派遣をやめて海外を半年間放浪して帰ってきた時「毎月決まった金額が振り込まれる上にボーナスあるの魅力だし、正社員になろうかな」という気になっていました。
お金がないことに飽きてしまっていたのかもしれません。ハローワークへ行き、大企業に馴染めなかった経験をふまえて中小企業メインで探しました。
すると家の近くに社員10人という零細企業が求人募集していることを知り、さっそく応募して面接をうけました。
ハロワ求人を見て面接、零細企業の正社員に
面接のために会社を訪ねると、大企業のときのような厳しめの人たちじゃなく、見るからにホンワカしていたのでそこで働くことに。
採用されて働き始めるまで知らなかったのですが、新入社員の私に用意されていたのはなんと個室。
個室といっても戸建ての家に小さな部屋を建て増ししたような形状で、物置を片付けた感じでした。
でも個室はとてもありがたく、のびのびと働き始めました。夏は暑く冬は寒いという環境ではあったけど(エアコンほとんどきかなかった)、個室だったからこそ働き続けられたと思います。
入社したばかりの頃、先輩から「どんな仕事がしたいの?」と聞かれた時「はい、在宅勤務だと嬉しいです」と答えたら変な顔をされました(当たり前です)。
特に何がしたいということもなくて、ただ家でマイペースに仕事ができたらいいなあと思っていたんですけど、先輩的には「思ってもみない答え」だったようで。
その後も「パソコンに向かうことがメインの私の仕事は在宅でもできるし、在宅で社員を雇った方が会社としてもコスパがいいんじゃないですか」みたいなことを、機会があれば言っていました。
いま思えば仕事も満足にできないのに、生意気な若手ですよね(汗)。
在宅勤務OKが出たのは入社から8年目のこと
でもその後、何年たっても在宅勤務には切り替わらず「ずっとこのままなら、やめようかな」と思って上司に退職の相談をしました。
その時やっと「在宅勤務する?」という言葉が返ってきました。
ここで、私の在宅勤務が実現したのは大きな理由があると、今にして思っています。
職場は零細企業でニッチな業種です。その場合、仕事(その会社でしか通用しない独特のやり方)を覚えた人は割と重宝されるんですね。
特にやる気があったわけでも仕事ができたわけでもないんですが、言われたことを時間通りにこなして、逆らわず素直に働いていたら在宅勤務が認められました。
思っていることはとりあえず言葉にして何度も言ってみるといいのかも、とその時はつくづく思いました。
正社員で在宅勤務になり結果オーライでしたが、その時にはもう、大学を卒業して10年が経っていました。
フリーターでも派遣でも正社員でも、オフィス勤務は本当に辛かった。
いじめを受けたわけでも、ブラック企業で働いたわけでもないのに。ただ単に勤務形態が自分にあっていないというだけでかなり磨り減った感があります。
在宅勤務にたどり着くまで10年、もっといい方法はあったかもしれません。最近は「在宅OK」の求人ってたくさん見かけるようになったし、中には正社員での募集もありますよね。
勤め人は生活が安定していますが、クビになったり会社が潰れたりというリスクはやっぱり伴います。なので万一に備えて、いつも在宅でできる仕事の情報には常に触れるようにしていました。
現時点で 、自分の市場価値はどれくらいなのか、自分のスキルでできる仕事ってどんなものがあるのかってことがわかっていたら、仕事を失った場合でも立て直しはききそうです。
在宅でできる仕事の情報をみているとやっぱり請負の形態が多めですが、バイトや派遣、正社員での募集も見かけるようになりました。
求人サイトの中でも特にママワークスやインディードあたりは、在宅バイト・派遣・正社員案件が割とコンスタントに載っていて、求人情報はチェックするようにしています。
まずは正社員にこだわることなく、無理のない範囲で仕事を探して、少しでも長い間、定期的な安定収入を得られるようにすると気持ちの上でも楽かもしれませんね。