子供部屋おばさんという生き方。実家の子供部屋でゆうゆうと暮らしたら

子供部屋おじさん、子供部屋おばさん、という言葉を少し前から見かけるようになりました。

いま実家の、子供のころに自分が使っていた部屋は物置と化しています。

実家を出た20年前、親との関係が悪かったわけではないですが、干渉されるのが苦手で。

収入を得られる日が来たら絶対に一人暮らしがしたい!と、その日を心待ちにしていました。

大学を卒業しても就職できずフリーターになりました。でも、フリーターなりに働いて貯金して、一年で貯めた100万円を手に、晴れて一人暮らしを始めました。

でも、振り返って考えると干渉されること以外は特に不自由はなかったはず。

適当に働いて家にお金を入れて、子供部屋で生き続ける人生もアリだったかも、と最近では思います。

10年余り続いた一人暮らしの中で

地元を離れて一人で暮らしながら、フリーターや派遣を経て正社員として就職し、数年後に小さなマンションを購入しました。

「自分は頑張っている」的に思って無理に、その時は自分の生活を肯定していたように思います。

でも、数年前にコロナショックで解雇されてほぼ、24時間家で過ごしてみると。「これ、実家でじっとしてても結果同じだった?」みたいに思えてきました。

もしも実家の子供部屋でずっと暮らしていたと仮定して、無理のない範囲で働いて家に少額入れつつ、必要なものを買って細々と貯金しながら生きる人生もあったのかなと。

就職しないで実家にいて、好きな本でも読んで暮らしていれば。

縁もゆかりもない会社で働くよりも、じっくり本を読んだり考え事をしたりして生活をしていたら、もう少し人間に厚みができていたかもしれない。

会社勤めをしていた時だって楽しいことはたくさんあったし、いい仕事仲間たちにも出会えたけれど。

でも。サラリーマンという生き方は、最善だったのかな。

子供部屋おばさん/おじさんは一般に、いいイメージをもたれていない

巷でよく聞く「子供部屋おばさん(こどおば)」「子供部屋おじさん(こどおじ)」という言葉は、どちらかというとネガティブな場面で使われているようです。

ずっと実家暮らしで、仕事を持っていて収入があったとしても。

自分のために使うことがほとんどだから生活力に乏しい、というふうな見方をされることが多いのではないでしょうか。

ただ、住める実家がありそこに住もう!と思えるのはなかなか恵まれているし、家族(主に親)との関係がある程度、良好でないと成り立たないでしょう。

自分も子供部屋でずっと暮らし続けるという選択肢ができなかったわけではないですが、20代の前半で早々に家を出て一人で暮らしました。

むしろ実家で、ずっと親のそばで暮らせるのは立派だと個人的には思います。

子供部屋おばさん、子供部屋おじさんと揶揄されることを除けば、こういう暮らし方はいいことのほうが多いのでは。

今思うと、子供部屋おばさんを満喫すればよかった

実家を出たのは23歳のときです。

その後、親が倒れて介護が必要になるまで10年あまり、一人暮らしを続けました。

一人で暮らすには収入が必要ということもあり、勤務先に満足していたわけではないのに働き続けてしまったことを後悔しています。

子供部屋おばさんだったらもっとフレキシブルに転職活動などをして、自分の好みにそぐう仕事や、もっと高いギャラが稼げる仕事に就けた可能性もあったでしょう。

それに、子供部屋おばさん/おじさんと呼ばれるような暮らし方なら

  • 基本的に実家で暮らしながら仕事場として別に部屋を借りる
  • 収入の大部分が自由になるなら資産運用する
  • 仕事をやめて学びなおす、旅に出る

など、いろいろな選択肢があります。なぜこちらを選ばなかったのか自分、と思うことがよくあります。

子供部屋おばさん/おじさんと呼ばれるのが辛いなら

子供部屋おばさん/おじさんと呼ばれて辛い思いをしている人も、いるかもしれませんね。

でも、もしも強い心を持てるなら「言いたい人には言わせておけば」という気持ちでいるのがいちばんなのでは、と思います。

子供部屋おばさん/おじさんになりたくても、

  • 住める実家がない
  • 親と同居できない事情がある
  • 実家暮らしでは仕事に就きにくい

などの事情で一人暮らしを余儀なくされることもあるでしょう。

もしもあなたが、子供部屋おばさん/おじさんになれる環境があるなら、それを利用するのも一つの手です。

経済的な自由がきくうちなら、やりたいことにも打ち込めます。

生活力がない、世間知らずなどと言われることもあるかもしれませんが、そうした力や知識はいつでも身につけられます。

実家暮らしができるというある種の幸運を満喫しても、いいのではないでしょうか。

こどおば、こどおじも仕事は持っておくほうがいい。働き方は何でもOK

子供部屋おばさんとして生きられるだけ生きればよかった!と40歳を過ぎて、思うようになりました。

ただ、こどおばやこどおじも、最低限の仕事は持っておくのが基本かなと個人的には考えます。実家に資産がある場合も同じです。

働き方はなんでもいいと思います。正社員でもフリーターでも、あるいは投資や起業とかでも。

いまはテレワークができる仕事も多くあります。外で働くことに不安があるなら、在宅で仕事をしてもいいと思います。

住める家があるなら、やりたいことに挑戦するのがベストでしょう。

要は、自分にベストな「お金の稼ぎ方」が分かっているというのがキモです。

ただ、働けば決まった金額が必ず入るのは正社員やフリーターなどとして企業等に雇われる「労働」的な働き方です。

労働はできれば、した方がいいかもと個人的には思います(無理する必要はありません)。

また、住宅ローンやカーローンなどを除いて、大きな買い物以外は借金をしないというのも大事です。

あとは、誰に何を言われようと関係ない!的なメンタルがあれば安心でしょう。

住む場所があるのだから自由な生き方で、人生を最大限エンジョイしてください。

子供部屋おばさんの楽しい暮らし方について想像してみる

もしも子供部屋おばさんという道を選んでいたら、どんなふうに暮らしたかなと想像するのが割と楽しいです。

実家に半分住みながら、近くに狭小住宅を借りて自由も謳歌する的なライフスタイルなんかもよかったかも。

例えばこんな家に住みたかった。

賃貸物件検索サイト「スーモ」より(23.01現在)

スカイツリーの近所で、シャワーがついて共益費込みの家賃が4万を切っています。

小さいながら独立洗面台、冷蔵庫、机、椅子が備え付けられている部屋のようですね。

東京のど真ん中で、パートやアルバイトのような働き方でも十分支払える家賃。

狭いことに息苦しさを感じたら、実家へ帰ってのびのびする。最高です。

ちょっとだけ働いて、たっぷりある自由な時間には好きなことをする。

毎日が、とても楽しいのではないでしょうか。

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周囲に振り回されず、自分の行きたい道を行こう

子供の頃から「頑張って勉強していい成績をとって、一流大学へ行って一流企業に入って一生懸命働きましょう」みたいに学校で刷り込まれて、実際そんな風に生きてしまいました。

私の場合は一流大学ではなく三流大学、一流企業じゃなくて零細企業でしたが。

でも、実際に社会に出てみると会社勤めをしている人もいれば、他の方法で生活の糧を得ている人がたくさんいることを知りました。

そんなの学校で習わなかった・・・的な働き方もたくさん目の当たりにしました。

株の買い方とか、不動産の取得方法とか授業になかったのに上手にしている人がいっぱいいるし、聞いたことがない趣味や特技を生かして自力で稼ぐ人もたくさんあります。

生き方って色々あったんだ、と、だいぶ大人になってから気がつきました。

気づくのが遅かったかもしれませんが「とりあえず気づいたことを幸いと思って、これからは自分の行きたい道を進もう」と、解雇されてやっと思うことができたかもしれません。

いまは、自由な時間がたっぷりできました。お金よりも自分にとって大切なことが見えてきたように思います。

そうしたことについて「お金はそんなにいらない。時間がほしいから家で仕事を」という記事にまとめています。こちらもぜひ読んでみてください。