メンタルをやられるだけだった株式投資が、超絶楽しくなった3つの理由

ここのところ株価が上がってばかりで、新しい銘柄を買う場面がないよねと家族で話しています。

我が家では、親たちは株をしません。教えを乞う人がいないまま始めて、最初は大損ばかりでした。

株式投資を始めて10年近く経ちますが、ここのところやっと「株やっててよかった!」と思えるように。

優待の映画チケットや飲食店の割引券、クオカード、カタログギフトが毎日のように届いて、どんなふうに楽しもうか思案中です。

株は、基本的に下がるものだと理解するまで時間がかかった

運用を続けて「買った銘柄が全て上がるわけではない」ということが腹落ちするまで、少し時間がかかりました。

センスがないのではと落ち込んでみたり、投資する金額が少ないと儲からないのかと途方に暮れてみたり。

メンタルをやられるばかりでした

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失敗から学ぶしかない

とはいえ今思えば最初買ったいくつかの銘柄から、学びは得たかもしれません。

その後も数々の失敗を繰り返しながら自分が満足して、納得できる運用ができるようになった気がしています。

メンタルやられっぱなしだった最初のころから比べると株式投資を今は心底、楽しめるようになりました

最初からリスクを取り過ぎた

初めて株を買ったとき、元手にしたのは40万円。なんでこんなに、いっぺんに突っ込んだのか今では謎です。

証券口座を開いてすぐ、目に留まった4銘柄を理由もなく即買いしました。

コツコツと株価の安い銘柄から始めて、リスクをできるだけ小さくとるという考えをまだ、持っていませんでした。

上がるかなと期待しながら待ちましたが、全ての銘柄が下落。元手の40万円が半分になったときは、メンタルをかなりやられました

下げを経験する

自分なりに選んで買った銘柄が日を追うごとに株価を下げていくと、なんともいえない気持ちになります。

チャートを見るたびに焦りや後悔、怒り、悔しさの入り混じった感情が押し寄せて、他のことが考えられなくなる日もよくありました。

次こそは、次こそはと買うたびに下落、下落。自分は何をしてるんだろう、とだんだん呆れました。

下がるまで待ってから買うことで得られる納得感

それでもやめなかったのは、たまに上げてくる銘柄があったからです。

気を良くして新しい銘柄を買えばまた惨敗で。ギャンブルしてるみたいな感覚でした。

株式投資を始めて5年くらい経ったころから、株価の上昇を期待しないことや、徹底的に下げたところで買うことなどが肌感覚でわかってきました。

下がり切った!と納得したところで買えば、それ以上下がるのも想定内になってきます。ただ今でも「ツメが甘かった」と後悔することはあります。

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なるべく少リスクな資産運用を目指す

持株で資産を築くのは大きな夢ですが、今のところは投資したお金を地道に運用することを目指しています。

なるべく損をしないように取引をすると、小さなプラスが積み重なってきます

配当金がどれくらい出るか、おおよそ分かるから

自分の場合は現状、日本株しか保有していません。

国内市場に上場しているのは約4000銘柄。これら4000の企業情報を定期的にざっと、調べます。

最初は紙の四季報を買って読んでいたのですが、ここのところ証券会社のアプリで四季報が読めるのでそれを利用することが多いです。

調べるときに注目するのは企業情報と業績、配当、そして優待事業に将来性があり、なおかつ業績が良く高配当で、できれば株主優待のある銘柄をリストアップして、毎日チェックするようにしています

4半期に一度発刊される四季報と、証券会社が作る資料などを見比べて「買えそうだ」という銘柄に指値で注文をします。

ちなみに指値は「この株価になったら買います」という注文方法です。

株価が下がっても、保有していれば利益を得られるよう高配当の銘柄を買う

そんなふうにして買って現状、保有している銘柄は30ほど。配当金が年率4%くらいある銘柄を基本、選ぶようにしています。

年4%だと、例えば10万円で買った銘柄なら毎年4000円の配当金が出る計算になります。25年保有し続ければ、元手の10万円がペイできる可能性も高いでしょう(減配のリスクもありますが)。

新しい銘柄を買ったり、上がった保有銘柄を売ったりで多少の増減はあるものの、近年は配当金による利益が月換算で1万円程度、得られるようになりました。

複数の銘柄を保有していれば大きく上げるものもあります。そうなれば売って、売却益を得ます。

高額取引をあまりしないので、50万円以下の取引に手数料を取らない松井証券に作った口座をメインに、取引をします。

保有銘柄の半分以上が、10万円未満で購入したものです。

下がってしまったとき、売るかどうかについて

株価を大きく下げる持株が出てきたら、多くの投資家は売り注文を出すといいます。

自分もどうしようもなく下げたものは売りますが、積極的には売りません。上がるのを待ちます。

ただ業績が悪化したり、何か不安な材料が出てきた持株は、買ったときより1円でも高いうちに売ります。

好業績の銘柄しか買わなくなって久しいので、そうすることで新陳代謝を促している感じです

どんな株を「売ろう」と思うか

10年近く株取引をしてみて思うのは「楽しめるか」ということ。それにやっぱり投資だから、資産を増やしたいですよね。

とはいえ、投資のプロでも100%、自分の思い通りの買い注文は出せないといいます。

買ったあとに「この銘柄は要らなかった」というのはよくあること。そう思ったときは注文を出して、損をしない範囲で売ります

プロフェッショナルは損を承知で売るといいますが、自分はそうはしません。少額取引ということもあり、できるだけ損が出ないように意識します

あと、買ったときの倍以上に値上がりして、なおかつ優待や配当に未練がなければ売ることもあります。

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メンタルが鍛えられた?コロナショックの暴落時は買い増しをしてじっと待った

コロナショックが起きた2020年3月には、日本株もほとんどの銘柄が暴落しました。

このときは、株を始めた当初のようにメンタルをやられることはなく、新たに買おうと思っていた銘柄が希望の株価になるのを静かに待ちました。

2020年から翌21年にかけて、旧NISA枠から少しはみ出る程度に購入。振り返ってみると「欲しかったんだよね、この銘柄」といったものに手が届く貴重な機会だったと思います。

とはいえ、買った株に全て納得がいったわけではありません。保有してみて、優待が期待ほどではなかったり値動きが芳しくなかった銘柄は、頃合いを見つつ適宜、処分しました。

現状、29の保有銘柄のうち買った時よりも上がっているものは8割ほど。購入時より下げた2割についても、売るつもりですが、まだ機会に恵まれません。

届くたびにワクワクする株主優待

株の醍醐味といえばやっぱり、株主優待です。優待だけを目的に買うことはしませんが、大きな楽しみです。

こうした楽しみが得られる投資は株以外には、もしかしたらないかもしれませんね。

株主優待を使って、タダで楽しむ週末のレジャーや外食

ごく最近のことですが、週末の1日を株主優待で過ごせることも出てきました。

無料券で映画を見たり、居酒屋で使える株主優待券で飲み食いしたり。映画館や居酒屋まで歩いて行けば電車賃もかかりません。

こうした優待生活はたくさんの株を持っていないとできないと思っていましたが、そうでもないことが分かってきました。

ちなみにこちら、現状の保有銘柄数は29です。

やっぱり助かるクオカードやギフトカード

株主優待でいちばん多いのは、クオカードやギフトカードといった金券です。

クオカードはファミレスやコンビニ、本屋さんなど使える場所が多いのでとても助かります。

ギフトカードは三菱UFJギフトなど、百貨店で使えるものが主流のようです。

あれこれ迷って選ぶ時間も楽しいカタログギフト

カタログギフトもちょこちょこ届きます。投資金額が多くないからか、届くカタログギフトの額面は1000円とか2000円くらいのものが主です。

大体、食べ物と交換して、おいしく消費することが多いかな。

ちょっと面白い株主優待

何日か前に、保有銘柄のひとつである毎日コムネットから株主優待が届きました。この企業の優待は、企業向けの福利厚生を使える権利です。

会員画面。何日かかけて、全部見たいです

ベネフィット・ステーションという福利厚生で飲食店やホテル、サービスなどの割引や、無料のeラーニングシステムなどが利用できます。

居酒屋やレンタカー、カラオケなどの割引のほか、ファミレスのドリンクバーが無料になるのも魅力を感じました。

eラーニングシステムは選択肢が豊富で、語学学習からメンタルヘルスまで数え切れないほど。無料で読める電子書籍もありました。

ほか面白い優待としては、工場や社内見学ができる企業の株なども持っていますが、見学系はまだ利用したことがありません。

持っている銘柄の優待については「株主優待で損したと思った6銘柄、お得感があった11銘柄」にまとめています。

おみやげがあまり出なくなったけど、株主総会という楽しみも

株主総会は平日開催がほとんどで時間が合いにくいですが、行けるときには行っています。

コロナ流行前はおみやげを出す株主総会もよくあったのですが、最近は感染対策とコスト削減を兼ねているのか、株主総会案内の書類に「おみやげはありません」と書かれているのがほとんど。

行って話を聞くと、将来性のある会社の株を買っているからか、とても新鮮みを感じるんですよね。

やっぱりなかった、おみやげ!と思いながら帰ります(笑)。

株式投資の情報源について

株を始めたばかりのころは情報収集にあたって、雑誌を買うか、証券会社のサイトをみるくらいしかしていませんでした。

その後、紙の四季報を買っていた時期もありますが、1冊2000円以上するうえにかさばるから、最近は買わなくなりました。

四季報は、日本株の全ての情報が網羅されたバイブル的な雑誌で、年に4回発行されています。

ここのところ、自分が株式投資のメイン口座にしている松井証券のサイト上に四季報の情報が掲載されるようになり、最近はそれをみています。

松井証券会員ページ。四季報のボタンを押すと情報が出てきます

ほか、証券会社のサイトではの独自の情報も配信しています。

あとは東京マーケットワイドを観たり、ラジオ日経を聞いたり。それらを参考に、最終的には自分で判断して、購入する銘柄を決めています。

実益を兼ねた趣味としての株式投資。株は老後も楽しく続けられるから

無理のない範囲で、株式投資はこれからも続けたいと考えています。

株には年齢制限がないし優待があると、使うために外出しよう!という気持ちになるのではと期待しています。

それと安く買える銘柄も数が揃えば、それなりの配当金を得られます。配当金で生活費を補填できれば嬉しいし、銘柄が多いとその分、大きく上昇するものも出てくるでしょう。

もちろんこれからも相場全体が大きく下落するタイミングは必ずあると思いますが、気長に優待や配当を受け取っていればいいかなと。

日々の株価チェックや情報収集を楽しみながら、なおかつ着実に資産を増やすためにはどうしたらいいか、いつも考えています。

世の中にはこんな面白い会社があるのかとか、こんな優待初めてみた!みたいなことを思いながら、四季報をじっくり読むのは本当に楽しい時間です。