明日はまた月曜か、という憂鬱をずっと抱え続けていたころ。
その気持ちは子どものころにはすでにあり、フリーターをしようが派遣で働こうが、正社員になろうが変わることはありませんでした。
学校行きたくない、会社休みたい!という気持ちが強かったのか、慢性的な体調不良で顔じゅうに、謎の吹き出物がたくさんありました。
仕事をやめて旅行をしたり、家でだらだらしたりすると体調はバツグンに良くなり肌荒れも解消されますが、新しい仕事を始めるとまた、もとに戻ってしまい。
「働きたくないなら働かなければいい」と心から納得して、労働時間を必要最小限にするまで割と時間がかかりました。
もしかして自分は働きたくないのか?と認識しだしたきっかけ
働き始めたころ。会社に行きたくないという気持ちに対して「仕事が自分に合っていないのかも」と考えていました。
自分に合う運命の仕事はどこにあるんだろうと探すも、見つかりません。
仕事が自分に合っていないということも、もちろんあったでしょう。でも疑問に対する正解は「働きたくない」でした。
それがはっきりわかったのは、正社員として勤めていた会社がつぶれて、無職になったときです。
朝、その日何をするかワクワクと目覚め、昼間は本を読んだり好きなものを食べたりとやりたいこと満載で時間が足りない。夜は晩酌をしながら、明日を楽しみに休む。
そんな生活を1年近く続けて「働かない暮らしが、いちばん自分にあっている」と確信しました。
働きたくないという気持ちは前向きにとらえていい
働きたくないという気持ちに対して、怠け者なのか自分は?と考えてしまう向きは、やはりあるかと思います。
でも、そういう性分なのだから仕方がないし、悩んだところで解決できるかどうかは分かりません。
ならば、その気持ちを前向きに捉えてみては。
働きたくないという明確な意思は、自分の気持ちが客観的にみえている表れ
働きたくない!と声に出したり心に思ったりするということは、自分が客観的にみえているといえるのではないでしょうか。
同時に、素直な気持ちの表れともいえると思います。
早く帰りたい!という想いがいつも根本にあったサラリーマン時代
フルタイムで通勤していたサラリーマン時代は勤務中、会社の中にいても外にいても、いつも「早く帰りたい」と思っていました。
家に帰ると「明日も会社。家にいられる時間はあと何時間?」という気持ちになることも、よくありました。
いま思うと笑えますが、当時は割と切実な悩みだったように思います。
「定時上がり」は正しい選択だった
そうした気持ちだったから日々「定時即退社」を目標に働いていました。とはいえ、残業することもしばしばで。
仕事を早く終わらせようと努力するものの、話しかけられたり電話がかかってきたりすると遅くなってしまうんですよね。
遅い時間に駅のホームで「今日もこんなに遅くなった」と嘆きながら、電車を降りてコンビニでお酒とおつまみを買って、とぼとぼと帰路についていたのも、今となっては懐かしい思い出です。
仕事したくないと考えている人間の大きな弱み
毎日、やる気に満ちあふれて仕事に向かえたならどんなにいいか。
仕事をしたくないというのは残念ながらやはり、人生における大きな弱みでしょう。例えば。
仕事はなんでもいい→理想や目標は皆無
仕事をしたくないと考えている場合は「仕事を通して成長したい、世の中を変えたい」という思いをもつことはおそらくないでしょう。
とりあえず報酬が多そうで、楽な仕事ってないかな。
そんなことを考えながら求人情報サイトなどを見ていると心がすさんでくること、ありませんか。
自分はよくあります。
やりがいもない
仕事のやりがいは?と聞かれたとき、公の場でもプライベートでも「ありません」とは言いづらい。
いくつかのセリフを用意してはいます。
でも用意したセリフのどれも本気で思っているものではなくて、相手が納得してくれて、変な空気にならないような無難なもの。
やりがいはなく日々、ただただ終業時間を待っているだけです。
働きたくない!という考え方の根本は、人間関係によるものかも
通勤型のサラリーマンを数年続けたあと、こちらの都合と会社側のニーズが合致して、30代半ばでテレワークになりました。
家で働けて毎月、決まった給料が振り込まれるのはありがたいと納得し、サラリーマンの給与を維持しながらテレワークをスタートしました。
身体の不調は徐々に消え、仕事も面倒だなと思いつつ、通勤時よりは格段にプラスの気持ちで取り組めるように。
いま考えるとテレワークになり、通勤していたころと比べると、仕事で関わる人たちとの間に距離ができ、人間関係の悩みが半減したのが大きかったのかなと思います。
しかしそれから数年が経ち、コロナの影響で勤務先はつぶれてしまいました。
失業して無職になったとき「もうあんなに働く必要ない」と実感
会社がつぶれて、失業手当をもらいつつ家でぶらぶらする日々は最高でした。
とはいえ失業手当も、一生はもらえません。年金を受給しようにもまだ数十年あるし。
失業手当が終わったらどうしようかなと思ううち「生きていくのに、いくらあればいいんだろう」と考えるようになりました。
20年近くサラリーマンを続けましたが物欲があまりなかったこともあり、定期的な収入を得ていたわりに半分も使っていませんでした。
「会社員のときの給料は使わないで残して、生活費として消費する分だけ労働しよう」という考えに至りました。
生活するのにいくらいるか計算して、10万円程度あれば十分と確信。「もうあんなに働かなくていいんだ!」という大きな喜びを感じました。
毎月10万円稼ごう。どんな仕事をしようか
とはいえ10万円稼ぐのって、そんなに簡単ではなさそう。
できれば通勤ではない、人と顔を合わせない仕事が理想だと探してみるも、なかなか見つかりませんでした。
探すこと数ヶ月。半分通勤・半分在宅の派遣労働が見つかり1年ほど勤務したあと、完全テレワークのパートの仕事が見つかりました。今のところは時給をもらう形で、在宅パートで働いています。
この仕事で月10万円稼ぐためには週3回ほど労働する必要がありますが、自分としては週3は多い印象。
週3労働をなんとか週2にできないか、というのが目下の課題です。
テレワークでできる仕事は人間関係が希薄な分、取り組みやすさを感じる
個々の考え方や性質によると思いますが、個人的にはテレワークでできる仕事は、とてもやりやすいです。
通勤していたときほど人と接する場面がないし、通勤のための準備や時間、服も要らない。
コスパ・タイパともにいいように感じて現状、納得して働けているように思います。
仕事をしたくないのか、会社に行きたくないのか
働きたくない!と感じたときは「仕事をしたくないのか、会社に行きたくないのか」と自問自答してみてください。
仕事が嫌なら職場を変わる、働き方を変えようとすることで解決の糸口が見えるかもしれない。
会社に行きたくなければテレワークに切り替える、在宅勤務できる仕事に転職するなどの選択肢が考えられるでしょう。
働きたくないけど働かなければいけない人間にも向いてる?と思った仕事
働きたくない気持ちを持ち続けていたものの「働かないと」という焦りはありました。
長い間、どんな仕事ならもう少し気持ち良く取り組めるんだろうと、いろいろな仕事について調べたり、実際に試したりもしました。
会社員のころ、副業でいろんな仕事にトライしましたが、ほとんどの仕事は自分には継続が難しく、試すことすらできないものも多かったです。
そのころ考えたり、試したりした仕事のことや今も続けている仕事について、隙間時間で稼ぐために考えた27の副業のうち、収益を出し続けている4つの仕事という記事にまとめました。
仕事に迷う方の参考になればうれしいです。ぜひ、読んでみてください。
いろいろ考えて試して、結論、働きたくない人に向いている仕事はないかもと感じました。でも、比較的取り組みやすい仕事はあるとわかりました。
現状も続けている仕事はほんのわずかですが、ゼロではないから結果オーライかなと思っています。
現状、4つの仕事から収益を獲得中
生活費を稼ぐためのパート労働をはじめ、現状は4つの仕事から収益を得ています。
パート労働のほかの収益源は、株式投資と不動産投資、そして自営業です。
できるだけパート労働にかける時間を少なくし、ほかの3つの仕事に時間を割けるよう試行錯誤しています。
パートは働けば次の月にはきちんと、決まった報酬が得られます。反面、ある程度の時間的拘束が必要です。
株や不動産、自営業には時間的な拘束はありませんし、個人的には労働と違って楽しさも感じられるものの、報酬が安定しないという難点があります。
自分の場合、株は収益をプラスにするまで10年、不動産は15年かかりました。
自営は主に、このサイトの運営です。小さな収益を積み重ねているものの、しばしばマイナスになることもあるのが玉に瑕ですが、ここから収益が出ることはこのうえない喜びです。
働きたくない気持ちを持ちながらでも、心地よく暮らしたい
働きたくないと思いながらこちら、長い年月が経ちました。ずっと会社に行きたくなかったけど、15年以上に及んだ我がサラリーマン生活。
今、その時の自分を「本当におつかれさま、よくやった」と労ってやりたいです。
会社員時代に使わないで取っておいた給料があるからこそ現在、ギリギリの働きでも安心して暮らしているから。
もしも働きたくないという気持ちを持ちながらも「それなりにできる」という気持ちがあれば、期間限定でフルタイム勤務などにトライしてみてもいいかもしれません。
将来の自分をきっと助けます。
ただ、働きたくないという気持ちを持ちながら働き続けると心や身体にダメージが及ぶこともあります。
自分の気持ちに反して仕事を続ける場合は心身の限界を超えないよう、くれぐれも注意しながら働いてください。
働きたくない、仕事がつらい人の日々が一日も早く、楽しいものになりますように。