テレワーカーとして働いていて、入院が必要になることがあります。
そんなときに気になるのは「入院中も仕事は続けられるのか」「会社への報告はどうすればいいのか」「退院後すぐに復帰して大丈夫?」といったことではないでしょうか。
この記事では、筆者自身が配偶者の入院を支えた経験をもとに、テレワーカーが入院したときに必要な準備や注意点に加えて、筆者の体験談をお話しします。
■この記事では、以下のことをまとめています■
- 入院時に会社へどう報告するか
- 入院中に仕事を続ける場合の準備
- 退院後の復帰の流れと注意点
- 実際の体験談(配偶者の入院・手術ケース)
テレワーカーが入院するとき。会社への報告や、働き方の選択肢について
筆者の配偶者は会社員ですが、コロナ禍でも在宅勤務とは無縁でした。
希望をすれば在宅もOKの職場でしたが、本人が「自分の業務は在宅ワークと相性がもうひとつ」と感じていた様子。ずっと通勤していました。
そんなあるとき、体調不良が続いて近所のクリニックで検査を受けたところ、手術が必要な病気ということが判明。
命に関わる病気ではないとのことでしたが、手術と3週間くらいの入院が必要と言われました。
休職扱いにするか、在宅勤務扱いにするか
入院までしばらく時間があったのですが体調が思わしくなく、勤務先に報告し許可を得て、自宅で仕事をすることに。
そうこうするうち、入院の日を迎えました。
入院中は休職扱いか、もしくはたくさん余ってる有給を消化する?と予想していましたが、テレワークしながら入院するとのこと。
入院中くらい、休んだらどうかと思ったけど
ゆっくりすればいいのに!と思いましたが、勤め人はそうもいかないのでしょうかね。
入院中に休むか、テレワークで仕事をするかは職場や、その人によりけりといったところのようです。
こうした選択をするとき、企業によっては傷病手当金などの制度を活用できるケースもあるでしょう。
傷病手当金は被保険者が病気やケガで会社を休んだとき、事業主から報酬がじゅうぶん受けられない場合にもらえる手当です(参考:全国健康保険協会「病気やケガで会社を休んだとき」)。
ほか、有給休暇や休職制度も、利用できるかどうか確認するといいと思います。
入院は、何かと物入りです。得られるお金についても調べてみましょう。
入院中に仕事を続けるなら、必要な準備は
入院中もテレワーク扱いで仕事をするとなれば、いくつか準備が必要です。経験上、主な準備は3つありました。
- 病院にパソコンやWiFiを持ち込めるかどうか確認
- 電源・セキュリティの注意点
- 会社との連絡方法をどうするか
と、いったところです。病院で仕事をしていいか、OKならばネット環境をどうするか、電源を安定して取れるか。
相部屋なら、電話やパソコンの音などにも配慮が必要になるでしょう。
退院後すぐに仕事復帰できる?注意点と現実は
退院後、すぐに元気なときと同じように仕事ができるかというと、そうでないケースも多いかと思います。
体調が戻らないまま、無理に働くのは絶対に避けたいです。勤務先としても「そこまでして働かないで!」というのが正直なところでしょう。
退院後は職場へ本格復帰する前に、周囲へ連絡・調整しておくのも大事なポイントだと思います。
📖【体験談】配偶者が入院・手術したときのケース
入院から数日、テレワークをしながら過ごし、迎えた手術の日。
家族は朝7時半ごろ病院へ来るよう前日、指示がありました。手術は8時開始で、6〜8時間かかる予定とのことでした。
手術室へ向かう病人を見送ってひとり、病院の待合室でスマホを見たり本を読んだり。
長時間に及ぶ手術を待つのは初めてで、勝手がわからずに、ぼんやり座り続けるばかりでした。
家族も、病院でのテレワークを検討してもいいのではと思った
入院した人の家族として、後から考えてみれば、手術の待ち時間が長いならネット環境を整えて待合室で仕事をしてもよかったかなと思います。
そのほうがヤキモキせず、平常心で過ごせたかもしれません。仕事する場所を選ばないテレワークは、手術の待合室でも長所を発揮しそうです。
そう考えると病人を看病していたり、子育てや介護をしていたりする人がリモートワークできる(=出社しなくていい)というのは本当に便利なことだと思います。
もちろん大変な部分もたくさんありますが、通勤しているときと比べたら何かと都合がいいです。
親の介護をしていたときも、テレワークで良かったと常々感じていました。
介護時代のことをまとめた記事があります。参考なればうれしいです→ 在宅ワークで親の介護をした4年を振り返る「仕事と家事、介護の終わり」
病院内で手術の終わりを待つ側はツラい。仕事してれば、気が紛れるかも
家族(院内で手術を待つ側)に対して病院から、
- 待つ間はお昼ご飯も院内で済ませてください
- 待合室を出るときは申し出てください
などと、なかなかの縛りがありました。食べている間に呼び出されたらどうしようという思いから、食堂で何か料理を注文して食べる気にはなりませんでした。

急いで食べて戻りました
予定時間を過ぎても手術は終了せず、日が暮れてきました。
仕事を早退してきた配偶者のきょうだいが駆けつけ二人、待合室でさらに待つこと2時間。
執刀医が自ら待合室にやってきて「手術終わりました」と。長時間に及ぶ手術で執刀医の目は充血し、疲れぶりがひしひしと伝わりました。
こちら、手術を待っていたのは10時間。ただただじっと、待機していただけなのに疲労感満載でした。
10時間仕事をした時とは全然、別の疲れ方だったように思います。
退院翌日からテレワーク復帰したときの驚き
手術の翌日。どこからどう見ても病人なのに、病室で仕事を再開したと連絡がありました。
在宅勤務というか、在病床勤務ですね。
昔から、ごく限られた職業の人が病室で文章を書いたり、人が訪ねてきて打ち合わせをしたりといったことはあったかもしれません。
どこにいても連絡が取れてしまう現代、デスクワークの人はみな病院にいても仕事をする環境が整ってしまいます。
これがいいことなのかそうでないのか、難しいところです。
中年になった自分たちの入院を、老親に伝えるかという課題もあった
今回の病気と入院、手術の件をお互いの老親たちに伝えるかも課題でした。
双方の老親はすでに独居で、とくに配偶者の親は持病がありここ数年、入退院を繰り返す療養の日々を送っています。
きょうだい皆で話し合い入院治療や手術のことは、親には伏せておくという結論を出しました。
心配のあまり、老親たちの心身にダメージが及ぶのを恐れたからです。
ただもし手術時などに万一のことがあったら。そこまで踏み込んでの話はしていませんでした。
今となれば、手術の成功を感謝するばかりです。
テレワーカーの入院は「備え」と「伝え方」がカギ
退院後も長期療養が必要だったり、あるいは出産で入院していた場合などはしばらくの間、従来と同じ仕事量をこなすのは厳しいでしょう。
正社員で休暇を取れる立場の人ばかりではありません。仕事量そのままで収入を減らさずに、働きたいという人もいるかもしれませんね。
ただ体調が元に戻らなかったり、心に不安を抱えるようになると大変です。
在宅勤務が普及したいま。退院後や病後・産後の労働環境が適切なのかどうか、本人と周囲でしっかり見極める必要があると、家族の入院を通して感じました。
在宅ワーカーの退院後
在宅勤務なら、退院した翌日から仕事に戻れる方も多いかもしれません。
自分の配偶者も退院後、次の日からテレワークで仕事復帰していました。
ただ、少し肝を冷やしたことがあります。
入院にあたってお世話になった友人や知人、仕事仲間への連絡を忘れそうになったことです。
退院したその日に「在宅で仕事復帰しています。いろいろお世話かけました」と一声かければよかったのですが、うっかりしました。
快気祝いなどの用意が、後手に回ったことを反省しています。
自分も含めて家族の入院は今後、できれば避けたいところ。でも、もし機会があれば退院後の連絡も、忘れないようにしたいものです。
テレワークでも通勤でも、病気にはなりたくない
生きていれば病気になることもあるし、在宅勤務だと、入院しても仕事を手放せないこともありそうです。
在宅ワーカーであれ通勤ワーカーであれ、病気をしないよう最大限、気を配りたいですね。
同時に、入院時・療養時の保障などを日頃から、把握しておく必要もありそうです。会社への報告方法や活用できる制度も確認しておくと安心。
入院したときの働き方には、選択肢があります。いざというときは会社・家族・自分の体調を考えながら、最適な形を選びたいものですね。
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