【コロナ解雇から1年】40代後半に始まった第二の人生は「リスク分散」をベースに

ネットを見ていると、コロナ解雇をされた人の惨状を伝える情報が多いなあと思います。

筆者も去年、20年近く正社員で勤めた会社が潰れて、コロナ解雇となった身です。

会社が潰れるか、自分がクビになるのが早いかと思っていた正社員時代

ただ、筆者の場合は勤め先が零細企業だったことや、勤務しているとき上司や経営陣に言いたいことを言い続けていたので「潰れるか、クビか」という気持ちをいつも持っていました。

零細企業に勤めるリスクは承知の上で就職して、それなりに真面目に仕事してました。

小さな会社ではあったものの良心的で、社内もアットホームで働きやすかったです。

でもあるとき、上司が変わって強烈なパワハラに遭うようになりました。

ハラスメントは私だけではなくて他のスタッフたちにも及び、社内の雰囲気も良くないものになってきて、創業以来赤字を出したことのなかった会社の売り上げも下がり始めていました。

入社して10年が経とうとしていた頃でした。

その時は、転職しようかと考えていた一方で「会社に頼らなくても生きられるようになろう」と思うようにもなっていました。

転職活動は一旦休んで、就業規定をよく読み直して副業がNGでないことを確かめてから、昼間は会社で働きつつ、とりあえず自分にできそうな仕事を夜と週末、できる限り試しました。

商品モニターや占い結果のテキスト書き、飲食店の新商品試食・・・本当にいろんなことをしました。

副業を始めた当初は仕事を取りにくかったのが、色々な経験を重ねていくうち、高単価の仕事を取れるようにもなりました。

月20万円弱を副業だけで稼ぐことができるようになって「いつクビになっても大丈夫!」って思えてからはハラスメント下で働くことも、そこまで苦ではなくなりました。

何か言われたら徹底的に言い返すことを繰り返して、むしろ気持ちが良かったくらいです。

「(私を)クビにするのは簡単」という内容のメールに「いつでもどうぞ、お待ちしております」と返すのは痛快でした(笑)。

しばらくするとハラスメント上司は総スカンにあい、会社を去ることに。その後は、それまでしていたような労働的副業を取らなくなっていました。

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副業を「労働系の仕事」から「投資で資産を増やす」方向へシフトチェンジ

そのころから、副業の中心は投資になっていました。

まあ、投資のセンスがそう良いわけではなくて、今もひと月換算で数万円稼げるか稼げないかといったところなんですけどね。

地道に続けて、賢く投資ができるようになりたいです。

そうこうしているうち数年経って、コロナ解雇に遭いました。「そうくるか」という感じではあったけど、不安な気持ちや焦りはありませんでした。

ただ、長年仕事を一緒にしてきた仲間と離れ離れになる辛さはありましたが。

自己都合の退職ではないため、失業保険が1年ほど支給されました。

その間、仕事探しを兼ねて「40代でコロナ解雇された自分は今、どんな仕事に就けるのか」ということを知りたかったこともあり、就職活動をしました。

活動をするうち、潰れた勤め先のような中小零細企業の正社員案件(年収500万円程度)は内定を取れることがわかってきました。

でも「フルタイムじゃない方がいいな」と思い、派遣社員・契約社員の求人にもトライするように。同時に業務請負の仕事にもエントリーしたりして「経験がある仕事なら決まる」ということが分かりました。

その時点で、まだ失業保険が支給されていたので「経験のない業種だったらどうだろう?」という気持ちを持ち始めて、異業種の仕事に応募し始めました。

予想通り不採用続きだったのですが、20社目くらいから書類が通り始めて、面接にも呼ばれるように。

そして42社目に希望通りフルタイムでない、経験のない業種の仕事が決まりました。週3回、半日働く仕事です。

私の場合、仕事をする時の大前提として「在宅勤務」があります。それもクリアした仕事だったので嬉しく働かせてもらいました。

1年ほど勤めてこの仕事は契約満了、次の仕事もスムーズに見つかりました。

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フルタイムで労働すると、投資をする時間がなくなるから

コロナ解雇後に就職活動をする中で、なぜフルタイムじゃない方がいいなと思ったかというと、株式投資や不動産投資に、もう少し本腰を入れたかったからです。

投資をするようになったのは会社勤めをしていたあるとき、親が倒れて実家に帰ることになったのがきっかけでした。

買って住んでいたワンルームマンションをしばらく空き家にしていたところ「誰も住んでないのももったいないし、住んであげようか」と親しい友人が申し出てくれて、毎月家賃が振り込まれるようになったんですよね。

何もしてないのに、ただ部屋を貸すだけで銀行口座にお金が振り込まれて「これが不労所得か」と、衝撃を受けました。

会社員時代はいっとき副業でまとまって稼いでいたことがあるとはいえ、会社から支払われる給料が収入の大部分を占めていたところに「不労所得」というタナボタが降ってきて、投資に興味を持つようになりました。

ただ、その頃は投資のことをよく知らなかったので「もう一部屋マンション買おう!」と単純に考えて、いろんな物件を見て回っていました。

友人に貸していた部屋のローンもまだ終わっていないのに、さらに買おうというのも現実離れしてるかも・・・と少し経ってから考え直して「少額で始められる投資にチャレンジしてみよう」と思いました。

そこで思いついたのが株式投資です。株ってどうやって買うんだ?というド素人からのスタートでした。

実際、証券会社に口座を作って株を買うまでにいろんなことを調べて「情報を集めてからじゃないと失敗する?」というつまらない考えから、口座開設までに数年かかりました。

数年かかって情報を集めたところで、実際にやってみないとわかりません。

実際、最初に買った株は全て値下がりし半値以下になりました。集めた情報ってなんだったんだろう(笑)。

その後しばらく、株は塩漬けて置きっ放しにしていたんですが、頭の片隅では気になっていたんですよね。

「株どうにかならないかな」とは思っていたものの、なかなか持っている銘柄を売ったり、新しいものを買ったりする気持ちにはなりませんでした。

最近では大きく稼ぐことは諦めて、コツコツと買い増しをして配当・優待をもらうことをメインにしています。

安く買える銘柄を、安くなった時に買い増すスタイルです。

ここ数年、NISA枠に収まる程度に毎年1株500〜2000円くらいで買える銘柄を毎年、5〜10銘柄買っています。

分散投資をして買うと、私の場合は割と損が少ないかなという感じです。

それでも上手には買えなくて、底値で買ってもさらに下がるのもあったりします。株って奥が深いです。

40代後半で始まった「コロナ解雇後の第二の人生」はパート勤務と投資、それから

副業をあれこれ試したり、投資をしたりする中で「会社勤めだけがお金を稼ぐ手段ではない」と思うようになっていました。

それこそ、使わないもの(服や本)を売ったり、家にある古物を査定に出したりすることでもお小遣い稼ぎができます。

昨日も、いつも使っているポイントサイト《ハピタス》から、切手の買取査定を申し込みました。

ポイントアップ中でお得でした

査定申込だけで3000円分のポイントがたまるし、切手に高値がつかなくても悔しくなさそうです(笑)。

コロナ流行で最近はあまりしていませんが、エステや飲食店のモニターでも報酬が得られたりします。

解雇から一年、週3でパートに出たり株や不動産の投資をしたりはしているものの、フルタイムの頃から比べたら自由な時間がたくさんあるので「新しい稼ぎ方」を模索する日々です。

最近は手持ち物件を売却査定したり、宅配サービスの資料請求をしたりでお小遣い稼ぎをしました。

こうした「ポイ活」は大きく稼ぐのは難しいですが、楽しく稼ぐことはできます。

ポイ活については別記事「無職の時こそ家でポイ活。楽しく稼げるポイントサイト7つ」にまとめていますので、よかったら読んでみてください。

稼いだポイントが10000円に近づいてきたので、換金しようかと楽しみにしているところです。

換金した10000円は、パートに着ていけそうな「ジャージやTシャツじゃない服」をあまり持ってないので服代に充てようと思っています。

40代でコロナ解雇を経験して「働けなくなったり、仕事がイヤになったり」という事態を考えるように

我が家は夫が正社員で働いていて、私もパートに出ていたり不労所得があったりするので、収入の口がいくつかあります。

だけど、もし心や身体の健康を害して労働できなくなったら?急に仕事辞めたくなったら?と、常に考えています。

投資だけでも暮らせればいいのですが、現状では難しそうです。

もしもそういう時がきたら、東京に住むのをやめようと考えています。

都心に出やすい郊外に安い物件を購入して住むことで、家賃の支払いから解放されると目論んでいます。

例えば写真のような感じの物件。都心に1時間くらいで出られて格安で、それなりに住めそうな家を探すと、これくらいの価格になるようです。

このブログでも郊外の物件探しについては書いたことがあります(その時の記事)

例えば、時給1000円のアルバイトでフルタイム勤務すると、手取り15万円程度の収入になります。安い部屋を買って、そこに住んでギリ暮らせるかなと考えています。

夫か私どちらかが無収入になったら、アルバイトする時間を増やすか、住み込み管理人などになるか、というところ。

まあ、しばらくは元気で楽しく、そこそこ働けるように暮らしたいものです。

あらゆるリスクを想定して、対処を具体的に考えておくと安心かも

「40代でコロナ解雇に遭って仕事を失った」と言うと、とても気の毒がられます。

気の毒がられて初めて「あ、この状況って可哀想なんだ」と知りました。

ハローワークに通ったり、健康保険の切り替えをしたりで公的機関を訪ねたりするうち「けっこう大変」と思いつつ「まだ失業手当出るしいいや」と思ったりもしました。

仕事をせずにしばらく過ごしてみると「この先何が必要で、何がいらないのか」ということを考えるようにもなり、要る・要らないを具体的にリストアップしてみると、先のことが見えてきました。

「生活に必要な分だけ働いて、あとは時間の自由があると嬉しい」ということが分かったので、そういう自分の気持ちになるべく沿って過ごせればと思っています。

仕事を失うリスク、病気になるリスクを考えつつ、収入を得る方法は少額でもなるべく多く持つこと。

収入の出所が多くあれば、仕事を失うリスクは分散できます。

リスクを理解し分散していくことで、ストレスのない人生を楽しく作っていこうと思います。