ファイナンシャルプランナー(FP)の無料相談を受ける機会がありました。
特に気になっていた「民間の保険は本当にいらないのか」という論点について、FPに直接聞いてみることに。
この記事では、実際に相談を受けた時のことを体験談的にお話しします。
ファイナンシャルプランナー(FP)の無料相談ってどんなもの?
ファイナンシャルプランナーの無料相談は、個人・家庭が資産の管理や活用に関するアドバイス、情報などを得るために、プロのファイナンシャルプランナーと対話するサービス。
ようは、お金の相談です。
相談はまず、FPが相談者へのヒアリングで収入・支出・貯蓄・投資・借金などの情報を収集するところから始まります。
その情報をもとに、ファイナンシャルプランナーは相談者のお金に関する目標やニーズを理解し、具体的な相談に入ります。
ファイナンシャルプランナーに相談できること
FPは相談者にヒアリングした情報から、個別のアドバイスを提供します。
たとえば投資戦略や資産配分、保険、節税戦略、退職計画などに関するアドバイスです。
相談者からの質問に答え、疑問を解決するヒントをくれたりもします。
前回受けたファイナンシャルプランナー相談では相談後、我が家に関する「家計分析レポート」という資料を送ってくれました。
レポートには今後の働き方や年収の推移予想、住まいのプランなど、情報がたくさん書かれていて学びが多かったです。
前回のFP相談については、ファイナンシャルプランナーに相談してみた感想+事前に心づもりしたい2項目という記事にまとめています。
ちなみに前回のFP相談お金のみらいマップは運営元が「特定の保険商品をもたない」と言っていたのに対して、今回のみんなの生命保険アドバイザーは、取り扱い生命保険会社が運営元の公式サイトに明示されていました。
そこが最大の違いです。
前回同様、リモートでのFP相談を希望
今回、利用したFP相談はみんなの生命保険アドバイザーというサービス。
リモートでの相談を希望したところ、zoomで対応するとのこと。
前日までzoomの招待コードが送られてこなかったので、運営元に「こちらでコードをお作りする形でしょうか」と訊ねると「担当FPに指示します」と。
相談開始時間ギリギリまで、zoomの招待コードが送られてこなくて不安に
担当FPから電話があり、zoomの招待コードをメールで送るとのこと。
で、待っていたのですが開始時間ギリギリになっても送られてこなくて、大丈夫かな?という印象を受けました。
約束の時間ジャストに、やっと送られてきました。その間、迷惑メールボックスをチェックしたりして少し不安でしたが、時間通りFP相談はスタートしました。
前回の相談では担当FP決定後すぐ、LINEで招待コードが送られてきて安心感があったんですよね。
サービスは何といっても「なるはや」がやはり、お客さんの安心を得られそうに思いました。
みんなの生命保険アドバイザーのリモートFP相談スタート
前回のお金のみらいマップというFP相談では、所要時間を1時間と聞いていましたが、今回のみんなの生命保険アドバイザーは1〜2時間とのこと。
2時間は長いかも、と思いつつ、リモートでの相談がスタートしました。
担当のFPさんは若い男性。自己紹介もそこそこに、保険のお話になりました。
話のペースが早くて、ついていくのがやっとという感じで。途中「どうですかね?」と言われても、まともな返事ができません(笑)。
こちらが「うーん、あー」とか言っていると、次の話題に入ってしまい終始、消化不良ぎみでした。
今回のFP相談で聞こうと思っていたことは3つ
今回、聞きたいと思っていたことを考えたとき、いろいろ浮かんでいたのですがどうしても聞きたいことに絞ったら3つになりました。
こちらから質問を投げかけるチャンスがあまりなかったこともあり、絞り込んだ3つの質問を聞くにとどまりました。
医療保険・がん保険には「いらない論」があるけど、どう思う?
医療保険やがん保険など、民間の保険を「いらない」という声も多くありますよね。
それについて、たずねてみるとFPさん「必要ないのでは」と。要らない、って言い切るのは予想外でした。
重ねて聞いてみると「65歳を超えたら要らないですよ」と。確かに高齢者になれば、医療費の負担は減るもんね。
曰く「自分の現金がしっかり入ってきていれば、補償はいりません。でも唯一、持ってないといけないのは先進医療特約。
つまり健康保険が適用されない医療を使うケースって、ゼロじゃないですよ。たとえば、癌だと陽子線治療とか」と。
老後、生命保険が不要と確信できるように、紹介した金融商品で資産運用しませんか、という展開でした(笑)。
民間保険「いらない論」について
民間の保険が不要という意見は、主に公的保険の充実や貯蓄によるリスク対応を背景にした考え方です。
個々の状況やライフスタイルによっては、民間保険が必要になるケースもあります。ファイナンシャルプランナーと相談し、自分にとって最適な保険プランを見極めることが重要です。
自分が加入している医療保険・がん保険は高額か
開始そうそうどんな保険に入っているかを聞かれ、手元に用意していた資料から、保険料や補償内容などを伝えました。
すると「医療保険、がん保険は現状のものより安くなります」と。
保険は、見直すたびに保険料が安くなるの?と聞いたら「いいえ、基本的には高くなるでしょう」とのこと。
「ではなぜ、今かけているものより、おすすめしてくれてる保険の方が安くなるんですか」と聞いたら「必要がない補償をつけているからです」と。
確かに、死亡補償とかいらないかも。
で、試算してもらったところ、1000円ほど安い金額で入れる保険が提示されました。
もっと、劇的に安くなるかと思ったけど、そうでもないんだなと実感。まあ、安くなるだけいいかという気持ち。
月額で1000円でも安くなるなら、年間12000円も節約できますね。
医療・がん保険から、金融商品の紹介に
こちらの顔色を察したのか、医療・がん保険以外の金融商品の話に。
老後のこととか考えてますか?と聞かれたので「それなりに考えてはいるけど、不安です」と答えました。
「そうですよね、心配ですよね。これなんかすごくおすすめですよ、僕も加入しているんです!」と、高額な賭け金が必要な金融商品を紹介されました。
ドル建てでかけられるから、日本円で持ってるより安心です!
とのことだったのですが、急に言われて不安の方が大きかったです。
高額な賭け金を提示されたからか、具体的な話が頭に入ってきません。「とりあえず、資料送ってください」と、その場は答えるにとどまりました。
改めて資料に目を通すと「リスクに対してご理解ください」との記載があり、やっぱり賭け金をたくさんかけるのは厳しいかもという結論に至りました。
保有資産の分配は現状通りでいいか
保有資産の分配についてはあまり、突っ込んだ話はできませんでした。
が、全てを日本円で持っているのはリスクが大きいでしょうという指摘がありました。
確かに、日本は高齢化で人口も減っているし、確かに日本円がこの先、もっと弱くなってしまうのではという不安はあります。
円で持たないなら、ドル以外にも何か持てそうなものはあるのかなという疑問が残りました。
今回はドル建ての金融商品の紹介だけだったので、もう少し選択肢がほしかったかなというところです。
保険やさんは保険に入ってない?
数年前に『いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」』(後田亨、永田宏 著・講談社+α新書刊)という本を読みました。
保険をおすすめする側のファイナンシャルプランナーや保険会社の人は、保険に入っていないという事実を前提とした本でした。前書きに
読者のみなさまが、このような情報に接する機会は限られているかもしれません。
大手メディアのスポンサーである保険会社にとって都合が悪い事実を伝えるのは、一部の雑誌やWeb媒体くらいですし、営業担当者や代理店への教育も販売促進情報の提供に偏っているからです。
とあり興味をそそられて、一気読みしました。
この本を読んだすぐ後に家族が大きな病気をして1ヶ月ほど入院したのですが、そのとき「高額医療制度でお金が戻ってきたから、保険は要らなかった」と実感。
加入していた保険のほうからも支払いはあったものの、20年以上加入して支払ってきた保険料からしたらすごく少なかったです。
ただその後、保険を解約したかというとそうではなく、なんとなくズルズルと加入し続けているのが現状。
解約するとなれば、保険屋さんにうるさく言われて説得されるだろうという気持ちがあり、やめるのに面倒くささを感じているというのが本音です。
今回受けたFP無料相談について
今回受けたのは、みんなの生命保険アドバイザーというFP相談です。
みんなの生命保険アドバイザーはパワープランニング株式会社が提供する、生命保険を中心に個人のお金まわりの問題について考えるサービスです。
アドバイザーは厳選され、いきすぎた勧誘などがないよう相談の停止や、担当アドバイザーの変更ができる「ストップコール制度」も導入。
プライバシーマーク認証を受け、信頼性も備えています。
サービスは2004年から提供されており、業歴15年以上の経験と40万件の相談実績があります。満足度は95%以上と高水準。
日本全国で2000名以上の専門家が対応し、ウェブサイトには保険相談の前に役立つ知識整理や事例が提供され、利用者が多様な質問をできるようサポートされています。
→ みんなの生命保険アドバイザーについて、公式サイトでくわしく
保険相談を受けてみた個人的な感想
今回のファイナンシャルプランナーによる無料保険相談は、筆者がかねてから気になっていた「民間の保険いらない論」についてプロの意見を聞けたという点では、受けたかいがあったと思います。
ただ終始、金融商品の加入をすすめられて、少し疲れたかなというのが正直な感想です。
宣伝めいた感じがなく、すすめたい商品をすすめながらお客と話をするのはなかなか、難しいことだよねと思いました。
ちなみに、紹介された金融商品は購入しませんでした。