テレワークの息抜きに、犬や猫の動画を見るのがわりと楽しみだったりします。
アニマル動画ばかり立て続けに見ていると、保護犬や保護猫がテーマの動画に当たることがあります。
犬や猫を保護して、新しい飼い主を見つけるというのは大変なことだなと思ってみていました。
動画を視聴することで、保護団体に広告報酬が入れば小さな寄付になるのかな?とか考えながら。
コロナ禍で寂しさを感じて飼うものの、飼育放棄するケースが
少し前にネットのニュースで、コロナをきっかけにペットを飼うものの、やっぱり飼えないと手放してしまう人が多くいるという情報を目にしました。
家にいて寂しいから、というのが飼うきっかけになるのはよく分からないなあと感じつつ、そうした考えでも簡単にペットを得られてしまう世の中なんだとも思いました。
一方、コロナで収入が減り、もともと飼っていたペットを養えなくなるという現実もあるそうです。
どちらにせよ飼えない人が増える分だけ、主を失うペットも増えるということは分かります。
そうなってくると、保護している人たちは仕事が増えますね。
保護しきれない場合は最悪のケースを考えなくてはいけないのでしょうか。辛いところです。
金持ちでもインフルエンサーでもないけど、何かできることはないか
ここのところ、保護される動物のことをしょっちゅう考えるようになっていました。
お金があれば寄付をするし、インフルエンサーなら拡散したいところだけれど。
動画をみるくらいしかできない状況を、だんだんもどかしく思うようになりました。
万年テレワークの引きこもりには、譲渡会や施設でのボランティアは難しそう
お金や拡散力がなくても保護施設でお世話や掃除などのボランティアをしたり、譲渡会に参加したりといったことは可能でしょう。
ただ、長いことテレワークで引きこもり同然になっている自分にとって、新しい場所で見知らぬ人たちと接するのはかなりの恐怖です。
自分の力のなさを嘆きつつ、時は過ぎていきました。
保護した動物を個人の家で預かるボランティア
そんなことを思いつつ、なにげなく動画を見ていたある日。
「この子はうちの子で、この子は保護団体から今、預かっている子で」と、犬の紹介をする動画に遭遇しました。
保護団体から預かる?なにそれ?と、かなり興味を持ちました。
そういう形でボランティアをしている人が現実にいることを知ると同時に「これ、家に居がちな自分にもできるかも?」と直感しました。
預かって世話をすることが「環境としては可能?」と考えた
少し前に「在宅勤務で犬が吠えると」という記事を作りました。親戚の犬を預かったときの体験談です。
一日中一緒にいると吠えたり寝たり、ご飯を食べたりしながらだんだん懐いたことなどを書いています。
そのときの経験があり「うちでも保護犬を預かれる?」と思ったのですが、そんなに甘いものではないだろうとも考えていました。
何かの役に立てるかもしれないし、という軽い気持ちから、近場にありそうな団体を調べてみると。
「預かりボランティア希望」と記入のうえ、アンケートに回答してください
検索をするうちに、預かりボランティアも募集する保護団体が自宅の近所にあることを知りました。
応募フォームにあったアンケートに回答して、連絡を待ちました。アンケート内容は
- 家族構成
- 家族全員の職業
- 住宅形態(集合住宅なら飼育の可否)
- 動物アレルギーの有無
- 留守がちか、家にいるか
- 動物を飼っているか
- ペットの飼育経験があるか
- ボランティアに応募しようと思ったきっかけ
といったことに加えて、個人情報(名前や住所、電話番号など)の記入欄がありました。
アンケートに回答して送信した数日後、団体からメールが。
メールには「電話で面接をしますので、都合のいい日時を教えてください」と書かれていました。
回答して待つと、電話がかかってきました。
電話面接当日。厳しいことを言われたらどうしようと
そんなに甘いものではないから、やめたほうがいいと言われるかと電話に出てみると。
意外なことに話が弾みました。
こちらからは同居のパートナーに犬の飼育経験があることや、その犬を飼った経緯などを説明し、
- 預かりボランティアは大変です。楽しいですよ、とはお伝えしていません
- 自家用車の有無は問いません。連れて電車に乗る練習をしていただきます
- 東京の狭い部屋でも大丈夫。安全に預かれるようアドバイスします
といった話があったあと「ご自宅を訪問して預かり方の説明をします」という流れに。
保護犬団体の人が、家にやってきた
数日後、保護犬の団体の人が自宅を訪ねてくれました。
同居のパートナーとふたり、出迎えて話を聞くこと2時間半。
予定は1時間半だったのですが聞きたいことが多すぎて、大幅に時間をオーバーしました。
東京にはほとんど、野良犬はいない
自分が今、住んでいる東京では野良犬がほとんどおらず、飼い主の死去や飼育放棄によって保護される犬が多く、その他飼育崩壊やブリーダーの廃業などがあったときなどに保護犬が出てくると聞きました。
加えて地方ではまだ山などに野犬が暮らしており、それらを保護してくることもあるといったことも。
保護犬を預かる準備などについて教えてもらう
家のなかを実際に見てもらい、保護犬が家にくることになったら必要な準備やものなどを教えてもらいました。
我が家の場合、文房具などの小さなものを誤飲しないように本棚の前に仕切りを置くことや、玄関に脱走用の柵を設置するなどの必要があるとのことでした。
自宅の中を少し改善すれば、保護犬は受け入れられるようです。別の団体の話なども聞いてみて、現状を把握できればと思っています。
保護犬のことが少しわかったら、保護猫についても情報を集めたいと考えています。
欧米はペット先進国で、日本は後進国なのかということについて
我が家に来てくれた保護犬団体の人は、海外の保護犬団体で働いた経験があると言っていました。
曰く「日本にはまだ殺処分があるけれど、欧米には基本ないというのは本当です。でも、安楽死は割と多いですよ」と。
それと「殺処分はしないけれど、割と簡単にペットを手放す」とも言っていました。「誰かが引き取ってくれることを皆、知っているから」と。
手放されたペットの引き取り手があることや、殺処分がないことは宗教観の違いではないかと話してくれました。
「欧米がよくて日本がダメとは言い切れないかも」とも。実際に経験した人から聞く話はリアルです。
お近くの保護犬や保護猫のカフェで情報を
自分の場合はたまたま自宅の近くに保護施設がありましたが、そういうケースばかりではないでしょう。
保護犬や保護猫のカフェなら全国的に探せると思います。お近くの保護犬・保護猫カフェで、情報収集してみてもいいかもしれませんね。