットを売っています。
これを使えたら虫除けもかなり本格的なものになりそうですが、マンションのベランダなどでは少し難しいかもしれませんね。
我が家も買ったはいいけど使うには至っていません。
きゅうりは変なふうに伸びて、気がついたときには防虫ネットに収まる状況ではありませんでした。
来年の夏はベランダに合う形に工夫して防虫ネットをはって、虫対策をより強固なものにしたいです。
虫苦手さんの家庭菜園は基本的には直接、虫や虫のついている葉・枝にさわらない
虫嫌いの自分が家庭菜園をするうえで気をつけていることは、彼らとの距離を遠ざけることです。
彼らとて悪気があって我が家の家庭菜園に寄生しているわけではないでしょう。
なので見つけたら静かに虫除けスプレーをまき、おいとましてくれるのを待つスタンスでいます。
あと肥料や土にも防虫効果のあるものを選ぶことで、なるべく彼らと出会わないことを心がけます。
一度、虫で嫌な思いをしてしまうとなかなか立ち直れません。
葉や枝、虫に直接触ることを防ぐために、剪定などのときは両手に手袋をしてハサミで作業することをおすすめします。
収穫時はハサミで実を切り、ざるで受ける。水で洗うまでは収穫した野菜にさわらない
虫が苦手な自分は、収穫時も植物たちに直接触らないようにしています。
とりたい野菜の真下にざるを近づけ、ハサミで切ったときにざるが野菜をキャッチするように収穫します。
手でポキっと折ればいいのかもしれません。でも、ポキっと折った時に虫を潰してしまうようなことになれば大変です。
ただ、収穫した野菜に虫がついていることはよくあります。そんな時は手袋をして水で野菜を洗って、虫を取り除きましょう。
手袋をしてもさわれないレベルの虫のつき方だった場合は、家族などにお願いしてください。
無理に自分で虫を取り除こうとして、収穫にストレスを感じるようになると残念ですから。
せっかく育てた野菜、収穫は楽しくしたいですね。
虫は苦手だけど自分で育てた野菜は安心だし、とれたてはおいしい
虫に苦手意識のある自分は、主体的に家庭菜園をしているわけではありません。
主は夫で、自分はたまに水やりをしたり、虫除けスプレーをしたり、食事どきに必要な野菜を収穫したりするという役割。
それでも植えた苗が成長する様子は楽しいし、実がなればうれしいものです。
土と肥料、虫除け、それに苗を調達すれば始められる、お金のほとんどかからない実益を兼ねた趣味ともいえるかもしれません。
お店などで売っている野菜より、収穫したては格段においしいです。
初めてとれたきゅうりは表面のトゲの鋭さと、中身のみずみずしさにとても驚きました。
ピーマンやししとうなんかも、とれたてはそのまま生でかじりたくなるような新鮮さ。
少しのスペースと準備で楽しめる家庭菜園、虫が苦手な方もぜひトライしてみてください。
虫が苦手なままでもじゅうぶん満喫できると思います。
【育ててみたい】ニラやネギなどの香味野菜も、虫が寄って来にくいみたい
次に挑戦してみたいと思っているのは、ニラやネギなどの香味野菜。匂いがあるから虫がつきにくいそうです。
ニラやネギは少しずつ使えると便利ですね。ニラ玉やうどんの具とかに重宝しそう。
家庭菜園を始めた当初は、虫が来たらどうしよう・・・みたいな気持ちでベランダを見るのが少し怖かった記憶があります。
でもだんだん慣れてきました。触ることは今もできませんが、触らなくてもなんとかなってしまうものかなという感じです。
家庭菜園を始めたころのことを書いた記事もあります。
よかったらこちらも読んでみてください→ 虫嫌いの家庭菜園初心者が本当に育てやすかった2つの野菜