
2025年も3月に確定申告をしました。申告方法を青色に変更して、ここ数年は税金が安くなって嬉しいです。
筆者は個人事業主ですが事業規模が小さく、税理士に依頼するのはハードルが高いと思っていて。
近年、申告ソフトを使って記帳や確定申告の作業はとても楽になりましたが「本当にこれでいいの?」 という不安はつきまといます。
「税務調査が来たらどうしよう」 そんな漠然としたモヤモヤを抱えながら、今回も申告を終えた年度末でした。
青色申告会って、どんな会?
事務所の前をたまたま通りかかったとき「青色申告について教えてくれるの?」と興味をもちました。
検索してみると青色申告会は「個人事業主のための税務相談窓口」 とのこと。青色申告に関するアドバイスを受けられます。
「税理士に依頼するほどではないけれど、税の専門家の意見を聞きたい」そんな個人事業主の味方です。一般社団法人で、国内のさまざまなエリアに展開しているようです。
さっそく最寄りの青色申告会に連絡し、確定申告について相談したいことを伝えて、日時を決めて事務所を訪ねました。
個人事業主のために生まれた「青色申告会」とは
戦後、アメリカからやってきた税の専門家の指導を受けて誕生したという、青色申告制度。
同じころ、世の中の機運を受けて納税者たちが自ら、青色申告会を立ち上げました。
現在は税知識の浸透から税制改正運動まで、青色申告にまつわる活動を精力的に行なっているそうです。
一般社団法人全国青色申告会総連合の公式サイトに、青色申告会についてこんな記載があります。
青色申告会は、青色申告をおこなう個人事業主を会員として結成され、会員からの会費により運営されています。各役員は会員から選ばれ、ボランティアとして青色申告会の運営に携わっています。
一般社団法人全国青色申告会総連合 青色申告会の運営と組織図ページ「青色申告会の運営」より
「青色申告を行う個人事業主のための団体」ということで筆者も安心して、相談できました。
個人事業主にやさしい、リーズナブルな料金体系
青色申告会の会費は全国一律ではないようですが、リーズナブルな料金体系で入会できるようです。
筆者が相談に行った事務所では、入会金1,000円・月会費2,000円とのことでした。税理士に依頼するより格安なのでは、という印象を受けました。
青色申告会の会員サービス
青色申告会には申告のサポート以外にも、さまざまなサービスがあるとのこと。
パンフレットに記載されているサービスを要約すると、以下のような感じです。
- 記帳支援(青色申告、帳簿の付け方、会計ソフト操作方法、e-Tax利用方法)
- 源泉徴収、年末調整のサポート
- インボイス制度・電子帳簿保存制度のアドバイス
- 会計ソフト操作、改正税法の研修会などを開催
- 確定申告を始めたばかりの個人事業者等を対象とした記帳指導(税務署から受託)
- 会員福利厚生(国の退職金制度、独自の共済制度・各種団体保険、その他優待制度)
- 税制改正運動
- 融資制度紹介
- 法律相談
青色申告会で「確定申告のモヤモヤ」を相談
青色申告会へ実際に出向いて、申告に関するモヤモヤを相談しました。
相談のあと簡単な入会案内があり、1時間ほどで終了しました。
税務署に提出した申告書は合っているか、間違っているか
2025年3月に提出した確定申告書のデータを持参し、チェックしてもらいました。
「全然ダメではないが、直したほうがいいところもある」とのこと。指摘内容としては、
- 事業に使う銀行口座やクレジットカードを申告ソフトに紐付ける
- 記帳は都度、しっかりと。銀行・クレカが紐づいていれば手間は多くない
- 「事業主貸・事業主借」を使い分けて、事業用・私用のお金の出入りを明確に
とのこと。ちなみに事業主貸とは「事業資金を私生活に使った」と分かるようにする分類項目、事業主借は「私生活の資金を事業に回した」と分かるようにする分類項目です。
青色申告自体を取り消されないか
提出した青色申告書がちゃんとしていない、事業規模が小さすぎるといった理由で税務署から「青色申告する資格なし、白色に変更せよ」と宣告があるのでは?という疑問もありました。
それについては「ないでしょう」との回答でした。
毎年、申告をしていれば、事業規模の大小に関わらず青色申告の恩恵を受けられると聞いて安心しました。
申告書の不備についても、よほどのことがない限り「青色申告取り消し」といった事態は起きにくいでしょうとのことです。
青色申告書を提出前にチェックしてもらえるか
「毎年、3月の確定申告期限が近づくと混み合うけど、事前に日時を決めて来所してもらえば相談に応じます」とのこと。
ひとりで申告書を作って確認して提出する、あの不安から解放されると思うと、次の申告期限まで1年近くあるもののホッとしました。
青色申告会は個人事業主の強い味方なのでは?と思った
今回、相談に出向いてみて、申告への不安が少し和らぎました。
筆者のような、事業規模の大きくない個人事業主は、税理士に頼む前に一度相談してみる価値があると思います。
日々の記帳や確定申告に筆者は近年、やよいの青色申告オンラインというソフトを導入しています。記帳そのものは格段に楽になりましたが、公式サイトに掲載された記事に、
(前略)確定申告を税理士に依頼する場合、小規模な個人事業主やフリーランスであれば、依頼する税理士によっても違いますが年間でかかる費用はおおよそ5万円から10万円程度とされています。(後略)
弥生税理士相談お役立ち情報「確定申告を税理士に依頼する費用相場はいくら?」より
とあり「そんなにかかるのか」と二の足を踏んでいました。税理士依頼の検討は、事業規模が大きくなってからでも遅くないかもと、気が楽になりました。
税理士に頼むか、自分でやるか。以外の選択肢を
今回、筆者が相談した青色申告会の窓口ではとてもていねいに、分かりやすく相談に応じてもらえました。
ただ、青色申告会は全国的に幅広く展開していることもあり、この記事を読んだ方が相談に行ったとき、同様の満足度を得られるかどうかは分かりません。
税金まわりのことについては、税務署や商工会議所などの相談窓口を利用するのもひとつの方法です。
ただ、個人事業主向けの税務サポートが手厚いのはやはり、青色申告会ならではの特徴といえるでしょう。