テレワークは多くの人にとってありがたい働き方ですが、集中力を保つのは意外と難しいです。
今回は、テレワークに集中できない原因と、その対策について考えます。
テレワークだとなぜ仕事に集中できないかという理由の主なものと、一人の空間でも集中するためのアイデアについて、体験談を交えてお話ししようと思います。
テレワークだからばっちり集中できる、という人は少ないかも
テレワークだと完璧に集中できて、オフィスだと全く集中できないという人はあまり、いないのではないかと実感しています。
逆もまたしかりです。
どちらかというとテレワークの方が静かだから集中しやすい、オフィスのほうが仕事モードに入りやすいといった事情はあるかもしれませんね。
テレワークへの苦手意識を払拭するには、どうしたらいいのでしょうか。
あなただけではないから大丈夫
テレワークだと仕事がうまくいかない、集中できないという悩みは、あなただけが抱えているものではないでしょう。
テレワークに苦手意識がある人、周りに見当たりませんか。
在宅勤務があまり得意でない、という方。しばし、テレワークがあまりうまくできなかったころの体験談を交えた記事に、お付き合いくださいませんか。
あなたの苦手意識が少しでも、少なくなればうれしいです。
テレワークに集中できないかもしれない原因を洗い出してみる
そもそも、なぜテレワークに苦手意識を抱いてしまうのでしょうか。
家で仕事ができる!会社行かなくていい!!と最初は喜んでいたのに、実際にテレワークをスタートしたら、想像していなかった悩みがいろいろ出てきませんか。
拙ブログ管理人がテレワークを始めたころに悩んでいたことや、周囲の人の悩みを拾い上げてみると、6つの困りごとが浮上しました。
在宅ワークでは、家族の存在が気になる
これは、大きいですよね。
自分もかつて、勤めていた会社からテレワークを打診されたときは「まさか、家族のいる家で仕事はできないだろう」という気持ちでした。
なので家の近くに小さな部屋を借りて通う形で数年、在宅勤務をしました。
このとき借りていた部屋は38,000円、共益費を含めると50,000円弱。ちなみに会社から在宅勤務手当が10,000円出ていました。
8割自腹だったんですね、今思い出すと損したようにも思えますが、部屋を借りてしばらく経つと「家でもまあいいか」と思えるようになり部屋は解約しました。
家族の存在が気になりすぎてテレワーク無理!という場合は、別に部屋を借りるのが最善策かもしれません。
コストなどの面で難しいようなら、コワーキングスペースなども視野に入れてみるといいでしょう。
【参考】浅草周辺のコワーキングスペースを、仕事場やカフェとして便利に使いたい
部屋でパソコン作業をしていると、かわいいペットが邪魔してくる
これはうれしい反面、予想を超えてくると大変です。
仕事が始まる前にガチで遊んであげられれば良さそうですが、それでは自分もヘトヘトになりそう。
かといって仕事中ずっと、ペットに狭い場所で過ごしてもらったりするのは気の毒な気がします。
隔離可能な狭いスペースに自ら身を置いて仕事をすることで、時間が経てば「飼い主はあの狭いところに入っている間は構ってくれない」と学習してくれる可能性が高いようです。
ただワンルームなどでは、この方法はあまり現実的ではありませんね。
一人暮らしで家が狭い場合は、スペースが作れる部屋への引っ越しや模様替えなどを検討するといいのではないでしょうか。
スマホやゲームが近くにあって、離れられない
カメラで監視されるなどの特殊事情がなければ、テレワークはオフィスにいるより自由度が高いでしょう。
スマホやゲームでいつでも、SNSをみたり好きなゲームを始めたりできてしまう環境です。
同居の家族がいるなら仕事の間、スマホやゲームを預かってもらうのもいいし、近所に実家があったり、親族が住んでいたりしたら毎朝、仕事の前にその家に置かせてもらうことでもいいかもしれません。
一人暮らしの場合は、アパートの入口やマンションのエレベーターホールに鍵付きの郵便受けがあれば、そこへ入れておくといいかも。
App StoreやGoogle playに「集中|勉強・仕事のモチベーション」などのアプリがあります。
こうした集中アプリや、タイマーアプリなどを使ってみるのも一策です。
オフィスより、ついお菓子を食べてしまうクセが加速する
オフィスにいるより自由度の高いテレワークでは、ついお菓子に手が伸びて集中できないという悩みもありますよね。
集中できないばかりか気がついたら、あったお菓子を全部食べていたり。
できれば買わないのがいちばんですが、ストレスが溜まってしまいますよね。
ワークスペースの周辺にお菓子を置かなければ、取りに行くのが面倒であまり食べなくなる傾向はあるでしょう。
それでも無理なら毎日食べる分だけ少しずつ買うか、あるいは高級なお菓子を買うか。
自分もお菓子は大好きです。机に置いていたら全部食べます。
なので個包装のチョコを買って食べる分を都度、冷蔵庫から出して食べています。
出した分を食べ終えてまた冷蔵庫へ取りに行くのはなかなか面倒で、それ以上は食べないことが多いです。
家で仕事という安心感からか始業時間ギリギリに起きる、夜寝るのが遅い
始業時間のギリギリまで寝てしまうのは、夜更かしや寝不足のせいかもしれません。
自分もオフィスワークのときは時間管理ができなくて残業続きの毎日で、寝不足になり会社のトイレで隠れて寝ていました。
テレワークになるとある程度自分の裁量で仕事を進められることもあり、あまり遅くまで働くことは減りました。
夕食を19時ごろに食べられるようになると、夜も早く寝られます。
どうしても朝が辛い、という人は寝言を録音してくれたり、スッキリ起きられるタイミングに起こしてくれる「Sleep Cycle: 睡眠トラッカーといびき録音アプリ」などの睡眠系アプリも、解決の一助になるかも。
テレワークかどうか以前に、その仕事が好きではない。自分に合っていない
これはテレワーク以前の問題かもしれません。
仕事そのものに魅力や興味を見出せない場合は、異動・転職も視野に入れて考えた方がいいのでは、と個人的には思います。
自分の場合、前職でもテレワークの時期がありましたが仕事に向いていなかったのか、日曜の夜などは少し憂鬱でした。
仕事が変わった今はそんなこともなく、割と楽しく取り組めているように思います。
テレワークで集中できない時はどうしたらいいか。手軽にできるアイデア4選
テレワークだと集中できないというとき、試してみたいことが9つあります。
どの方法が合っているかは人それぞれでしょう。相性が良さそうのものをいくつか、試してみるといいかと思います。
在宅勤務でもそれなりの服装・髪型をする
朝起きて、そのままの服装で仕事をしていたりする人はぜひ試してみてください。
外出用の服を着ればいいだけで簡単。全身着替えるのがしんどいようなら、上半身だけでも。
髪もボサボサなら整える。
出勤時と同じようなスタイルになれば、テレワークでも仕事のスイッチが入れやすいかも。
作業場所からなるべく離れたところに、SNSを遠ざける
パソコンやスマホがあるとSNSを見がちですが、可能なら仕事中は遠ざけてみるといいかもしれません。
SNSは見始めると時間が経ってしまうので、仕事の妨げになりやすいでしょう。
その代わり、仕事中の休憩時には仕事に関連した業界のサイトをみたり、語学などの学習をしたりといったことで、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
自分は仕事に飽きたら英語学習アプリで問題を解いたり、寿司打というローマ字入力用のタイピング練習ゲームをしたりすることもあります。
在宅の仕事でも、早寝早起きを心がける
テレワークは仕事が暇・忙しいに関わらず生活のペースを乱しがちです。
家にいるからとつい夜更かししてしまってゲーム→寝落ち→ギリギリに起きる、のルーティンが身につくとフィジカルとメンタルにもあまり良くないでしょう。
夜にやっていたゲームを試しに、朝早くやってみるとか。
睡眠時間を確保することで、テレワークにも取り組みやすくなるかもしれません。
ストレス解消グッズ・ツールを用意する
ストレス解消グッズやツールといっても人それぞれ。
ここではあまりお金をかけずに、特別なものを揃える必要がない方法を紹介します。
手で挽けるコーヒーミルを常備
コーヒー豆を挽くときは電動のグラインダーを使っていました。
壊れがちだったので手挽きのミルを取り寄せてみたところ、これが割と楽しくて。テレワーク時の息抜きにちょうどいいです。
ゴリゴリと豆を挽いていると、コーヒーのいい香りもしてきて癒されます。
コーヒーミルといってもピンキリですが、自分が取り寄せたのはリーズナブルで単純な作りのもの。
単純すぎるからか丸洗いできるのもうれしいところです。ちなみに買ったのはこちら。
コーヒーミルは本当に種類が多いから、もしかしたらもっといいものもあるかもしれませんね。
パソコンやスマホでできる学習ツールを揃える
職場の決まりなどが許せば、学習ツールを揃えて仕事の合間に勉強してしまうのもいいストレス解消になるかもしれません。
自分も、アプリやサイトをいくつか利用しています。例えば、
- 英語学習アプリ「英語物語」
- ローマ字入力用のタイピング練習ゲーム「寿司打」
- 語学学習アプリ「Duolingo」
- 食生活アドバイザー試験対策アプリ「一問一答トレーニング」
- ファイナンシャル・プランニング技能検定「FP3級学科一問一答問題集」
など。Duolingoは中国語バージョンを終了したので、別の言語にトライしてもいいかなと思っています。
chatGPTに聞いてみる
chatGPTに「テレワークで集中できなくてストレスを抱えがちなんだけど、どうしたらいい?」と聞いてみると、納得のいく答えがかえってくるかもしれません。
実際に聞いてみて、かえってきた答えはこうです。
テレワークにおいて集中できないことは、多くの人が経験する課題です。以下にいくつかの提案をいたしますが、それぞれの方法を試して、自分に合ったものを見つけてください。
- 作業環境を整える
- スケジュールを立てる
- 優先順位を設定する
- 適切に休憩をとる
- 運動やストレッチを行う
- 目標やリワードを設定する
- コミュニケーションを慎重にする
- マインドフルネスや瞑想を挑戦する
(一部略)
かなり詳細に答えてくれたので、割愛しつつ紹介しました。質問を変えたりして、いろいろたずねてみてもいいかも。
割と頼れる相談相手です、chatGPT。
家庭菜園をする
近年、家にいる時間が増えたこともあり家庭菜園をするようになりました。
最初は2、3苗を買ってきて適当に植えていたのですが、家人の腕が割とよく、常時10種類ほど野菜を植えています。
野菜が獲れるという実利があることに加えて、緑に癒される、日除けになるなどの効果も。
集中力が途切れたとき、ベランダに緑があるととても落ち着く気がします。
BGMをかけてみる
BGMも、リラックス効果を感じる時があります。
仕事中に音がある方がいいか、無音の方が集中できるかは人によるかもしれませんね。
自分も集中したいときは無音の方がいい感じですが、単純作業のときはBGMをかけることがあります。
ラジオNIKKEI第二が平日の昼間、ずっと音楽を流しています。
ラジコならすぐ繋がるし無料だしで、最近はもっぱらラジオNIKKEI第二です。
アロマグッズを置いてみる
ローズマリーをはじめ、アロマのなかには集中力を高める効果が期待できる香りがあるようです。
家にあったら、試してみては。原材料が植物だけのフレーバーライフのアロマオイルなどなら、安心して使えます。
こうした香りモノはテレワーカーへのプレゼントにも、いいかもしれませんね。
仕事仲間とのコミュニケーションを見直す
テレワークだと仕事仲間とのコミュニケーションは、チャットが中心になるかと思います。
チャットはいろいろな人から集中的にメッセージがきてしまって、気が散って仕事にならないことがありませんか。
1時間おきにチェックするなど支障のない範囲で時間を決めると、集中力が削がれることが減るかもしれません。
作業環境をより自分仕様に
仕事をするとき、好みの文房具などがあると気分が上がること、ありませんか。
古いものを新しくするだけでも、少し気分がよくなったりします。
好きなものをそばに置いたり、古くなっているツールを新調したりすると、仕事へのモチベーションも違ってくるかもしれません。
スケジュールを細かく、具体的に設定する
1時間刻みでやることをリストアップしてみたりすると「時間通りに終えよう」という気持ちになって集中力が増すことがあります。
ただ、途中で別の仕事を急に頼まれたりして、せっかく立てたスケジュールが台無しになることはよくあるので、想定しておくと気が楽です。
ここまでできれば上出来、といった軽い気持ちでいいかと思います。
ずっと座ったままでいない
座ったままでいると、集中力が途切れやすいことが多いようです。
そうなる前に立ち上がってストレッチをしたり、水分をとるなどして集中力を維持するといいかも。
座りすぎは健康面でも良くないと聞きます。積極的に立ち上がりたいものですね。
台所で5〜10分程度立ち仕事をしたり、場所を限ってすぐに終わる掃除をしたりできるのも、在宅勤務ならではの気分転換の方法でしょう。
仕事に飽きたら家事、テレワークでなければ難しいです。「集中できない」と思ったら積極的に家事を片付けましょう。
本格的にするのではなく、数分で終わる家事にちょこちょこと取り組むのがコツです。
時間を区切って昼寝をする
眠くないのに昼寝をする必要はありませんが、テレワーク中にぼーっとしてしまうことがあるなら昼寝の時間を取るのはいいことだと思います。
オフィスだと、昼寝ができる環境はあまりないことが多いですよね。その点テレワークは得。
10分から15分程度でタイマーをかけておけば、寝過ぎを防げます。
人間が深く集中できる時間は短い。集中できないからといって悩まなくてOK
人間の集中力は、そう長くは続かないと聞いたことがあります。
近年、ポモドーロ・テクニックという時間管理法を知る機会があり、文章を書くなど考える系の仕事のときにはよく取り入れています。
テレワークではポモドーロ・テクニックで25分作業・5分休憩を繰り返してみよう
ポモドーロ・テクニックは簡単で単純な時間管理法です。25分作業したら5分休む、を繰り返すだけです。
この時間管理法を編み出した人は25分作業・5分休憩ルールを決めましたが、必ずしもそうでなくてもいいかもしれません。例えば30分作業、7分休憩とか。
オンラインで利用できるポモドーロタイマーや、アプリなども便利です。
ポモドーロ・テクニックについてくわしく書いた記事「仕事や勉強に集中できないとき試したい、世界的に親しまれている時間管理法」があります。こちらも参考になればうれしいです。