
朝「仕事したくない」「仕事行きたくない」と感じること、ありませんか。
働く人にとって、この悩みは永遠でしょう。
筆者も会社員のころは朝、目が覚めると休むことばかり考えていました。
自宅で仕事をするようになると、布団から抜け出せずダラダラすることも、よくありました。
やっとの思いで作業机に向かっても、ぼーっとするばかりで。前の日に飲みすぎていたり、夜よく眠れなかったりしたときは特に。
そんな朝の気持ちを少しでも楽にする方法として、筆者が手応えを感じた「スタンディングワーク」を紹介します。
朝の「仕事したくない、行きたくない」気持ちについて
仕事に問題を抱えていても、いなくても。
朝はとりあえず「やりたくない」「行きたくない」と、心のなかでゴネる儀式のようなものがある人、多いのでは。自分もです。
会社や仕事に不満があれば、なおさらでしょう。
人間関係に悩んでいたり、残業やノルマが多かったりすると電車に乗っても、会社の最寄り駅を通り越してどこかへ行ってしまいたくなります。
睡眠不足だから、仕事にストレスを抱えているから、低血圧だからと理由を探してみたとしても。
朝「仕事行きたくない」「仕事したくない」という気持ちが好転することはないでしょう、おそらく。
午前中だけスタンディングワークで、仕事スイッチをONにしてみる
筆者が朝の、仕事やりたくない問題から解放されたのは、スタンディングワークがきっかけです。
座るとすぐ、ぼーっとしてしまうことが続いたとき。
たまたまネットで見かけた、シリコンバレーのオフィス風景が印象に残りました。
社員がデスクに座らず、スタンディングデスクを使って作業しているのを見て「これは真似できそう!」と、やってみることに。
スタンディングワークのやり方は簡単。まずは家にあるものを使う
シリコンバレーのオフィス風景というと、はるか遠い感があるかもしれませんが、なんのことはありません。
立った姿勢で仕事を始めるだけです。
ただ、スタンディングワーク専用の机を導入するとなると費用が要ります。ワークスペースが狭ければ、置き場所にも困るでしょう。
筆者も狭い家のなかで何か、代わりになるものはないかと見渡しました。
食器棚がいいように思い、棚の上のものを別の場所に移動して、そこにノートパソコンを置いて作業してみることに。
スタンディングワーク用の机を、どう調整するか
適当かと思った食器棚は、作業机としてはやや低かったようで、すぐ首や肩にきてしまいました。
手近にあった段ボール箱を食器棚に乗せて、そのうえにパソコンを置いて作業してみると、なかなかいい感じ。

スタンディングデスクを導入できる環境でも、まずは身の回りにあるもので始めて、大丈夫そうなら本格導入を考えてもいいかもしれません。
実際に、スタンディングワークをやってみた感想と変化
スタンディングワークを試した当初は、それはそれは疲れました。
一日中、座っていたのをいきなり立ち仕事にしたら、当然そうなるでしょう。
時間を区切って、リトライすることにしました。
終日スタンディングワークで疲れる→1時間から再挑戦→お昼まで立つように
とりあえず1時間、立って仕事をしてみたところ。
筆者の場合、当初は「1時間ならまあ、スタンディングワークも現実的か」といった具合でした。
その後2時間、3時間とじょじょに増やしました。4時間立っていると、気持ち的に立っている姿勢に飽きてくるような感じが。
最近では自然と「ランチタイムまでは立って仕事」という区切りが、自分のなかででき上がっています。
スタンディングワークだと、仕事にかかるまでの時間を短縮できると実感
スタンディングワークをして感じたのは朝、仕事をしようとして椅子に座ったときのような「まったりした感じ」がないこと。
とりあえずコーヒー飲んで、ひと息入れてから始めるか!といった「助走タイム」の必要を感じなくなりました。
筆者の場合はとりあえず午前中、スタンディングワークの間に済ませたい仕事を決めて取り掛かると、集中できるようです。
スタンディングワークの利点と問題点
スタンディングワークの利点としては主に、
- 朝、スムーズな仕事のスタートを促しやすい
- 眠くなりにくい
- 足腰にいい影響を与えやすい
などがあります。その反面、人によっては、
- 疲れやすい
- 環境的に無理がある
- 周囲から浮く
といった悩みを感じるかもしれません。
長時間の立ち仕事に慣れていない方は、10分15分といった短めの時間から始めてみては。
疲れを感じたら適宜、椅子に座るなどして、無理のない範囲でスタートしましょう。
スタンディングワークは眠くなりにくい?
学校でも、子どもたちの座りすぎを防ぐための取り組み・研究が行われているようです。たとえば、
座位活動の増加は,日本を含め現代社会における世界的な問題である。
これまで多くの研究より,長時間の座位活動と心血管疾患リスクに負の関連性が認められている。
と、いった情報も見つかります。この論文には子どもたちへの聞き取り調査で、9割以上が「立って授業を受けると眠くなりにくい」と回答しているとの記述もありました。
ただ、残りの1割は「疲れてぐったりする」と回答したそう。
個人差はあるかもしれませんが、試してみる価値はあると思いませんか。
午後は、しっかり座って仕事してます
立って仕事をしていて、ランチタイムが近づくと「もうすぐ座れる」と、ささやかな達成感があります。
こちらテレワークということもあり、お昼ご飯をそのまま、立って食べてしまうことも。
食事にかかる時間が少ないから、食べたあと座ってゆっくりコーヒーを飲んだり、動画をみたりして昼からの作業に備えます。
午後からは、従来どおりの座り仕事です。
最近はヨガマットの上に座って、午後から夕方の休憩時に、ストレッチができる環境も整えました。
ヨガマットのうえで、昼寝してることもありますが(笑)。
朝の「仕事行きたくない」「仕事したくない」気持ちを軽くするために
仕事に対して、マイナスの気持ちが現れやすい朝。
スタンディングワークを取り入れることで、そうした気持ちを少し、ポジティブにできるのではないかと思います。
最初は疲れるかもしれませんが、仕事にかかるまでの時間を短縮できるかもしれません。
まずは、朝の15分、30分だけ試してみるのもアリです。
仕事のやる気スイッチを入れる新しい習慣として、ぜひ気軽に試してみてくださいね。
ただ、立って仕事をしたくらいではおさまらないほど負の感情がある場合は、無理して立ち仕事をすると逆効果になることもあるでしょう。
仕事の辛さに耐え切れない気持ちが現れたときは、無理せず専門機関を受診するなどの対策を講じてください。