競争したくない気持ちを大事に。競わないほうが幸せな人もいる

45歳の時に正社員で働いていた勤務先がつぶれたことを機に、フルタイムで働くことをやめました。

現在は在宅パートスタッフとして働くほか、こうしてブログを書くことや、いくつかの不労所得で報酬を得る日々です。

この生活になってみると、会社員を辞めるまではずっと競争の渦中にいたことを実感します。

思えば、競争することが当たり前だったけど

自分も含めて世の中の人の多くは実感することもなく自動的に、競争社会に放り込まれているのではないでしょうか。

「競争で勝つ人がえらい、負ける人は努力が足りない」と刷り込まれて。

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小学校からテストや通信簿で、順番をつけられる

6歳になるとほとんどの人は、小学校に入学しますね。

小学生になると勉強をしなくてはいけません。テストがあり、点数がつけられます。

この時点ではまだ競争は始まっていないように見えますが、テストの点数が高い子のほうがえらいような風潮がありませんか。

学年が上がるにつれて、いつもいい点数を取れる子とそうでない子にはっきり分かれてきます。

頭のいい子、よくない子という暗黙の区分けがなされます。

「がんばればできる!できないのは、がんばっていないから」と言われて、そうなのかと素直に思っていた人が大半でしょう。

でも振り返って考えると、やればすぐできる人とそうでない人は、はっきりしていたように思えます。

それががんばりの差だけではないことを知るのは、だいぶ大人になってからでしょう。

中学に入れば高校入試を視野に入れた偏差値教育が

そして中学校に入れば、偏差値という物差しが加わります。

偏差値の高い高校を目指す人と、そういう学校を目指せない人という線引きが始まります。

「あなたにはこの高校は無理だから、こちらを」とか「公立はむずかしいかも」などと言われた経験をもつ人も少なくないのでは。

進学することが当たり前という前提で。

日本では義務教育は中学までですが、中学までしか行かない人は問題があるように見られがちです。

内閣府の調査によれば、男女とも高校へ進学しない人は5%にも満たないそうです(男女共同参画白書 令和3年版 第5章 第1節 教育をめぐる状況より)

高校では偏差値教育からの受験戦争へ

高校に入学すると、偏差値教育はさらに厳しいものになります。

自分の進路を決める自由が与えられますが、この時点で「本当に自分がやりたいこと」や「自分に向いていること」がはっきり分かる人は、そう多くないでしょう。

何をしたいのかよく分からないまま、進路の決定を迫られます。

就職・進学どちらを選んでも、競争は続きます。

大学や専門学校でも試験や実技、論文などで評価付けがされる

専門学校や大学に進学すると、少し自由を得たように思えてきます。

でも数年後には、就職活動が待ち受けています

就職しない、自ら企業などを立ち上げる、さらに進学するなどの選択肢もあるものの、多くの人は企業や団体へ所属することになるでしょう。

バイト先にも評価制度があったりする

専門学校や大学に通っている間に、多くの人はアルバイトを経験します。

評価制度があるアルバイト先も珍しくなく、能力によって待遇に差が出ることもあるでしょう。

社会人になって組織に属したあとも

企業や団体などの多くは、従業員にコンスタントな試験を課すところも少なくないようです。

試験の成果に、日々の貢献度などが加味されて昇進のスピードやボーナスの額などが決まったりします。

どこかに属していれば、競争はやはり免れないようです。

何年もこうした競争にさらされて、心や身体に不調をきたす人を多く見かけるようになります。

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同じ環境下で同じように頑張っても、成果には個人差がある

がんばれば何でもできる!と学校では習います。

でも、がんばった人がみんな志望校に合格するわけではないし、野球少年がみんなプロ野球選手になれるわけではありません。

よく言われることですね。

がんばれない場合もある

本気で取り組んでも、思うような成果が出ないこともありますよね。むしろ、そういうことのほうが多いかもしれません。

そのとき、もっとがんばらないと!みたいに思うのは、危険なこともあるかもと思います。

もう少しがんばれる余力があるうちに、逃げ道を探すほうが賢明な場合もあるでしょう。

【体験談】会社員時代、仕事でミスをしたときのこと

会社員として働いていたとき、担当していた仕事でミスをしたことがありました。

今後同じことが起こらないよう改善提案などをし、業務のシステムを変更するよう申し出ました。

責任を全て追うことになり、減給に。「今度同じことが起こったらクビ」と上司から言われ「怠慢」とも。

至らないところはもちろんありました。ただ、自分としては真摯に、業務に取り組んでいたと思っています。

そのときはとてもショックを受けました。親の介護をしていたこともあり、クビになったらどうしようかと夜も眠れませんでした。

でも数日後、怠慢とか言われるのおかしいよね?真面目に働いてるのに!と、我に返りました。

怠慢上等

そこからは「怠慢上等!」と腹をくくりました。

終業後や朝の早い時間、週末をフルに使って副業に精を出し、もう会社やめてもいいよね?と思えるくらいの月収を稼げるように。

そうなってくると、同様のことを上司に言われても「クビ?いつでもどうぞ。楽しみにしています」と言えるようになってきます。

あのとき怠慢という言葉を真に受けて、会社の仕事を盲目的にやらなくてよかったと心から思います。

副業で身につけたスキルは勤務先がつぶれた今、自分の大きな財産になっています。

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競争に向かない人もいる

世の中で働いていると、無意識に競争下へ置かれていることが多いように感じます。

でも、競争に向かない人もいます。いわゆる「内向型」というタイプです。

内向型とは人と関わるのが苦手だったり、刺激に対して敏感に反応してしまう人のことを指します。

内向型の人が競争社会に身を置いていたらどうなるかは、想像に難くないでしょう。

「自分は競争に向かない」と自覚したい

なぜ、勉強ができないんだろう。仕事が上手にならないんだろうという悩みを抱える人は多いと思います。

がんばってもどうしてもできないとか、正直な話もう仕事やりたくないな、と思ったら。

逃げ道を探しましょう。

競争に向かない人に、競争は本当に疲れますから。

自分は正社員だったころと比べて今、年収は1/3ほどです。

でも、理想の暮らしを手にいれ、やっと人間らしく生きられるようになった気持ちでいます。

正社員として無理に働いていたときのことについて、別記事「40代でフルタイムはきついから。働く時間と年収を1/3にして分かった大事なこと」にまとめています。

こちらの記事もお役に立てば、とてもうれしいです。

この人は競争に向かないのでは、と思ったら

「競争に向かないかも」と、自分以外の人を思い浮かべているあなたは、心のやさしい人ですね。

もし思い浮かんだ人が家族や親しい友人なら「競争しなくて大丈夫」と言ってあげてください

そして、その人にあった「競争のない社会」を楽しく模索してみましょう。

競争することで伸びる人もいるけれど

テレビでスポーツ中継などをみていて、負けた側が心底くやしがる場面を目の当たりにすると「あんなにくやしがれるのすごいな」と思います。

心底くやしい気持ちを持てるのは、スポーツが得意なことと同じくらいすごい才能だなと。

そういう環境下で伸びる人ももちろんいるけれど、そうでない人もいる。

競争できる人間ではない自分はダメ、というわけではありません。それに気がつくと、本当に気が楽です。

多くの心理学者が、競争しないほうが幸せな人がいることを指摘

心理学者のなかにも、人間のこうした内面について掘り下げた人たちがいるようです。例えば

完璧ではなく、充実した生を求めよ(スイスの精神科医・心理学者 カール・ユング)

内向性を個体差の一つ、人間特性とする(ドイツの心理学者 ハンス・アイゼンク)

といった見解があるようです。ちなみに、ユングもアイゼンクも20世紀に活躍した心理学者。両者とも故人です。

ずいぶん前から、人間の生きやすさについて考える学者はいたのですね。

競争のない生活に身を置いてみて思うこと

こちら、競争のない生活になってはや、3年が経ちました。

競争のほか、ノルマや残業もありません。

これらとお別れするために、定額の月収や年2回のボーナスを手放しました。

使わないほど稼いで、疲れてばかりいた時間が本当にもったいなかったと今にして思います。

競争のない生活のために準備できること

競争のない生活を実現したい!と意識していたわけではありません。

ただ、勤務先でパワハラに遭って、そこからどうやって逃げるかということは原点だったと思います。

楽しく取り組めて、お金が稼げることを徹底的に追求した結果、競争のない生活を送れるようになりました。

競争のない生活を実現するために何が必要か、どんな準備をしたらいい。体験談を交えてお話しします。

不労所得の獲得

不労所得というと、お金持ちの人が手にするものというイメージがありませんか。

普通の人でも皆、少額なら不労所得を得られますそれを少しずつかき集めると、中額?になるかもしれません。

自分の場合、独身時代に購入した小さな持ち家に住めなくなったとき「借りてあげる」と友人が言ってくれたことが、不労所得を得たきっかけです。

友人は1ヶ月に1度、口座に5万円を振り込んでくれました。持っているものを貸してあげるだけで毎月、報酬が得られることに感動した記憶があります。

そして不労所得をもう少し増やそう!と調査を重ねること数年。現状は家賃収入に加えて、わずかながら株式の運用益もあります。

ただ最近、家賃収入が下がってしまったので現状、不労所得は月換算で5万円ほどです。

不労所得は収益が出るのに時間がかかることが多い

友人に部屋を貸していた当初はまだ住宅ローンが残っており、家賃分はほぼ全額、支払いに消えていました。

ローンは完済まで15年かかりました収益が出るのにずいぶん時間がかかったなという印象です。

株式投資もしかり。最初は下がるばかりで、しばらく取引をやめていた時期もあります。

今も目立った売却益はまだ、出せていません。配当でかろうじて、収益を得ている状態です。

優待株を多く持っているから、楽しく取り組めているように思います。

比較されない環境下での労働は、在宅勤務を検討したい

比較されないところでどうやって労働するかを考えたとき、在宅勤務は有力な選択肢なのではないでしょうか。

ただ、テレワークならどんな勤務先でもいいかというと、そうでもないです。

正社員でもパートでも派遣でも、査定や評価がされないことが理想です。あと、業務請負などもいいでしょう。

ただ、派遣と請負はいつ切られるか分からない不安定さがありますね。

競争しないで生きる人生は本当に楽しい

最近、毎日楽しいなあとつくづく思いながら暮らしています。

朝起きると、今日は何しようかなとワクワクしている自分がいます。

何をすると言っても本を読んだりネットを見たり、こうしてブログを書いたりで特別なことはしてないんですけどね。

楽しいと思えるのは、競争しないところに身を置いているからなのかなと思います。

学校では苦手だった勉強が、競争のない環境下で趣味に

最近始めた趣味のひとつに、語学学習があります。

学生時代はあんなに苦手だった英語にハマっている自分に笑えます。

テスト続きで、いつも思うような点数が取れなくて周囲に「もっとがんばれ」と言われて、英語への苦手意識はずっと消えませんでした。

でも今、英語が楽しくて仕方ないです。競争しなくていいし、試験も受けなくていい。

純粋に英語で、ネットに書いてあることや映画のセリフを理解したい気持ちがあります。

競争のない生活は根気よく実現する必要があるかも

自分がいま、競争のない生活を送れているのは勤務先がつぶれたことがきっかけです。

安定した収入を捨てて自由になりたいと考えつつ、思い切れませんでした。

この文章を読んでくれている人のなかにも、そういう状況に身を置いている人がいるかもしれません。

無理に今すぐ、その生活を捨てる必要はないでしょう。でも、準備はできます。

不労所得を増やす、副業や資格取得でスキルを身につけるなど。今すぐできることから、始めてみませんか。

それらを続けながら、競争のない場所でのゆったりした暮らしを模索してみるといいのではないでしょうか。