手帳やちょっとした紙の切れ端などに慣れた感じで、絵を描くことに憧れます。
写真と違った味わいがあるし、描き方ひとつで、同じ対象でもがらっと変わるし。
どこかでイラストを習おうかと考えていたところ「自力でもできるのでは」と思う出来事がありました。
この記事では長年、憧れながらなかなか叶わなかったイラストへの夢に少し近づいたかも?と感じた出来事と、生成AI利用についてまとめます。
誰が描いたんだろう?名画をモチーフにしたイラスト
よく行く居酒屋に、超有名な美人画を猫にしたイラストが飾ってありました。
誰が描いたんだろう?センスいいね、とか言いながら写真に収めて帰りました。
翌日、撮った写真を眺めながら「これ、もしやAIでは?」とネットで調べてみたら、同じ画像が多く出回っていました(作者は不詳)。
試しに「ゴッホ風の猫」とchatGPTに指示を出すと、確かにそれらしく仕上げてくれます。

みたことある感じ
「和風で悪巧みしてる感じの猫にして」と指示を変えたら、また違った雰囲気になったり。

左上に文字?のようなものが出現しました
なかなか楽しいかも?と、生成AIを使ってイラストを描いてみることにしました。
自動生成したイラストは「AIっぽさ」が残り、以前はそそられなかった
過去にも、このブログのアイキャッチ画像などで、どうしてもふさわしい写真やイラストが手に入らないとき、AIで画像生成をしたことはあります。
指示をすると、それなりのイラストは出てきます。こんな感じ↓
どうしても「AIっぽさ」が残るように思えて、積極的に使おうとしなかったんですよね、そのときは。
こちらの、AIへの指示出しが甘かったからでしょう。
それが今回「これかわいい。誰が描いたんだろう」という絵に遭遇して、面白みを感じています。
最近はAIで画像生成した絵やイラストの展示会なんかもちらほら開催されているようだし、うまく描ける使い方を身につけられたら楽しいだろうな、と。
まずは、Tシャツやスウェットのワンポイント的に作ってみたい
普段、在宅で仕事しているということもあり、だいたい適当な服を着ています。
この環境は「何を着てもいい」わけで。
ならば、好みのイラストを入れたシャツやスウェットを作ってみるのもありかなと、chartGPTに聞いてみました。
試しに書いてもらった猫イラスト(ゴッホ・和風)の和風のほうを、Tシャツ向けにアレンジしてもらおうと指示を出してみました。
絵心なしのAI初心者がchatGPTでイラストを作ってみた
AIで画像生成したイラストをTシャツに入れるとしたら、データを渡して専門のお店で作ってもらう感じでしょうか。
そうなれば、どんな仕上がりになるかは実物を見てみないと分かりません。なので「最初は小さく入れて作ってみようか」と考えました。
というわけでAI(chatGPT無料版)に「猫のイラストを胸あたりに小さく、さりげない感じで入れたいです」と指示を出し、料金面も考えて「単色で」とオーダーを追加して、描いてもらいました。
すると、出来上がってきたのはこれ↓
悪くないですね。小さく入れてほしいというオーダーは、通らなかったようですが。
追加で「右胸あたりに、この1/4の大きさで配置してください」とオーダーすると。
1/4程度にはなりましたが、猫の顔が変わってしまいました。なので、次はこんな指示を出しました。
- イラストの大きさをさらに半分に
- ジョッキでビールを飲んでいる動作に変更
- 猫の表情に恍惚感を
すると、こうなりました↓
複数の指示では、全てが通るわけでもなさそう。
chatGPTの無料版では、何度かやり取りをすると制限がかかり、翌日に制限解除される旨の通達が表示されます。
AI初心者がGeminiでも試してみた:違いと使い勝手
明日まで待つのは長い!と、gemini(google製の生成AI)に依頼してみることに。こちらも無料版を使いました。
chatGPTに生成してもらったイラストデータを渡さずに、素でオーダーしました。条件は、
- Tシャツの胸元に配置するのにふさわしいイラストを
- 猫がビールを飲んでいる
- ビールを飲む腕にタトゥー
- 猫がビールを愛おしそうに見つめている
- イラストはレトロな和柄タッチ
- 基調は白色、ビールの液体部分のみ黄色の2色
という条件を出したら、こんな仕上がりに↓
変な文字も書かれてきました(支持してない)。しばらくやり取りを続けます。
- イラストの大きさを現状の20%に縮小し、シャツ着用者の左胸あたりにくるよう配置
- バックの太陽を地味めに
- タトゥーをやめて開襟シャツに
- 猫の目を開いて、ビールを見つめる視線に(表情は維持)
- シャツの地色を濃い紫色に
その結果はこれ↓
chatGPT同様、geminiも複数指示への同時対応は難しいようです。
無料版だからということに加えて、こちらの指示がAIにとって分かりにくいということも原因かな。
geminiは、無料版でもchatGPTのように制限がかかったりすることはありませんでしたが、質問を重ねると動きが遅くなったりしました。
どっちもどっちな使い勝手という印象です。
chatGPTやgeminiなどの生成AIに、もう少し繰り返し指示を出して、納得いく画像生成をしてもらおうと思っています。
AIでイラストを作りたい人にとって、最初のステップは「指示の出し方」かもしれませんね。
AI初心者向け:生成したイラストをTシャツにプリントする方法
完成したイラストは、PNG形式などのデータで保存します。AIに指示をするとデータを作ってくれます。
PNGデータは背景を透明に処理できるデータ方式で、その利便性からよく使われています。
ほか、サービスによってはJPGやGIF、AI、PDF、PSDなどのデータ方式も取り扱ってくれるようです。
プリントサービスにデータをアップロードし発注
イラストのデータ準備が完了したら、プリントサービスにアップロードしてみましょう。
ユニクロUTme!
オリジナルTシャツやスウェットを作ってくれるサービスとしては、ユニクロUTme!がよく知られています。
選べるカラーが少ない(白か、ものによって黒)ですが、その場でデザイン、印刷ができるお店もあって安心かも。
TMIX
Tシャツやスウェットからエプロン、トートバッグ、キャップ、マグカップなど、いろんなものにプリントしてくれます。
点数が多くなるほど、価格が安くなるサービスです。
UP-T
UP-T(アップティー)も、Tシャツのほかいろんなものにプリントができるサービスです。
各種シャツのほかアンダーウェアやネイル、マスクなど豊富なラインナップ。
枚数が多ければ1枚分の値段は安くなりますが、1点からオーダーできるアイテムも幅広く取り扱っています。
AIで生成したイラストの著作権って?
そうなると、AIで生成したイラストの著作権が、やはり気になってきます。
オフィシャルな情報を調べると、文化庁が作成した「A I と著作権(令和5年6月 文化庁著作権課)」という資料にヒットしました。
この資料は「AIと著作権」に関する情報が、60ページ以上のボリュームで作成されています。
気になるところを抜粋しました↓
「アイディア」は、著作物に該当せず、著作権法では保護されない
画家の画風自体は保護しない(画風が類似していても著作権侵害とはしない)
画風に触発された新たな絵画の創作を促進生成・利用段階での著作物の利用
生成した画像等をアップロードして公表したり、生成した画像等の複製物(イラスト集など)を販売する行為については、権利制限規定に該当しない場合が多いと考えられます。
そのため、既存の著作物との「類似性」及び「依拠性」が認められるAI生成物について、こうしたアップロードや販売を行うには、既存の著作物の著作権者の利用許諾が必要であり、許諾なく行った場合は著作権侵害となります。文化庁「A I と著作権」より抜粋
情報はコンスタントに更新されているようです。上記で紹介した資料を含めて、詳しくは文化庁サイト内の著作権関連ページ「AIと著作権について」で、ご確認ください。
著作権の範囲内で、生成AIを使って自由にイラストを楽しみたい
基本的な著作権情報を押さえれば、生成AIを使ったイラスト作りは楽しめそうです。
毎日、AIで画像生成に親しむと「こんなこともできるのか」「これは新しい機能?」という発見があり、テレワークの合間などにも楽しい時間が過ごせます。
パソコンやスマホで、手軽にできるAIイラスト。絵が苦手な人にとって、生成AIはイラスト作りへの憧れを叶えてくれる、ありがたいツールになってくれそうですね。
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