お金を使わない生活は、すごく楽しい。
暮らしのほとんどが家の中になると、それをよく実感します。世界の動画を見れば旅行をした気分にひたれるし、映画や音楽のほとんどはウェブ上にあるし。
インターネットに飽きたら好きな本を開けば、また別の世界が広がっています。
家ではお金を使う場面が限られているし、衝動買いをしてしまうシチュエーションもあまりありません。
この記事では家にいながら効率よく動いて、元気に過ごしながら節約をする具体的・現実的なアイデアやコツを紹介します。
お金を使わない生活を楽しくするには、どうしたらいいか
筆者は、20年近くサラリーマンとして働きました。勤務先がつぶれて「もうこんなに働かなくていいのでは」と、フルタイム勤務をやめました。
現状は在宅勤務で週15〜20時間ほど働いています。お金を使わない生活だから、これくらいの働きで十分。
テレワークということもあり基本、自炊で食事は安く済みます。部屋着を着ているから、通勤していたころのように服にかけるお金もほとんど要りません。
気が向いたら近所を散歩したり、川のそばを走ったり。お金のかからない楽しいことは、身の回りにたくさんある。
お金のかからない生活をもっと、満喫したい。労働時間をさらに減らしたいです。
「無駄遣いを防ぐお金の管理」をルーティン化
とはいえ、家の中にいてもネットショップなどで、あらゆるモノが買えてしまう世の中です。
家にいる状態で、買い物のしすぎを防ぐには、オンラインショッピングにリンクした口座に最小限の資金を保管し、残りを遠方の銀行に移すか、株式や貴金属などの資産にします。
オンラインにリンクしない銀行は自分の家から容易にATMへ行けない、住んでいるエリアからは遠い地方銀行などだと良し。ネットバンキングが便利でなければ、理想的です。
そうすることで「わざわざ送金したり、換金したりするのは面倒」という状況がルーティン化し、お金を使うときのハードルが上がってあまり使わなくなります。
使っていないアイテムを定期的に売る・寄付する
家財道具や服、本などが多くなると、家が狭いような気がしてきます。そんなときは、使うものだけを残して売る・寄付するを徹底してみては。
不要なものがなくなると狭い家も広く感じて、ストレスフリーになります。
家財道具や服、本は状態が良ければ売りましょう。臨時収入にもなり一石二鳥です。
- 家財道具はPollet
- 服は古着買取王国やセカンドストリート
- 本は本買取バリューブックス、ブックオフ
あたりが幅広い地域で、買取に応じてくれます。
こうした大手の古物商はネットでの取引に慣れているから、お店に行く必要もなくて楽。
いらないものを箱につめて申し込めば、運送屋さんが引き取りに来てくれます。
今日からできる、お金を使わない生活の楽しみ方
お金を使わない生活を楽しむ方法は、たくさんあります。
いろいろなやり方を組み合わせると飽きることなく、楽しく過ごせますよ。
いますぐできる、お金を使わない生活を楽しむ方法をいくつか、ご紹介します。
Youtubeやポッドキャストなどをフル利用
お金を使わない生活を楽しむにはまず、インターネット上の無料リソースを最大限、活用したいところです。
たとえば、あらゆるジャンルの動画が無料で視聴できるYouTubeは、楽しむだけでなく趣味やスキルを学ぶのにも最適。
Apple PodcastsやGoogle playなどのポッドキャストも、通勤や家事の合間に聴ける知識やエンターテイメントの宝庫。
興味のあるトピックを聴くことで、新しい知識を得られるでしょう。
図書館の活用
お金を使わない生活を楽しむためには地域の図書館も、めいっぱい活用しましょう。本や雑誌だけでなく、DVDやCDなどの音声コンテンツも無料で借りられます。
多くの図書館では電子書籍やデジタル資料の貸出サービスも提供しており、自宅からアクセスして楽しむことが可能です。
時間が許すときは、大きな図書館へ行くのもいいと思います。普段選ばないような情報と出会えて、視野が広がりますよ。
DIY
DIY(素人が何かを作ったり修繕したりすること)に挑戦するのも、お金を使わない生活の楽しみ方のひとつ。
家にある余った布や廃材を使って家具の修繕やデコレーションをすれば、新しいものを購入せずに満足感を得られるでしょう。
ネット上には、無料でアクセスできるDIYのアイデアや教材も豊富。こうした情報を参考にして、自分だけのオリジナル作品を作る楽しさを味わってください。
「DIYなんて器用な人がやることでしょう?」という人も大丈夫。いらない服を10cm四方程度の大きさにハサミで切って置いておけば、油汚れ拭きになります。
ぼろ布だし、捨てるのも惜しくないですよ。ティッシュの節約につながります。
逆に、腕に覚えがあればメルカリやラクマなどのネットフリマで完成品を販売して、収益を得ることもできるかもしれませんね。
家庭菜園
家庭菜園も、お金を使わない生活のアイデアです。
数百円ほどの初期投資が必要なものの、少しのスペースと苗か種、基本的な道具さえあれば、自分で野菜やハーブを育てることができます。
育てた野菜は新鮮で安全。食費の節約になりますね。植物を育てることでリラックス効果も得られ、ストレス解消になるでしょう。
無料で見られる栽培ガイドや動画がネット上にたくさんあるから、初心者でも気軽に始められます。自分の手で育てた作物を収穫する喜びを、体験してみませんか。
お金をかけずに、元気に楽しく過ごす方法
フィットネスジムやヨガスタジオに行かなくても大丈夫。
お金をかけないで楽しく、身体を動かして元気に過ごす方法はたくさんあります。
自宅でできるエクササイズ
自宅でできるエクササイズというとヨガやストレッチ、筋トレなどが思い浮かぶでしょうか。
筆者はどちらかというと身体を動かすことが苦手です。
だからというわけではありませんが、午前中はあまり座らずに、基本的には立って過ごすようにしています。ゆっくり座るのは午後から、という感じです。
それと、家事は全身運動になるものが多くて、カロリー消費量も侮れません(例:掃除10分29kcal、洗濯物を干す・たたむ10分33kcal、調理・洗い物などの台所作業10分28kcal)。
「座らず、家事をじゃんじゃんこなす」は、身体にも財布にもやさしいといえそう。
少し前に美容院で「今、巷で人気のある筋トレ動画だそうですよ」と、なかやまきんに君の世界で一番楽な筋トレを教えてもらって、たまにやっています。
こういうの、習慣になればうれしいですね。
バランスの取れた食事を、AIに教えてもらう
管理栄養士のAIアプリを使えば、食べたもののカロリーや栄養を評価してくれて改善点や、次の食事で食べるといい食材や料理を教えてもらえます。
管理栄養士AIアプリにはいくつか種類があるようですが、筆者が使っているのはカロママプラスという無料アプリ。
その日の食事や運動を入力すると、アドバイスと一緒にこんな表示がされます。
1日の終わりには朝昼晩の食事と、その日にした運動(家事や徒歩移動なども含む)をトータルで評価するメッセージも届きます。
これは便利。無料だからということもあり、もう3年ほど使っています。
お金を使わない、楽しい生活のために。まとめ買いと食材の無駄をなくすコツ
お金を使わないといっても、食費はやっぱりかかります。自給自足できれば相当に楽しそうですが、なかなか難しいですよね。
食費をおさえるには、食べ物のロスを減らすのが近道でしょう。
食品ロスが減れば環境にも負荷をかけずに済むとのこと、環境省のサイトに「食品ロスを減らすためにわたしたちができること」という資料があります。この資料では、食品ロスの原因について
- 買いすぎ
- 長持ちしない保存方法
- 作りすぎ
- 好き嫌い
- 調理技術の不足
- 過度な健康志向
の6つを挙げています。できる範囲で、こうならないように意識すると、食品ロスと一緒に食費も減りそうです。
安い食材をまとめ買いする
このところ食べものも値上げが続いていますが、それでも安定的に安い食材はあります。
米やパスタ、豆類など保存がきくものは、まとめ買いすると節約になります。
ほか、季節の野菜を選ぶようにすると、食費をおさえることができるでしょう。季節の野菜も高くて、というときはもやしとカイワレ、豆苗などを選んでも。
我が家では値上げのあおりを受けて肉は基本、鶏むねになりました。たまの牛肉や豚肉などがおいしく感じられて、いい感じです。
廃棄直前の料理や、賞味期限の近い食材を選ぶ
調理済みで売られている料理の在庫を安く売るTABETEや、賞味期限切迫品やワケあり商品を安く仕入れてリーズナブルに販売するKuradashiなどを利用するのも、食費を減らす賢い方法といえるかも。
Kuradashiは、お米の種類が多くて助かります。
サブスク利用すれば基本、送料が無料になるから、重いものを持ってきてもらうのも楽です。
お金をなるべく使わないで、効率よく働く
冒頭にも書いたとおり筆者は長年、テレワークをしています。
家で働くことは家事と仕事のバランスが取りやすくて、何より「お金を使わない生活」の実現に近づける働き方なのではと思います。
近年は仕事に使う作業ツールや連絡ツールなどは無料で使えるものがほとんどなうえ、パソコンも軽量化、スマホがあればできてしまう作業も増えてきました。
Wi-Fi環境があって電気・ガス・水道のライフラインに不安がない場所ならどこでも、仕事場になります。
基本、在宅ですがたまに、コワーキングスペースやカフェで仕事をしたりして気分転換しています。
少し前に、コワーキングスペースの値段や作業環境を比較した記事を書きました(記事はこちら)。よかったら、読んでみてください。
「お金を使わない」をストレスにしないために
お金を使わない生活に慣れない状況でいきなり、全方面から節約をしようとするとストレスが溜まるでしょう。
できることから無理なく、試してみてください。
ストレスたまったかな、というときはお金をかけずに散歩などのリラクゼーションを楽しんでも、あるいは少しだけ使って楽しく過ごすのも良き。
お金を使わない<楽しい
でないと続きません。楽しくできる節約、気長に取り組みましょう。
お金を使わない生活は楽しい
質素な生活を送るということは、楽しみや快適さを犠牲にすることではありません。
お金を使わない生活が「誰にでも最高」とは言い切れませんが、必要以上に使わずに節約することで、経済的な自由とか心の豊かさとかを得ることは、できると思います。
さらに、ケチケチとした暮らしが楽しくなれば充実度も上がるでしょう。1分1秒が、愛おしく思えます。
続けることで、もしかすると貯蓄もはかどるかもしれませんね。お金を使わない生活のポイントをおさらいします。
- ネット環境を活用:インターネットと図書館を活用
- 持ち物を減らす:不要なものを売る・寄付する
- 家庭菜園とDIY:節約+リラックスを楽しむ
- エクササイズ:自宅でできる運動(家事も)
- 食材の無駄をなくす:まとめ買い・食品ロスを減らす
楽しく、お金を使わない生活を満喫しませんか。