こちら、会社員でなくなって6年が経とうとしています。
サラリーマンのころは日々「辞めたい」と思いながらも自力では退職できず、辞めてからは金銭的な不安を抱えています。
でも「会社員時代のほうが良かった」と思ったことは一度もありません。
方向性は間違っていませんでしたが、悩む時間が長くなったことについては、ものすごく反省しています。
もっと早く辞めれば良かった。この一言に尽きます。
お金の不安とどう折り合いをつけて、50代の今、どうやって生計を立てることになったか。
会社員だったころと、辞めてから数年のリアルな変遷をまとめます。
【第0章】足踏み時代:「辞める」を先延ばしにしていた
会社員になったのは27歳のときです。フリーターや派遣をひととおり経験したあと「正社員も経験しておくか」と、軽い気持ちで就職しました。

何年か勤めたら辞めるつもりで、就職から3年経ったころ。勤務先で希望退職募集をするタイミングがあり「退職金たくさんもらえる!」と募集に飛びつきました。
募集に年齢等のくくりは設けられていなかったのですが「あなたはまだ若いからだめ」と言われ、上司に「なぜ辞めたいなんていうのか?」とキレ気味に尋ねられました。
「きちんと長年勤めてから辞めるべき」と説得され、このときは退職を断念しました。希望退職募ったのは会社だよね?と不思議に思いながら。
その後も勤続する気はあまりなかったものの「辞めるなら、辞めてからの生活(主に収入面)をはっきり描いてから辞めよう」と真面目な考えになり、ますます退職が遠のきました。
辞めたい気持ちは確実にあったのに、永年勤続表彰までもらう始末で笑。
会社を辞めたいという気持ちに対する「せっかく正社員なのに」「辞めてどうするの?」「考えが甘い」などという意見に、ビビり始めてもいました。
一度、安定してしまうとそこから抜け出すのは、なかなか勇気のいることなのかも。
会社員時代「サラリーマンを辞めたあと」を考えて取り組んでいたこと
就職したときから、サラリーマンとして勤め続ける考えはなく「なるべく早く辞める」という気持ちでいました。

人生経験の一環として、会社員もしてみようと考えての就職だったからです。
なので平日の昼間は会社勤めをしながら、帰宅後や早朝、休みの日に「いろんな稼ぎ方」を模索していました。
会社員を辞めてからの仕事を模索して一番、時間とお金をかけたのは
一番お金と時間をかけたのは、外国語の資格・技能の習得です。休みの日に通訳スクールへ通い、平日も空いた時間を使ってかなり勉強しました。
数年+数百万の投資をして通訳のプロ課程を受講したとき、クラスメイトたちの技能の高さや飲み込みの速さを目の当たりにして「これは、自分には無理」と実感しました。
その後も時間や金銭の投資を続けていたら、プロになれたかもしれませんが、技能の高い人たちばかりのレッドオーシャンで闘い続ける気持ちにはなれませんでした。
当時は「無駄だった」と落ち込みました。でも「自分に向かないこと」を一つずつ消去していく作業も必要だったと、今は理解しています。
その後も方向性を変えて「いろんな稼ぎ方」を模索
通訳を諦めたあと、オンラインで受注できる仕事をと考えて、
- ライター
- 覆面調査
- アンケート回答
などを試したりしたほか「ネットで億稼ごう!」的な怪しい情報商材を購入したりもしました。
このころ運営していたブログはアクセスを集めたあと炎上し封鎖、暗号資産やFX、株式投資を始めるもマイナスばかり。
「会社員の肩書きがあるうちに」と購入した小さな部屋も、ローン完済は程遠い状況で。
迷走が続きました。
【第1章】退職直後:解放感と、襲いかかる「無職の自分」への焦り
「いつになったらサラリーマン辞めるんだ」から「ほんとに辞められるのか」へ気持ちが傾きつつ、入社から20年が経とうとしていたころ。
会社がつぶれることになり、事実上「解雇」という形で長年の願いは叶いました。

45歳で解雇に遭った私の後悔と次への一歩という記事に、そのころのことをくわしく書いています。
他力でのサラリーマン終了に「辞めた!」という達成感はなく、ただただ「やっと終わった」と、肩の荷が降りた気持ちで数ヶ月を過ごしました。
しばらくはハローワークや役所へ通うなど、各種公的手続きに追われましたが、それらが終わると「あ、無職だった」と我にかえることが増えました。
ハローワークで再就職を勧められて面接に行ったものの、再び会社勤めをする気には全くなりませんでした。
【第2章】1〜2年目:お金が減る恐怖を味わいながら、稼ぎ方を模索
自己都合ではない退職(「整理解雇」というそう。厚生労働省「労働契約の終了に関するルール」より)と、コロナ禍の特例(60日延長)で、失業手当を1年近く受給しました。

その間、在宅でできる仕事を探すも、書類落ちで面接にも漕ぎ着けないことが続き、気づけば40社以上から門前払いを喰らっていました。
当時のことは、在宅ワークに採用されない理由+突破のヒント【40社落ちた経験から】という記事に書いています。
「資産を食い尽くし、年金受給前に一文無しになる恐怖」に怯える日々を過ごしながら、なんとか仕事は見つかりました。
在宅・出社を兼ねたハイブリッドワークでの採用でした。
このとき、在宅の仕事を探したせいで、少しメンタルをすり減らした感もありました。通勤や日雇いの仕事で食いつなぐのも、アリだったかもしれません。
ここから「時間給や請負の仕事をしながら、自営での収入を増やしていく」フェーズに入りました。自営では、
- このブログを運営することで発生する売上(広告報酬)
- 各種投資報酬(株・投資信託など)
といった複数の柱を模索することになり、現状もこの考えは変わっていません。
【第3章】3〜4年目:会社員時代と比べて年収1/3でも生活が回ると確信
会社員をやめて3年くらい経ったころから「なぜ、長年やめられなかったのか」が分かってきました。
サラリーマンを続けて同じような給料が毎月、振り込まれることで「これがなくなったら(大幅に減ったら)生活できないのでは?」という不安が足かせになったんですよね。

でも、いざ辞めてみると。「自分の生活に必要な最低限の金額」が見えてきます。現状、
といったことで大幅に出費が減った一方、
- 出先で雨が降ればタクシーに乗る
- 外食したい、という日は食べに行く
- 平日など値段の安いときに旅行する
などは不自由なくできます。やりくりの詳細は年収1/3でも後悔しない「節約術と在宅ワーク」のリアルで、よかったら読んでください。
そうした「最低限の金額」を稼ぎながら「興味のある稼ぎ方を模索する時間の余裕」がもてるようにもなり、改めて「サラリーマン辞めてよかった」と実感しました。
興味のある稼ぎ方で収入を増やすことを考えるのも、楽しい時間です。
サラリーマン時代の「会社辞めたい」気持ちによる行動が、実を結び始める
会社員のとき試して、失敗ばかりだったブログ(SNS)や、投資(株式)での報酬獲得がほんの少しずつ軌道に乗り始めたのも、サラリーマン終了から3年くらい経ったころです。
株に加えてこのころ、投資信託も始めました。
「こんなふうに稼げば、会社員でなくても生きていけるのでは」と思って試したことは、1つや2つではありませんでしたが、ブログと投資が報酬を生むことになりました。
たくさんの収入の柱を模索して、自分に向いていそうなことや、楽しく取り組めることを選び出した結果だと思っています。
「辞めたい気持ち」からの行動は、無駄ではなかったようです。
【第4章】今:お金の心配グセは消えないけど、思い描いた生き方に
会社員を辞めて、初めての仕事は期間限定の派遣社員でした。
現在は企業と業務委託契約を結び、ほぼ完全在宅で仕事をしています。
会社員時代と今とを比べてみると筆者の場合、幸福度と収入は反比例している感じ↓です。
| 会社員時代 | 現在 | |
| 年収 | 550万円 | 180万円 |
| 主なストレス源 | 人間関係・拘束時間・辞められない焦り | 漠然としたお金の不安 (多分なくならない) |
| 自由な時間 | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| 幸福度 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
派遣では勤務時間を、請負では業務量をこなせば確実に報酬を得られます。
でも個人的には、ブログ運営や投資のような「自力での采配」による仕事に面白みを感じます。これらの仕事で少しずつ、収益を増やしたいです。
今後は段階的に、請負業を手放したい
自力采配の仕事に時間をかけられるように、現状は業務委託(請負)の仕事を少しずつ減らしています。
会社員をやめて長い時間が経ちました。サラリーマン時代に憧れた生き方が、やっと、現実みを帯びてきた感があります。
請負業を全て手放すのが、最終的なゴールというところでしょうか。金銭面が気になり、なかなか手放せません。
何歳になったら、資産がいくらに増えたらと考えるものの「ここでやめる!」という具体的な答えはまだ、見つかっていないんですよね。
思い描いていた生き方には到達しつつあるけど、もう一歩をどう踏み込むか。納得のいく答えを出せるまで、まだ少しかかりそうです。
会社に人生のハンドルを握られていたころの不安とは違った「前向きな課題」への答えを、ゆっくり探そうと思っています。
こんなに長い記事を、最後まで読んでくださって本当にありがとうございます。
同じ世代でも、背負っているものや必要な生活費は人それぞれでしょう。筆者のこの記録も、ひとつのサンプルに過ぎません。
でも「お金の不安だけで、本当は辞めたいのに勤め続けている」というミドルエイジの方が「こういう生き方を選んでも大丈夫かも」と少しでも心を軽くしてくれたなら、とてもうれしいです。

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