虫全般が苦手です。数年前に夫が狭いベランダで家庭菜園をし始めたときは、かなりモヤモヤしました。
たまに「水をあげてくれる?」とメッセージが送られてきて、恐る恐るじょうろで水撒きをすると。
小さい虫がじょうろの水を避けてワラワラとこっちへ飛んできたり、茎にアブラムシが行列をなしていたりするのを見るたびにゾッとしていました。
虫嫌いの私を尻目に夫は野菜作りが上手くなり、年を経るごとに野菜の種類を増やしています。
私も次第に慣れて在宅ワークの息抜きに、家庭菜園の植物を眺めるのが癒しになりつつあります。
何も知らずに、とりあえず種や苗を買ってきて
引っ越したマンションのベランダに草木を植えられるスペースがあり「ちょっとやってみよう」と始めた家庭菜園。
とりあえず近所のお花屋さんで種と苗、百均で土を買って植え待つこと数日。
そう簡単にはいかないだろうと思いましたが、数種類植えたうち最初の年は4種類が育ちました。
収穫したては美味しくて「お店で買うやつと違う〜」と言いながら、虫嫌いの私も美味しく食べていました。
収穫までこぎつけたのはトマトとスイートバジル 、ししとう、大葉。真夏に家を空けた一週間で枯れたように見えたのですが、ししとうは翌年も実をつけてくれました。
その時のことを書いた記事はこちら→ 虫嫌いの家庭菜園初心者が本当に育てやすかった2つの野菜
キャベツの残骸の横に、いかにも「お腹いっぱい」という態度のイモムシが
去年の秋の終わりごろ、キャベツの苗を新しく追加しました。
キャベツみたいな大きめの野菜が収穫できたら嬉しいな〜と、楽しみに待っていました。
植えた苗が、小さくもキャベツの形になってきたぞと思っていた矢先。
洗濯物を干そうとベランダを開けたらほぼ虫に食われて、繊維質だけが糸のように残っていました。
キャベツの残骸の横には、気持ち良さそうなイモムシが。キャベツを食べてお腹いっぱいだったんでしょうか。
食べられてしまったのは残念でしたが、イモムシの気持ち良さげな様子をみていたら笑えました。
虫嫌いの自分には退治するという選択肢はなくイモムシはそのままになりましたが、キャベツ以外はこの時、被害はありませんでした。
ブロッコリーを植えたら野鳥の食卓に
イモムシに食べられてしまったであろうキャベツの隣には、ブロッコリーの苗を植えていました。
植えて数ヶ月。スーパーで見かけるほどの大きさではありませんでしたが「そろそろ食べられるかも」という形状に。
そんなある日、ふとベランダに目をやると鳥が休んでいました。
気持ち良さげに休んでいるのを横目で見ていたら、30分後も同じ場所に(多分)同じ鳥が。
飛んで行ったのを見計らってベランダに出ると、ブロッコリーは真ん中の柔らかいところから外の葉っぱに向かってほぼ完食されていました。
鳥はブロッコリーを美味しく食べたんでしょうか。
かろうじて根っこが残っていたのでそのまま水をやり続けたら、黄色い花が咲いてキレイでした。
オクラは美味しかったけど、アブラムシの大群が恐怖
去年の夏野菜のなかでも、驚くべき成長を見せたオクラ。
実がなってるけど収穫すべきかと悩んでいるうちにどんどん大きくなり、収穫時には30センチになっていました。
ひろく市販されている一般的なオクラより実が大型の種類だったようです。
オクラの収穫をためらったのは、茎にアブラムシがよくついていたから。
実を切り取る時にアブラムシがドドドと落ちてきたら怖いので獲れずにいたら、収穫時期を逃してしまいました。
2個目からは普通の大きさで収穫したんですが、ピーマンやししとうと比べても割と大きかったです。
この時は虫の大群には出会わなかったですが、オクラはもともとアブラムシなどがつきやすいそう。
去年の豊作に味をしめて今年も植えたので、虫がつかないことを祈るばかりです。
大葉はすぐ育つし、収穫するときに虫がブンブン飛ばない
大葉は苗で植えるとすぐに収穫できて助かります。
今年も数週間前に買ってきて植えたのがもうボーボーになり、パスタに山盛りにして食べたところ。
とれたては美味しいし、どんなに食べてもじゃんじゃん生えてくるので積極的に食べています。
収穫は基本、手でむしります。引っ張る衝撃で虫が飛んできたりはしないようで、安心してブチブチっと柔らかそうな葉からむしります。
大葉の虫被害について種屋さんやプロの農家さんなどのサイトで調べてみると、虫に食われやすいと書かれているものが多いようです。
我が家で育てている苗に、たまたま虫がついていないだけかもしれません。
虫がつきやすいと分かってからは、ナチュラル系の虫除け「ベニカマイルドスプレー」を買って定期的にシューシューしています。
あれ、ししとうには虫がいない?
最初の苗植えで、生命力の強さを実感したししとう。
2代目の苗もよく育って、こちらの食べるスピードよりも多く実をつけるようになりました。
大葉のようにブチっとむしるのは難しくて、葉をかき分けながら実の根元をハサミで切って取ります。
株全体をしならせて奥にある実を取って、手を離すと一瞬ブンと振れます。虫が落ちてくるんじゃないかと最初は恐る恐るでしたが、そういうことは特にありませんでした。
実際のところ、ししとうは病虫害に比較的強いようです。
たくさん採れるのは嬉しいですが、夏を超えると少し辛味が増して食べにくくなります。
ちなみに越冬した1代目のししとうの2年目の実は、夏までは普通に美味しかったです。
ピーマンも収穫の時に虫が飛ばない
ピーマンもししとう同様、収穫のときに虫の心配が少なかったです。
しかも夏の中ごろまでは実が柔らかくて、生で食べるのが楽しみでした。
初収穫の実を生で食べたとき「ピーマンってこんなに甘いのか〜」と感動しました。
ただ、ピーマンはししとうほど多くの実がつきません。我が家の育て方がもうひとつなのかも。
今年も夏に向けてピーマンを植えたところです。
甘くて美味しい実がつくのを楽しみに、夏を待っています。